SSブログ

【お酒】592.わしが國 カップ [04.宮城県の酒]

1915.JPG
株式会社山和酒造店
宮城県加美郡加美町字南町109-1

アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール・糖類・酸味料
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




山和酒造店さんの酒造りについて、ある雑誌では以下のように紹介されておりました。
大きくすることだけが進化ではない。削って磨くことでより光ることができる。輝石のような進化がある。『山和酒造店』は、そんな酒蔵だ。
少量でもいい。もっと質の高い、新しい酒に挑戦したい」という伊藤さんの志から、生産量を抑え、米の個性と向き合いながら酒を造る現体制へとシフトしていった。
現在の石高は約800石。かつての名残は、一般的なものの3倍はあろうかという大きさの圧搾機などに残されている。」(※1)

はたしてこの少量生産の成果は、今日いただくこの普通酒カップ酒にも現れているのでしょうか。


と期待してはみたものの、まことに残念ながら、今日いただくこのお酒は糖類酸味料添加の三増酒でした。
1916.JPG
三増酒については、かつてこちらでまとめておりますので、ご参照ください。

糖類や酸味料を添加して造る三増酒の技法は、終戦直後の米不足の状況下でもお酒を十分に造ることができるようにするために開発された、いわば大量生産を目指した方法ですよね。
そんな三増酒は上記に紹介した蔵元さんの考え方とは正反対の存在だと思うのですが、はたして今日いただくこの三増酒にもこの考え方は反映されているのでしょうか。


普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんど目立ちません。
1917.JPG


ああ……。

最初に酸味を感じました。
すっぱさがかなり強めです。
刺激やピリピリ感はありません。

うまみはちょっと濃いめかも。
でも、酒臭さはなくて、これは添加されたうまみだと思います。
また、苦みがかなりはっきりしているようです。

甘みはやっぱりはっきりしています。
とろみのような舌触りも、少し感じます。


酸味と苦みとがはっきりした、やや甘口のお酒でした。
願わくは、少量生産・酒質向上の立派なお考えを、カップ酒にするような安い普通酒にも反映させていただきたい。


(※1)Kappo 仙台闊歩 2013年3月号 p.45(株式会社プレスアート)
あ~酒臭かった!(42)  酒くさコメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

あ~酒臭かった! 42

酒くさコメント 2

green_blue_sky

今回は法事なので、新幹線の車内ではアルコールなしでした(^▽^;)
by green_blue_sky (2015-06-23 05:59) 

skekhtehuacso

green_blue_skyさん、それが常識的な大人のご判断でしょうね。
私はアル中ハイマーですから。
by skekhtehuacso (2015-06-23 22:35) 

酒くさコメント、書いちゃう!

お名前:[必須]
URL:
酒くさコメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0