【お酒】1563.月桂冠 THE SHOT 大吟醸 華やぐドライ 180ml [26.京都府の酒]
月桂冠株式会社
京都市伏見区南浜町247
●内容量:180ml
●アルコール分:15度以上16度未満
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
●精米歩合:50%
(以上、ラベルより転記)
昨日いただいた月桂冠 THE SHOT 本醸造 艶めくリッチ 180mlにひきつづき、今日も月桂冠さんの新商品“THE SHOT”をいただきます。
今日いただくこのお酒は精米歩合50%のアル添大吟醸で、しかも生詰でした。
でもね、お値段は昨日いただいた本醸造と同じでしたよ。
うんちくは昨日の記事でさんざん書きましたので、今日はさっそくいただいてみたいと思います。
大吟醸ですので香りがあることを考慮して、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ごくかすかに着いていることを確認できた程度でした。
香りがゼロではないものの、ほとんどわからない程度ですね。
華やかな吟醸香でしょうけれど、ものすごく弱めです。
フレッシュさもごくかすかにあるのかな?
うまみはね、これは意外にも淡めです。
米のうまみには厚みはなく、それが広がることなく舌の上に乗りますが、乗ったときに重さを少し感じます。
また、吟醸酒でありがちな苦みをちょっとだけ感じます。
キレはとてもよく、スッと引きますね。
酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさがかなり弱めですが、弱めなりに鋭さを少し感じます。
スースーはないものの、かすかにピリッと感じます。
甘みはひかえめですよ。
ほぼゼロですよ。
淡麗ちょい苦ちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。
大吟醸なのに香りがひかえめで、しかも本醸造のTHE SHOTで感じた爽やかさもありませんでした。
それに甘みがほとんどゼロでたしかにドライでしたが、米のうまみが舌の上に当たるように乗ってくることから、けっして物足りなさは感じませんでした。
また、苦みとピリとをちょっとだけ感じましたが、それらもお酒の味を引き締める要素としてうまく働いているようでした。
これもなかなかうまいんじゃないの?
食事と合う、おいしい大吟醸だと思いましたよ。
ただね、もし私が昨日いただいた本醸造とこの大吟醸とを目隠しされて試したら、香りの強弱とうまみの濃さ、それに苦みやピリピリ感の存否とからして、おそらく本醸造のほうを大吟醸と、そしてこの大吟醸を本醸造と、それぞれ判断したことでしょうよ。
今回、月桂冠さんの“THE SHOT”シリーズ2種を試させていただいて、私は、“やれ純米だから-”、“やれ吟醸だから-”、“やれアル添だから-”、あるいは“やれ糖類添加だから-”、“やれ大手蔵の量産品だから-”と、外的な情報だけに頼って飲む前からお酒の味の優劣を決めつけることがいかに愚かしいことかと痛感いたしましたよ。
お酒の味ってのは、実際に飲んでみて、自分の舌で確かめるまではわかりませんね。
あ、そうそう、
今日このお酒に合わせたのは、九条ねぎとちくわとのぬた(酢味噌和え)と、
そしてNHKのきょうの料理(斉藤辰夫先生)で覚えた“さば缶のみそ煮”(粉山椒多めは私のお好み)。
生のさばではなくて“さばの水煮缶”を使うので、下ごしらえをしなくても臭みが出ることなく、しかも骨までやわらかく食べられるスグレモノなのでした。
【お酒】1562.月桂冠 THE SHOT 本醸造 艶めくリッチ 180ml [26.京都府の酒]
月桂冠株式会社
京都市伏見区南浜町247
●内容量:180ml
●アルコール分:15度以上16度未満
●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
●精米歩合:70%
(以上、ラベルより転記)
月桂冠さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
388.389.月桂冠 上撰キャップエース&純米酒 お酒の中で、あいましょ。
1515.月桂冠 旨口200 カップ
また、お酒ではございませんが、こちらのノンアル商品もいただいておりました。
今日は、今年の3月末に発売開始されたという月桂冠さんの新商品“THE SHOT”をいただいてみたいと思います。
精米歩合70%の本醸造なんだってさ。
蔵元さんのWebsiteには、この商品について以下のように紹介されておりました。
「手のひらにぴったりと収まるショットボトルで、
しかもリキャップ可能なスクリューキャップ。
カジュアルに持ち運べて、自分のペースで気軽に楽しめる、新しい日本酒です。」
持ち運ぶかはともかく、別途酒器やコップを必要としないという点では、大関さんのワンカップ大関や、それこそ月桂冠さんのキャップエースと同じであろうと思います。
しかし、「「酒はネジではいけません」」(※1)という経営者(長部二郎氏:大関元副社長)の言葉のとおり、ワンカップ大関がスクリューキャップを「リップタッチが悪く、デザイン形状も醜かった。」(※1)との理由で採用を見送ったのとは対称的に、この“THE SHOT”は「リキャップ可能」との理由でそれを積極的に採用しているようです。
また月桂冠さんのキャップエースはプラスチック製の盃をつけて、瓶から盃に注いで飲むという伝統的な飲み方を継承しておりましたが、それを採用しなかったのはやはり「カジュアル」(=casual:うちとけた、形式ばらない)な“THE SHOT”を追求したがためでしょうか?
容器がどんなに機能的でカジュアルなものであっても、大事なのはそれに詰められているお酒がおいしいことです。
その味について、上記と同じWebsiteには以下のように記載がありました。
「ポジティブな気持ちで明日へ向かうリラックスシーンで
お楽しみいただけるテイスト設計としています。」
要するに、仕事を終えた後で、ゆったりと飲むにふさわしい味わいということでしょうか?
というか、味そのものを正確に表現することを避けて、“たとえ”やカタカナでごまかしているように感じてしまうのって、私だけ?
