筑後国での酒集め [旅]
九州屈指の銘醸地である“城島(じょうじま)”。
文献では、以下のように紹介されておりました。
「 「城島」は、九州の酒造界において、明治初頭から急速に成長して、特異な酒造団地を形成してきた。
福岡県三潴郡城島町を核とし、大川市・三潴町など町村合併前の旧三潴郡下の酒造業者は、かつて其の酒造所を「筑後城島郷」と表記し、現在も「城島酒」として市場に送り出している。
この「城島」は北は筑後川を挟んで佐賀県に対し、南は九州山脈の北端迄広がる筑後平野がひらけ、東は久留米市に隣接し、西は大川市を経て有明海に連なるという、所謂、筑紫平野の中心に位置している。」
(實藤久光他4名『城島の酒造り』p.354(日本釀造協會雜誌82巻5号p.354-359 1987.5))
今日でも、城島には蔵元が9軒あるのだとか。
今回は、その城島を含んでいる福岡県の筑後地方(旧筑後国域)で酒集めをしてみました。
といっても、上記の地図をご覧いただくとわかるとおり、城島には鉄道が通っておりません。
それ故、車に乗らないワタクシにとっては、城島へ直接に向かうことはいささか骨の折れることとなってしまいます。
そこで今回は、城島からちょっと離れたところを走っている西日本鉄道(西鉄)の天神大牟田線を使って、酒集めをして見ました。
★☆一日目(5/13(土))★☆
まずは成田空港から。
6:00発のJetstar★福岡行に乗りましたよ。
飛行機がお好きな皆さんのブログを拝読させていただくと、窓から見える地上の景色を写真で紹介なさっていらっしゃることが少なからずありますね。
たとえば、富士山がとてもきれいに見えたりとか。
でもね、あたしゃこのブログをはじめてから飛行機に3回乗りましたが、きれいな景色なんか一度も見たことがありませんよ。
毎回毎回見えるのは、冷蔵庫の裏を久しぶりに掃除したときに出でくるホコリみたいな雲ばっかり!
それでも着陸の直前に、海ノ中道と志賀島とが見えましたよ。
福岡空港には、定刻どおり到着いたしました。
福岡空港からは、福岡市営地下鉄空港線の快速西唐津行に乗車。
5駅乗って天神駅で下車し、やってきたのは西鉄福岡(天神)駅。
西鉄福岡(天神)駅からは、天神大牟田線の特急大牟田行に乗車。
私としては意外だったのですが、天神大牟田線は久留米までは複線でしたが、久留米から先の区間には単線の箇所がところどころにあったのですね。
このことについて手元にあった文献をあたってみたところ、以下のような記述を見つけました。
要するに、久留米以南の開業免許は元々別会社が保有していて、それが単線での免許だったことから、その会社を合併させても単線のまま建設せざるを得なかったということでしょうか?
「 現在の西鉄大牟田線は、九州鉄道が経営していた路線を受け継いできたものである。その九州鉄道が、福岡-久留米間三八・八キロメートルを複線で、しかも一五〇〇ボルトの電気軌道として開業したのは、大正一三(一九二四)年四月一二日のことであった。しかし、久留米以南の路線の開業は複雑で、ずっと後のことになる。久留米から大牟田への延伸には、路線免許をもっていたり、すでに部分的に開業したりしている他社との合併が必要であったからである。」
(佐藤博之・浅香勝輔『民営鉄道の歴史がある景観Ⅱ』p.48-50(1988.7 古今書院))
「 こうした大川鉄道の経緯とは別に、九州鉄道としては、昭和七(一九三二)年一二月二八日に久留米-津福間を開業させ、南進策を一段と前身させている。そうした経営の行き着く先として、さきに柳河(現・柳川)-大牟田間の工事に着手していた大川鉄道の合併に踏み切った。昭和一二(一九三七)年六月二二日のことで、同年一〇年(原文ママ;一〇月の誤りか?)一日には、九州鉄道は津福-柳河(現・柳川)間を開通させ、すでに大川鉄道が着工していた柳河(現・柳川)-大牟田間に接続させることに成功した。」
(同p.53-54)
いかんいかん。
このブログは酒ブログです。
話が酒からそれてしまいました。
西鉄福岡(天神)駅から6駅、50分弱乗って、着いたのは西鉄柳川駅。
ここ柳川を端緒として、ここまで特急で乗ってきた西鉄天神大牟田線の沿線を、徒歩と普通電車とで少しずつ戻りながら酒集めをいたしました。
まずは西鉄柳川駅の東側にあるスーパーを攻めるべく、川沿いに歩いて行きます。
そこでの成果はこちら。
八女の喜多屋2種をGet!
