【お酒】399.秀よし 本醸造 カップ [05.秋田県の酒]
合名会社鈴木酒造店
秋田県大仙市長野字二日町9
アルコール分/15度
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/65%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
“秀よし”という酒銘の由来について、蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されています。
「宝暦年間(1751~1763:ブログ筆者注記)に秋田藩主佐竹公が当蔵の酒を『秀でて良し』と激賞され、『ひでよし』の酒名を賜り、嘉永元年には藩の御用酒を賜りました。」
一方で、私の手元にある文献では、以下のように紹介されていました。
「創業後しばらくは「初嵐」の酒銘を使用。この酒が、嘉永三年(一八五〇)に秋田藩の御用銘酒になり、その前の御用銘酒「清正」をしのぐ酒であることから、藩主佐竹候より「秀よし(吉)」と命名された。」(※1)
それぞれの記述では、藩主の佐竹氏が名付けたという点は共通していますが、名前が付けられた時期もその由来もまったく異なっていますね。
ちがいはどうであれ、江戸時代に外様大名の佐竹氏が自ら、お酒の名前を「秀よし」と名付るなんて、問題の火種にはならなかったのでしょうか。
豊臣秀頼が再建した方広寺の鐘銘「国家安康 君臣豊楽」について徳川幕府が難癖をつけた例とはいささか状況が異なるかもしれませんが、このことで佐竹氏は幕府から目をつけられることはなかったのか、気になるところです。
そんな興味深い酒銘のこのお酒をいただきます。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
うまみはそれほど濃くは感じないものの、しっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみですが、それほど強くはありません。
一方で、苦みや雑味はひかえめのようです。
酸味はやや弱めです。
スーッとしていて、ほんのわずかにピリッと感じます。
すっぱさはそれほど感じません。
甘みは少し感じます。
これがお酒の味にコクを添えているようです。
しっかりしたうまみにコクのある味わいの、旨ちょい辛口のおいしいお酒でした。
濃厚というほどではないものの、コクがあって飲み応えのある味わいでした。
たしかにこのお酒は「秀でてよし」でした。
(※1)秋田魁新報社事業局出版部編『あきた地酒の旅』p.90(1995.9 秋田魁新報社)
予告通り、またも秋田のお酒ですねぇ。
しかも大好きな秀よしですね。あ、福之友も大好きなんですが。
秀よしは鶴の湯で飲めるので、よく頼みます。素朴でしっかり味の濃いお料理に甘みをしっかり感じる秀よしがぴったりくるという感じです。お宿の方の話だと、辛口の刈穂の方がよく出るということでしたが、私は半々という感じで鶴の湯では刈穂と秀よしを飲んでます!
by 遠霞(とおがすみ) (2014-11-26 21:57)
遠霞さん、コメントありがとうございます。
私は秋田のお酒は初心者同然です。
どんどんいただいて勉強していきたいと思います。
福乃友も、普通酒と純米とを入手していますので、いずれいただきたいと思います。
また秋田、それも北部へ行きたいと思っているのですが、しばらくは雪が降るので、私のようにスーパーや酒屋を歩いて回る者にとっては難しい時期でしょうな。
春になるまで、お金を貯めて待ちたいと思います。
by skekhtehuacso (2014-11-26 23:08)