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【お酒】488.白馬錦 純米吟醸 180ml [20.長野県の酒]

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株式会社薄井商店
長野県大町市大町2512-1

アルコール分 15度
原材料名/米(長野県産)米こうじ(長野県産米)
精米歩合/55%
180ml詰
北安曇野産美山錦100%使用
醸造地 長野県大町市
採水地 長野県大町市
(以上、ラベルより転記)



薄井商店さんのお酒は、かつて白馬錦の普通酒のカップ酒をいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米吟醸酒です。


このお酒ですが、長野県の北安曇野産美山錦を100%使用しているとのこと。
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美山錦という酒米については、簡単にではありますがかつてこちらで触れております
その際にも紹介しましたが、文献によれば、長野県を原産地とする美山錦は「その酒造適性と耐冷性の強さにより東北、関東、北陸まで広範囲に普及。寒冷地における酒米品種の代表として、山田錦、五百万石に次ぐ第3位の酒米品種」であって、その美山錦で造ったお酒は、「なめらかでさっぱりとキレのよい酒質」になるとのこと(※1)。

しかし一方で、そのさっぱりとした酒質を改良するためか、山形の出羽燦々や、秋田の秋田酒こまちのように、東北の各県では美山錦の後継品種を育成する動きが見られます。

ということは、美山錦はもはや時代遅れなのでしょうか?
美山錦では、しっかりした味のおいしいお酒はできないのでしょうか?


お酒の味は酒米の性質だけで決まるものではないと思いますが、はたして美山錦100%のお酒はおいしいのでしょうか?
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
その前に、このお酒ですが、ほんのわずかに色がついていることがわかりますでしょうか。
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うまみはけっこう濃いめで、しっかりしています。
それでいて、キレがよくて、スーッと引いていきます。
お米のうまみを凝縮したようなうまみです。
それに、苦みや雑味はありません。

一方、酸味はひかえめです。
すっぱさとさわやかさを少し感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめですが、その存在ははっきりしています。


お米のうまみを堪能することができる、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。
キレのよさは、美山錦の成せる業でしょうか。
しかし、けっしてさっぱりした味わいではなくて、うまみはむしろしっかりしていました。
一方、苦みや酸味が目立っていないので、口当たりがまろやかです。
それでいて甘みがクドくはないので、食事にも合わせやすいと思います。
美山錦を使用してもしっかりした味のおいしいお酒を造ることは可能であることを、このお酒は教えてくれました。


(※1)副島顕子『酒米ハンドブック』p.69(2011.7 文一総合出版)
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