島根県から山口県への酒集め [旅]
3月18日(土)~20日(月祝)の三連休に、青春18きっぷと夜行バス、それに新幹線を利用して、酒集めの旅に出かけてまいりました。
☆★一日目(3月18日(土))☆★
まずは、東京駅から。
東海道本線の5:46発沼津行電車に乗車。
終点の一つ手前、三島駅にて浜松行に乗りかえて、静岡地獄へと突入です。
途中、三島・浜松・豊橋・大垣・米原と乗りかえて、大阪駅へ到着。
東京駅から10時間かけての行程でした。
でも、賃労働で拘束されている時間に比べたら、こっちのほうがはるかにあっという間だぜ。
大阪駅からは、大阪環状線に乗りかえ。
この新車、ものすごく静か!
乗ったのはモハ(モーター付車)でしたが、従来車のサハ(モーターなし車)よりも静かに感じました。
天王寺駅で関西本線JR難波行201系電車に乗りかえ。
天王寺から3駅乗って、JR難波駅で下車。
なんばウォークを近鉄日本橋駅方面へ歩いて、
大阪へ来たら決して外せない、初かすみ酒房さんへ到着。
2ヵ月半ぶりのご無沙汰でした。
まずは生小。
座るとすぐに飲み物を訊かれるので、いつも条件反射的に生小と答えてしまいます。
空腹をおでんで満たします。
生小をさっさと空けて、初かすみの普通酒をいただきます。
味わい深さは相変わらずでしたが、なんか以前よりも甘みがちょっとだけ少なくなったような気がしましたよ。
せっかく大阪へ立ち寄ったのですから、梅焼のおでんを食べなければなりませぬ。
軽めの伊達巻のような甘さとふわふわ感とが、深い味わいのお酒とよく合いますよ。
撮影を忘れて、箸で割いてしまいました。
そしてこれは、“生酛のどぶ”なるにごり酒。
前回は冷酒でいただきましたが、ときどきさんから燗でもいけると教えていただいたことから、今日は燗にしてもらいましたよ。
燗にすると、酸味がちょっと際立ってきました。
でも酸味に鋭さはありません。
甘みがかなり少ないことも相俟って、引き締まった感じの味わいになりましたよ。
それでいて雑味やえぐみはまったくありません。
これはにごり酒なのにキリッとしていて、燗でもおいしいですね!
調子に乗って、古酒も頼んでしまいましたよ。
熟成感があるものの、雑味や角がなくてきれいなお酒でした。
でも、ちょっとお高めですね。
この後、温泉で汗を流し、
難波駅から大阪市営地下鉄四つ橋線に乗って梅田へ戻って、
阪急三番街のバスターミナルから、つわのエクスプレス(22:30発)に乗車して、寝ながら目的地へと向かったのでした。
☆★二日目(3月19日(日))☆★
つわのエクスプレスは、朝7時過ぎに終点の津和野駅(島根県鹿足郡津和野町)に到着。
バスから一歩外へ出ると、これがまた激寒だこと!
霜が降りるほどの冷え込みようでした。
駅舎の隣には、D51が放置されて保存されておりました。
駅舎の背後にも正面にも、山が迫っていていい景色だこと。
秋にはきっと、紅葉がきれいなのでしょうね。
観光客がまだ誰もいない津和野の街を散策します。
立派な和風の建物がありました。
大正時代に建てられたこの建物は、なんと現役の町役場なのだとか。
警察署の背後に、津和野城跡を発見。
ですが酒集めを優先すべく、登城は敬遠させていただきました。
洋風の建物もありましたよ。
津和野カトリック教会。
紙漉き体験ができる(たぶん)建物の脇に、ジュディ・オングらしき顔ハメを発見!
Wind is blowing from the Aegean♪
女は海~♪
(阿木燿子作詞 筒美京平作曲『魅せられて』より)
そういえばこの顔ハメ、どなたかのブログで見たことがありましたよ。
デジカメさんだったかな?