でもこれらは、今回の旅でもっとも頻繁に出会ったお酒でした。
駅の西側へ回ってまいりました。
鷹正宗トップテンは都内でもときどき見かける激安三増酒(なんと税込108円)ですが、入手してしまいました。
柳川の街中には、水路がたくさんありましたよ。
船に乗って川下りなんかもできちゃったりなんかしちゃったりして。
でも、船の上から聞こえてきたのは、日本海をはさんだ向こう側にある国の言葉ばかりでした。
船着場まで歩いてまいりました。
その船着場の近くにあったみやげ物店の軒先で、かわいいにゃんこを発見!
前足で顔を隠して寝てんの。
しかも警戒心ゼロで、近寄っても起きませんでした。
船着場の近くにあった酒屋さんで、これらをGet!
繁桝お燗瓶(左)は普通酒(糖添なし)。
若波(中)は、城島の隣の大川に蔵を置く蔵元さんのお酒。
比翼鶴(右)の純米吟醸カップは、正真正銘の城島酒でした。
これも城島酒。
有薫の原酒(普通酒)は、オンザロックで飲めとのことでした。
柳川の街を2時間半ほど散策したのち、西鉄柳川駅から甘木行の普通電車に乗車。
3駅乗って、八丁牟田(はっちょうむた)駅で下車。
あれ?
九州って、お米がもうこんなに育ってんの?
と思ったのですが、米ではなくて、どうやら小麦のようでした。
“道の駅おおき”へやってまいりました。
ここでは城島酒の普通酒カップを2種類Get!
比翼鶴(左)と旭菊(右)。
旭菊のほうは、糖添でした。
道の駅とイオン(成果なし)とに立ち寄ったのち、西鉄天神大牟田線沿いに歩いて、次の駅を目指しました。
ですが、ここで道に迷ってしまいました。
線路沿いの道が途切れてしまったのです。
地図を見ても駅へ向かう広い通りが見当たらず、しかもとても細い道が網の目のように掲載されていて、どれが実際にどの道に該当するのか判断できないほどだったのです。
そんなとき、水路で釣りをしていた中学生(たぶん)の男子に出会って道を尋ねてみたところ、なんと次の駅まで連れていってくれましたよ。
彼は自転車に乗って私を先導してくれたのですが、「ここって人ん家の中なんじゃないの?」って思うような細い道を巧みに選択して、最短で次の駅まで案内してくれたのでした。
私は、この趣味は自分で判断して自分で行動する“孤独な戦い”だと勝手に思っていたのですが、そんな中で人の親切に触れることができました。
中学生(たぶん)の男子よ、ありがどう!
そのようにして、八丁牟田駅から大溝駅までなんとか歩いてまいりました。
大溝駅からは、再び甘木行の普通電車に乗車。
3駅乗って、着いたのは大善寺駅。
駅舎を撮影することを失念してしまいましたことをお詫び申し上げます。
大善寺駅から少し歩いたところで、古墳を発見しました。
はい、これが古墳。
ていうか、森だなこりゃ。
これが周濠の跡なのだとか。
空から見ると、形がよくわかるみたいです。
大善寺駅から2時間かけて、2つ先の津福駅に辿り着きました。
しかし、この間の成果はゼロ。
こればかりは歩いてみなければわからないことですので、しかたがありません。
津福駅からは、西鉄福岡(天神)行の普通電車に乗車。
来たのは5000形でしたよ!