(オマエだけだよ。)
果たして「ポジティブな気持ちで明日へ向かうリラックスシーンでお楽しみいただけるテイスト設計」とは、いったいどんな味わいなのでしょうか。
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
常温で販売されておりましたが、冷蔵庫で冷やしたものをいただいてみたいと思います。
お酒の色は、透明でした。
香りが少しありますね。
フルーティーというか、柑橘っぽいような爽やかな香りをちょっと感じます。
香りにしつこさはありません。
うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみがふんわりと広がって、幅を感じます。
苦みや雑味はありません。
キレはよく、スッと引きます。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めではあるものの、弱めなりに鋭さを感じます。
スースーはなく、ピリも感じません。
甘みはややはっきりでしょう。
かなりさらっとした甘みを少し感じる程度ですが、甘み自体に幅もあるみたいです。
爽快ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りがあるものの吟醸香のような華やかさ(あるいはしつこさ)はなく、しかもその香りによって爽やかさが作出されているようでした。
この爽やかさは、生酒や生貯のそれともちがいますね。
むしろこれは柑橘系、それも缶チューハイで用いられている柑橘系の香りに近いかもしれません。
しかも瓶に口をつけていただくことによって、瓶の中の空気が香りとともに鼻へ入ってくることから、鼻からも爽やかさを感じることができましたよ。
うまみには幅を感じましたが、重さやクドさとは無縁でした。
しかもキレがよいことから、幅はあるもののむしろ軽めに感じましたよ。
苦みや雑味が一切出ていないところは、まさしく大手蔵の真骨頂でしょうか。
これ、なかなかうまいんじゃないでしょうか?
燗を試すことなく全部飲んでしまいましたが、これは冷やしてこその爽やかさでしょうよ。
それに中身を盃に移すことなく、瓶ごとそのまま飲んだほうが、このお酒のよさをより一層はっきりと感じとることができると思いました。
爽やかで軽めではあるものの、うまみに幅を感じるやや甘口の味わい。
これこそが、蔵元さんが「ポジティブな気持ちで明日へ向かうリラックスシーンでお楽しみいただけるテイスト設計」と例えた味わいなのでしょうか?
ちなみに、
今日は焼かなすのみそ田楽(粉山椒多め)と、
きはだまぐろを霜降りにしてしょうゆダレで和えてみましたが、これは大失敗!
ただでさえパサパサなきはだを霜降りにしたことで、余計パッサパサになってしまいました。
また、千葉のとある地醤油を使ったのですが、風味が薄くてこれもイマイチでした。
(※1)ダイヤモンド・ビジネス企画編著『ワンカップ大関は、なぜ、トップを走り続けることができるのか?』p.072
(2014.10 ダイヤモンド社)
【お酒】1561.おきなづる 300ml(上撰) [26.京都府の酒]
大石酒造株式会社
京都府亀岡市薭田野町佐伯垣内亦13
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度以上16度未満
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)
大石酒造さんのお酒は、かつて翁鶴 保津川下り カップをいただいております。
今日いただくこのお酒も、翁鶴保津川下りカップと同じく普通酒でした。
ラベルには小印の表示はなかったものの、レシートには上撰と記載されておりました。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
うまみは濃くはないですね。
米のうまみを少し感じますよ。
でも、香ばしさというか、熟成感というか、クドさというかしつことさというか、そういった風味もありますね。
(何を言っているのかさっぱりわかんねぇよ。)
苦みも少しだけ感じます。
キレはまあまあでしょうか。
酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースーもないね。
でも、少しピリッと感じます。
甘みはややはっきりでしょうか。
べとついた感じはなく、しつこさもないものの、幅のある甘みをじんわりと感じます。
ちょいクドちょい苦ちょいピリやや甘口のお酒でした。
翁鶴 保津川下り カップで感じた味わいと基本は同じかと思いますが、こちらの方が穏やかでした。
でも、燗が冷めるにつれて、苦みやクドさが少しはっきりしてくるようでした。
飲みやすくはないものの、濃い味の食べ物と合わせればいけるのではないでしょうか。
偶然にも今日は肉野菜炒めと合わせましたが、なかなかいけました。
能登国西部と金沢駅とでの酒集め [旅]
あたしゃね、今年の10連休(4/27-5/6)には、どこにも出かけないことに決めましたよ。
だって、ホテルはどこも彼処も足下を見ていやがって高いし、LCCだって早朝の便にはJALやANA並みの料金を設定してきやがるし。
鉄道やバスは料金が変わらないものの、乗ったら満員で大混雑でしょうよ。
大混雑といえば、観光地や道の駅だってきっと人だらけなんだろうに。
ということは、もしかしたら10連休が始まる一週間前の週末(4/20(土)-21(日))ってのは、どこも比較的空いているんじゃないの?
そう思って、あたしゃ当初、その日に富山県で酒集めをしてやろうと思って計画を立てていたのですよ。
富山県を選んだのは、このブログでは手薄だったから。
このブログではそもそも北陸方面全体が手薄で、福井県は敦賀駅の周辺を徘徊しただけでしたし、富山県と石川県とに関しては未踏でした。
そこで今回は未踏の富山県で徘徊してみようと思って、計画を立てたのでした。
ところがところが!
4月20日(土)は、富山や高岡の周辺ではホテルを予約できやしない!
なぜか不思議なことに、この日だけはどこも満室だったのですよ。
後で知ったのですが、某週末ヒロインとやらが黒部でコンサートを開催していたそうで、もしかしたらそれが影響していたのかも。
オイラが今回泊まったホテルはどちらかというと富山県に近い街にあったのですが、そのホテルの朝食の会場で“一生モノノフ”なんて書いてあるTシャツを恥ずかし気もなく着ていやがるいい歳をしたオッサンたちの団体を見たし。
(オマエだって恥ずかし気もなくくだらない趣味に没頭してやがるいい歳をしたオッサンじゃないか。)
それ故、富山県を諦めて石川県に眼を向けてみたところ、禁煙室が一部屋だけ残っていたホテルを偶然にも見つけてすぐに押さえ、直ちに石川県での徘徊計画を立案したのでした。
その実行の顛末を、以下にご紹介させていただきますよ。
☆★☆2019年4月20日(土)★☆★
まずは、東京駅から。
6:16発のかがやき501号金沢行に乗車。
ワタクシにとりましては、これが記念すべき人生初の北陸新幹線への乗車なのでございますですぞ!
その記念すべき人生初乗車は、うす汚いオッサンとの相席が確定してしまったのでした。
(オマエだってうす汚いオッサンだろ。)
ほとんど寝ておりましたが、かろうじて立山を拝むことがかないました。
山はいいよにゃ~!(ガキの使いやあらへんでより)
かがやき501号に2時間半乗って、着いたのは終点の金沢駅。
東京からたった2時間半で金沢に着いちゃうなんて、北陸もずいぶんと近くなったもんだなこりゃ。
その金沢駅からは、9:25発の北鉄バス輪島特急線に乗車。
しばらく乗っていると、河北潟を発見!