ここで一つ、訂正がございます。
さきほどのジュディ・オングは、津和野の伝統舞踊である“鷺舞”の誤りでした。
読者の皆様および関係各位に深くお詫びしつつ、訂正させていただきます。
津和野の街中には、蔵元さんが3軒あります。
これは“高砂”を造る財間酒場(ざいまさかば)さん。
中を見学させていただきました。
これは“初陣”の古橋酒造さん。
立派な鏝絵が飾られておりました。
“華泉(かせん)”の華泉酒造さんでは、絶賛蔵開き中でした。
振る舞い酒をいただいたりなんかしちゃったりして。
津和野での成果はこちら。
このカップ酒は、財間酒場さんで購入しました。
スーパーでは、カップ酒3種をGet!
古橋酒造さんでは、初陣の佳撰カップを入手しました。
津和野の街を3時間ほど徘徊して駅へと戻ろうとしていたところ、その途中で、はからずも石見神楽を拝見することができましたよ。
この演者は、小学校三年生なのだとか。
それでも堂々としたものでしたよ。
石見神楽に興味津々のひろしとピョン吉。
津和野の街は、見どころが満載でした。
それでいて静かで落ち着いた雰囲気だったことから、ゆったりした気分で回ることができましたよ。
津和野駅からJR山口線の山口行普通列車に乗車して、次の目的地を目指します。
来たのはキハ40の単行でした。
津和野駅から一時間ちょっと乗って、終点の一つ手前、上山口駅(山口県山口市)で下車。
ここから山口市内にあるスーパーを潰していきます。
上山口駅の周辺で、さっそく福娘のカップをGet!
萩市のお酒でした。
仁保川にかかる橋の上からこんにちは。
津和野の朝の激寒がうそのように暖かくなってまいりました。
でも風が少しあったことから、気持ちよく歩き回ることができましたよ。
五橋の紙カップは新鮮だったことから入手してしまいましたが、このあとで辟易するほど頻繁に見ることになったのでした。
長門峡のカップ2種。
途中で古めのものを見つけて敬遠していたのですが、最後に立ち寄ったスーパーで新鮮なものをGetすることができましたよ。
上山口駅から7km弱を2時間半ほどかけて歩いたのち、大内中学校前バス停から中国JRバス防長線に乗って山口の市街地へと戻ります。
バスに乗って着いたのは、JR山口線の山口駅。
その山口駅からは、JR山口線の新山口行普通列車に乗車。
今度はキハ47の2連でした。
山口駅から7駅乗って、終点の新山口駅で下車。
かつて私が来たときは、たしか小郡駅って名前だったはず。
新山口駅の売店で、山頭火のカップ酒をGet!
本日の酒集めはこれでおしまい。
一杯やろうと目論んでおりましたが、日曜日とのことで、気の利いていそうな居酒屋はどこもお休み。
そこで、ホテルのフロントで教えてもらった“口福至福”さんへやってまいりました。
まずはビール。
お通し三品。
“シッタカは、楊子を刺して貝殻のほうを回す”という太田和彦さんの教え(“ふらり旅 いい酒いい肴”より)を忠実に守った結果、途中で切れることなく身を出すことができましたよ。
身はやわらかく、あっさりしていて臭みがなくて、最後に磯の香りがちょっとだけ鼻へ抜けていきました。
この赤なまこはものすごくまいうー!
それに大きさといい量といい、ちょうどいい感じ。
赤なまこには、そりゃお酒でしょう!
