2023年夏の徘徊 [旅]
オイラのような
カタギな暮らしをしていない独身の中年男性
にとってはね、
盆と正月とになると
“行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所”
が一か所だけあるんですよ。
(どこかはお察しくださいな。)
だからそこへ行く際には、
わざと遠回りをして到着を遅らせたり、
一日中そこには居たくないので、
朝からそこを抜け出してアチラコチラを徘徊し、夜になると戻って来るわけですよ。
でも、その
“行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所”
を拠点としてそこから日帰りでアクセス可能な場所って、
一定の範囲に限られるわけですよね。
それ故、盆と正月との記事は、毎年同じ場所を徘徊している様子になってしまうのです。
どうか悪しからず。
☆★2023年8月12日(土)☆★
毎度おなじみの新宿駅から。
あずさ1号に乗って、
松本駅(長野県松本市)で下車。
駅の売店でこれだけ入手。
外に出た酔っぱらい。
松本へやってきたら最初にすること。
それは四柱神社へのご挨拶。
四柱の神様が祀られているので、
四柱神社(よはしらじんじゃ)。
拝殿にて二礼二拍手一礼。
この夏も、松本の街を徘徊させていただきます。
大名町通りを北へ。
お城の前の道、広くなったね。
松本城の天守を拝見。
登城は80分待ちだってさ。
●●と煙は・・・、
松本城から離れて、勝手知ったる松本の街へ。
道を一本ずらしただけで、観光客はいなくなるのでした。
いい雰囲気だね。
ベロベロになるまで飲まされるのかな?
女鳥羽川にかかる中の橋を渡って南へ。
川風が涼しい!
松本の街は、街中を貫く女鳥羽川を渡る毎に川風が涼しくて、夏でも気持ちがよいのです。
中の橋を渡ってさらに南へ行けば、
中町通り。
その中町通りにあるのが、
角打ち(立ち飲み)ができる中西屋本店さん。
でも・・・・・、
あー、残念。
お盆休みでした。
しかたがない。
お目当ての店が閉まっていても、飲みたい欲求は抑制できないのよね。
繩手通り(女鳥羽川の北側)へ戻ってきた酔っぱらい。
鯛焼き屋さんのメニューにビールがあることを確認して、
本日最初の一杯をいただきました。
助かった!
せともの屋を見つけると、いつも悪いクセが出てしまうワタクシ。
必ずなにか一つを買って連れて帰ってきてしまうのでした。
女鳥羽川の北側沿いの道を歩いて、
私が松本の街中で一番好きな場所へと向かいました。
清水橋を渡って、
大きなけやきが見えて来ると、
そこは槻井泉。
「つきいずみ」って書いてありますね。
あたしゃ「つきのいのいずみ」だと、勝手にそう思っておりましたよ。
ここが私の、松本の街中で一番のお気に入りスポット。
なにせ、観光客は一切来やしないからとても静か。
いやぁ大きな木だねぇハッハッハッハ!
(藤岡弘、のマネをするエハラマサヒロで)
そのけやきの大木の傍らには、槻井泉神社がございます。
二礼二拍手一礼。
おかげさまで、この夏もお伺いすることが叶いました。
祠の隣には、石碑がズラリ。
御嶽信仰の霊神碑かな?
肝腎の泉ですが、
こちらは池になっているほう。
そしてこちらが、飲めるほう。
保全整備なさっている皆様に感謝しつつ、いただきました。
冷たい。
そしてやわらかい!
こうして、槻井泉を後にしたのでした。
時間調整を兼ねて、イオンを物色。
木曽路はもちろん長野県産のお酒。
魔界への誘いは、肥前浜(佐賀県鹿島市)に蔵を置く光武酒造場さんの芋焼酎。
松本での最大の目的は、
“しき()”さんへ伺うこと。
開店は正午。
ですがこの時点で、正午まで30分ほどありました。
“しき()”さんは昼は予約をとらないので、店の前(もちろん一番乗り)で待つしかありません。
青ヶ島に関する本を読みながら待ちました。
え?、なんでそんなものを読んでいるのかって?
