【お酒】1186.山頭火 特別本醸造 カップ [35.山口県の酒]
金光酒造株式会社
山口市嘉川5031番地
(カップの印刷事項より転記)
原材料:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
(裏に貼られたラベルより転記)
アルコール分15.0度以上16.0度未満
精米歩合60%
180ml詰
(フタより転記)
山口市に蔵を置く蔵元さんが造ったお酒です。
山頭火という酒銘は、おそらく種田山頭火に由来するものでしょう。
カップには、種田山頭火のものと思われる日記が紹介されておりました。
あれ?
そういえば、種田山頭火って、同じ山口県でも山口市ではなくて、たしか防府の出身ですよね。
あたしゃ防府で酒集めをした際に(成果はゼロでしたが。)、山頭火の生家跡を訪問しましたよ。
ボランティアガイドの方のお話では、山頭火はこの建物に住んでいたのだとか。
一方、蔵元さんのWebsiteによれば、金光酒造さんは山口市のほかに防府市にかつて工場を持っていらしたようで、そのことが「山頭火は、明治39年(25才)から大正5年まで11年間、 種田正一(本名)の名義で酒造業を営んだことがあります。これが、現在の当社の防府工場跡となっています。」という一文とともに紹介されておりました。
金光酒造さんと種田山頭火とがつながったところで、そろそろいただいてみたいと思います。
特別本醸造ですが、おそらく香りはないものと(勝手に)推察し、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、濃くはないものの、金色をしておりました。
やはり香りはないですね。
むしろ、アルコールの香りがすこしはっきりしているようです。
うまみは濃くはないみたいです。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのりと感じます。
また、香ばしさとともに、軽い苦みもかすかにあるみたいです。
キレはよく、スッと引きます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
また、アルコール由来と思われるさわやかさが少しはっきりしています。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりしています。
さらっとしていてそれほど目立たないものの、幅を感じます。
味のバランスがよい、旨口のおいしいお酒でした。
うまみや酸味、苦み、それに甘みがそれぞれ突出することなく穏やかに効いていて、しかもキレがよく感じました。
たしかにこれは特別本醸造、すなわち「香味及び色沢が特に良好」(※1)な本醸造だと思います。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)2(3)
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