あたしゃ子どもの頃の愛読書がコロタン文庫の『私鉄全(オール)百科』だったのですが、その本でこの西鉄5000形の写真をはじめて見たときに、左右非対称で配置されている正面窓形状の斬新さに衝撃を受けましたよ。
津福駅から2駅乗って、花畑駅で下車。
西鉄久留米駅の一つ手前で降りて、天神大牟田線の東側にある久留米市内のスーパーを攻めてやろうという算段でした。
花畑駅というだけあって、駅の近くでは花が咲いておりましたよ。
っていうか、このアツミゲシ(パパヴェル・セティゲルム・ディーシー)って、咲かせちゃダメな花やないか~い!(あへん法3条1号、同4条)
あやしい花を見つけることはできましたが、残念ながら肝腎の城島酒はここでも皆無。
ですが、大善寺-津福間に引きつづきここでも成果ゼロってのは癪だったので、こんなものを買ってしまいました。
白岳は清酒ではなく、熊本の球磨焼酎です。
関東地方ではなかなかお目にかかれない200mlペットカップを見つけて、ついつい手を出してしまいました。
このブログではこれまで焼酎を対象としておりませんでしたが、これを機に少しずつ手を出してみようと思います。
これは白鶴の純米酒。
言わずと知れた灘の酒ですが、初見だったことから購入してしまいました。
最後に立ち寄った酒屋さんでは、繁桝のカップ酒を見つけました。
ですがこのカップ酒、なんと糖添三増酒でした。
石鎚もそうでしたが、繁桝よ、お前もか!
こうして、西鉄久留米駅に到着し、今日の酒集めを終えたのでした。
酒集めを終えたら、そりゃ街に繰り出して飲むしかありません罠。
この日は、“文化街 さくら屋”さんにお世話になりました。
まずはとりビー。
お通しは、ワラビでした。
これがまたシャキシャキでおいしいこと!
とりビーをすぐに空けて、酒だ酒だ!
若波の純米酒を選びました。
うまみがしっかりしていて飲み応えのあるおいしいお酒でした。
おでんも味がしみていてまいうー!
二杯目は、比翼鶴の純米酒。
これは酸味が効いていて、食事と合うおいしいお酒でした。
酒盗やワラスボの干物と、これがまたよく合うこと。
にごり酒があるとのことで、月の桂を選びました。
伏見の酒かと思ったのですが、福岡県小郡市の蔵元さんが造ったお酒でした。
ですがこのにごり酒、誠に残念ながら糖添三増酒でした。
最後に、大刀洗町の三井の寿で〆て、お店を後にしたのでした。
日本酒専門店だけあって店員さんが福岡のお酒事情に詳しく、いろいろと教えていただきました。
文化街さくら屋さん、堪能させていただきました。
行きに来た道を戻ろうとしたところ、とんこつスープの香りが漂ってまいりました。
ふと見ると、大通りの歩道上にラーメンの屋台がいくつか出ているじゃありませんか。
きっとこれも、久留米の名物なのでしょうね。
ラーメンは明日の昼にいただくと決めておりましたので、この日は敬遠させていただきました。
★☆二日目(5/14(日))★☆
この日は、西鉄久留米駅の西側一帯にあるスーパーを歩いて潰していきます。
柳川ほどではありませんでしたが、久留米の市街地にも水路がいくつかありましたよ。
久留米での成果はこちら。
萬年亀(左)は城島のお酒。
喜多屋(右)はちょっと古かったのですが(←あくまでも当方独自の基準に基づく評価です)、四段仕込の表示に心惹かれて買ってしまいました。
なお、左端に写っている物体の存在は無視して下さい。
宇美の萬代(バンダイ)は、カップ酒をみつけました。
久留米の街を2時間半ほど徘徊したのち、JR久留米駅へやってまいりました。
その駅売店で、三個目の比翼鶴(左)と花の露(右)とをGet!
11時を回って腹が減ってきたので、駅に併設されていたラーメン店で、久留米のとんこつラーメンをいただくことにいたしました。
スープがものすごく濃厚!
