《焼酎》108.せごどん 200ml [9946.鹿児島県の焼酎]
吹上焼酎株式会社
鹿児島県南さつま市加世田宮原1806番地
品名:本格焼酎
原材料名:さつまいも(鹿児島県産)、米こうじ(国産米)
アルコール分:25%
内容量:200ml
(以上、ラベルより転記)
「鹿児島県薩摩半島西海岸のほぼ中央に位置する吹上浜の近くで、100年以上も昔から、おいしい焼酎を造り続けています。」(※1)という吹上焼酎さん。
ですが今は、“ワンカップ大関”でおなじみの灘の大関さんの子会社になっているようでした。
近年になって経営破綻して大関に救済されたのかとも思ったのですが、どうやらそうではなかったようです。
「吹上焼酎は、私の物心ついた頃より変わらず加世田市益山の地にあるのだが、内実は大きな変革を遂げている。後継者たるべき御子息達が医者になったため、昭和五〇年代に蔵元は大関酒造に経営権を移譲したのだ。」(※2)とあるとおり、創業一族で蔵を継続させることが難しくなったことから、その解決策として経営権を譲渡したみたいでした。
こういった方法もあるのですね。
それにしても、吹上焼酎さんの創業家は大関さんに経営権を譲渡して正解でしたね。
だって、こうして今でも吹上焼酎を名乗ったまま、独自の焼酎造りを継続させてもらえているわけですから。
酒造業界の巨大資本では、地方の蔵を買い取っては本社の意向に沿った酒造りしかさせない例も少なからずあるようですからね。
どこがそうだとは、ここではあえて指摘いたしませんけれど。
そんな吹上焼酎さんが造ったこの芋焼酎は、黒麹仕込でした。
それではいただいてみたいと思います。
25度で200mlの焼酎ですから、今日は半分だけいただきます。
残りの半分は明日、別の飲み方で試してみて、その感想はこの記事に追記します。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
あれ?
黒麹の香ばしさは、その存在はわかるものの、かなり穏やかですよ。
角がまったくなくて、ふんわりと香る程度です。
芋のふっくら感ははっきりしていますが、これもほどよい感じに穏やかです。
軽い苦みがわずかにあるみたいですが、しつこさはありませんね。
またこの芋焼酎、甘みがはっきりしていますよ。
次に、お湯割りで。
酸味が出ますね。水に由来するものでしょうか?
香ばしさは若干薄まる反面、角が少し出るみたいです。
でもその角が、スースー感と合うような気がいたします。
甘みは引きますね。
翌日。
ロックでいただきました。
ありゃ!
これは飲みにくいぞ。
苦みがはっきりと出て、しかもけっこう鋭いですね。
重さも出て、しかも角がありますわ。
これは意外でした。
私としては、穏やかで甘みを感じた生(き)が一番好みでした。
チェイサーを用意して、生をちびちびといただくのがおいしいのではないでしょうか。
(※1)エイムック2089『焼酎の基本』p.108(2010.12 枻出版社)
(※2)『庶民価格でうまい! 芋焼酎はこれで決まり』p.021(2005.5 洋泉社ムック045)
お酒の買い出しに、早速色々飲みましたね!
焼酎も美味しいですね(^^)
by ma2ma2 (2018-11-13 23:00)
ma2ma2さん、じっとしていられない性分で、ときどきどこかへ行かないと気が済まないのです。
この焼酎も、大河ドラマが終わらないうちに飲んでおこうと思った次第でした。
by skekhtehuacso (2018-11-13 23:48)
跡継ぎが医者でやむを得ず他に経営権を譲渡しただと、富山の銀盤もですね。
by エクスプロイダー (2018-11-14 23:26)
エクスプロイダーさん、そうでしたか。
by skekhtehuacso (2018-11-15 21:23)