過保護は手取りがドシャっと入って咳込んで帰る。(水曜どうでしょうより)
(“手取川から流れ出た土砂を対馬海流が運んで形成した潟湖が河北潟”を覚える語呂合わせ)
河北潟って、けっこうな住宅地の中にあるのね。
河北潟を過ぎると、輪島特急線バスは日本海に沿ってのと里山海道を進んで行きます。
のと里山海道が海岸から離れると、今度は山桜が満開でしたよ。
これなんか、見事な咲きっぷりだこと。
のと里山海道が終わると、今度は七尾線の廃線跡と思われる箇所を発見。
輪島特急線に2時間10分ほど乗って、着いたのは輪島駅前バス停(石川県輪島市)。
輪島は、ちきんとしつきたけど、負きえた。(水曜どうでしょうより)
(“輪島は漆器が名産で、沈金と蒔絵との技法がある”という語呂合わせ)
輪島駅前と言っても、営業している駅があるわけではございません。
ここにあるのは、かつての輪島駅の廃駅跡なのです。
国鉄七尾線は、JR化後に輪島-七尾間が第三セクター“のと鉄道”に引き継がれたものの、2001年に輪島-穴水間が廃止されてしまったのでした。
この“シベリア”の表記は、国鉄だった頃から有名でしたね。
その輪島駅跡には、道の駅輪島があるのです。
道の駅輪島にて、これらをGET!
他にもいくつかあったのですが、新しいもの(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)のみを入手いたしましたよ。
河原田川にかかるやすらぎ橋より。
築堤上に咲く桜は、散り始めておりました。
その近くにあったスーパーで、これらをGET!
ヤングカップ(左から2つ目)なるものは、今回の徘徊で見つけた唯一の三増カップでした。
さらに能登誉の銀撰カップをGET!
宗玄の上撰お燗瓶も見つけちゃったりなんかしちゃったりして。
朝市が開催される場所へとやってまいりました。
ですがすでに正午を過ぎていたことから、出店なんか一つもありゃしない。
腹が減ったので、近くにあったそば屋さんへ。
冷やしおろしそばをいただきましたよ。
かつおぶしの風味が効いたうす味つゆがまいう~!
麺は出雲そばのようにしっかりしていて、噛み応えがありました。
朝市の通りに蔵を構える日吉酒造店さん。
カップ酒2種は道の駅で入手済みでしたので、ここは白駒本醸造上撰の300ml瓶をGET!
さらに朝市の通りにあったスーパーで、麦焼酎能登ちょんがりぶしをGET!
能登の地焼酎のようでした。
永井豪記念館がございましたとさ。
輪島のご出身だったのね。
あたしゃそれよりも、こっちに興味あり。
海へと通じる道の先に、小さな鳥居を発見しましたよ。
市姫社だって。
信教の自由を守るためには、国民一人ひとりがあらゆる宗教に対して寛容な心を持つことが大事なのです。
そこでワタクシは、地元の人たちの信仰に敬意を表し、心を込めて二礼二拍手一礼をさせていただきました。
でも、市姫社の近くにいたにゃんこ様におかれましては、ワタクシに対して寛容な心を持っていただくことは叶いませんでした。
とある薬屋さんのショーウィンドウに、興味深いものを発見!
らんびき!
自家製焼酎の蒸留器でっせ。
こちらは、白藤酒造店さん。
奥能登の白菊の上撰カップをGET!
たかがカップ酒一個しか買わないケチな野郎にも、丁寧に対応していただきました。
お忙しいところをお邪魔してしまい、申し訳ございませんでした。
河口付近へとやってまいりました。
近くにあった乾物屋さんでは、からすみを干していらっしゃいましたよ!
あー、なんか酒飲みたくなってきちゃった。
能登誉を造る清水酒造店さん。
カップ酒は、道の駅で入手済みでした。
ですがバス停へ戻る途中で見つけた土産物店にて、清水酒造店さんの純米酒カップ“千枚田”を見つけてGET!
輪島の街を2時間半ほど徘徊して、輪島駅前バス停へと戻ってまいりました。
そのバス停で地ビールを飲みながら、次のバスを待ったのでした。
輪島駅前からは、北鉄奥能登バス穴水輪島線(15:10発)に乗車。
特等席を無事確保。
(ガキか!)
終点より2つ手前の大島町バス停で下車。
細い道を歩いて行きます。
スーパーに立ち寄って、これらをGET!
“日榮”って金貸しかよ!、って思っちゃうのは私だけ?(あちらは日栄でした。)
川島大橋より小又川を望む。
30分ほど街中を徘徊して、やってきたのは道の駅あなみず。
その道の駅あなみずでは、これらをGET!
竹葉(右)は道の駅輪島でも見つけましたが、我慢したおかげで新鮮なものを入手することがかないました。
その道の駅あなみずの隣にあるのが、のと鉄道七尾線の穴水駅(石川県鳳珠郡穴水町)。
穴水町は遠藤さんの出身地とのことで、駅には顔ハメがありましたよ。
切符を買って入場いたします。
ホームは0番線から3番線までの4面。
でも実際に使用されているのは1番線だけなんだってさ。
現在では終着駅となってしまった穴水駅ですが、かつては七尾線(輪島方面)と能登線(珠洲・蛸島方面)との2つの線がここからさらに先へとつながっていたのでした。
その当時は、きっと4面のホームのすべてがフル活用されていたのでしょうね。
線路は、木製枕木に犬釘打ち。
これは30kgレールでしょうか?
切り欠きホームの0番線には、かつて使われていた車輌が保存(放置?)されておりましたよ。
ああ、蛸島行の幕がうらさびしい。
その穴水駅からは、のと鉄道七尾線の17:22発七尾行普通列車144Dに乗車。
このクロスシート、フッカフカで座り心地最高!
カッチカチのシートに平気で客を座らせるどこかのJRの東日本さんも、これを大いに見習うべきでしょうよ!!
こんな座り心地のよい座席に座ったら、そりゃ飲まないわけにはいかないでしょうよ!
(完全にこじつけだな。)
七尾湾を眺めながら、144Dに乗って行きます。
遠くに見える山は、今朝新幹線の窓から拝んだ立山かな?
山はいいよにゃ~!(ガキの使いやあらへんでより)
144Dに40分ちょっと乗って、着いたのは終点の七尾駅。
のと鉄道七尾線はここ七尾駅まで。
ここから先は、JR西日本の七尾線なのです。
七尾駅の売店で、宗玄のキャラクターカップをGET!