豚のうまみがしっかりしています。
紅しょうがはテーブルにあったものを好みで乗せたのですが、その風味が豚の脂分の強さを緩和してくれているようでした。
麺は細麺で、しかも芯をちょっと残す程度にゆでてあるのがまたいい感じでしたよ。
普段はラーメンとは縁遠いワタクシでございますが、久留米のとんこつラーメンはたまに食べることで元気をもらえそうな感じがいたしました。
JR久留米駅からは、九州新幹線つばめに乗車。
久留米から2駅分、20分弱乗って、着いたのは博多駅。
博多駅では、昨日乗った福岡市営地下鉄空港線に乗りかえ。
2駅乗って、中洲川端駅で下車。
ここ中洲から博多駅方面へ歩いて、お酒を探してみました。
川上音二郎の銅像の脇から、商店街へと入っていきます。
誠に残念ながら、ここでの成果はゼロでした。
完全に当てが外れてしまいました。
失意のうちに博多駅へと戻ってきて、今回の旅の〆の儀式をなすべく、お目当てのお店へと向かいます。
選んだのは、住吉酒販さん。
地酒を売る店の奥に、立ち飲みスペースがあるのです。
まずは、城島酒をいただきます。
独楽蔵純米吟醸の熟成もの。
確かにしっかりしていますが、そこは吟醸造り。
切れよく、しかも後味はすっきりしておりました。
おつまみには、新さつま節を選択。
切ってもらっているときからかつお節のいい香りが漂ってくる、風味豊かな一品でした。
二杯目は、燗酒を所望。
長崎の六十餘洲を勧めていただきました。
これは酸味が豊かで、飲み応えがありました。
住吉酒販さんはお酒の種類が豊富で、つまみもおいしくて安いので、よいお店だと思います。
それに、禁煙であるところもうれしい限りです。
ただね、この住吉酒販さん、店員さんが若い女性ばかりでした。
これはあくまでも私の感想ですが、どうもその店員さんを目当てとしているスケベなオッサンたち常連さんたちがやってきて大声で会話するのでご自身の存在をアピールなさるので、一見客の私としては落ち着いて飲むことが難しく感じました。
このあと、改札内の売店で佐賀の天山と大分の西の関とを入手して、
常磐線の特急ひたちに乗って、
じゃなくて、東海道・山陽新幹線のぞみに乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒9個、一合瓶2本、300ml瓶7本と、焼酎200mlカップ1個の旅でした。
カップ酒の成果が少なかった分、300ml瓶で補ったような状況でした。
それに買わなくてもいい酒を買ってしまったりと、内容についてはイマイチといったほうがよいかもしれません。
でも私は、なぜか不思議なことに、いつもの旅では味わったことがないくらいの充実感を、今回の旅を終えて感じたのでした。
文献では、以下のように紹介されておりました。
「 「城島」は、九州の酒造界において、明治初頭から急速に成長して、特異な酒造団地を形成してきた。
福岡県三潴郡城島町を核とし、大川市・三潴町など町村合併前の旧三潴郡下の酒造業者は、かつて其の酒造所を「筑後城島郷」と表記し、現在も「城島酒」として市場に送り出している。
この「城島」は北は筑後川を挟んで佐賀県に対し、南は九州山脈の北端迄広がる筑後平野がひらけ、東は久留米市に隣接し、西は大川市を経て有明海に連なるという、所謂、筑紫平野の中心に位置している。」
(實藤久光他4名『城島の酒造り』p.354(日本釀造協會雜誌82巻5号p.354-359 1987.5))
今日でも、城島には蔵元が9軒あるのだとか。
今回は、その城島を含んでいる福岡県の筑後地方(旧筑後国域)で酒集めをしてみました。
といっても、上記の地図をご覧いただくとわかるとおり、城島には鉄道が通っておりません。
それ故、車に乗らないワタクシにとっては、城島へ直接に向かうことはいささか骨の折れることとなってしまいます。
そこで今回は、城島からちょっと離れたところを走っている西日本鉄道(西鉄)の天神大牟田線を使って、酒集めをして見ました。
★☆一日目(5/13(土))★☆
まずは成田空港から。
6:00発のJetstar★福岡行に乗りましたよ。
飛行機がお好きな皆さんのブログを拝読させていただくと、窓から見える地上の景色を写真で紹介なさっていらっしゃることが少なからずありますね。
たとえば、富士山がとてもきれいに見えたりとか。
でもね、あたしゃこのブログをはじめてから飛行機に3回乗りましたが、きれいな景色なんか一度も見たことがありませんよ。
毎回毎回見えるのは、冷蔵庫の裏を久しぶりに掃除したときに出でくるホコリみたいな雲ばっかり!
それでも着陸の直前に、海ノ中道と志賀島とが見えましたよ。
福岡空港には、定刻どおり到着いたしました。
福岡空港からは、福岡市営地下鉄空港線の快速西唐津行に乗車。
5駅乗って天神駅で下車し、やってきたのは西鉄福岡(天神)駅。
西鉄福岡(天神)駅からは、天神大牟田線の特急大牟田行に乗車。
私としては意外だったのですが、天神大牟田線は久留米までは複線でしたが、久留米から先の区間には単線の箇所がところどころにあったのですね。
このことについて手元にあった文献をあたってみたところ、以下のような記述を見つけました。
要するに、久留米以南の開業免許は元々別会社が保有していて、それが単線での免許だったことから、その会社を合併させても単線のまま建設せざるを得なかったということでしょうか?