五橋の燗酒をいただきます。
長州鶏のとり皮ポン酢や、肉厚の焼しいたけなどをつまみつつ、
しっかりした味のお酒を飲みたいとお願いしてみたところ、“原田”なるお酒を勧めていただきました。
熟成感がちょっとあるしっかりした味わいでしたが、雑味なく辛口で、かつあと味すっきりしたおいしいお酒でした。
私はこの原田がどこのお酒なのか知らなかったことから、瓶を見せてもらおうかと思ったのですが、お店の人たちはみなお忙しそうでしたので遠慮いたしました。
これだけ飲み食いして、2,500円(ホテルのフロントでもらったビール一杯無料券を使用)。
大満足でした。
☆★三日目(3月20日(月祝))☆★
三日目の朝。
新山口駅から山陽本線岩国行普通電車に乗車。
115系3000番台の4連でした。
新山口駅から約15分、3駅乗って、防府駅(山口県防府市)に到着。
この時点で、スーパーの開店時刻にはまだちょっと早め。
そこで駅周辺を徘徊してみたところ、山頭火の小径なるものを発見。
なんでも、種田山頭火の生家跡があるのだとか。
小径には、ところどころに山頭火の句が掲げられておりました。
地図がけっこう簡略化されていたようで、この辺りで迷ってしまいました。
すると偶然にも地元の観光ボランティアの方に出会い、案内していただきました。
これが山頭火の生家跡なのだとか。
案内していただいたボランティアの方は、生家跡の裏側まで連れていってくださいました。
この家の二階に、種田山頭火が実際に住んでいたのだとか。
そしてこの縁石のある場所は、山頭火の母親が身投げした井戸の跡なのだそうです。
最後に、山頭火も飲んだ(はず)という湧き水をいただいて、ボランティアの方と別れました。
口当たりのよい軟水でした。
防府では、御大典記念の碑の脇に桜が咲いておりましたよ。
防府ではおよそ3時間歩いたのですが、なんと成果はゼロでした。
どのスーパーに入っても、酒コーナーに鎮座ましましていたカップ酒は五橋紙カップと金冠黒松、そして広島の千福Vパックに白牡丹ばかりでしたよ。
人口10万人余を抱える防府には蔵元さんがないことから、山口県内の他地域で造られたお酒が入って来ているのではないかと予想していたのですが、カップ酒に関しては完全に見当が外れてしまいました。
失意のうちに防府駅へ戻って、再び山陽本線の岩国行普通電車に乗車。
115系(3扉車)の2連でした。
防府駅からおよそ25分、5駅乗って、着いたのは徳山駅(山口県周南市)。
駅舎は改築中でした。
カバの口に吸い込まれたりしながら徳山の街を2時間半ほど徘徊してスーパーを潰したのですが、この時点でまたしても成果はゼロ!
出会ったカップ酒は防府と同じで、五橋紙カップに金冠黒松、千福Vパック、白牡丹ばかりでしたよ。
ヤケのやんぱち日焼けのなすびの心境で買ってしまったのが、白牡丹の上撰300ml瓶
(↑どんな心境だよ!)
これは広島の西条(広島県東広島市)に蔵を置く蔵元さんのお酒で、かつていただいた金紋白牡丹 広島上撰 ライトカップと同じ中身だと思います。
そのスッキリ甘口を久々に味わってみたくなって、買ってしまいました。
酒集めを終えて駅へと戻る途中で、そういえば徳山にも蔵元さんが一軒あったことを思い出しました。
こちらがその“はつもみぢ”さん。
日曜祝日は休業日とのことでしたが、この日は偶然にもお店の人が入口(写真右奥の倉庫のようなところ)を開けていらっしゃったことから、購入させていただくことができました。
そのお酒がこちら。
この蔵元さんは全量純米蔵とのことで、はつもみぢのお燗瓶(左)は純米酒でした。
それに、昨日いただいた“原田”は、なんとこのはつもみぢさんのお酒だったのです!
偶然に偶然が重なって、原田を入手することができましたよ。
スーパーを回ってみたものの見つけることができなかった旨をお話ししたところ、スーパーにはほとんど卸していないとのことでした。
そりゃ見つかりません罠。
今回の旅はこれですべておしまい。
徳山駅からのぞみに乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒12個、一合瓶1本、300ml瓶2本の旅でした。
二日間かけて歩き回ったにしては、ちょっと少ないね。
津和野と山口とではそこそこの成果があったものの、防府ではさんざん、そして徳山ではいまいちだったからでしょう。
三日日は岩国あたりまで足を延ばすか、あるいは逆に下関へ向かったほうがよかったかもしれません。
そうは言っても、実際に防府と徳山とで酒集めをしてみなければ両街を選んだことの当否はわからなかったことでしょうから、しかたがありませんね。
むしろ、これでまた岩国や下関辺りを攻めてみる楽しみができたことを喜び、また徳山ではからずも原田と再会できたことに感謝をして、前向きに捉えたいと思います。
☆★一日目(3月18日(土))☆★
まずは、東京駅から。
東海道本線の5:46発沼津行電車に乗車。
終点の一つ手前、三島駅にて浜松行に乗りかえて、静岡地獄へと突入です。
途中、三島・浜松・豊橋・大垣・米原と乗りかえて、大阪駅へ到着。
東京駅から10時間かけての行程でした。
でも、賃労働で拘束されている時間に比べたら、こっちのほうがはるかにあっという間だぜ。
大阪駅からは、大阪環状線に乗りかえ。
この新車、ものすごく静か!
