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【お酒】1069.大峰山 カップ [29.奈良県の酒]

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藤村酒造株式会社
奈良県吉野郡下市町下市154

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)



今日は、奈良の吉野に蔵を置く蔵元さんが造った、修験道の聖地たる霊峰“大峰山(おおみねさん)”をその名にいただくこのお酒をいただきます。
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昨年の大晦日に、吉野へ行って酒集めをいたしました。
しかし、まことに恥ずかしながら、あたしゃこの蔵元さんの存在を完全に見落としておりましたよ。
(このお酒を入手した場所は、吉野の地ではありません。)
だって、手元にあった奈良酒の文献には、この蔵元さんのことがまったく紹介されていなかったのですから。
記事どころか、蔵元一覧にも載っていなかったのですよ。

でもね、奈良県酒造組合のWebsiteを見ると、ちゃんと掲載されているではありませんか!

ここ数年内に新設されたのかと思ったのですが、いやいや全然新しくない、文久三年(1863年)(←音が出ます)から酒造りをなさっていらっしゃる蔵元さんでした。

もしかしたら、ずっと組合に加盟せずに酒造りを続けていたものの、何らかの理由で最近になって加盟なさったのかもしれませんね。


そんな蔵元さんが造った吉野のお酒をいただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
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うまみは濃いめで、けっこうしっかりしています。
醸し出された酒臭い(←ほめ言葉です)うまみが豊かで、しかも深いですね。
熟成感のような枯れた感じはないものの、ウィスキーのような風味をちょっとだけ感じます。
それに、軽い苦みも少しありますね。
それでいてキレがよく、口の中でパッと広がったあとでスッと引きます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさを少し感じる程度です。
ですが、冷めるにつれてややはっきりしてまいりました。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みははっきりしています。
けっこうはっきりと感じるものの、べとついた感じはないみたいです。


うまみが濃くて深みがあるものの、キレのよい、濃醇旨甘口のおいしいお酒でした。
燗にした最初は、深いうまみとともに甘みがはっきりしているなかで、軽い苦みとキレのよさとが味を整えているようでした。
しかし、冷めてくると、うまみの深みが後退し、酸味と苦みとがちょっとはっきりしてまいりました。
私としては、これは冷めやすいぬる燗よりも、熱燗にしてちびりちびりといただいたほうがいけるのではないかと感じました。
飲みやすさはゼロですが、飲み応えとキレのよさとを兼ね備えたおいしいお酒だと思います。
あたしゃこういう味、好きですね。
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