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《焼酎》271.いのちき 出会橋 轟橋 カップ 20度 [9944.大分県の焼酎]

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製造者 牟礼鶴酒造合資会社
大分県豊後大野市朝地町市万田570

品目 本格焼酎
大分むぎ焼酎
原材料名 大麦(国産)、大麦麹
内容量 180ml
アルコール分 20%
(以上、ラベルより転記)




明治37年(1904年)。
日露戦争勃発の年に創業なされた牟礼鶴酒造さん。
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“むれづる”と珍しく濁点が付く牟礼鶴は、当初は清酒の手印だったそうです。
しかし、昭和50年代に平松守彦大分県知事が発案した一村一品運動を端緒に麦焼酎ブームが到来すると、蔵の四代目ご当主が焼酎蔵への転換を決意なさって、今日に至るそうです。

今日いただこの焼酎カップは牟礼鶴ではなくて、“いのちき”
大分の方言で「生計」「まっとうな暮らし」という意味らしい。
その日暮らしのオイラにはまったく似合わないお名前だこと!
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出会橋・轟橋は、豊後大野市にある“アーチ式の石橋”なんだってさ。
アーチで力を分散させる方式のやつですね。
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卵を縦にして上を人差し指で、下を親指で挟んで力を入れてつぶそうとしてもつぶれないほど、アーチの形状による力の分散効果は高いみたいですよ。

大正13年1924年)に架けられた出会橋径間(アーチの幅)が29.3mで国内第2位なんだってさ。
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そして轟橋とどろばし)は昭和9年(1934年)に森林鉄道の橋として架けられた2連の石橋で、一方の径間は32.1mで国内第1位とのこと。
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ラベルの裏側には出会橋・轟橋と思われる写真がありました。
奥が2連だから轟橋で、手前が出会橋でしょうか?
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また、豊後大野市がある場所は、およそ9万年前に起きたと言われている阿蘇山の大噴火によって火砕流で埋め尽くされたそうです。
そののち長い年月を経て、川ができ、命が育まれ、今日に至るそうです。
豊後大野市にある“おおいた豊後ジオパーク”では、当時の火砕流によって形成された柱状節理ちゅうじょうせつり:マグマが冷えて固まる際に縦方向に生じる柱状の割れ目)を観察することができるのだとか。

柱状節理=columnar joint”だから、コラミちゃんなのね。
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そのまんなやないか~い!
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そんなラベルに豊後大野の情報が満載された大分むぎ焼酎“いのちき”。
アルコール度数は20度。
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それではいただきましょう。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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香りはなし。

含むと、最初に甘みをはっきりと感じます。
強くはないものの、幅を感じる甘みです。

ちょいスーでちょいピリが続き、その後に麦の風味が来るみたい。
でも麦の風味はかなり弱めで、ほんのりと感じる程度です。
重さやクセ、焦げ臭はゼロです。
軽い苦みがありますが、これは弱めです。

さっぱりしているものの甘みを感じることができる麦焼酎でした。
かなりさっぱりしていて風味が弱めでした。
でもクセや重さがないので、飲みやすいと思います。


次に、ちょい水足しの水割り(焼酎:水=8:2)でいただきました。
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さっぱり感が増すものの、麦の風味は依然として弱めながらもこっちのほうが最初に来るかも。
甘みは薄まることなく、はっきりしています。
ちょいスーが和らいで、ピリは消えました。
苦みはやはり軽めながらにわかりました。

ちょい水足しの水割りだと、かなりさっぱりながらも麦の風味ふんわり、甘みはっきりの麦焼酎になりました。

水割りにしたほうが角が取れて飲みやすくなりましたが、より一層さっぱり感が増したことで、薄まった感じもいたしました。
風味はどちらも弱いのでそれほど変わりはないものの、水割りのほうが甘みよりも先に感じたようでした。

おそらく減圧蒸留でしょうね。
風味はさっぱりしているものの、甘みが特徴の麦焼酎なのでしょう。

それでもこの甘みは、けっして糖類由来の味覚ではないのですよね。
甘みすら“香り”として感じる揮発性の成分だというのですから、焼酎って面白いですね。
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