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【お酒】13.越の誉 酒母四段 銀カップ [15.新潟県の酒]

39.JPG
原酒造株式会社
新潟県柏崎市新橋5番12号
(フタより転記)

アルコール分15度
原材料名 米(新潟県産)・米こうじ(新潟県産米)・醸造アルコール
180ml詰
(ラベルより転記)

休肝日明けの一杯に選んだこのお酒を、ぬる燗でいただきます。

一口いただくと、まず少し強めの甘みを感じます。
酒母四段(後記参照)の成せる技でしょうか。
新潟のお酒ですが、けっして淡麗辛口ではありません。
うまみも少し感じられます。

その一方で、アルコールの香りも強めです。
全部飲まないうちに常温になりましたが、甘みとうまみが薄れてしまった反面、アルコールの香りが目立つようになってしまいました。


ところでこのお酒、フタやラベルには書いていないのですが、原酒造のwebsiteを見ると“酒母四段”と書いてあります。

酒造りでは、麹米と掛米(蒸した米)、酒母(酛:酵母を培養したもの)を、“添・仲・留”の3回に分けて仕込むことが一般的であるようです(三段仕込)。
酒母四段の意味については、上記websiteでは明示されていませんが、三段仕込の“留”の後で、さらにもう一回、酒母を添加しているということだと推察すべきでしょうか。

このような手法について、ある文献では「甘口の酒を造る場合に、三段に仕込んだもろみの末期にもう一度仕込む方法」であるが、「最近は、(中略)求める酒質を実現する目的で四段仕込み、五段仕込みなどを行なっているメーカーもあるようだ。」と評しています(※1)。

その一方で、「酒造の基本から逸脱した屁理屈の一つ」「古い時代の救済策であったが、三倍増醸を廃止するかわりにこれを復活させる酒造家が続出した。」「四段を打つと、未熟な醪にさらに未分解の成分を足すことになり、味切れの悪い酒になりがち」と、これに否定的な見解もあるようです(※2)。

(※1)小泉武夫監修『日本酒百味百題』p.137(2000.4 柴田書店)
(※2)上原浩『純米酒を極める』p.120-121(2011.1 光文社知恵の森文庫)
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あ~酒臭かった! 4

酒くさコメント 2

なゆ

古き良き新潟のお酒って感じですよね!
淡麗辛口ももちろん頂きますが、新潟のお酒はこちらのような方向性のものが私は好みです。
by なゆ (2013-09-04 15:20) 

skekhtehuacso

なゆ様、コメントありがとうございます。
私はブログを始めたばかりで、なゆ様には到底及びませんが、なゆ様のブログを拝読して勉強させていただきながら、これからも続けていきたいと思っています。
by skekhtehuacso (2013-09-04 21:44) 

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