そりゃ、先月、八丈島でを訪問した際に入手した、
“青酎”の記事を書く際の参考にするためですよ。
(2023年7月22日撮影)
30分ほど待って、無事入店。
生ビールを頼んだら、無料のお通しをいただけました。
にらのおひたし。
味がしっかりしみていておいしい!
さばの煮つけ。
中まで味がしっかりしみている私の大好きなやつ!
こういうのがうれしいのよね。
ビールをさっさと空けて、
お酒へと移行!
積善(せきぜん)だって。
普段から善を積んでいないせいか、ぜんぜん知りませんでした。
花酵母使用なんだってさ。
篠ノ井の蔵元さんなんだ!
長野県には、未知のお酒がまだたくさんありそうです。
でも花っぽい香りはそれほどでもない。
むしろ上立ち香も含み香もかなりフレッシュ!
そしてやや甘口でした。
トマトのおひたし。
これはうまい!
酸味の効いたトマトに、出汁の風味がふんわりと効いて、トマトの味を引き立てておりましたよ。
出汁の濃さが絶妙でした。
二杯目。
大信州番外品。
上立ち香なし、含んでも然り。酸味が最初に来て酸味の深みがしっかり。
それでいて、雑味ゼロでした。
甘唐のおひたし。
青い味を残しながらも、出汁に浸ったうまさを感じましたよ。
それに焦げ目も香ばしくていい感じ。
あたしゃいつも思うんですが、
“おひたし”ってのは、出汁に浸して味をつけた料理のことですよね!
茹でた葉物に醤油をかけて食べるやつは、けっしておひたしなんかじゃない。
冬瓜のおひたしもいただいちゃいました。
これも出汁の濃さが絶妙でした。
(フライングで一個食べてしまいました。)
三杯目。
真澄すずみさけ。
四年前に蔵元さんで経験済みでしたが、完全に忘れておりました。
酸味がはっきりでさわやか。
やや淡麗で雑味なくスイスイ行けますが、米のうまみはしっかり。
あーあ、
なにもかもがおいしかった!
“しき()”さん、
今回も、堪能させていただきました。
大満足の中、千鳥足で松本駅へ戻った酔っぱらい。
途中で立ち寄ったスーパーで、
真澄すずみさけと、
木曽のかけはしと、
黒松仙醸とを見つけてGET!
気温36℃の松本駅へ戻って来て、
行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所へと向かう特急に乗って、松本を離れたのでした。
☆★2023年8月13日(日)☆★
ところ変わって、
阪神電車の大阪梅田駅。
姫路行の直通特急(山陽車)に乗車。
魚崎駅(兵庫県神戸市東灘区)にて下車。
住吉川沿いの道を歩いて南下。
川の上の飛び石より撮影。
風が涼しいね。
魚がいました。
ウグイかな?
そうこうしているうちに、
目的地が見えてまいりました。
毎度おなじみの、
菊正宗酒造記念館(入場無料)です。
入って左側にある展示室は、いつも割愛。
右側のきき酒コーナーへ一直線!
あたしゃこれまでにいろいろな清酒を少なからず飲んできたつもりですけれどね、
ここ菊正宗酒造記念館で試飲させていただけるこの生原酒(非売品)こそが本邦随一のおいしさだと胸を張ってそう言い切れますよ!
れもん冷酒。
去年まではすだち冷酒だったのですが、なんと今年はすだちが不作だったので急遽レモンに変えたのだとか!
もちろん、有料試飲もさせていただきましたよ。
まずは、嘉宝純米大吟醸。
キリッと辛口。
米のうまみにも鋭さを感じます。
それでいて雑味はいっさいなし。
次は、
シェリー樽貯蔵大吟醸。
ウイスキーみたいな樽香がありますが、米のうまみを消さない程度でうまく両立しています。
それでいてやっぱり雑味がない。
かなりうまいね!
気が済んだところで、退却。
今年限定になるかもしれないれもん冷酒を買いましたよ。
菊正宗酒造記念館は、そんな素晴らしい場所なのでした。
菊正宗酒造記念館を後にして、
住吉川を渡って行った酔っぱらい。
剣菱の蔵の横を通って、
浜福鶴さん(小山本家酒造 灘浜福鶴蔵)。
浜福鶴さんにはお盆休みがあることは、すでに学習済。
それ故、櫻正宗さんの“櫻宴”へ!
