SSブログ

【お酒】703.うっぷんばらし 冷酒 300ml [34.広島県の酒]

2795.JPG2796.JPG
向原酒造株式会社
広島県安芸高田市向原町坂238-1

アルコール分 15.0度以上16.0度未満
原材料名 米、米麹、醸造アルコール
(国産米)
正味300ml詰
(以上、ラベルより転記)




向原酒造さんのWebsiteによれば、この蔵元さんは「明治42年「我が町にも酒屋を」と地元の有志らが出資し造られた蔵」なのだとか。

町民有志によって設立されたその蔵元さんも、戦後になって存亡の危機を迎えたそうです。
このことについて、文献では以下のように紹介していました。
一度は、つぶれそうになった。昭和五十七年、日本酒全体の不振のなかで、おけ売りに頼っていたこの蔵は経営が行き詰まり、「解散やむなし」に傾いた。しかし歴史をさかのぼれば、町民有志が資金を出し合って設立された会社。町民株主の間から「何とか残してほしい。これという特徴もない町で、造り酒屋まで消えたら・・・」との声が沸き上がった。曲折の末に、同町出身で、広島市で運送業などを営んでいる渋川玉司(70)さんの企業グループの傘下に入ることになる。」(※1)


そんな町の象徴のような蔵元さんが造ったこのお酒は、“うっぷんばらし”という名前なのだとか。
2797.JPG

そういえば、かつて“人生フルスイング”だとか、“一生幸福”だとかいった名前のお酒をいただいたことがありました。

私としては、そういったスローガンのような名前よりも、むしろこの“うっぷんばらし”のほうが、なんとなく飲んでみたくなるような気がします。
酒を飲んでいるときまで、気を張っていたくはありませんから。


ということで、そろそろその“うっぷんばらし”をいただいてみたいと思います。
品質表示を見る限り普通酒ですが、冷酒と表記されていますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
2798.JPG2799.JPG

お酒の色は、ほぼ無色でした。
2800.JPG


うまみは淡めでした。
酒臭さはなくて、お米由来でしょうか、やわらかいうまみを感じます。
ごくわずかですが、吟醸酒のような苦みを感じました。

酸味はややひかえめです。
おだやかなすっぱさをちょっと感じます。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みは少しあるようです。
さらっとした甘みをほんのりと感じます。


おだやかな味わいの、淡麗やや甘口のお酒でした。
薄くはないものの、とてもおだやかで飲みやすく感じました。
逆に言えば、面白さがないかもしれません。
これは私の意見ですが、うっぷんばらしのためにはもう少しガツンと来るような味わいのほうがよいのではないかと思いました。
マゾだな。


(※1)中国新聞社メディア開発局出版部編『広島の酒蔵』p.77(1995.2 中国新聞社)
あ~酒臭かった!(52)  酒くさコメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

あ~酒臭かった! 52

酒くさコメント 4

エクスプロイダー

名前がインパクト有りますな。
by エクスプロイダー (2015-10-25 20:51) 

SpeedBird

質より量のお酒に感じてしまうネーミングかも。
by SpeedBird (2015-10-25 21:05) 

skekhtehuacso

エクスプロイダーさん、どういう目的かわかりませんが、そうかもしれません。
by skekhtehuacso (2015-10-25 22:45) 

skekhtehuacso

SpeedBirdさん、ですがそういう安いお酒とはちがって、おだやかな味わいでした。
by skekhtehuacso (2015-10-25 22:47) 

酒くさコメント、書いちゃう!

お名前:[必須]
URL:
酒くさコメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0