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【お酒】125.吉乃川 越後カップ200 [15.新潟県の酒]

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吉乃川株式会社
新潟県長岡市摂田屋4丁目8番12号

原材料名/米(新潟県産) 米こうじ(新潟県産米) 醸造アルコール
アルコール分:14度
200ml詰
(以上、ラベルより転記)


吉乃川は、かつておけさカップをいただいております。

このお酒もおけさカップと同じく普通酒ですが、ちょっとちがうところがあります。
おけさカップは180ml詰で、アルコール分は15度でした。
一方、このお酒は200ml詰で、アルコール分は14度です。
このちがいは、いったいどういう意味があるのでしょうか。


お酒の原材料の中でもっとも多量に使用するものは何でしょうか。
お米かと思うかもしれませんが、それ以上にたくさん使用するものがあります。
それは、お酒造りの全工程で使用する“水”です。

水は、お酒造りの全工程で使用するだけでなく、造りが終わって搾った後で、加水という方法でも使用します。
仕込みを終わって「もろみから搾っただけの状態の日本酒のアルコール分は、20度前後にもなる」のですが、「瓶詰めして出荷する前」に、アルコール分が15%前後になるように、水を加えて「加水調整を行っている」のです(※1)。
これまでにこのブログで紹介したお酒の成分を見ていただければわかりますが、加水後のお酒のアルコール度数は、15度~16度であるものが多いようです。

一方、このお酒のアルコール度数は14度です。
ということは、一般的な加水量よりも多くの水を加えて(薄めて)いるであろうことが推測できます。

それに、カップ酒は180ml(一合)詰のものが多いのですが、このお酒は少し多めの200ml詰です。
これは、加水量が多いことから、そのぶん製品として出来上がるお酒の量も増えるので、200ml詰でも採算がとれるのではないかということも推測できると思います。

もっとも、加水量のことも、採算のことも、あくまでも私の“推測”の話ですけれどね。


加水量を増やすことの利点は、出来上がるお酒の量を増やすことだけではないと思います。
加水量を多くしてアルコール度数を下げたほうが、飲みやすくなると思います。
列車内で気軽にお酒を楽しむには、このほうがよいのかもしれません。
現にこのお酒は、越後湯沢駅の売店で販売されていました。
この話も、私がそう思っているだけですけれどね。

そんな想像ばかりの話をしていても、このお酒の味はわかりません。
どれだけ加水をしていようが、カップにどれだけの量が入っていようが、お酒がおいしければそれでよいのです。
いろいろと考えるのはこのくらいにして、今日もぬる燗でいただきます。


アルコールの香りは弱めです。

酸味は強めです。
けっこうピリピリしています。

甘みも強めです。
酸味で抑えられてはいますが、しっかりした甘みのようです。

うまみはしっかりしていますが、少し薄めのような気がします。
苦味も少しあるようです。


甘いけれど辛いお酒でした。
せっかく甘みがしっかりしているのですから、もう少し酸味が弱いほうが飲みやすくなると思います。


(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.174(2000.4 柴田書店)
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