天狗舞の純米カップもあったのですが、古かったので(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)入手を断念いたしました。
本日の酒集めはこれでおしまい。
ホテルにチェックインした後で、ホテルで教えてもらった“ちゃか寿司”さんへ伺いました。
まずはお酒(能登誉の銀撰)とお通し(サーモンの煮物)。
能登誉は淡麗でピリピリ強めでしたが、後から柔らかさと甘味とがやってくるお味でした。
そしてお酒とセットのお刺身をいただきます。
あたしゃびっくりしたのですよ。
この時期のブリは脂が乗っていないのですが、歯ざわりがシャリッとしていてとてもおいしいじゃあ~りませんか!
こんなにおいしいお刺身に、酒一合で済むはずがございません。
立山の普通酒を追加注文。
これは淡麗スッキリで柔らかいね。
そして、お寿司(並)。
ブリ。
寿司でもやっぱり歯ざわりがよくておいしいね。
ツブ貝は、コリッコリでまいう~。
こいつきっと、肩こりがかなりひどかったんだろうな。
ゲソもおいしいね!
イカ臭さがまったくないよ。
お味噌汁もおいしくいただいて!
合計2,700円のごちそうさまでした。
ちゃか寿司さんには、おいしいお刺身とお寿司とを安価に提供していただき、大満足でございました。
お腹はいっぱいになったのですが、もう少し飲みたいところでした。
そこで、灘さんへ。
七尾駅からホテルへ向かう途中で見つけて気になっていたお店でした。
三種飲み比べセットを注文。
天平はこの日は在庫がきれていて、常きげんの山廃(右)へと変更でした。
(右から)
常きげんは、山廃酛に由来すると思われる酸味に深みを感じるものの、鋭さやしつこさはありませんでした。
手取川はキリッとしているものの、旨味に芯が一本スッと通っている感じがいたしました。
池月は、やわらかさとともにキレのよさを感じました。
お漬物と合わせることで、お酒の味わいがより一層わかるように感じました。
次にいただいたのは、能登の地焼酎“のムし”
のとのムギしょうちゅうで“のムし”なんだってさ。)
こののムし、なんと常圧蒸留でしたよ!
常圧蒸留に特有の焦げ臭さがあるもののそれが奥ゆかしく、しかも大麦のふんわりとした香ばしさが豊かな麦焼酎でした。
これはものすごくうまいね!
ロックをさっさと空けて、次はソーダ割りにしてもらいました。
これは風味がとてもいい!
焦げ臭さに重さが出るものの、ソーダがそれをサッと流してくれましたよ。
これはもう、能登のスコッチソーダや~!
灘さん、おいしいお酒と麦焼酎とをご提供いただき、ありがとうございました。
いつか再訪がかなった際には、ぜひともお料理も合わせていただいてみたいものです。
こうして、七尾の夜は更けていったのでした。
☆★☆2019年4月21日(日)★☆★
翌日。
この日は朝から七尾の街を徘徊します。
まずはホテルで朝食。
外へ出たら、雨が降っていやがんの!
でもすぐに止みましたけれどね。
七尾の港へとやって参りました。
その港にあるのが、能登食祭市場。
その能登食祭市場にて、これらをGET!
他にもありましたが、新鮮なものだけ(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)を入手しました。
こちらは天平を造る布施酒造店さん。
上の写真の右下の、顔が描かれたラベルのお酒がこの蔵元さんの製品です。
西宮神社だってさ!
えべっさんかな?
“商売繁盛で笹もってこい!”ってやるのかな?
スーパーも数軒訪問したのですが、成果はなし。
七尾の街を2時間ほど徘徊したのち、昨日降り立った七尾駅へと戻ってまいりました。
その七尾駅からは、JR七尾線の9:48発金沢行普通電車842Mに乗車。
こちらひさびさの415系でしたよ!
七尾駅から842Mに3駅乗って、着いたのは良川駅(石川県鹿島郡中能登町)。
駅舎は西側にあるのですが、東口はフリーダムでした。
目指す場所が見えたのですが、かえって気が遠くなりそう。
めげずに農道を進んで行きますよ。
スーパー一軒(成果なし)を訪問したのち、道の駅織姫の里なかのとへとやってまいりました。
ですが、ここでの成果はゼロ!
カップ酒は池月が販売されておりましたが、それは能登食祭市場で入手済みでした。
失意のうちに道の駅織姫の里なかのとを後にしようかと思った矢先、餅つきが始まったじゃあ~りませんか!
20分ほど並んで、無事GET!(100円)。
お餅はやっぱりつきたてが一番おいしいね!
ちょうど昼どきだったせいか、お餅を食べたらさらにもっと食べ物をお腹に入れたくなってしまいました。
そこで道の駅の売り場へ戻って、お寿司を買って昼食としたのでした。
良川駅へと戻ってまいりました。
こちらは駅舎のある西口です。
有人駅でした。
委託かな。
その良川駅からは、12:37発の金沢行普通電車848Mに乗車。
今度は2扉の413系でしたよ。
良川駅から848Mに4駅乗って、着いたのは羽咋駅(石川県羽咋市)。
なんじゃこりゃ!
誰か、コエカタマリンを飲んだのかな?
スーパーで、天狗舞の本醸造カップをGET!
羽咋駅から30分ほど歩いて、道の駅のと千里浜へとやってまいりました。
ここ道の駅のと千里浜では、カップ酒の取扱はゼロでした。
羽咋駅から30分もかけて歩いてきたのに手ぶらで帰るのはくやしいところ。
そこで地元羽咋に蔵を置く蔵元さんが造った、一本1,000円もする300ml瓶純米酒をGET!
きっと値段の何割かは、道の駅サイドが抜くシステムなんだろうな。
道の駅のと千里浜から再び30分ほどかけて歩いて、羽咋駅へと戻ってまいりました。
待合室は暖房が効いていて暑かったので、外のベンチでビールをいただいて汗をかいた体を冷やします。
その羽咋駅から乗車したのは、花嫁のれん、、、
ではなくて、15:01発の特急能登かがり火8号金沢行(もちろん自由席利用です)。
シャッターを押すタイミングをミスっちゃった!
能登かがり火8号に40分ちょっと乗って、着いたのは金沢駅(石川県金沢市)
金沢駅に併設されていたショッピングモール‟あんと”にあった酒店“金沢地酒蔵”。
その金沢地酒蔵にて、とどめの4種をGET!