「 現在の西鉄大牟田線は、九州鉄道が経営していた路線を受け継いできたものである。その九州鉄道が、福岡-久留米間三八・八キロメートルを複線で、しかも一五〇〇ボルトの電気軌道として開業したのは、大正一三(一九二四)年四月一二日のことであった。しかし、久留米以南の路線の開業は複雑で、ずっと後のことになる。久留米から大牟田への延伸には、路線免許をもっていたり、すでに部分的に開業したりしている他社との合併が必要であったからである。」
(佐藤博之・浅香勝輔『民営鉄道の歴史がある景観Ⅱ』p.48-50(1988.7 古今書院))
「 こうした大川鉄道の経緯とは別に、九州鉄道としては、昭和七(一九三二)年一二月二八日に久留米-津福間を開業させ、南進策を一段と前身させている。そうした経営の行き着く先として、さきに柳河(現・柳川)-大牟田間の工事に着手していた大川鉄道の合併に踏み切った。昭和一二(一九三七)年六月二二日のことで、同年一〇年(原文ママ;一〇月の誤りか?)一日には、九州鉄道は津福-柳河(現・柳川)間を開通させ、すでに大川鉄道が着工していた柳河(現・柳川)-大牟田間に接続させることに成功した。」
(同p.53-54)
いかんいかん。
このブログは酒ブログです。
話が酒からそれてしまいました。
西鉄福岡(天神)駅から6駅、50分弱乗って、着いたのは西鉄柳川駅。
ここ柳川を端緒として、ここまで特急で乗ってきた西鉄天神大牟田線の沿線を、徒歩と普通電車とで少しずつ戻りながら酒集めをいたしました。
まずは西鉄柳川駅の東側にあるスーパーを攻めるべく、川沿いに歩いて行きます。
そこでの成果はこちら。
八女の喜多屋2種をGet!
でもこれらは、今回の旅でもっとも頻繁に出会ったお酒でした。
駅の西側へ回ってまいりました。
鷹正宗トップテンは都内でもときどき見かける激安三増酒(なんと税込108円)ですが、入手してしまいました。
柳川の街中には、水路がたくさんありましたよ。
船に乗って川下りなんかもできちゃったりなんかしちゃったりして。
でも、船の上から聞こえてきたのは、日本海をはさんだ向こう側にある国の言葉ばかりでした。
船着場まで歩いてまいりました。
その船着場の近くにあったみやげ物店の軒先で、かわいいにゃんこを発見!
前足で顔を隠して寝てんの。
しかも警戒心ゼロで、近寄っても起きませんでした。
船着場の近くにあった酒屋さんで、これらをGet!
繁桝お燗瓶(左)は普通酒(糖添なし)。
若波(中)は、城島の隣の大川に蔵を置く蔵元さんのお酒。
比翼鶴(右)の純米吟醸カップは、正真正銘の城島酒でした。
これも城島酒。
有薫の原酒(普通酒)は、オンザロックで飲めとのことでした。
柳川の街を2時間半ほど散策したのち、西鉄柳川駅から甘木行の普通電車に乗車。
3駅乗って、八丁牟田(はっちょうむた)駅で下車。
あれ?
九州って、お米がもうこんなに育ってんの?
と思ったのですが、米ではなくて、どうやら小麦のようでした。
“道の駅おおき”へやってまいりました。
ここでは城島酒の普通酒カップを2種類Get!
比翼鶴(左)と旭菊(右)。
旭菊のほうは、糖添でした。
道の駅とイオン(成果なし)とに立ち寄ったのち、西鉄天神大牟田線沿いに歩いて、次の駅を目指しました。
ですが、ここで道に迷ってしまいました。
線路沿いの道が途切れてしまったのです。
地図を見ても駅へ向かう広い通りが見当たらず、しかもとても細い道が網の目のように掲載されていて、どれが実際にどの道に該当するのか判断できないほどだったのです。
そんなとき、水路で釣りをしていた中学生(たぶん)の男子に出会って道を尋ねてみたところ、なんと次の駅まで連れていってくれましたよ。
彼は自転車に乗って私を先導してくれたのですが、「ここって人ん家の中なんじゃないの?」って思うような細い道を巧みに選択して、最短で次の駅まで案内してくれたのでした。
私は、この趣味は自分で判断して自分で行動する“孤独な戦い”だと勝手に思っていたのですが、そんな中で人の親切に触れることができました。
中学生(たぶん)の男子よ、ありがどう!
