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【お酒】842.誉池月 木槽しぼり手造り純米酒 山田錦 カップ [32.島根県の酒]

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池月酒造株式会社
島根県邑智郡邑南町阿須那1ノ3

原料米 山田錦100%
原材料 酒米(島根県産)・米麹(島根県産)
アルコール度数 16度以上17度未満
精米歩合 麹米60% 掛米60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




今日は、島根県産山田錦100%使用の純米酒をいただきます。
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池月酒造さんは、どうやら三江線宇都井駅(高さおよそ20m、地上6階相当のホームに上がるために116段の階段を強制的に登らされるバリアフリーのかけらもない利用者の健康増進に貢献する駅)の近くに蔵を置いていらっしゃるようです。




ところで、蔵元さんの名称であり酒銘でもある“池月”は、どうやら“池月”という伝説上の名馬の名前からとったものなのだとか。

“源頼朝の愛馬であった池月(生食(いけずき)とも)は、佐々木高綱に下賜されたのち、高綱とともに宇治川の戦いでこれまた名馬の磨墨(するすみ)に乗った梶原景季と先陣争いをし、(多少の駆け引きはあったものの)敵陣への一番乗りを果たした。”
という、平家物語の一節に出てくるお馬さんですよ。

その池月の出自については日本各地に伝説が残っているようですが、そのうちの一つが、どうやら池月酒造さんが蔵を置く島根県にあるとのこと。
詳しいことは蔵元さんのWebsiteで紹介されておりますので、そちらをご覧ください。
また手抜きかよ!

なお、手元の文献には、このことに関連すると思われる以下のような記述がありました。
かつて池月酒造の近くて牛馬市があった。「亡くなった母馬を偲んで池を眺めていた馬が、月の光に映し出された自分の姿を母だと思い、夜ごと池に入り母を探していた。その馬が賀茂神社の牛馬市に出ていたところ源頼朝に買われ、宇治川の水際の合戦にて源氏を勝利に導いた」と伝えられる。」(※1)


ここで一つ、私の大失態をご紹介いたします。
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私は、酒集めをする際には、特段の事情なき限り、原則として当月または先月に製造されたものだけを入手することに決めております。
しかしこのお酒は、なんと一年も前に製造されたものなのです。

このお酒は3月に島根県の沿岸地域で酒集めをした際に、大田市のスーパーで入手しました。
このお酒を手元にとって“27.4”という製造年月の表示を見たときに、以下の二つの勘違いをしてしまったのです。
(1)すでに平成28年に入っているのに、まだ平成27年だと思ってしまった
(2)まだ3月なのに、“4月製造だから新鮮だ”と思ってしまった

酒集めが楽しくて気もちが高ぶっていると、とかくこういうミスをしがちなのです。
仕事しているときだってミスしてばかりじゃないか!
落ち着いて考えればすぐに気がつくようなミスなのですが、初見のお酒に出会うとね、どうしてもうれしさが先走ってしまっていけませんね。
どうせすでに酔っぱらっていたんだろ!


一年ものの古酒であっても、せっかく入手したお酒ですからありがたくいただきたいと思います。
蔵元さんのWebsiteでは、誉池月のシリーズはどれも冷やして飲むことを勧めていらっしゃるようでした。
そこで、純米酒ですのでいつもならばお燗するところですが、今日は冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ちょっと着いているのがわかる程度でした。
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うまみは濃いめです。
お米のうまみが濃くて、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみもちょっと感じます。
熟成感はありますが、それほど強くはないですね。
それにキレがよく、しかも苦みや雑味はかんじませんでした。

酸味はひかえめです。
すっぱさをかすかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感は全くありません。

甘みはややひかえめです。
さらっとした甘みをちょっと感じます。


濃醇旨やや辛口のおいしいお酒でした。
酸味や雑味がなくてとてもおだやかです。
それでいて、お米のうまみがしっかりしていて味わい豊かです。
それに一年ものなので老ねた風味があるかと予想していましたが、特に感じませんでした。
これは山田錦の実力でしょうか?
それとも蔵元さんが丁寧に造った成果でしょうか?


(※1)石原美和『しまね酒楽探訪』p.72(2013.10 今井出版)
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