いずれもここへ来るまでの道のりで製造年月の古さ(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)を理由として購入を見送っていたものばかりでした。
かばんがパンパンになりました。
よって、酒集めはこれにて終了。
酒集めを終えたときたら、そりゃ打ち上げでしょうよ。
金沢の名店“黒百合”さんへお邪魔しましたよ。
すぐに飲み物を訊かれたので、初かすみ酒房(近鉄日本橋)でのいつものクセで“生小”と言っちゃったのですが、生小は無くてグラスと小瓶とならあるとのこと。
そこで小瓶を選びましたよ。
小瓶に合わせたのは、おでんの卵と赤巻(かまぼこ)。
渦巻き模様のかまぼこから、北陸らしさを感じますね。
お出汁はあっさりしていてやさしいお味でした。
小瓶をさっさと空けて、お酒をいただきますよ。
お酒は萬歳楽の一点張り。
まずはいの一番に表示されていた“花伝”なる本醸造を燗でいただきました。
甘口で、酸味が少しあってちょいピリですが、後味スッキリ。
軽い渋みも少しだけあるかな。
鰺のぬた。
臭みゼロ!
うまいね!
おでんの大根に、
そして焼椎茸。
この焼椎茸、肉厚でとてもうまいぜよ!
花伝の次は、普通酒の“通(つう)”。
本醸造の花伝よりもアル添が多めであることがよくわかります。
でも、その多めのアル添がうまく働いていて、渋味や酸味がすっと引きやがる。
深みも少し引いたものの、それでも十分においしいお酒でした。
そしてぜひとも食べてみたかったのが、車麩のおでん。
人気があるみたいで仕込が追いつかず、20分ほど待ってようやく供されたのでした。
これは出汁のおいしさを楽しめる一品でしたよ。
そして三杯目は、純米酒の“剱(つるぎ)”。
風味は花伝に似ているものの、純米なのになぜか不思議なことにアル添の花伝よりもキリッと引き締まっておりましたよ。
それに合わせたのは、白山堅豆腐。
木綿豆腐の水分を抜いてギュッと凝縮したような食感。
しかも豆腐の味が濃くて、とてもおいしい一品でした。
最後はしゅうまいのおでんをいただきつつ剱(つるぎ)を飲み干して、お店を後にしたのでした。
黒百合さん、料理もお酒もおいしくいただけました。
それにお店の雰囲気もよく、堪能させていただきました。
お腹も心も満たされたところで、金沢駅から18:47発の北陸新幹線かがやき538号に乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒26個、一合瓶3本、300ml瓶2本の旅でした。
こちらひさびさの大漁でございましたよ。
しかもこれだけ集めたのに、糖添三増酒がたった1個だけという好成績。
能登の酒造りは、旧態にしがみつくことなく進化しているようでした。
これでもう、しばらくは出かけなくてもいいかも。
それになかんずく、雨の影響をほぼ受けなかったことも幸いでした。
今年はなんだか調子がいいぞ!
だって、ホテルはどこも彼処も足下を見ていやがって高いし、LCCだって早朝の便にはJALやANA並みの料金を設定してきやがるし。
鉄道やバスは料金が変わらないものの、乗ったら満員で大混雑でしょうよ。
大混雑といえば、観光地や道の駅だってきっと人だらけなんだろうに。
ということは、もしかしたら10連休が始まる一週間前の週末(4/20(土)-21(日))ってのは、どこも比較的空いているんじゃないの?
そう思って、あたしゃ当初、その日に富山県で酒集めをしてやろうと思って計画を立てていたのですよ。
富山県を選んだのは、このブログでは手薄だったから。
このブログではそもそも北陸方面全体が手薄で、福井県は敦賀駅の周辺を徘徊しただけでしたし、富山県と石川県とに関しては未踏でした。
そこで今回は未踏の富山県で徘徊してみようと思って、計画を立てたのでした。
ところがところが!
4月20日(土)は、富山や高岡の周辺ではホテルを予約できやしない!
なぜか不思議なことに、この日だけはどこも満室だったのですよ。
後で知ったのですが、某週末ヒロインとやらが黒部でコンサートを開催していたそうで、もしかしたらそれが影響していたのかも。
オイラが今回泊まったホテルはどちらかというと富山県に近い街にあったのですが、そのホテルの朝食の会場で“一生モノノフ”なんて書いてあるTシャツを恥ずかし気もなく着ていやがるいい歳をしたオッサンたちの団体を見たし。
(オマエだって恥ずかし気もなくくだらない趣味に没頭してやがるいい歳をしたオッサンじゃないか。)
それ故、富山県を諦めて石川県に眼を向けてみたところ、禁煙室が一部屋だけ残っていたホテルを偶然にも見つけてすぐに押さえ、直ちに石川県での徘徊計画を立案したのでした。
その実行の顛末を、以下にご紹介させていただきますよ。
☆★☆2019年4月20日(土)★☆★
まずは、東京駅から。
6:16発のかがやき501号金沢行に乗車。
ワタクシにとりましては、これが記念すべき人生初の北陸新幹線への乗車なのでございますですぞ!
その記念すべき人生初乗車は、うす汚いオッサンとの相席が確定してしまったのでした。
(オマエだってうす汚いオッサンだろ。)
ほとんど寝ておりましたが、かろうじて立山を拝むことがかないました。
山はいいよにゃ~!(ガキの使いやあらへんでより)
かがやき501号に2時間半乗って、着いたのは終点の金沢駅。
東京からたった2時間半で金沢に着いちゃうなんて、北陸もずいぶんと近くなったもんだなこりゃ。
その金沢駅からは、9:25発の北鉄バス輪島特急線に乗車。
しばらく乗っていると、河北潟を発見!
過保護は手取りがドシャっと入って咳込んで帰る。(水曜どうでしょうより)
(“手取川から流れ出た土砂を対馬海流が運んで形成した潟湖が河北潟”を覚える語呂合わせ)
河北潟って、けっこうな住宅地の中にあるのね。
河北潟を過ぎると、輪島特急線バスは日本海に沿ってのと里山海道を進んで行きます。
のと里山海道が海岸から離れると、今度は山桜が満開でしたよ。
これなんか、見事な咲きっぷりだこと。
のと里山海道が終わると、今度は七尾線の廃線跡と思われる箇所を発見。
輪島特急線に2時間10分ほど乗って、着いたのは輪島駅前バス停(石川県輪島市)。
輪島は、ちきんとしつきたけど、負きえた。(水曜どうでしょうより)
(“輪島は漆器が名産で、沈金と蒔絵との技法がある”という語呂合わせ)
輪島駅前と言っても、営業している駅があるわけではございません。
ここにあるのは、かつての輪島駅の廃駅跡なのです。
国鉄七尾線は、JR化後に輪島-七尾間が第三セクター“のと鉄道”に引き継がれたものの、2001年に輪島-穴水間が廃止されてしまったのでした。
この“シベリア”の表記は、国鉄だった頃から有名でしたね。
その輪島駅跡には、道の駅輪島があるのです。
道の駅輪島にて、これらをGET!
