【お酒】1408.十五代彦兵衛 純米酒 300ml [05.秋田県の酒]
福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下夕町四十八番地
アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 58%
300ml詰
(以上、ラベルより転記)
福禄寿酒造さんのお酒は、福禄壽の精撰カップと、昨日福禄壽ブラック(普通酒)とをいただいております。
今日いただくこのお酒は、純米酒です。
文献によれば「16代当主渡邉康衛が東京農大醸造学科を卒業し、地元に戻ってきたのは、2001年(平成13)のこと。」(※1)とありました。
ということは、もしかしたらこの“十五代彦兵衛”なるお酒は、ご先代のときに商品化された銘柄なのでしょうか?
冷やして販売されておりましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
香りは立ちませんね。
口に含むと、ごくかすかにわかるかわからないかといった程度です。
うまみはやや濃いめかな。
米のうまみに厚みを感じます。
軽い苦みも少しわかります。
純米ですが、キレはよいですね。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さも感じます。
刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめです。
ごくかすかに感じる程度です。
米のうまみがしっかりで、キリッと引き締まっている、やや濃醇でちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
甘みが少ないせいか、ややドライで引き締まっておりました。
でもけっしてうすっぺらくはなく、うまみ自体にコクを感じました。
ここで、燗にしてみましたよ。
うまみの厚みがとれて、鋭くなりましたよ。
それが酸味とともに舌の上をピンと突くようです。
ただね、冷めるにつれて鋭さが引いて、厚みが戻ってくるみたいです。
それに、酒臭さ(←ほめ言葉です)もちょっとだけ出てきましたよ。
甘みは引いたままです。
燗だとキリッと辛口のおいしいお酒でした。
燗にしたことで、かなりシャープな口当たりになりました。
これはあたかも灘の生一本のようですよ。
これさ、かなりうまいんじゃないの!
食中酒としてピッタリですよ。
私としては、熱めの燗でいただくのがもっともおいしいのではないかと思った次第でございましたとさ。
(※1)一志治夫『五城目の米と水にこだわり再興に奔走 福禄寿酒造』p.20(地域人 第30号 p.20-25 2018.3 大正大学出版会)
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