乗ったのはモハ(モーター付車)でしたが、従来車のサハ(モーターなし車)よりも静かに感じました。
天王寺駅で関西本線JR難波行201系電車に乗りかえ。
天王寺から3駅乗って、JR難波駅で下車。
なんばウォークを近鉄日本橋駅方面へ歩いて、
大阪へ来たら決して外せない、初かすみ酒房さんへ到着。
2ヵ月半ぶりのご無沙汰でした。
まずは生小。
座るとすぐに飲み物を訊かれるので、いつも条件反射的に生小と答えてしまいます。
空腹をおでんで満たします。
生小をさっさと空けて、初かすみの普通酒をいただきます。
味わい深さは相変わらずでしたが、なんか以前よりも甘みがちょっとだけ少なくなったような気がしましたよ。
せっかく大阪へ立ち寄ったのですから、梅焼のおでんを食べなければなりませぬ。
軽めの伊達巻のような甘さとふわふわ感とが、深い味わいのお酒とよく合いますよ。
撮影を忘れて、箸で割いてしまいました。
そしてこれは、“生酛のどぶ”なるにごり酒。
前回は冷酒でいただきましたが、ときどきさんから燗でもいけると教えていただいたことから、今日は燗にしてもらいましたよ。
燗にすると、酸味がちょっと際立ってきました。
でも酸味に鋭さはありません。
甘みがかなり少ないことも相俟って、引き締まった感じの味わいになりましたよ。
それでいて雑味やえぐみはまったくありません。
これはにごり酒なのにキリッとしていて、燗でもおいしいですね!
調子に乗って、古酒も頼んでしまいましたよ。
熟成感があるものの、雑味や角がなくてきれいなお酒でした。
でも、ちょっとお高めですね。
この後、温泉で汗を流し、
難波駅から大阪市営地下鉄四つ橋線に乗って梅田へ戻って、
阪急三番街のバスターミナルから、つわのエクスプレス(22:30発)に乗車して、寝ながら目的地へと向かったのでした。
☆★二日目(3月19日(日))☆★
つわのエクスプレスは、朝7時過ぎに終点の津和野駅(島根県鹿足郡津和野町)に到着。
バスから一歩外へ出ると、これがまた激寒だこと!
霜が降りるほどの冷え込みようでした。
駅舎の隣には、D51が
駅舎の背後にも正面にも、山が迫っていていい景色だこと。
秋にはきっと、紅葉がきれいなのでしょうね。
観光客がまだ誰もいない津和野の街を散策します。
立派な和風の建物がありました。
大正時代に建てられたこの建物は、なんと現役の町役場なのだとか。
警察署の背後に、津和野城跡を発見。
ですが酒集めを優先すべく、登城は敬遠させていただきました。
洋風の建物もありましたよ。
津和野カトリック教会。
紙漉き体験ができる(たぶん)建物の脇に、ジュディ・オングらしき顔ハメを発見!
Wind is blowing from the Aegean♪
女は海~♪
(阿木燿子作詞 筒美京平作曲『魅せられて』より)
そういえばこの顔ハメ、どなたかのブログで見たことがありましたよ。
デジカメさんだったかな?
ここで一つ、訂正がございます。
さきほどのジュディ・オングは、津和野の伝統舞踊である“鷺舞”の誤りでした。
読者の皆様および関係各位に深くお詫びしつつ、訂正させていただきます。
津和野の街中には、蔵元さんが3軒あります。
これは“高砂”を造る財間酒場(ざいまさかば)さん。
中を見学させていただきました。
これは“初陣”の古橋酒造さん。
立派な鏝絵が飾られておりました。
“華泉(かせん)”の華泉酒造さんでは、絶賛蔵開き中でした。
振る舞い酒をいただいたりなんかしちゃったりして。
津和野での成果はこちら。
このカップ酒は、財間酒場さんで購入しました。
スーパーでは、カップ酒3種をGet!
