【お酒】107.天神囃子 特別本醸造 カップ [15.新潟県の酒]
魚沼酒造株式会社
新潟県十日町市中条丙1276
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
精米歩合/掛米60% 麹米・配掛米55%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
天神囃子は、かつて普通酒のカップ酒をいただいております。
普通酒は濃醇でおいしいお酒でしたが、この特別本醸造はどうでしょうか。
このお酒ですが、存在することは知っていたのですが、なかなか入手できませんでした。
十日町の地酒なので、十日町の市街地にあるスーパーや酒屋さんを回ってみたのですが、それでも見つかりませんでした。
ところが、先日、十日町へ行った帰りに、越後湯沢駅の近くの国道沿いにあったスーパーを物色したところ、偶然にこれを見つけました。
いただく前に、特別本醸造の意味について触れておきます。
まず、本醸造については、以前、八海山の飲み比べをした際に触れていますので、そちらをご覧ください。
そして、特別本醸造とは、本醸造のうち、「香味及び色沢が特に良好であり、かつ、その旨を使用原材料、製造方法その他の客観的事項をもって当該清酒の容器又は包装に説明表示するもの(精米歩合をもって説明表示する場合は、精米歩合が60%以下の場合に限る。)」を指します(※1)。」
すなわち、原料や製造方法をもって香味や色が特に良好であることを説明表示できる本醸造(たとえば、酒造好適米100%使用の表示があるものや、生酛造りの表示があるものなど)であったり、あるいは精米歩合が60%以下である本醸造については、“特別本醸造”を称することができるのです。
このお酒は、精米歩合が掛米60%、麹米・配掛米(←なんだこれ?)55%なので、精米歩合60%以下の基準に合致することから、特別本醸造を名乗っているのだと思います。
そんな特別本醸造のお酒を、今日もぬる燗でいただきます。
アルコールの香りとともに、うまみと酸味とを感じます。
うまみはしっかりしていますが、スッキリしたうまみです。
酸味をかなり強く感じます。
刺激があって、口の中でピリピリします。
甘みもけっこうあるようですが、酸味に負けています。
うまみと甘みはしっかりしているものの、強めの酸味によって辛口に仕上げられたお酒でした。
辛口好きの方にはよいと思います。
私としては、このお酒よりも、普通酒のほうが濃醇でおいしいと思います。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)2(3)
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