《焼酎》245.壱岐の華 25度 200ml [9942.長崎県の焼酎]
製造者:株式会社壱岐の華
長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触1664-1
品目:本格焼酎
壱岐麦焼酎
アルコール分25%
内容量200ml
原材料名:大麦(国産)・米麹(国産米)
(以上、包装フィルムより転記)
今日は、壱岐焼酎の“壱岐の華”をいただきます。
品質表示はこちら。
能書きが記載されておりましたので、紹介しておきます。
ところで、
蔵元さん(株式会社壱岐の華)について、文献には以下のような記述がございました。
「常圧蒸留が中心である。代表銘柄は「壱岐の華」。」(※1)
「蔵の2階に麦用のドラム、全自動製麹機、常圧蒸留機がある。1階には仕込みタンクがずらりと並ぶ。全自動製麹機を導入したのは数年前。常圧蒸留で造って貯蔵したのち出荷する。代表銘柄の「壱岐の華」は最低2年貯蔵。やや硬水で灘の宮水に近いといわれる仕込み水も酒質に影響する。」(※2)
「創業は明治三三年。代表銘柄は「壱岐の華」。玄界灘の荒波に怒濤が散り、泡立った寄せ波に真っ白な潮の花が咲く。それは真に玄海の孤島、壱岐島の華のようである。また「華」にはもっとも評判の良いものという意味があり、当社を代表する銘柄とした。常圧蒸留にこだわった五品目がある。」(※3)
これらからわかることは、
★常圧蒸留であること
★2年熟成させてあること
でしょう。
ということは、蒸留の際の高温での加熱に起因する風味、すなわち焦げ臭や香ばしさ、重厚感を感じることができるのでしょうか?
でもそれが、2年熟成でどのように変化するのか?
それらを確かめるべく、いただいてみましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
上立ち香はなし。
含むと、麦の風味をしっかりと感じます。
甘みもしっかり。
でも、焦げ臭や重厚感はまったくありませんよ。
ただ、けっこうなスースーピリピリだこと!
これはスーピリを抑えるべく、割ったほうがよいと判断。
それ故、水割り(濃いめ)でいただきました。
スーピリは少し引くが、残りました。
その引いたことによるのか、麦の香ばしさと甘みとをよりはっきりと感じるようになりました。
ロックで出るような苦みが、ちょっと感じるようになりました。
これも焦げ臭や重厚感はありません。
最後は、お湯割り(焼酎6:お湯4)で試してみました。
鼻を近づけると、麦の香りをふんわりと感じます。
ピリは引きましたが、スーは残っています。
麦の風味がとてもよくわかります。
甘みは少し弱まったようでしたが、冷めるにつれて復活してまいりました。
苦みも少し感じます。
お湯割りにしても、焦げ臭や重厚感は出ません。
それどころが口当たりがよく、さっぱりしていますよ。
ちょいスーながらも麦の風味と甘みとが特徴の、おいしい麦焼酎でした。
常圧蒸留とのことで、球磨焼酎(米焼酎)の常圧モノで感じたような焦げ臭や重さを感じられるかと期待しておりましたが、そういった風味とは無縁でした。
それが2年熟成の効果なのか?
でも麦の風味がはっきりしており、飲み応えがありました。
ただ、スーピリが気になるところ。
壱岐ではやるのかどうかはわかりませんけれど、私としてはお湯割りが好みでした。
その壱岐の華と合わせた今日のエサはこちら。
ちくわとピーマン。
冷蔵庫に残っていたきのこ。
赤だしみそを使って、
赤だしみそ炒め。
これはおいしいね。
ごちそうさまでした。
(※1)金羊社発行『焼酎楽園 Vol.18』p.13(2005年8月 星雲社)
(※2)(※1)p.41
(※3)山内賢明『壱岐焼酎 蔵元が語る麦焼酎文化私論』p.215(2007.11 長崎新聞新書020)
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午前中は雨が降っておりましたが、
午後になって雨が止んだら、黒猫のダンナに遊んでいただけました。
ありがとうね。
(友情出演)
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