【お酒】505.富士錦 金印 カップ [22.静岡県の酒]
富士錦酒造株式会社
静岡県富士宮市上柚野532
アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
富士山の南西の麓に位置する富士錦酒造さんは、「酒造のまわりの水路には大変きれいな水が流れている。この蔵では、七〇年以上も前の雪解け水といわれる富士の湧水を三〇mの井戸から汲んで使用している。」とのこと(※1)。
そんな富士山からの恵みの水を使って造られた(と思われる)このお酒ですが、残念ながら、糖類添加の三増酒でした(しかし酸味料は添加されていません)。
三増酒については、かつてこちらでまとめておりますので、ご参照下さい。
三増酒でも、出会ったものはいただく方針ですので、
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
その前に、このお酒ですが、色はなかなかおいしいそうです。
一口含むと、まず最初にアルコールの香りを少し強めに感じました。
うまみはやっぱり淡めです。
深みやコク、それに酒臭さはほとんど感じません。
わずかに苦みを感じますが、雑味はそれほどありません。
酸味はひかえめです。
ちょっとだけさわやかさを感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはやはりはっきりしています。
三増酒にありがちな、ちょっとべとつく感じの甘みです。
淡めのうまみに、わずかな苦みと酸味とがアクセントとなっている、淡麗甘口のお酒でした。
甘みにべとついた感じがあるのが気になりました。
もしかして、これはアルコール発酵しきれずに残存した糖分に起因するものでしょうか?
しかし、酸味料は添加されていないせいか、うまみにクドさは感じませんでした。
もしかして、冷蔵庫で冷やしてからいただいたほうが、多少は味が引き締まってよかったのかもしれません。
(※1)高橋清隆『新・静岡県の地酒 名酒蔵めぐり』p.68-69(1996.7 静岡新聞社)
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