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【お酒】310.曽我の誉 カップ [14.神奈川県の酒]

798.JPG
石井醸造株式会社
神奈川県足柄上郡大井町上大井954

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)


石井醸造さんのお酒は、かつて普通酒の箱根街道カップ純米酒の大涌谷カップ、そして同じく純米酒の箱根湯谷酒岳堂須雲川カップをいただいております。


“曽我の誉”という名前について、ある文献では、以下のように紹介しています。
『曽我の誉』は、この地が昔、「曽我村」と言ったことにちなんだもの。(中略)高齢の人が「曽我」という名を聞けば、「富士の仇討ち」として名高い曽我兄弟を思い浮かべるかもしれない。『曽我の誉』には、そうした歴史的な思いも込められているとか。」(※1)
また、蔵元さんのWebsiteには、同じような趣旨の記述がありました。

私は歴史は嫌いではないほうですが、曽我兄弟の仇討ちの話については、話の存在は知っていたものの、内容をまったく知りません。
しかし、地酒の名前に使われるほど、大井町の人たちにとってはきっと有名なお話なのでしょう。
実際に、上大井駅前には、曽我兄弟の仇討ちにちなんだお祭りを紹介する説明板が掲げられていました。
797.JPG
読みにくくてすみません。
小田原市のWebsiteにて祭りが紹介されているようですので、そちらをご覧下さい。


ところで、かつていただいた箱根街道カップも、この曽我の誉カップと同じく普通酒でした。

箱根街道カップは箱根湯本の土産店で入手したのに対して、このお酒は、上大井駅(神奈川県足柄上郡大井町)の駅近くにある、ふつうの酒屋さんで入手しました。
このことから推察するに、もしかして、箱根街道カップと曽我の誉カップとの関係は、前者が観光地向けで、後者が地元販売向けの商品なのかもしれません。
ひょっとしたら、中身も同じお酒なのかもしれません。
(大涌谷カップと酒岳堂須雲川カップとの中身は、同じ純米酒でした。)

いろいろと想像はできますが、とりあえず、今日もぬる燗でいただきます。


ほんのりと、お酒のよい香りがします。

酸味がはっきりしています。
スッキリしていてさわやかな酸味です。
ちょっとピリッとするようです。

甘みはほんのりと感じます。
でも、クドさはなくて、自然な甘さです。
石井醸造さんは四段仕込みを売りにしていらっしゃるようですので、この甘みは四段仕込みの成果でしょう。

うまみは淡めですが、けっこうしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみです。
それに、やや苦みを感じます。

さわやかな酸味とほんのりとした甘みとの調和がよい、甘辛口のお酒でした。
曽我の誉カップのほうが、箱根街道カップよりもうまみが濃く、酸味もしっかりしているように感じました。
これはもしかして、観光地向けと地元販売向けとで、普通酒の味を調整しているのでしょうか。
それよりも、そもそもオマエの舌はたしかなのでしょうか!!


(※1)山成健治『かながわの地酒』p.45(1998.10 神奈川新聞社かもめ文庫56)
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