古橋酒造さんでは、初陣の佳撰カップを入手しました。
津和野の街を3時間ほど徘徊して駅へと戻ろうとしていたところ、その途中で、はからずも石見神楽を拝見することができましたよ。
この演者は、小学校三年生なのだとか。
それでも堂々としたものでしたよ。
石見神楽に興味津々のひろしとピョン吉。
津和野の街は、見どころが満載でした。
それでいて静かで落ち着いた雰囲気だったことから、ゆったりした気分で回ることができましたよ。
津和野駅からJR山口線の山口行普通列車に乗車して、次の目的地を目指します。
来たのはキハ40の単行でした。
津和野駅から一時間ちょっと乗って、終点の一つ手前、上山口駅(山口県山口市)で下車。
ここから山口市内にあるスーパーを潰していきます。
上山口駅の周辺で、さっそく福娘のカップをGet!
萩市のお酒でした。
仁保川にかかる橋の上からこんにちは。
津和野の朝の激寒がうそのように暖かくなってまいりました。
でも風が少しあったことから、気持ちよく歩き回ることができましたよ。
五橋の紙カップは新鮮だったことから入手してしまいましたが、このあとで辟易するほど頻繁に見ることになったのでした。
長門峡のカップ2種。
途中で古めのものを見つけて敬遠していたのですが、最後に立ち寄ったスーパーで新鮮なものをGetすることができましたよ。
上山口駅から7km弱を2時間半ほどかけて歩いたのち、大内中学校前バス停から中国JRバス防長線に乗って山口の市街地へと戻ります。
バスに乗って着いたのは、JR山口線の山口駅。
その山口駅からは、JR山口線の新山口行普通列車に乗車。
今度はキハ47の2連でした。
山口駅から7駅乗って、終点の新山口駅で下車。
かつて私が来たときは、たしか小郡駅って名前だったはず。
新山口駅の売店で、山頭火のカップ酒をGet!
本日の酒集めはこれでおしまい。
一杯やろうと目論んでおりましたが、日曜日とのことで、気の利いていそうな居酒屋はどこもお休み。
そこで、ホテルのフロントで教えてもらった“口福至福”さんへやってまいりました。
まずはビール。
お通し三品。
“シッタカは、楊子を刺して貝殻のほうを回す”という太田和彦さんの教え(“ふらり旅 いい酒いい肴”より)を忠実に守った結果、途中で切れることなく身を出すことができましたよ。
身はやわらかく、あっさりしていて臭みがなくて、最後に磯の香りがちょっとだけ鼻へ抜けていきました。
この赤なまこはものすごくまいうー!
それに大きさといい量といい、ちょうどいい感じ。
赤なまこには、そりゃお酒でしょう!
五橋の燗酒をいただきます。
長州鶏のとり皮ポン酢や、肉厚の焼しいたけなどをつまみつつ、
しっかりした味のお酒を飲みたいとお願いしてみたところ、“原田”なるお酒を勧めていただきました。
熟成感がちょっとあるしっかりした味わいでしたが、雑味なく辛口で、かつあと味すっきりしたおいしいお酒でした。
私はこの原田がどこのお酒なのか知らなかったことから、瓶を見せてもらおうかと思ったのですが、お店の人たちはみなお忙しそうでしたので遠慮いたしました。
これだけ飲み食いして、2,500円(ホテルのフロントでもらったビール一杯無料券を使用)。
大満足でした。
☆★三日目(3月20日(月祝))☆★
三日目の朝。
新山口駅から山陽本線岩国行普通電車に乗車。
115系3000番台の4連でした。
新山口駅から約15分、3駅乗って、防府駅(山口県防府市)に到着。
この時点で、スーパーの開店時刻にはまだちょっと早め。
そこで駅周辺を徘徊してみたところ、山頭火の小径なるものを発見。
なんでも、種田山頭火の生家跡があるのだとか。
小径には、ところどころに山頭火の句が掲げられておりました。
地図がけっこう簡略化されていたようで、この辺りで迷ってしまいました。
すると偶然にも地元の観光ボランティアの方に出会い、案内していただきました。
これが山頭火の生家跡なのだとか。
案内していただいたボランティアの方は、生家跡の裏側まで連れていってくださいました。
この家の二階に、種田山頭火が実際に住んでいたのだとか。
そしてこの縁石のある場所は、山頭火の母親が身投げした井戸の跡なのだそうです。
最後に、山頭火も飲んだ(はず)という湧き水をいただいて、ボランティアの方と別れました。
口当たりのよい軟水でした。
防府では、御大典記念の碑の脇に桜が咲いておりましたよ。
防府ではおよそ3時間歩いたのですが、なんと成果はゼロでした。
どのスーパーに入っても、酒コーナーに鎮座ましましていたカップ酒は五橋紙カップと金冠黒松、そして広島の千福Vパックに白牡丹ばかりでしたよ。
人口10万人余を抱える防府には蔵元さんがないことから、山口県内の他地域で造られたお酒が入って来ているのではないかと予想していたのですが、カップ酒に関しては完全に見当が外れてしまいました。
失意のうちに防府駅へ戻って、再び山陽本線の岩国行普通電車に乗車。
115系(3扉車)の2連でした。
防府駅からおよそ25分、5駅乗って、着いたのは徳山駅(山口県周南市)。
駅舎は改築中でした。
カバの口に吸い込まれたりしながら徳山の街を2時間半ほど徘徊してスーパーを潰したのですが、この時点でまたしても成果はゼロ!