他にもいくつかあったのですが、新しいもの(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)のみを入手いたしましたよ。
河原田川にかかるやすらぎ橋より。
築堤上に咲く桜は、散り始めておりました。
その近くにあったスーパーで、これらをGET!
ヤングカップ(左から2つ目)なるものは、今回の徘徊で見つけた唯一の三増カップでした。
さらに能登誉の銀撰カップをGET!
宗玄の上撰お燗瓶も見つけちゃったりなんかしちゃったりして。
朝市が開催される場所へとやってまいりました。
ですがすでに正午を過ぎていたことから、出店なんか一つもありゃしない。
腹が減ったので、近くにあったそば屋さんへ。
冷やしおろしそばをいただきましたよ。
かつおぶしの風味が効いたうす味つゆがまいう~!
麺は出雲そばのようにしっかりしていて、噛み応えがありました。
朝市の通りに蔵を構える日吉酒造店さん。
カップ酒2種は道の駅で入手済みでしたので、ここは白駒本醸造上撰の300ml瓶をGET!
さらに朝市の通りにあったスーパーで、麦焼酎能登ちょんがりぶしをGET!
能登の地焼酎のようでした。
永井豪記念館がございましたとさ。
輪島のご出身だったのね。
あたしゃそれよりも、こっちに興味あり。
海へと通じる道の先に、小さな鳥居を発見しましたよ。
市姫社だって。
信教の自由を守るためには、国民一人ひとりがあらゆる宗教に対して寛容な心を持つことが大事なのです。
そこでワタクシは、地元の人たちの信仰に敬意を表し、心を込めて二礼二拍手一礼をさせていただきました。
でも、市姫社の近くにいたにゃんこ様におかれましては、ワタクシに対して寛容な心を持っていただくことは叶いませんでした。
とある薬屋さんのショーウィンドウに、興味深いものを発見!
らんびき!
自家製焼酎の蒸留器でっせ。
こちらは、白藤酒造店さん。
奥能登の白菊の上撰カップをGET!
たかがカップ酒一個しか買わないケチな野郎にも、丁寧に対応していただきました。
お忙しいところをお邪魔してしまい、申し訳ございませんでした。
河口付近へとやってまいりました。
近くにあった乾物屋さんでは、からすみを干していらっしゃいましたよ!
あー、なんか酒飲みたくなってきちゃった。
能登誉を造る清水酒造店さん。
カップ酒は、道の駅で入手済みでした。
ですがバス停へ戻る途中で見つけた土産物店にて、清水酒造店さんの純米酒カップ“千枚田”を見つけてGET!
輪島の街を2時間半ほど徘徊して、輪島駅前バス停へと戻ってまいりました。
そのバス停で地ビールを飲みながら、次のバスを待ったのでした。
輪島駅前からは、北鉄奥能登バス穴水輪島線(15:10発)に乗車。
特等席を無事確保。
(ガキか!)
終点より2つ手前の大島町バス停で下車。
細い道を歩いて行きます。
スーパーに立ち寄って、これらをGET!
“日榮”って金貸しかよ!、って思っちゃうのは私だけ?(あちらは日栄でした。)
川島大橋より小又川を望む。
30分ほど街中を徘徊して、やってきたのは道の駅あなみず。
その道の駅あなみずでは、これらをGET!
竹葉(右)は道の駅輪島でも見つけましたが、我慢したおかげで新鮮なものを入手することがかないました。
その道の駅あなみずの隣にあるのが、のと鉄道七尾線の穴水駅(石川県鳳珠郡穴水町)。
穴水町は遠藤さんの出身地とのことで、駅には顔ハメがありましたよ。
切符を買って入場いたします。
ホームは0番線から3番線までの4面。
でも実際に使用されているのは1番線だけなんだってさ。
現在では終着駅となってしまった穴水駅ですが、かつては七尾線(輪島方面)と能登線(珠洲・蛸島方面)との2つの線がここからさらに先へとつながっていたのでした。
その当時は、きっと4面のホームのすべてがフル活用されていたのでしょうね。
線路は、木製枕木に犬釘打ち。
これは30kgレールでしょうか?
切り欠きホームの0番線には、かつて使われていた車輌が保存(放置?)されておりましたよ。
ああ、蛸島行の幕がうらさびしい。
その穴水駅からは、のと鉄道七尾線の17:22発七尾行普通列車144Dに乗車。
このクロスシート、フッカフカで座り心地最高!
カッチカチのシートに平気で客を座らせるどこかのJRの東日本さんも、これを大いに見習うべきでしょうよ!!
こんな座り心地のよい座席に座ったら、そりゃ飲まないわけにはいかないでしょうよ!
(完全にこじつけだな。)
七尾湾を眺めながら、144Dに乗って行きます。
遠くに見える山は、今朝新幹線の窓から拝んだ立山かな?
山はいいよにゃ~!(ガキの使いやあらへんでより)
144Dに40分ちょっと乗って、着いたのは終点の七尾駅。
のと鉄道七尾線はここ七尾駅まで。
ここから先は、JR西日本の七尾線なのです。
七尾駅の売店で、宗玄のキャラクターカップをGET!
天狗舞の純米カップもあったのですが、古かったので(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)入手を断念いたしました。
本日の酒集めはこれでおしまい。
ホテルにチェックインした後で、ホテルで教えてもらった“ちゃか寿司”さんへ伺いました。
まずはお酒(能登誉の銀撰)とお通し(サーモンの煮物)。
能登誉は淡麗でピリピリ強めでしたが、後から柔らかさと甘味とがやってくるお味でした。
そしてお酒とセットのお刺身をいただきます。
あたしゃびっくりしたのですよ。
この時期のブリは脂が乗っていないのですが、歯ざわりがシャリッとしていてとてもおいしいじゃあ~りませんか!