そのようにして、八丁牟田駅から大溝駅までなんとか歩いてまいりました。
大溝駅からは、再び甘木行の普通電車に乗車。
3駅乗って、着いたのは大善寺駅。
駅舎を撮影することを失念してしまいましたことをお詫び申し上げます。
大善寺駅から少し歩いたところで、古墳を発見しました。
はい、これが古墳。
ていうか、森だなこりゃ。
これが周濠の跡なのだとか。
空から見ると、形がよくわかるみたいです。
大善寺駅から2時間かけて、2つ先の津福駅に辿り着きました。
しかし、この間の成果はゼロ。
こればかりは歩いてみなければわからないことですので、しかたがありません。
津福駅からは、西鉄福岡(天神)行の普通電車に乗車。
来たのは5000形でしたよ!
あたしゃ子どもの頃の愛読書がコロタン文庫の『私鉄全(オール)百科』だったのですが、その本でこの西鉄5000形の写真をはじめて見たときに、左右非対称で配置されている正面窓形状の斬新さに衝撃を受けましたよ。
津福駅から2駅乗って、花畑駅で下車。
西鉄久留米駅の一つ手前で降りて、天神大牟田線の東側にある久留米市内のスーパーを攻めてやろうという算段でした。
花畑駅というだけあって、駅の近くでは花が咲いておりましたよ。
っていうか、このアツミゲシ(パパヴェル・セティゲルム・ディーシー)って、咲かせちゃダメな花やないか~い!(あへん法3条1号、同4条)
あやしい花を見つけることはできましたが、残念ながら肝腎の城島酒はここでも皆無。
ですが、大善寺-津福間に引きつづきここでも成果ゼロってのは癪だったので、こんなものを買ってしまいました。
白岳は清酒ではなく、熊本の球磨焼酎です。
関東地方ではなかなかお目にかかれない200mlペットカップを見つけて、ついつい手を出してしまいました。
このブログではこれまで焼酎を対象としておりませんでしたが、これを機に少しずつ手を出してみようと思います。
これは白鶴の純米酒。
言わずと知れた灘の酒ですが、初見だったことから購入してしまいました。
最後に立ち寄った酒屋さんでは、繁桝のカップ酒を見つけました。
ですがこのカップ酒、なんと糖添三増酒でした。
石鎚もそうでしたが、繁桝よ、お前もか!
こうして、西鉄久留米駅に到着し、今日の酒集めを終えたのでした。
酒集めを終えたら、そりゃ街に繰り出して飲むしかありません罠。
この日は、“文化街 さくら屋”さんにお世話になりました。
まずはとりビー。
お通しは、ワラビでした。
これがまたシャキシャキでおいしいこと!
とりビーをすぐに空けて、酒だ酒だ!
若波の純米酒を選びました。
うまみがしっかりしていて飲み応えのあるおいしいお酒でした。
おでんも味がしみていてまいうー!
二杯目は、比翼鶴の純米酒。
これは酸味が効いていて、食事と合うおいしいお酒でした。
酒盗やワラスボの干物と、これがまたよく合うこと。
にごり酒があるとのことで、月の桂を選びました。
伏見の酒かと思ったのですが、福岡県小郡市の蔵元さんが造ったお酒でした。
ですがこのにごり酒、誠に残念ながら糖添三増酒でした。
最後に、大刀洗町の三井の寿で〆て、お店を後にしたのでした。
日本酒専門店だけあって店員さんが福岡のお酒事情に詳しく、いろいろと教えていただきました。
文化街さくら屋さん、堪能させていただきました。
行きに来た道を戻ろうとしたところ、とんこつスープの香りが漂ってまいりました。
ふと見ると、大通りの歩道上にラーメンの屋台がいくつか出ているじゃありませんか。
きっとこれも、久留米の名物なのでしょうね。
ラーメンは明日の昼にいただくと決めておりましたので、この日は敬遠させていただきました。
★☆二日目(5/14(日))★☆
この日は、西鉄久留米駅の西側一帯にあるスーパーを歩いて潰していきます。
柳川ほどではありませんでしたが、久留米の市街地にも水路がいくつかありましたよ。
久留米での成果はこちら。
萬年亀(左)は城島のお酒。
喜多屋(右)はちょっと古かったのですが(←あくまでも当方独自の基準に基づく評価です)、四段仕込の表示に心惹かれて買ってしまいました。
なお、左端に写っている物体の存在は無視して下さい。
宇美の萬代(バンダイ)は、カップ酒をみつけました。
久留米の街を2時間半ほど徘徊したのち、JR久留米駅へやってまいりました。
その駅売店で、三個目の比翼鶴(左)と花の露(右)とをGet!