出会ったカップ酒は防府と同じで、五橋紙カップに金冠黒松、千福Vパック、白牡丹ばかりでしたよ。
ヤケのやんぱち日焼けのなすびの心境で買ってしまったのが、白牡丹の上撰300ml瓶
(↑どんな心境だよ!)
これは広島の西条(広島県東広島市)に蔵を置く蔵元さんのお酒で、かつていただいた金紋白牡丹 広島上撰 ライトカップと同じ中身だと思います。
そのスッキリ甘口を久々に味わってみたくなって、買ってしまいました。
酒集めを終えて駅へと戻る途中で、そういえば徳山にも蔵元さんが一軒あったことを思い出しました。
こちらがその“はつもみぢ”さん。
日曜祝日は休業日とのことでしたが、この日は偶然にもお店の人が入口(写真右奥の倉庫のようなところ)を開けていらっしゃったことから、購入させていただくことができました。
そのお酒がこちら。
この蔵元さんは全量純米蔵とのことで、はつもみぢのお燗瓶(左)は純米酒でした。
それに、昨日いただいた“原田”は、なんとこのはつもみぢさんのお酒だったのです!
偶然に偶然が重なって、原田を入手することができましたよ。
スーパーを回ってみたものの見つけることができなかった旨をお話ししたところ、スーパーにはほとんど卸していないとのことでした。
そりゃ見つかりません罠。
今回の旅はこれですべておしまい。
徳山駅からのぞみに乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒12個、一合瓶1本、300ml瓶2本の旅でした。
二日間かけて歩き回ったにしては、ちょっと少ないね。
津和野と山口とではそこそこの成果があったものの、防府ではさんざん、そして徳山ではいまいちだったからでしょう。
三日日は岩国あたりまで足を延ばすか、あるいは逆に下関へ向かったほうがよかったかもしれません。
そうは言っても、実際に防府と徳山とで酒集めをしてみなければ両街を選んだことの当否はわからなかったことでしょうから、しかたがありませんね。
むしろ、これでまた岩国や下関辺りを攻めてみる楽しみができたことを喜び、また徳山ではからずも原田と再会できたことに感謝をして、前向きに捉えたいと思います。
早朝の静かな津和野の町、いいですねえ。
山口宇部空港行きがダイバートして福岡に行ってしまい、津和野に行き損ねたことを思い出しました。
カップ酒はあまり大量ゲットできなかったようですが、春の山口の味を楽しまれたと思います。
by やまびこ3 (2017-03-25 21:05)
やまびこ3様、この地方へはLCCが通じていないことから、経費節減をはかるべく、青春18きっぷと夜行バスとを併用しての往路を選択いたしました。
成果はいまいちでしたが、十分に楽しめたと思います。
成果の不足分は、手元に残っている青春18きっぷでなんとか回復させたいと目論んでおります。
by skekhtehuacso (2017-03-25 21:39)
6年前、新山口駅近くのホテルに宿泊しました。
僕もフロントで教えてもらった居酒屋に行ったんですが、
どんな店だったか記憶がありません。ブログもやって
なかったので写真も残っていません(-_-;ウーン
by johncomeback (2017-03-25 21:47)
johncomebackさん、日曜日の夜ってのはどうにも難しいもので、地元の人に訊いていい店を紹介してもらうしか術がないですね。
by skekhtehuacso (2017-03-25 21:55)
岩国に足を延ばして・・・も雁木はワンカップ無いし、同じ状況だったと思います。それにしても、イロイロ懐かしい景色が見られて嬉しいです。特に神楽、冷たい雨の日曜日だし、自分の過去ブログを探してみます。
by hanamura (2017-03-26 06:45)
2泊3日、濃いですねー☆
記事、楽しませていただきました(^^)
「きもとのどぶ」10回暗唱しました。
お店に行ったら
「きもとのどぶ」と「おでん下さい」と
言ってみようと思います。
(いつ来るんだ、そんな日がー!)