こんなにおいしいお刺身に、酒一合で済むはずがございません。
立山の普通酒を追加注文。
これは淡麗スッキリで柔らかいね。
そして、お寿司(並)。
ブリ。
寿司でもやっぱり歯ざわりがよくておいしいね。
ツブ貝は、コリッコリでまいう~。
こいつきっと、肩こりがかなりひどかったんだろうな。
ゲソもおいしいね!
イカ臭さがまったくないよ。
お味噌汁もおいしくいただいて!
合計2,700円のごちそうさまでした。
ちゃか寿司さんには、おいしいお刺身とお寿司とを安価に提供していただき、大満足でございました。
お腹はいっぱいになったのですが、もう少し飲みたいところでした。
そこで、灘さんへ。
七尾駅からホテルへ向かう途中で見つけて気になっていたお店でした。
三種飲み比べセットを注文。
天平はこの日は在庫がきれていて、常きげんの山廃(右)へと変更でした。
(右から)
常きげんは、山廃酛に由来すると思われる酸味に深みを感じるものの、鋭さやしつこさはありませんでした。
手取川はキリッとしているものの、旨味に芯が一本スッと通っている感じがいたしました。
池月は、やわらかさとともにキレのよさを感じました。
お漬物と合わせることで、お酒の味わいがより一層わかるように感じました。
次にいただいたのは、能登の地焼酎“のムし”
のとのムギしょうちゅうで“のムし”なんだってさ。)
こののムし、なんと常圧蒸留でしたよ!
常圧蒸留に特有の焦げ臭さがあるもののそれが奥ゆかしく、しかも大麦のふんわりとした香ばしさが豊かな麦焼酎でした。
これはものすごくうまいね!
ロックをさっさと空けて、次はソーダ割りにしてもらいました。
これは風味がとてもいい!
焦げ臭さに重さが出るものの、ソーダがそれをサッと流してくれましたよ。
これはもう、能登のスコッチソーダや~!
灘さん、おいしいお酒と麦焼酎とをご提供いただき、ありがとうございました。
いつか再訪がかなった際には、ぜひともお料理も合わせていただいてみたいものです。
こうして、七尾の夜は更けていったのでした。
☆★☆2019年4月21日(日)★☆★
翌日。
この日は朝から七尾の街を徘徊します。
まずはホテルで朝食。
外へ出たら、雨が降っていやがんの!
でもすぐに止みましたけれどね。
七尾の港へとやって参りました。
その港にあるのが、能登食祭市場。
その能登食祭市場にて、これらをGET!
他にもありましたが、新鮮なものだけ(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)を入手しました。
こちらは天平を造る布施酒造店さん。
上の写真の右下の、顔が描かれたラベルのお酒がこの蔵元さんの製品です。
西宮神社だってさ!
えべっさんかな?
“商売繁盛で笹もってこい!”ってやるのかな?
スーパーも数軒訪問したのですが、成果はなし。
七尾の街を2時間ほど徘徊したのち、昨日降り立った七尾駅へと戻ってまいりました。
その七尾駅からは、JR七尾線の9:48発金沢行普通電車842Mに乗車。
こちらひさびさの415系でしたよ!
七尾駅から842Mに3駅乗って、着いたのは良川駅(石川県鹿島郡中能登町)。
駅舎は西側にあるのですが、東口はフリーダムでした。
目指す場所が見えたのですが、かえって気が遠くなりそう。
めげずに農道を進んで行きますよ。
スーパー一軒(成果なし)を訪問したのち、道の駅織姫の里なかのとへとやってまいりました。
ですが、ここでの成果はゼロ!
カップ酒は池月が販売されておりましたが、それは能登食祭市場で入手済みでした。
失意のうちに道の駅織姫の里なかのとを後にしようかと思った矢先、餅つきが始まったじゃあ~りませんか!
20分ほど並んで、無事GET!(100円)。
お餅はやっぱりつきたてが一番おいしいね!
ちょうど昼どきだったせいか、お餅を食べたらさらにもっと食べ物をお腹に入れたくなってしまいました。
そこで道の駅の売り場へ戻って、お寿司を買って昼食としたのでした。
良川駅へと戻ってまいりました。
こちらは駅舎のある西口です。
有人駅でした。
委託かな。
その良川駅からは、12:37発の金沢行普通電車848Mに乗車。
今度は2扉の413系でしたよ。
良川駅から848Mに4駅乗って、着いたのは羽咋駅(石川県羽咋市)。
なんじゃこりゃ!
誰か、コエカタマリンを飲んだのかな?
スーパーで、天狗舞の本醸造カップをGET!
羽咋駅から30分ほど歩いて、道の駅のと千里浜へとやってまいりました。
ここ道の駅のと千里浜では、カップ酒の取扱はゼロでした。
羽咋駅から30分もかけて歩いてきたのに手ぶらで帰るのはくやしいところ。
そこで地元羽咋に蔵を置く蔵元さんが造った、一本1,000円もする300ml瓶純米酒をGET!
きっと値段の何割かは、道の駅サイドが抜くシステムなんだろうな。
道の駅のと千里浜から再び30分ほどかけて歩いて、羽咋駅へと戻ってまいりました。
待合室は暖房が効いていて暑かったので、外のベンチでビールをいただいて汗をかいた体を冷やします。
その羽咋駅から乗車したのは、花嫁のれん、、、
ではなくて、15:01発の特急能登かがり火8号金沢行(もちろん自由席利用です)。
シャッターを押すタイミングをミスっちゃった!
能登かがり火8号に40分ちょっと乗って、着いたのは金沢駅(石川県金沢市)
金沢駅に併設されていたショッピングモール‟あんと”にあった酒店“金沢地酒蔵”。
その金沢地酒蔵にて、とどめの4種をGET!
いずれもここへ来るまでの道のりで製造年月の古さ(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または先月製造分のもののみ入手する”という、当方が独自に定めた基準に基づく評価です)を理由として購入を見送っていたものばかりでした。
かばんがパンパンになりました。
よって、酒集めはこれにて終了。
酒集めを終えたときたら、そりゃ打ち上げでしょうよ。
金沢の名店“黒百合”さんへお邪魔しましたよ。
すぐに飲み物を訊かれたので、初かすみ酒房(近鉄日本橋)でのいつものクセで“生小”と言っちゃったのですが、生小は無くてグラスと小瓶とならあるとのこと。
そこで小瓶を選びましたよ。
小瓶に合わせたのは、おでんの卵と赤巻(かまぼこ)。
渦巻き模様のかまぼこから、北陸らしさを感じますね。
お出汁はあっさりしていてやさしいお味でした。
小瓶をさっさと空けて、お酒をいただきますよ。
お酒は萬歳楽の一点張り。
まずはいの一番に表示されていた“花伝”なる本醸造を燗でいただきました。
甘口で、酸味が少しあってちょいピリですが、後味スッキリ。
軽い渋みも少しだけあるかな。
鰺のぬた。
臭みゼロ!
