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【お酒】555.四海王 カップ [23.愛知県の酒]

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福井酒造株式会社
愛知県豊橋市中浜町214番地

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




豊橋駅の改札内にある駅弁店で購入したお酒です。
豊橋の蔵元さんだけあって、ラベルには豊橋の路面電車(豊橋鉄道東田本線(市内線))の電車が描かれています。
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ところで、このお酒の蔵元さんでは、液化仕込みを全面的に取り入れているそうです。
液化仕込みにつきましては、かつてこちらで触れておりますので、ご覧ください

このことについて、文献では以下のように紹介していました。
1984年の冬の仕込みから工場内の機械を一新。液化システムへの完全移行を果たす。」(※1)

完全移行ということは、大吟醸も普通酒もみな液化仕込みで造るということだと思います。
福井酒造さんは、きっと自社のシステムにかなり自信をお持ちなのでしょう。
それを垣間見れるような一文が、上記と同じ文献に書かれていました。
ひと口に液化システムといってもさまざまなタイプがあるが、新酒鑑評会で金賞を受賞したのは福井酒造だけだ。」(※2)
あくまで“道具”として積極的に機械化を進めながら、きちんと管理したていねいな仕込みができる量を守ってゆく―。」(※3)

きっと、液化仕込みを大量生産のためのシステムと捉えるのではなくて、あくまでも省力化と一手段と考えて、その上で適量かつ丁寧な仕込を心がけるということでしょう。


ということは、今日いただくこのお酒も、液化仕込みで造られたお酒だと思います。
かつて私は“液化仕込みで作ったお酒は、雑味の原因となる麹の使用割合が少ないことから、お酒の味に雑味が少ない=比較的澄んだ味わいになりやすい”のではないかということを書きました。
その仮説は、はたしてこのお酒にも通用するのでしょうか?
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

このお酒ですが、色はなかなかおいしそうです。
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うまみはかなりしっかりしていますが、濃厚さはそれほど感じません。
酒臭さも感じますが、かなり弱めです。
むしろ、ほろ苦さと香ばしさとが豊かです。

酸味は弱めです。
少しさわやかさを感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じません。


ほろ苦さと香ばしさとが豊かなお酒でした。
これは私の推測ですが、酒臭さや酸味が弱めなのは、やはり麹の使用量が少ないのでしょうか?
それをほろ苦さと香ばしさとで補っているように思いましたが、もしかしてこれは熟成の成果でしょうか?
飲みやすいお酒ではないので、好みの分かれるところでしょう。


(※1)木村克己監修『幻の地酒尽くし きき酒師が選ぶ蔵元の美酒』p.46(2003.8 青春出版社)
(※2)(※1)p.47-18
(※3)(※1)p.49


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2018/03/09
ラベルが異なったものを飲んでみました。
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