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【お酒】23.お福正宗 オフクカップ やまこしの郷 [15.新潟県の酒]

57.JPG
お福酒造株式会社
新潟県長岡市横枕町606

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、カップの印刷事項より転記)

昨日いただいたお酒は、カップがきれいなお酒でした。
このお酒も、きれいな絵のカップに入っています。
今日もぬる燗でいただきます。

まず、口の中でうまみが広がります。
それとともに、やさしい甘みも感じます。
酸味もありますが、ちょうどよい酸味です。
アルコールの香りは控えめです。

うまみと甘み、酸味のバランスがちょうどよい、濃醇旨口のお酒でした。
普通酒にしては、おいしいお酒だと思います。



かつて、お酒には級別制度というものがありました。
これは、蔵元の申告に基づいて国がお酒を審査し、お酒を「特級」「一級」「二級」の三段階に格付けしてそれを称することを許可する代わりに、各級ごとに異なる税率を適用するというものでした。
しかし、この格付けは、格が上がると税率が高くなってしまうものでした。
しかも、格付けは蔵元の申告によってなされることを前提とし、かつ、国の審査に出品しない日本酒はすべて自動的に二級酒に分類されていました。
そのため、わざと国の審査に出さずに二級酒として販売しているお酒もあって、「地方の中小蔵の二級酒の酒質が、実際に飲んでみると大手の特級酒や一級酒に匹敵する、といった矛盾を生むことになった」そうです(※1)。

この級別制度はすでに廃止されています。
今日では、一定の製法や材料、品質を満たすお酒には、本醸造、純米酒、吟醸酒、大吟醸酒といった「特定名称」を付けることを国が認めています(※2)。
そして、いずれにも該当しないお酒は、一般的に普通酒と呼ばれています。

前置きが長くなってしまいました。

今日いただいたお酒は普通酒でしたが、けっこうおいしいお酒でした。
その一方で、特定名称を名乗りながらも、香りが強すぎたり、おいしくないどころか、悪酔いするようなお酒もあります。
級別制度の下でおいしい二級酒があったのと同じように、今の制度の下でも、きちんと造ってあっておいしい普通酒はあるのです。
だから、お酒がおいしいかどうかは、そのお酒にどういう特定名称がついているかではなく、そのお酒を実際に飲んでみてから決めなければいけないということを、この二、三日の間に痛感しました。

しかし、普通酒を飲んでみておいしいと思ったということは、その蔵元のもっと高価な特定名称酒もおいしいのではないかと予想することはできると思います。
その蔵元のお酒がおいしいかどうか試飲するには、お手軽さや量からして、カップ酒が最適なのではないでしょうか。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.160(2000.4 柴田書店)
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1
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