SSブログ

【お酒】5.豊祝カップ 上撰 [29.奈良県の酒]

14.JPG
奈良豊澤酒造株式会社醸
奈良市今市町405
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分 15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)

ワンカップ大関を彷彿させるラベルのお酒です。
駅の売店で購入したときはつめたく冷やされていましたが、冷やすのを忘れてしまいました。
今日はぬる燗でいただきました。

一口いただくと、まず先に甘みを感じました。
糖類添加の三増酒のような甘ったるさではなく、料理の味を邪魔しないやわらかい甘みです。
うまみもけっこう濃いようです。
アルコールの香りもありますが、甘みとうまみで抑えられています。
酸味はほんのり感じる程度です。
吟醸香のような香りはありません。

そういえば、このお酒、月桂冠上撰カップの味に似ていると思います。
月桂冠の、甘みとうまみを強くしたような味です。
月桂冠といえば、“融米造り”という造り方を開発した会社です(※1)。
これはあくまでも推測ですが、味が似ていることと、糖類無添加の普通酒なのに甘みとうまみが濃いことから、ひょっとしてこの酒も融米造りなのでしょうか?。


なお、融米造りについては、文献に以下のような記載がありました。
「米を精米し、洗って水を含ませたあと、(蒸さずに)仕込み水とともにミキサーで細かく磨砕して乳白色の液体にします。そこにデンプンを分解する耐熱性の酵素を加えて、100度前後の蒸気で熱します。そうすると約10分で米のデンプンが液化。そして液を冷却したあと、麹や酛と一緒に仕込みタンクに送り、発酵させるのです。」(括弧内は筆者追記)(※2)

また、別の文献では、融米造りについて「もろみの管理が容易であり、酒化率(出来た酒の使用原料に対する割合)が高いなどのメリットがあるため、比較的廉価な日本酒製造で普及し始めています。」と評しています。(※3)



(※1)月桂冠ホームページより
(※2)蝶谷初男『うまい日本酒に会いたい!そのために知っておきたい100問100答』p.123(2004.12 ポプラ社)
(※3)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.153(2000.4 柴田書店)
あ~酒臭かった!(3)  酒くさコメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

あ~酒臭かった! 3

酒くさコメント 0

酒くさコメント、書いちゃう!

お名前:[必須]
URL:
酒くさコメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0