【お酒】1835.和田龍 300ml (普通酒) [20.長野県の酒]
和田龍酒造株式会社
長野県上田市中央西一丁目14-14
アルコール分15度以上16度未満
原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
300ml
(以上、ラベルより転記)
上田城の北側に蔵を構える和田龍酒造さん。
今日いただくこのお酒は、普通酒です。
製造年月日は去年の年末。
このお酒は2020年5月30日に入手したのですが、その時点で当方が独自に定めた入手基準(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または前月製造分のもののみ入手する”)にかすりもしませんでした。
では、なぜ入手したのか?
蔵元さんのお話によれば、和田龍酒造さんでは普通酒だった佳撰クラスのお酒を2020年4月から純米化なさったのだそうです(ただし本醸造は一部の商品で継続中とのこと)。
そしてこの普通酒300mlは、私が和田龍酒造さんを訪問した2020年5月30日に店頭に残っていた最後の一本だったのです。
それ故に、当方独自の入手基準中の“特段の事情”に合致するものとして、入手を決めたわけでした。
(右が純米化されたカップ酒です。)
文献によれば「「小さな蔵だからこそ、お酒を通じて皆様との繋がりをいつまでも大切に出来る、顔の見える会社でありたい」と和田社長。元来、日本酒はその土地の歴史、気候、風土、食生活と共に育って来た大切な食文化であるという考えに基づき、それぞれのお酒が目指す酒質に合わせて、米や酵母や製法を柔軟な発想で選択し酒造りを行っている。」(※1)とありましたが、佳撰クラスの純米化もこの発想が具現化された一事象だったのかもしれませんね。
それでは、この貴重な普通酒をいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、無色透明でした。
うまみはやや淡めです。
それでも米のうまみに厚みを少し感じ、香ばしさもかすかに感じます。
苦みが少しあって、弱めですが鋭さをはっきりと感じます。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはよいですね。
酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさはかなり弱めですが、それでも鋭さがわかります。
スースー感は少しはっきりで、それにちょいピリです。
甘みはひかえめです。
弱くはなく、存在はよくわかって幅を感じるものの、けっして前には出てこないみたいです。
やや淡麗でちょい苦ちょいスーちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。
やや淡めながらにうまみがしっかりしていて、飲み応えを感じました。
ちょい苦、ちょいスー、ちょいピリでしたが、それぞれが突出することなく味を引き締めているようでした。
辛口でキリッと引き締まっておりましたが、けっしてペラペラではありませんでした。
それでいてキレがよく、後味はすっきりしておりました。
なかなかいけるんじゃないの!
けっして飲みやすくはないものの、味がしっかりしていて淡めなのに飲み応え満載でした。
これはきっと、特に濃い味付けの料理に合いそうでした。
そんなこの普通酒。
今となっては、もう誰もいただくことができなくなってしまったのでした。
はたして純米化されたお酒の味やいかに!
明日の、和田龍カップのこころだ~♪(小沢昭一的こころより)
その和田龍普通酒に合わせた粗末なエサはこちら。
きゅうりのごま酢和え。
暑くなればなるほど、冷たいきゅうりのおいしさが増しますね。
そして、冷蔵庫の残り物で作ったオムレツ。
ごちそうさまでした。
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昨日は私を監禁した黒猫のダンナ。
今日は身を挺して私の通行を妨害したのでした。
まあでも、よくもこれほどまでに慣れてくださったものですわ。
最初は私の顔を見るだけで逃げていたし、それにエサなんか一度もあげたことがないのにさ。
(友情出演)
(※1)『ようこそ日本酒の國へ』p.037(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)
貴重な最後の1本だったのですね。
ラストのご評価もナイスですね。^^)
ダンナさん、日陰でうたた寝の姿、和みます。
skekhtehuacsoさんを信頼している証拠ですね。
by yes_hama (2020-07-19 21:55)
yes_hamaさん、このダンナ、うたた寝なんかじゃなくて、植え込みの中からいきなり出てきて、私の前でゴロンで「触れ!」のご命令だったのです。
by skekhtehuacso (2020-07-19 22:06)
黒猫のダンナ・・・
安心しきってますね(笑)
by caveruna (2020-07-20 15:33)
caverunaさん、でもね、今日は仕事帰りに会いにいったら、車の下に隠れてしまって出てきてくれなかったのでした。
気まぐれなダンナなのですよ。
by skekhtehuacso (2020-07-20 21:07)