無料試飲は、生貯蔵酒の純米酒(許可を得て撮影しています)。
フレッシュな風味はひかえめ。
生貯なのに辛口で、まったく甘ダレしていませんよ。
キリッと引き締まったおいしいお酒でした。
もちろん、有料試飲もさせていただきました。
大吟醸櫻華一輪。
うわ辛口!、かなりキリリ。
ですが味に角がなくてまろやか。
しかもうまみしっかり。
純米吟醸金稀。
かなりスッキリで、辛口。
雑味ゼロで、スイスイ行けてしまう。
最後は、
純米原酒灘の生一本。
原酒なのに、荒々しさや角が全くない。
酸味が穏やかに効いていて深みをもたらしてくれています。
その櫻宴では、一合瓶2本(純米大吟醸/純米吟醸)をGET!
こうして、櫻正宗さんの櫻宴を後にしたのでした。
トンネルの中へ入って、
他に誰もいないことを確認しつつ、
“ハッ!”
と奇声を上げて響きを楽しんだりして(おきなわフチ歩きより)。
魚崎駅へ戻った酔っぱらい。
次の目的地へと向かうべく、大阪梅田行の特急に乗車。
尼崎駅で、阪神なんば線に乗りかえ。
東花園行の普通電車(近鉄車)でした。
阪神なんば線区間を超えて、近鉄難波線へ。
そして日本橋駅(大阪市中央区)にて下車。
日本橋駅で降りたということは、
もちろん!
初かすみ酒房さんへ。
まずは生小。
この店では座るや否や「お飲み物は?」と間髪入れずに訊かれるので、
あたしゃ“生小”と答えることに決めております。
おでん(玉子+大根)で空腹を満たして、
生小をさっさと空けて、普通酒の燗酒へ・・・・、
と思ったら、
普通酒がなくなっとるやないか~い!
しかたがないので、純米辛口を燗で。
枯れていて、やや辛口。
味わいに深みはありました。
でも甘口(四段仕込)だった普通酒が懐かしい。
ポテトサラダ。
あたしゃいつも、醤油をかけていただくのです。
鯖味噌煮。
大和のどぶは生貯なので、冷たいものをいただきました。
にごりなのにさわやかで、さっぱりした味わい。
暑いときにはピッタリですね。
めざしを焼いていただいて、
満を持しての、
生酛のどぶを燗で!
熟成感満載!、枯れているね。
かなり辛口で、かつ引き締まったうまみ。
酸味も少し感じました。
生酛のどぶを飲み干したところで、
梅焼きおでんとじゃがいもで〆。
と、思ったら、
サービスで冷奴をもらっちゃった!
サービスまで出してもらっちゃったんじゃ、
そりゃ、もっと飲まない訳にはいきません罠!
そこで、どぶビール(生酛のどぶ+ビール)。
生酛のどぶの枯れた風味に、ビールの麦の風味がいい感じに調和しておりました。
でもこれはスイスイと行けてしまう危険な飲み物ですぞ!
あー、飲んだ飲んだ!
初かすみ酒房さん、今回も堪能させていただきました。
願わくは、普通酒の復活を切望いたします。
心も体も満たされた酔っぱらい。
行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所へと向かう特急に乗って、大阪を離れたのでした。
☆★2023年8月14日(月)☆★
米原駅(滋賀県米原市)。
北陸本線へ向かう新快速に乗車。
びわこ大仏が見えてくると、
もうそこは、
長浜駅(滋賀県長浜市)。
長浜駅へ来た目的はただ一つ!
中島屋食堂さんにて、鮎の姿煮で一杯いただくため。
あーあ、
またフラレたよ!
もう何連続だかわかりゃしない。
朝からなにも食べていなかったせいか、
お目当ての店が閉まっていても、空腹は抑制できないのよね。
そこで中島屋食堂さんのお隣りにある、麺屋たい風さんへ直行。
ちょい飲みセット。
ビールと共にキムチがある幸せ。
餃子も“”ちょい飲みセット”のうち。
餡がトロリでアツアツでまいう~!
