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【お酒】309.三諸杉(みむろすぎ) カップ [29.奈良県の酒]

796.JPG
今西酒造株式会社
奈良県桜井市三輪510

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
アルコール分15度
180ml詰
(以上、ラベルより転記)


先週、奈良へ行った際に入手したお酒です。

江戸時代中期(1742年)に創業なさった今西酒造さんは、“大神神社(おおみわじんじゃ)”に一番近い場所に位置する蔵元さんです。

大神神社とは、奈良の三輪山をご神体とする、三大酒の神様(大神神社と、京都の松尾大社と梅宮大社)の中でも最も古い神社です。
そして、このお酒の名前である“三諸杉(みむろすぎ)”については、大神神社の「御神体である「三輪山」は古来から「三諸山(みむろやま)」と呼ばれている事、また三輪山では「杉」に神様が宿るとされている事から命名しました。」と、蔵元さんのWebsiteでは紹介されています。

また、ある文献では、「今西酒造の特徴は、何といっても大神神社の御神体である三輪山(大神神社には本殿がなく、三輪山自体が汎神論的な信仰対象なのだ)の伏流水を仕込みに用い、酒米は地元の優良米を使っていることだろう。」と紹介しています(※1)。

ということは、汎神論的に考えれば、このお酒は名実共に大神神社の神様の化身と言っても過言ではないのではないでしょうか。
そんな恐れ多いお酒ですので、心していただきたいと思います。
こりゃ、もしまずくても、まずいって言えねえな…。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。


最初に酸味を感じました。
かなりしっかりしています。
すっぱさが最初に来て、そして深みを感じる酸味です。
そして後味がスーッとさわやかです。
ほんのわずかにピリっとしていますが、気にはなりません。

うまみはやや濃いめで、これもしっかりしています。
醸し出された、酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。
それに、香ばしさも感じます。

甘みは弱めですが、はっきりと感じます。
これがお酒の味にコクを出しているようです。


しっかりした深みのある酸味と、やや濃いめのうまみとに、甘みがコクを添える、やや濃醇で旨口のおいしいお酒でした。
純米酒のような濃さではなくて、むしろ深い味わいで飲み応えのあるお酒でした。
さすが酒の神様の化身、恐れ入りました。


(※1)山田二良『奈良の銘酒』p.50(2011.2 京阪奈情報教育出版)
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