by あとりえSAKANA (2017-03-26 09:38)
長旅、お疲れ様でした。知らないお酒ばかりです。地酒の世界は奥深いですね。
by newton (2017-03-26 12:57)
生酛のどぶの燗は大好きです。^ ^
by koboo (2017-03-26 16:10)
島根県から山口県への酒集め旅、
おつかれさまでした(^^)
環状線新型の323系から、ベテランのタラコキハまで、
車両的にも興味深く拝見させていただきました。
華泉酒造さんの蔵開きでの振る舞い酒や、
伝統芸能の石見神楽に遭遇されたのも、いいなぁ~♪
シッタカ、房総の方で食べたことがありますが、
磯の香りが強くてお酒に合いますよね(^^)
赤ナマコも美味しそう~☆
by あおたけ (2017-03-26 16:35)
hanamuraさん、どうやら山口県は、萩や長門市といった、日本海側のほうが収穫を期待できそうですね。
石見神楽を見物できたのはほんとうに偶然でした。演目が三つあったのですが、列車の時刻が迫っていたので、最初の二つだけしか見られませんでしたよ。
by skekhtehuacso (2017-03-26 20:27)
あとりえSAKANAさん、初かすみ酒房さんは阪急梅田駅の下のかっぱ横丁にもありますよ。
そっちのほうが、女性でも入りやすいかも。
私は近鉄日本橋のお店のほうが好きですけれどね。
by skekhtehuacso (2017-03-26 20:32)
newtonさん、それが不思議なことに、ぜんぜん疲れないのですよ。
初めての場所で初めてのお酒を探すことが、楽しくて仕方がないものですから。
仕事で拘束されているときなんか、座っているだけで疲れるのに。
by skekhtehuacso (2017-03-26 20:34)
kobooさんも生酛のどぶをご存知でしたか。
これは冷たくても燗でもいけますね。
私としては、甘くないところがうれしいかぎりです。
by skekhtehuacso (2017-03-26 20:38)
あおたけさん、じっくりとお読みいただいましてありがとうございます。
今回の旅では、やっぱり津和野が一番思い出深いところでした。
三日目の成果は残念でしたが、それでも知らない土地を歩き回ること自体が楽しいので、旅自体は充実しておりましたよ。
by skekhtehuacso (2017-03-26 20:43)
山陰や中国地方に行きました。東北に住んでるから中々縁が無いから行った気に。
おお!、原田を買いましたか。
by エクスプロイダー (2017-03-26 21:03)
酒集めの旅、お疲れ様でした。
「生酛のどぶ」の燗を試していただいて
ありがとうございます。おいしいとの
ご感想でほっとしました。
私も久々に「生酛のどぶ」を飲みたくなって
先週、通販で購入しました。冷酒でも燗でも
美味しいお酒ですね。
by ときどき (2017-03-26 21:53)
エクスプロイダーさん、当方としては東北でのカップ酒大量入手が難しくなってきたと感じておりましたもので、昨今は目先を西へ向けております。
東北だってまだまだいい酒がたくさんあると思いますので、在庫に余裕がある際には落穂拾い的に探索してみようと思っております。
by skekhtehuacso (2017-03-26 22:19)
ときどきさん、初かすみの普通酒は四段仕込みの甘口なのに、この生酛のどぶはキリッと引き締まった辛口なところが面白いところですね。
あたしゃ実は、初かすみの本醸造(これも辛口)が好きなのですが、なかなか日本橋の店でお目にかかれないので、これからはこの生酛のどぶの燗酒と普通酒とを組み合わせていただいていこうかと思っております。
by skekhtehuacso (2017-03-26 22:23)
津和野の顔ハメ看板、懐かしいww
by デジカメ (2017-03-27 19:41)
デジカメさん、ジュディ・オングみたなこの顔ハメに出会ったときに、すぐにデジカメさんの記事を思い出しましたよ。
by skekhtehuacso (2017-03-27 21:41)