焼き飯。
中島屋食堂さんでフラレっぱなしの今日においては、
麺屋たい風さんで焼き飯を食べることが年中行事になりつつあるな。
ごちそうさまでした。
古い街並みが残る場所へ、
すじですね!
ああ、
ここにもせともの屋が。
いかんいかん!
また悪いクセが出てしまった。
さらに歩いて、向かったのは、
大通寺(真宗大谷派長浜別院)。
本堂の前にて合掌。
帰命無量寿如来
南無不可思議光
大通寺への参拝を終えたら、
お気に入りの場所へ。
日吉神社。
二礼二拍手一礼
その日吉神社の裏手を流れる川の様子が、
オイラが長浜で一番好きな景色。
その近くにあるお稲荷さんもいい雰囲気。
ここでも二礼二拍手一礼。
この夏も、長浜へ来させていただけましてありがとうございました。
こうして、オイラの長浜での散策は、終わりを告げたのでした。
いつかまた、中島屋食堂さんで鮎の姿煮をつまみに地酒で一杯できることを願いつつ。
帰りに立ち寄ったカフェは、庭が見えるところでした。
そのカフェで、彦根ビールをいただきました。
おまけのスモークチーズが香り高くておいしゅうございました。
おしまい!
カタギな暮らしをしていない独身の中年男性
にとってはね、
盆と正月とになると
“行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所”
が一か所だけあるんですよ。
(どこかはお察しくださいな。)
だからそこへ行く際には、
わざと遠回りをして到着を遅らせたり、
一日中そこには居たくないので、
朝からそこを抜け出してアチラコチラを徘徊し、夜になると戻って来るわけですよ。
でも、その
“行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所”
を拠点としてそこから日帰りでアクセス可能な場所って、
一定の範囲に限られるわけですよね。
それ故、盆と正月との記事は、毎年同じ場所を徘徊している様子になってしまうのです。
どうか悪しからず。
☆★2023年8月12日(土)☆★
毎度おなじみの新宿駅から。
あずさ1号に乗って、
松本駅(長野県松本市)で下車。
駅の売店でこれだけ入手。
外に出た酔っぱらい。
松本へやってきたら最初にすること。
それは四柱神社へのご挨拶。
四柱の神様が祀られているので、
四柱神社(よはしらじんじゃ)。
拝殿にて二礼二拍手一礼。
この夏も、松本の街を徘徊させていただきます。
大名町通りを北へ。
お城の前の道、広くなったね。
松本城の天守を拝見。
登城は80分待ちだってさ。
●●と煙は・・・、
松本城から離れて、勝手知ったる松本の街へ。
道を一本ずらしただけで、観光客はいなくなるのでした。
いい雰囲気だね。
ベロベロになるまで飲まされるのかな?
女鳥羽川にかかる中の橋を渡って南へ。
川風が涼しい!
松本の街は、街中を貫く女鳥羽川を渡る毎に川風が涼しくて、夏でも気持ちがよいのです。
中の橋を渡ってさらに南へ行けば、
中町通り。
その中町通りにあるのが、
角打ち(立ち飲み)ができる中西屋本店さん。
でも・・・・・、
あー、残念。
お盆休みでした。
しかたがない。
お目当ての店が閉まっていても、飲みたい欲求は抑制できないのよね。
繩手通り(女鳥羽川の北側)へ戻ってきた酔っぱらい。
鯛焼き屋さんのメニューにビールがあることを確認して、
本日最初の一杯をいただきました。
助かった!
せともの屋を見つけると、いつも悪いクセが出てしまうワタクシ。
必ずなにか一つを買って連れて帰ってきてしまうのでした。
女鳥羽川の北側沿いの道を歩いて、
私が松本の街中で一番好きな場所へと向かいました。
清水橋を渡って、
大きなけやきが見えて来ると、
そこは槻井泉。
「つきいずみ」って書いてありますね。
あたしゃ「つきのいのいずみ」だと、勝手にそう思っておりましたよ。
ここが私の、松本の街中で一番のお気に入りスポット。
なにせ、観光客は一切来やしないからとても静か。
いやぁ大きな木だねぇハッハッハッハ!
