【お酒】960.冨玲(フレー) 原酒 180ml [31.鳥取県の酒]
梅津酒造(有)
鳥取県東伯郡北栄町大谷1350
アルコール分 20度
原材料名 米(鳥取県産)、米麹(鳥取県産米)
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)
(精米歩合の表示なし)
梅津酒造さんのお酒は、かつて冨玲(フレー)の純米酒カップをいただいております。
今日いただくこのお酒ですが、醸造アルコールが添加されている旨の表示がないのみならず、精米歩合も表示されておりません。
もちろんこのお酒には“純米酒”である旨は表示されておりません。
(というのも、純米酒の特定名称を名乗るためには精米歩合を表示しなければならないからです。(※1))
これは私の予想ですが、このお酒は純米造りではあるものの、何らかの理由(使用している米が三等米以下のものであるとか、あるいは麹米の使用量が白米全体の15%以下であるとか(※2))によって純米酒の特定名称を名乗ることができないのではないでしょうか?
一方で、このお酒は原酒です。
しかも、醸造アルコールが添加されていないにもかかわらず、アルコール度数が20度とかなり高めです。
これはもしかして、アルコール発酵を途中で意図的に止めることなく、限界まで進めた結果でしょうか?
もしそうであれば、糖分がほどんどなくて、かなりの辛口に仕上がっていると思います。
いろいろと予想をするのはこのくらいにして、そろそろいただいてみたいと思います。
おそらく普通酒でしょうが、原酒ですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、かなりはっきりしていますね。
アルコールの香りはありますが、それほど気にはなりません。
うまみはやや濃いめです。
お米のうまみも感じますが、それよりも、枯れたような熟成感がかなりしっかりしています。
この熟成感には、なんとなく熟成焼酎やウイスキーのような風味を感じます。
また、苦味というか、渋みを少し感じます。
酸味はややひかえめです。
すっぱさをほんのわずかに感じる程度です。
刺激やピリピリ感はありません。
やっぱり甘みはひかえめでした。
ほとんど感じないくらいです。
熟成感と苦み(渋み)とが豊かな、やや濃醇で辛口のお酒でした。
清酒とはちょっとちがう風味です。
むしろ寝かせてある焼酎といった感じでした。
また、甘みがほどんどないので、ややドライな口当たりでした。
これはもしかして、ロックでいただいたほうがよいかもしれません。
ロックにすると、苦み(渋み)が引っ込んでまろやかになりましたよ。
これはまさに、熟成させた焼酎の味わいでしょう。
ああそうか!
だからこそ、カップ酒じゃなくて一合瓶だったのでしょうね。
(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)3(1)
(※2)同1(2)(3)
色も中々濃いですが、味も濃いんですね。
by エクスプロイダー (2016-08-23 21:59)
エクスプロイダーさん、いわゆる清酒の味わいとはちがうように思いました。
これは神の河とか那由多の刻のような、熟成させた焼酎の味に似ていると思います。
by skekhtehuacso (2016-08-23 23:56)