【お酒】337.霧氷 ヒノデムヒョウ カップ [29.奈良県の酒]
岡野酒造株式会社
奈良県宇陀郡御杖村神末1274
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
奈良県の東部、三重県との県境に位置する御杖村(みつえむら)にある蔵元さんのお酒です。
奈良県の蔵元さんの中では、もっとも東部に位置しているようですね。
この蔵元さんはWebsiteを開設しておらず、また奈良県酒造組合のWebsite内にある蔵元さんのページにも詳しい紹介がなされておりません。
私の手元にある奈良酒に関する文献でも、この蔵元さんのことは紹介されておりませんでした。
きっとこの蔵元さんは、広告宣伝をしない方針なのでしょうね。
これは私の推測ですが、地元の方々に支持されていて、それに答えるために必要な量だけを醸造なさっているのではないでしょうか。
このお酒のカップには、円形のラベルが貼られています。
もしかして、このラベルって、もともとはフタの上に貼るためのものではないでしょうか。
こういうラベルがフタに貼ってあることって、よくありますよね。
そんないろいろと謎めいた蔵元さんのお酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
フタを開けると、ほんのわずかにお酒の甘い香りがしました。
やっぱり、最初に甘みを感じます。
しかし、強くはありません。
とてもさらっとしていて、軽やかな甘みです。
うまみは淡めですが、筋が通ったようにしっかりしています。
酒臭さはひかえめで、むしろやわらかいうまみです。
それに、このうまみは雑味がなくて、澄んだ感じがします。
酸味は弱めですが、これもしっかりしています。
少しだけすっぱさがあって、スーッとさわやかな酸味です。
刺激やピリピリ感はまったくありません。
さらっとした甘みと澄んだうまみとを、さわやかな酸味が支える、淡麗爽快旨口のおいしいお酒でした。
重厚感はありませんが、かといって薄く感じることはないですね。
軽くてきれいな味わいがピンとくる感じです。
これはきっと、ひや(常温)でもおいしいはずです。
もしかして、隠れた銘酒に出会ってしまったかもしれません。
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