(藤岡弘、のマネをするエハラマサヒロで)
そのけやきの大木の傍らには、槻井泉神社がございます。
二礼二拍手一礼。
おかげさまで、この夏もお伺いすることが叶いました。
祠の隣には、石碑がズラリ。
御嶽信仰の霊神碑かな?
肝腎の泉ですが、
こちらは池になっているほう。
そしてこちらが、飲めるほう。
保全整備なさっている皆様に感謝しつつ、いただきました。
冷たい。
そしてやわらかい!
こうして、槻井泉を後にしたのでした。
時間調整を兼ねて、イオンを物色。
木曽路はもちろん長野県産のお酒。
魔界への誘いは、肥前浜(佐賀県鹿島市)に蔵を置く光武酒造場さんの芋焼酎。
松本での最大の目的は、
“しき()”さんへ伺うこと。
開店は正午。
ですがこの時点で、正午まで30分ほどありました。
“しき()”さんは昼は予約をとらないので、店の前(もちろん一番乗り)で待つしかありません。
青ヶ島に関する本を読みながら待ちました。
え?、なんでそんなものを読んでいるのかって?
そりゃ、先月、八丈島でを訪問した際に入手した、
“青酎”の記事を書く際の参考にするためですよ。
(2023年7月22日撮影)
30分ほど待って、無事入店。
生ビールを頼んだら、無料のお通しをいただけました。
にらのおひたし。
味がしっかりしみていておいしい!
さばの煮つけ。
中まで味がしっかりしみている私の大好きなやつ!
こういうのがうれしいのよね。
ビールをさっさと空けて、
お酒へと移行!
積善(せきぜん)だって。
普段から善を積んでいないせいか、ぜんぜん知りませんでした。
花酵母使用なんだってさ。
篠ノ井の蔵元さんなんだ!
長野県には、未知のお酒がまだたくさんありそうです。
でも花っぽい香りはそれほどでもない。
むしろ上立ち香も含み香もかなりフレッシュ!
そしてやや甘口でした。
トマトのおひたし。
これはうまい!
酸味の効いたトマトに、出汁の風味がふんわりと効いて、トマトの味を引き立てておりましたよ。
出汁の濃さが絶妙でした。
二杯目。
大信州番外品。
上立ち香なし、含んでも然り。酸味が最初に来て酸味の深みがしっかり。
それでいて、雑味ゼロでした。
甘唐のおひたし。
青い味を残しながらも、出汁に浸ったうまさを感じましたよ。
それに焦げ目も香ばしくていい感じ。
あたしゃいつも思うんですが、
“おひたし”ってのは、出汁に浸して味をつけた料理のことですよね!
茹でた葉物に醤油をかけて食べるやつは、けっしておひたしなんかじゃない。
冬瓜のおひたしもいただいちゃいました。
これも出汁の濃さが絶妙でした。
(フライングで一個食べてしまいました。)
三杯目。
真澄すずみさけ。
四年前に蔵元さんで経験済みでしたが、完全に忘れておりました。
酸味がはっきりでさわやか。
やや淡麗で雑味なくスイスイ行けますが、米のうまみはしっかり。
あーあ、
なにもかもがおいしかった!
“しき()”さん、
今回も、堪能させていただきました。
大満足の中、千鳥足で松本駅へ戻った酔っぱらい。
途中で立ち寄ったスーパーで、
真澄すずみさけと、
木曽のかけはしと、
黒松仙醸とを見つけてGET!
気温36℃の松本駅へ戻って来て、
行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所へと向かう特急に乗って、松本を離れたのでした。
☆★2023年8月13日(日)☆★
ところ変わって、
阪神電車の大阪梅田駅。
姫路行の直通特急(山陽車)に乗車。
魚崎駅(兵庫県神戸市東灘区)にて下車。
住吉川沿いの道を歩いて南下。
川の上の飛び石より撮影。
風が涼しいね。
魚がいました。
ウグイかな?