11時を回って腹が減ってきたので、駅に併設されていたラーメン店で、久留米のとんこつラーメンをいただくことにいたしました。
スープがものすごく濃厚!
豚のうまみがしっかりしています。
紅しょうがはテーブルにあったものを好みで乗せたのですが、その風味が豚の脂分の強さを緩和してくれているようでした。
麺は細麺で、しかも芯をちょっと残す程度にゆでてあるのがまたいい感じでしたよ。
普段はラーメンとは縁遠いワタクシでございますが、久留米のとんこつラーメンはたまに食べることで元気をもらえそうな感じがいたしました。
JR久留米駅からは、九州新幹線つばめに乗車。
久留米から2駅分、20分弱乗って、着いたのは博多駅。
博多駅では、昨日乗った福岡市営地下鉄空港線に乗りかえ。
2駅乗って、中洲川端駅で下車。
ここ中洲から博多駅方面へ歩いて、お酒を探してみました。
川上音二郎の銅像の脇から、商店街へと入っていきます。
誠に残念ながら、ここでの成果はゼロでした。
完全に当てが外れてしまいました。
失意のうちに博多駅へと戻ってきて、今回の旅の〆の儀式をなすべく、お目当てのお店へと向かいます。
選んだのは、住吉酒販さん。
地酒を売る店の奥に、立ち飲みスペースがあるのです。
まずは、城島酒をいただきます。
独楽蔵純米吟醸の熟成もの。
確かにしっかりしていますが、そこは吟醸造り。
切れよく、しかも後味はすっきりしておりました。
おつまみには、新さつま節を選択。
切ってもらっているときからかつお節のいい香りが漂ってくる、風味豊かな一品でした。
二杯目は、燗酒を所望。
長崎の六十餘洲を勧めていただきました。
これは酸味が豊かで、飲み応えがありました。
住吉酒販さんはお酒の種類が豊富で、つまみもおいしくて安いので、よいお店だと思います。
それに、禁煙であるところもうれしい限りです。
ただね、この住吉酒販さん、店員さんが若い女性ばかりでした。
これはあくまでも私の感想ですが、どうもその店員さんを目当てとしている
このあと、改札内の売店で佐賀の天山と大分の西の関とを入手して、
常磐線の特急ひたちに乗って、
じゃなくて、東海道・山陽新幹線のぞみに乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒9個、一合瓶2本、300ml瓶7本と、焼酎200mlカップ1個の旅でした。
カップ酒の成果が少なかった分、300ml瓶で補ったような状況でした。
それに買わなくてもいい酒を買ってしまったりと、内容についてはイマイチといったほうがよいかもしれません。
でも私は、なぜか不思議なことに、いつもの旅では味わったことがないくらいの充実感を、今回の旅を終えて感じたのでした。
機窓からの素敵な景色、見えてるじゃないですか~!
お天気も良く、水路を行船頭さんから鼻歌が聞こえて来そうです
ヴェネチアみたい♪
イタリアン&ワインイマイチ苦手な私は、食&お酒はこちらの方が明らかに好みです
良い休日になりましたね~(^^)/
by viviane (2017-05-15 22:37)
福岡は1度は行ってみたい所。住吉酒販でも酒を呑みたいですし。
by エクスプロイダー (2017-05-15 23:13)
最後の写真
私が木曽の戦利品にしたものです。
長野絡みの別のものですが・・・f^_^;)
近所で買えるのに・・・(爆)
by やなぼー (2017-05-16 05:42)
人の情といいお店に当たったのが、そういう気持ちにさせたのではないでしょうか^^
そうそう、西鉄は新型車両が投入されるようですね。
by タンタン (2017-05-16 05:59)
遠出をされたんだ(^_^;)
by green_blue_sky (2017-05-16 06:14)
西鉄の旅いいですねぇ。私も兄弟珍道中したい。
博多駅の立ち飲みは、私もやったかも?
