【お酒】868.誉池月 佳撰 カップ(都内にある池月の出自を訪ねて) [32.島根県の酒]
池月酒造株式会社
島根県邑智郡邑南町阿須那1-3
アルコール分15.0度以上16.0度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)
伝説の名馬“池月”よりその名をいただく池月酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
誉池月 木槽しぼり手造り純米酒 山田錦 カップ
誉池月 本醸造 原酒 超辛口 カップ
誉池月 木槽しぼり手造り純米酒 八反錦 カップ
今日いただくこのお酒は、普通酒のカップ酒です。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、透明でした。
最初に酸味を感じました。
すっぱさがけっこうはっきりしていますが、角はないみたいです。
刺激やピリピリ感はありません。
うまみは淡めです。
やわらかいうまみの中に、醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみをほんのわずかに感じます。
苦みや雑味はありません。
甘みははっきりしています。
さらっとした甘みを感じます。
酸味の効いた、淡麗甘口のお酒でした。
これは酸味を味わうお酒でしょう。
甘みもはっきりしているものの、酸味のおかげで甘ったるさが消えているようでした。
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ところで、誉池月というこのお酒の酒銘は、伝説の名馬“池月”からその名をいただいているようです。
池月は、源頼朝方の範頼・義経と木曽義仲とが戦った宇治川の戦いで頼朝方の佐々木高綱が乗って先陣争いをし、(多少の駆け引きはあったらしいものの)見事に敵陣への一番乗りを果たしたそうです。
(このことは、かつて誉池月の木槽しぼり手造り純米酒山田錦カップをいただいた際に紹介しております。)
この“池月”ですが、活躍が伝説となっているだけあって、その出自についても、池月酒造さんがある山陰地方のみならず日本各地に伝説が残っているようです。
その中の一つが東京都区内にあるということで、今回、それを訪ねてみました。
まずは、東急電鉄蒲田駅から。
乗車した東急池上線の電車は、復刻塗装でした。
蒲田駅から8駅乗って、着いたのは洗足池駅。
駅の北側には、日蓮上人が足を洗ったとされる洗足池が広がっております。
池の東側には、勝海舟夫妻のお墓がありますよ。
勝海舟のお墓とは反対側の、池の西側のほとりを歩いて行きます。
すると、三連太鼓橋の向こうに、赤い鳥居が見えてきました。
おっと!
はからずも、この橋に池月の名を見つけてしまいました。
赤い鳥居は、千束八幡神社のものです。
まずは、拝殿にて一礼。
拝殿に向かって左側には、池月の絵が奉納されておりましたよ。
そして、池のほうを眺めてみると・・・・、
ありました!
池月の銅像です。
台座には、池月の出自に関する解説がありました。
池月は、青い馬だったのですね。
目的を果たしたところで洗足池を後にし、大岡山駅まで歩いてまいりました。
暑かったのでビールをと思ったのですが、メニューに“東北泉 本醸造”なんて文字を見つけてしまったので、そりゃ注文しないわけにはいきません罠。
普段なら燗でいただくところですが、今日は冷酒でいただきました。
燗ほど酸味が立っておりませんが、味わい深くておいしいお酒でしたよ。
蕎麦をいただいて、
駅前のスーパーで“大吟醸のにごり酒”なるものを見つけて、
東急大井町線に乗って帰ったとさ。
いかんいかん、
東北泉が回ってきたかも。
只今、9日の検診まで禁酒中です。へへ;
目的を持って歩く、散策する・・・・
楽しいですよね。
池月。^^
by hatumi30331 (2016-05-06 00:04)
源平合戦の話は面白いです。
蕎麦と日本酒はよく合いますね。
by toshi (2016-05-06 05:15)
蕎麦前! かぁ~ いいですねぇ!
酒に釣られて「蕎麦と日本酒の会」とか参加したら、
塩で、蕎麦喰えって(?)なら素で喰うよ!(汁もありました。)
岐阜某所から、活性にごり酒を、クルマで運ぶのにドキドキしました。
トランクで吹き零れることなく、美味しく飲んで、自分が吹き零れ(?)
by hanamura (2016-05-06 14:03)
洗足池駅 めちゃくちゃローカルでいいでやすなぁ。
いっぺん行ってみたいかも(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-05-06 21:00)
hatumi30331さん、検診でよい結果が出ることを祈念いたします。
私が出かける目的はみんな、酒が与えてくれました。
私にとって酒は、人生そのものです。
by skekhtehuacso (2016-05-06 23:15)
toshiさん、こういう話って、ただ耳にしただけではきっと頭の中からすぐに消えてしまうと思うんです。
でも、酒が話を知るきっかけを与えてくれて、それを探しに出かけたことで、きっと忘れないと思います。
by skekhtehuacso (2016-05-06 23:17)
hanamuraさん、そばにせよ酒にせよ、人から飲み方をあーだこーだと言われるのは、あたしゃ性に合いませんわ。
というか、私のようなキチガイ人間は、周りの人々に迷惑をかけないためにも、酒も旅も生活も単独行動に徹したいと思います。
岩村いいですね。
あたしゃ明知線が三セクに転換する前に一度行きましたよ。
当時は未成年でしたので、こんどは酒目的で行ってもいいかも。
女城主のカップ酒は、かつていただいておりますよ。
by skekhtehuacso (2016-05-06 23:22)
ぼんぼちぼちぼちさん、洗足池はね、桜もきれいみたいですよ。
緑が豊富で、しかもボート遊びなんかもできちゃったりするので、史跡に興味があるなしにかかわらず楽しめると思います。
by skekhtehuacso (2016-05-06 23:24)
「池月」は佐々木高綱の馬だったか知りませんでした。梶原景季の馬は知ってたけど。
佐々木高綱は島根に縁の有る武将だったのでしょうか?。
國盛の大吟醸にごり酒ねえ・・・。
by エクスプロイダー (2016-05-07 22:09)
エクスプロイダーさん、私に限ったことかもしれませんが、大事なことはみな酒が教えてくれるのです。
大吟醸のにごり酒なるものに出会って以来、これをどういう切り口で評するべきかと思案しっぱなしです。
by skekhtehuacso (2016-05-07 23:57)