そうこうしているうちに、
目的地が見えてまいりました。
毎度おなじみの、
菊正宗酒造記念館(入場無料)です。
入って左側にある展示室は、いつも割愛。
右側のきき酒コーナーへ一直線!
あたしゃこれまでにいろいろな清酒を少なからず飲んできたつもりですけれどね、
ここ菊正宗酒造記念館で試飲させていただけるこの生原酒(非売品)こそが本邦随一のおいしさだと胸を張ってそう言い切れますよ!
れもん冷酒。
去年まではすだち冷酒だったのですが、なんと今年はすだちが不作だったので急遽レモンに変えたのだとか!
もちろん、有料試飲もさせていただきましたよ。
まずは、嘉宝純米大吟醸。
キリッと辛口。
米のうまみにも鋭さを感じます。
それでいて雑味はいっさいなし。
次は、
シェリー樽貯蔵大吟醸。
ウイスキーみたいな樽香がありますが、米のうまみを消さない程度でうまく両立しています。
それでいてやっぱり雑味がない。
かなりうまいね!
気が済んだところで、退却。
今年限定になるかもしれないれもん冷酒を買いましたよ。
菊正宗酒造記念館は、そんな素晴らしい場所なのでした。
菊正宗酒造記念館を後にして、
住吉川を渡って行った酔っぱらい。
剣菱の蔵の横を通って、
浜福鶴さん(小山本家酒造 灘浜福鶴蔵)。
浜福鶴さんにはお盆休みがあることは、すでに学習済。
それ故、櫻正宗さんの“櫻宴”へ!
無料試飲は、生貯蔵酒の純米酒(許可を得て撮影しています)。
フレッシュな風味はひかえめ。
生貯なのに辛口で、まったく甘ダレしていませんよ。
キリッと引き締まったおいしいお酒でした。
もちろん、有料試飲もさせていただきました。
大吟醸櫻華一輪。
うわ辛口!、かなりキリリ。
ですが味に角がなくてまろやか。
しかもうまみしっかり。
純米吟醸金稀。
かなりスッキリで、辛口。
雑味ゼロで、スイスイ行けてしまう。
最後は、
純米原酒灘の生一本。
原酒なのに、荒々しさや角が全くない。
酸味が穏やかに効いていて深みをもたらしてくれています。
その櫻宴では、一合瓶2本(純米大吟醸/純米吟醸)をGET!
こうして、櫻正宗さんの櫻宴を後にしたのでした。
トンネルの中へ入って、
他に誰もいないことを確認しつつ、
“ハッ!”
と奇声を上げて響きを楽しんだりして(おきなわフチ歩きより)。
魚崎駅へ戻った酔っぱらい。
次の目的地へと向かうべく、大阪梅田行の特急に乗車。
尼崎駅で、阪神なんば線に乗りかえ。
東花園行の普通電車(近鉄車)でした。
阪神なんば線区間を超えて、近鉄難波線へ。
そして日本橋駅(大阪市中央区)にて下車。
日本橋駅で降りたということは、
もちろん!
初かすみ酒房さんへ。
まずは生小。
この店では座るや否や「お飲み物は?」と間髪入れずに訊かれるので、
あたしゃ“生小”と答えることに決めております。
おでん(玉子+大根)で空腹を満たして、
生小をさっさと空けて、普通酒の燗酒へ・・・・、
と思ったら、
普通酒がなくなっとるやないか~い!
しかたがないので、純米辛口を燗で。
枯れていて、やや辛口。
味わいに深みはありました。
でも甘口(四段仕込)だった普通酒が懐かしい。
ポテトサラダ。
あたしゃいつも、醤油をかけていただくのです。
鯖味噌煮。
大和のどぶは生貯なので、冷たいものをいただきました。
にごりなのにさわやかで、さっぱりした味わい。
暑いときにはピッタリですね。
めざしを焼いていただいて、
満を持しての、
生酛のどぶを燗で!
熟成感満載!、枯れているね。
かなり辛口で、かつ引き締まったうまみ。
酸味も少し感じました。
生酛のどぶを飲み干したところで、
梅焼きおでんとじゃがいもで〆。
と、思ったら、
サービスで冷奴をもらっちゃった!