ワラスボは原型が見たかったです。
by hanamura (2017-05-16 06:52)
素晴らしい充実感を得た酒集めの旅でしたね~!
暫く遠出をしていないので行きたくなりましたよ~!!
by 川鮎くん (2017-05-16 07:00)
鉄とお酒、おまけに飛行機まで付いた素敵な旅でしたね。
by newton (2017-05-16 14:44)
前面窓が左右非対称の西鉄5000系が、
まだ現役だったのは嬉しい限りです(^^)
デビルマンみたいなこの色、
ああ西鉄電車だなぁ・・・(笑)
駅まで案内してくれた中学生(たぶん)、
いい出会いでしたね。
地方のコはみんな挨拶ができて、
親切なんだよなぁ・・・。
アテが酒盗やワラスボとは、攻めますね〜!
by あおたけ (2017-05-16 19:12)
色々なお酒との出会いがありましたね。
またお酒ばかりでなく親切な中学生との出会い、
良い風景、またお酒の美味しいつまみと、
素晴らしい出会いがあったようですね(∩.∩)
by 美美 (2017-05-16 19:22)
vivianeさん、あたしゃ飛行機に乗るときにはいつも富士山が見える側の席に座って準備しているのですが、見えたためしがありませんわ。
柳川の船は、日本人よりも海の向こうの人たちに大人気のようでした。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:00)
エクスプロイダーさん、行きなはれ行きなはれ。
住吉酒販よりも、あたしゃ文化街さくら屋さんのほうがおすすめです。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:02)
やなぼーさん、たしかにどこでも売っていますね。
種類もたくさんありますので、集めている人もいるのではないでしょうか。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:04)
タンタンさん、お店との出会いは自分で選んだ結果でしたが、中学生(たぶん)の男子との出会いは偶然で、渡りに舟でした。
なお、新型の9000形には出会いませんでした。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:08)
green_blue_skyさん、遠出というよりも、徘徊しながら酔っぱらっているだけのような気がします。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:10)
hanamuraさん、住吉酒販はいい店だと思うのですけれどね、ちょっと私には賑やか過ぎました。
ワラスボは、頭がおいしかったです。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:12)
川鮎くん様、気分で充実しただけでなく、ぜひとも酒の成果でも充実したいところではありました。
でも、私の場合、旅に出かけるという目標があるからこそ、日ごろから我慢して賃労働に従事することができていると思います。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:15)
LCCで九州行ですか!LCCは旅慣れた人しか乗らないので登場がスムーズで私は好きですが、成田が遠くて・・・
西鉄では「水都」を見かけられるとは運がいいです。確か夏で引退と聞いています。九州の酒、私はもつ鍋で一杯と行きたいです。
by やまびこ3 (2017-05-16 22:17)
newtonさんがいつもお飲みになっていらっしゃるお酒ほどではないかもしれませんが、おいしいお酒をいただくことができました。
西鉄への乗車は初めて、楽しく過ごすことができました。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:18)
あおたけさん、5000形とほぼ同期の2000形特急車は形式消滅しましたが、5000形は製造された時期に幅があって、比較的若い車が残っているみたいですね。
なお、このペパーミントアイスみたいな色って、たしか5000形からはじまったものですよね?
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:26)
美美さん、そうですね。
酒や店、おいしいもののみならず、人との出会いがあったからこその充実感だったのかもしれません。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:28)
やまびこ3さん、拙宅からは羽田よりも成田のほうがアクセスしやすいもので、Jetstarを使えて便利です。
8000系は形式消滅が決定したのですか。
後継車はどうなるのか、気になるところです。
by skekhtehuacso (2017-05-16 22:33)
日本酒集めに飛行機にまで乗ってしまうのですね。
恐れ入りました。
by 寂光 (2017-05-16 22:43)
寂光さん、飛行機って言っても、LCCですから。
新幹線の半額以下で乗れちゃいますから。
by skekhtehuacso (2017-05-16 23:19)