《焼酎》269.豊後清明 25度 300ml(追記あり) [9944.大分県の焼酎]
製造者 萱島酒類株式会社
大分県竹田市大字竹田398番地
品目 本格焼酎
原材料名 麦(国産、豪州産)、米麹(国産米)
アルコール分 25度
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)
土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲の『荒城の月』。
その舞台として有力候補の一つに挙げられるのが、岡城(大分県竹田市)。
岡城の麓にある竹田の街中で蔵を構えるのが、
萱島酒類さんの岡城蒸留所。
そこで入手したのが、この麦焼酎。
“豊後清明(ぶんごせいめい)”です。
蔵元さんのWebsiteでは、「「清明」という商品名は、二十四節季の一つ「天地が澄み、明るく躍動を始める」という意味から名付けられました。」と紹介されておりましたよ。
ところで、
同じWebsiteでは、「平成21年創業の萱島酒類は、まだまだ歴史の浅い焼酎蔵です。」とも書かれておりました。
一方で、手元にあった文献には、同一の所在地で、熊谷酒造株式会社という蔵元さんが紹介されておりました。
その手印は、“岡城”(金羊社発行『焼酎楽園 Vol.15』p.47(2004年11月 星雲社)より)。
ではその熊谷酒造さんは、いったいどうなったのでしょうか?
ここで関係があると思われるのが、萱島酒造有限会社さん。
萱島酒造さんは、大分県国東市に蔵を置く清酒(いわゆる日本酒)の蔵元さん。
代表的な手印は“西の関”。
萱島酒造さんの2020年10月29日付ニュースリリースには、「弊社関連会社の萱島酒類より米焼酎「萱島米三郎」新発売」と明記されています。
萱島酒類さんと萱島酒造さんとは、それぞれのWebsiteを相互にリンクさせてありました。
さらには、両社の代表者のお名前は同一。
(2024/01/08それぞれのWebsite“企業情報”/“萱島酒類について”の各ページにて確認)
以上のことから察するに、
(1)平成中期に熊谷酒造さんが休蔵・廃業を考え、
(2)清酒蔵である萱島酒造さんが蔵ごと買い取る旨進言し、
(3)両者の合意が整い、萱島酒造さんが出資して萱島酒類(株)を新設し、
(4)平成21年から熊谷酒造さんの蔵があった場所で萱島酒類さんが焼酎造りを開始し、
今日に至る。
ということではないでしょうか?
あくまでも、推測ですけれどね。
そんな豊後清明ですが、大分県産の麦焼酎なのに、
麹は麦ではなく、米麹でしたよ!
米麹を使用する麦焼酎は、我が国における麦焼酎発祥の地である壱岐で造られている麦焼酎(壱岐焼酎)の例と同じですね。
それを真似たのか?
それとも、「“大分麦焼酎”であっても、清酒蔵が受け継いだ以上、麹は米麹で行こう!」という決意の表れなのか?
あるいは、熊谷酒造さんの頃からの伝統なのでしょうか?
その米麹を使用した麦焼酎“豊後清明”。
購入時にお店の方に伺ったところ、減圧蒸留なのだとか。
このことは、Websiteでも明示されておりました。
減圧蒸留であることを念頭に置きつつ、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
スース―のピリピリ!
上立ち香はないものの、含むとかすかに香ばしかな。
麦の風味は弱め。でも一応わかるみたい。
重さやクセ、焦げ臭はなし。
甘みは弱めでしょう。
次に、風味が開くことを期待しつつ、お湯割りで試してみました。
開いた!
甘みが最初に来るね。生よりもはっきりしています。
香ばしい香りがほんのりと分かるようになりました。
ちょいスーに麦の風味ほんのり。
お湯割りだけあって、口当たりはさっぱりしておりました。
最後に、水割りでいただきました。
香りはなし。
でも麦の風味に厚みを少しだけ感じるようになりました。
甘みもよくわかります。
それでいて雑味はなし。
苦みも出ませんでした。
割ってこそ風味がよくわかる、おいしい麦焼酎でした。
減圧蒸留ということで、いわゆる焼酎臭さは全く感じませんでした。
お湯割りで甘みを、そして水割りで甘みとともに麦の風味を感じることができました。
これ、面白いですね。
減圧蒸留だからお湯割りは(薄まるだけだから)避けようかと思ったのですが、お湯割りにしたほうが生よりも風味がよくなりましたよ。
寒い日にはお湯割りもよろしいと思いますが、私としては水割りが好みでした。
その豊後清明と合わせた今日のエサはこちら。
大根。
おろして、なめ茸とわさびとを乗せて、
大分県産の甘いしょうゆをかけていただきました。
わさびが効き過ぎでしたが、甘いしょうゆが和らげてくれました。
冷蔵庫の残り物。
明日が賞味期限の油揚げと、ねぎ、しめじ。
ねぎとしめじとをごま油でサッと炒めて、
油揚げとともに、だし汁、しょうゆ、みりんを入れて炒め煮にして、
卵でとじて、
できあがり。
予想通り!
ごま油の香ばしさと出汁のうまみ、そして炒めたねぎの甘みがおいしゅうございました。
ごちそうさまでした。
(追記)
あーあ、取れちゃった。
歯の詰め物。
18金だったのに。
この詰め物を装着したのは、今からおよそ40年前の中学生の時。
母が歯医者から、
「保険適用の詰め物だと高校受験の時に取れてしまう可能性がある。」
と脅されて、一本15,000円の金歯を入れたのでした。
まあでも、それから40年間も問題なく経過したのでしたよ。
それ故、この歯医者さんは名医と言ってもよいのではないでしょうか?
それにしても、タイミングが悪い。
二週間後には、出かけようとしているのにさ。
歯医者、行かれましたか?
40年もっただなんて、お母さんのアドバイスは
素晴らしいですね☆
by あとりえSAKANA (2024-01-18 11:27)
あとりえSAKANAさん、今はたった一回の通院で治療してくれるのね。
歯を少々削ったのでこのかぶせものはもう使い物にはならなくなったのですが、レジンで瞬時に埋めてもらいましたとさ。
by skekhtehuacso (2024-01-22 21:22)