サービスまで出してもらっちゃったんじゃ、
そりゃ、もっと飲まない訳にはいきません罠!
そこで、どぶビール(生酛のどぶ+ビール)。
生酛のどぶの枯れた風味に、ビールの麦の風味がいい感じに調和しておりました。
でもこれはスイスイと行けてしまう危険な飲み物ですぞ!
あー、飲んだ飲んだ!
初かすみ酒房さん、今回も堪能させていただきました。
願わくは、普通酒の復活を切望いたします。
心も体も満たされた酔っぱらい。
行くと肩身が狭い思いをしなければならないので行きたくないけれど義理でどうしても行かなければならない場所へと向かう特急に乗って、大阪を離れたのでした。
☆★2023年8月14日(月)☆★
米原駅(滋賀県米原市)。
北陸本線へ向かう新快速に乗車。
びわこ大仏が見えてくると、
もうそこは、
長浜駅(滋賀県長浜市)。
長浜駅へ来た目的はただ一つ!
中島屋食堂さんにて、鮎の姿煮で一杯いただくため。
あーあ、
またフラレたよ!
もう何連続だかわかりゃしない。
朝からなにも食べていなかったせいか、
お目当ての店が閉まっていても、空腹は抑制できないのよね。
そこで中島屋食堂さんのお隣りにある、麺屋たい風さんへ直行。
ちょい飲みセット。
ビールと共にキムチがある幸せ。
餃子も“”ちょい飲みセット”のうち。
餡がトロリでアツアツでまいう~!
焼き飯。
中島屋食堂さんでフラレっぱなしの今日においては、
麺屋たい風さんで焼き飯を食べることが年中行事になりつつあるな。
ごちそうさまでした。
古い街並みが残る場所へ、
すじですね!
ああ、
ここにもせともの屋が。
いかんいかん!
また悪いクセが出てしまった。
さらに歩いて、向かったのは、
大通寺(真宗大谷派長浜別院)。
本堂の前にて合掌。
帰命無量寿如来
南無不可思議光
大通寺への参拝を終えたら、
お気に入りの場所へ。
日吉神社。
二礼二拍手一礼
その日吉神社の裏手を流れる川の様子が、
オイラが長浜で一番好きな景色。
その近くにあるお稲荷さんもいい雰囲気。
ここでも二礼二拍手一礼。
この夏も、長浜へ来させていただけましてありがとうございました。
こうして、オイラの長浜での散策は、終わりを告げたのでした。
いつかまた、中島屋食堂さんで鮎の姿煮をつまみに地酒で一杯できることを願いつつ。
帰りに立ち寄ったカフェは、庭が見えるところでした。
そのカフェで、彦根ビールをいただきました。
おまけのスモークチーズが香り高くておいしゅうございました。
おしまい!
初かすみ酒房さんで「普通酒のファンなんですよ
復活して欲しいなぁ」とおっしゃればよかったのに。
by あとりえSAKANA (2023-08-26 00:50)
大信州別囲い純米吟醸番外品生と菊正宗酒造のシェリー樽貯蔵吟醸が気になりますね。
by newton (2023-08-26 16:59)
あら、また中島屋食堂さんに振られましたか。
でもひのとりにも乗って移動したんですね。いいなぁ。
by タンタン (2023-08-27 05:57)
あとりえSAKANAさん、私が言わなくても、ご常連の旦那衆が必ず言ってくださっていると確信しております。
これしか飲まないという御仁と会話したことが少なからずありましたので。
by skekhtehuacso (2023-08-27 19:13)
newtonさん、双方ともおいしゅうございました。
菊正宗シェリー樽貯蔵大吟醸は、樽香の付き方が米のうまみを凌駕しない程度で絶妙でした。
by skekhtehuacso (2023-08-27 19:14)
タンタンさん、毎度毎度盆と正月とに行っているからダメなのでしょうね。
このためだけに長浜へ出かけないと、一生ありつけないのかもしれません。
by skekhtehuacso (2023-08-27 19:16)