うまいね!
おでんの大根に、
そして焼椎茸。
この焼椎茸、肉厚でとてもうまいぜよ!
花伝の次は、普通酒の“通(つう)”。
本醸造の花伝よりもアル添が多めであることがよくわかります。
でも、その多めのアル添がうまく働いていて、渋味や酸味がすっと引きやがる。
深みも少し引いたものの、それでも十分においしいお酒でした。
そしてぜひとも食べてみたかったのが、車麩のおでん。
人気があるみたいで仕込が追いつかず、20分ほど待ってようやく供されたのでした。
これは出汁のおいしさを楽しめる一品でしたよ。
そして三杯目は、純米酒の“剱(つるぎ)”。
風味は花伝に似ているものの、純米なのになぜか不思議なことにアル添の花伝よりもキリッと引き締まっておりましたよ。
それに合わせたのは、白山堅豆腐。
木綿豆腐の水分を抜いてギュッと凝縮したような食感。
しかも豆腐の味が濃くて、とてもおいしい一品でした。
最後はしゅうまいのおでんをいただきつつ剱(つるぎ)を飲み干して、お店を後にしたのでした。
黒百合さん、料理もお酒もおいしくいただけました。
それにお店の雰囲気もよく、堪能させていただきました。
お腹も心も満たされたところで、金沢駅から18:47発の北陸新幹線かがやき538号に乗って帰ったとさ。
以上、カップ酒26個、一合瓶3本、300ml瓶2本の旅でした。
こちらひさびさの大漁でございましたよ。
しかもこれだけ集めたのに、糖添三増酒がたった1個だけという好成績。
能登の酒造りは、旧態にしがみつくことなく進化しているようでした。
これでもう、しばらくは出かけなくてもいいかも。
それになかんずく、雨の影響をほぼ受けなかったことも幸いでした。
今年はなんだか調子がいいぞ!
【お酒】1560.徳正宗 エリート180mlカップ [08.茨城県の酒]
萩原酒造株式会社
茨城県境町565-1
原材料名 米・米こうじ・醸造アルコール・糖類
国産米100%使用
アルコール分15.0度以上16.0度未満
180ml
(以上、フタより転記)
「主銘柄の「徳正宗」は大正時代から用い、中国の故事から引用した。」(※1)という、わかったようないまいちわからないような徳正宗。
糖類添加の三増酒(酸味料は添加なし)なのに“エリート180mlカップ”だってさ。
あたしゃ“エリートと自称するにはほど遠く、むしろ“ニート”なんですけれどね。
それでもこのお酒の味を理解し評価することは可能なのでしょうか?
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は少し茶色がかっていて、透き通った感じがいたしました。
ああ、
そういうことか。
うまみはね、濃くも淡くもないですね。
酒臭さも米のうまみも感じません。
苦みが少しあって、強くはないものの重さを感じます。
熟成感とウィスキーみたいな風味とがちょっとだけあるみたいです。
キレはとてもよく、透明感をはっきりと感じます。
酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースーははっきりです。
それにちょいピリですね。
甘みはややはっきりです。
強くはないものの、クドさを少し感じます。
ちょい重ちょいピリスーやや甘口のお酒でした。
重さを感じる苦みがあるものの、これ自体はそれほど強くは感じません。
ですが、酒臭さや米のうまみをまったく感じなかったことから、苦みが目立っておりました。
それ故に、熟成感と独特の風味とも目立っているようでした。
それでいてキレがよいのは、アル添多めだからでしょうか?
察するに、エリートってのは、与えられた課題を好き嫌いを言うことなく次から次へと難なく解決しつづけてこそ、周囲からそう称されるようになるのでしょう。
このお酒の、重さやら独特の風味やらはあってもキレがよくてサッとそれらが消えていく様は、まさにエリートの仕事ぶりそのものなのではないでしょうか。
かたや、細かいことや好き嫌いをいちいち気にしすぎて何ひとつとしてうまく成し遂げられず、人間関係すら煩わしく思うようになってしまった無気力極まりないワタクシには、このお酒のおいしさを理解することは到底無理なのだと心の底から思いましたとさ。
あーいかんいかん。
だいぶ回ってきたみたいだぜ。
(※1)『茨城の酒と蔵』p.167(2002.10 茨城新聞社)
【お酒】1559.北雪 吟醸生貯蔵酒 カップ [15.新潟県の酒]
株式会社北雪酒造
新潟県佐渡市徳和2377番地2
アルコール分/15度
内容量180ml詰
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合/麹米50%・掛米55%
(以上、ラベルより転記)
今日はどうしても冷酒をいただきたかったことから、冷蔵庫で保管してあったこのお酒を選びました。
北雪酒造さんのお酒は、かつて普通酒の北雪 金星 ホクセツカップと、北雪 純米酒 カップ、そして北雪 佐渡の鬼ころし 300mlとをいただいております。
今日いただくこのお酒は、アル添吟醸酒の生貯蔵酒でした。
吟醸酒ですし生貯蔵酒ですので、もちろん冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、、、
わかるわけないか。
ほとんどわからない程度でした。
アル添が施されておりましたが、吟醸香はないね。
一方で生貯蔵酒のフレッシュな風味はよくわかりますが、しつこくない程度です。
うまみはやや淡めです。
米のうまみが幅はないものの、舌の上をピンと突くようです。
軽い苦みが少しあって、強くはないものの鋭さをはっきりと感じます。
アル添吟醸酒ですが、キレはそれほどでもないみたいです。
酸味はややはっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭さを少し感じます。
スースーはなく、ピリピリもありません。
甘みはひかえめです。
でもゼロではなくて存在はわかるものの、前には出てこないみたいです。
やや淡麗で爽快ちょい苦ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。
生貯蔵酒のフレッシュな風味がしつこくなくてちょうどよい感じでした。
米のうまみから推察するに、使われているお米は五百万石でしょうか?
苦みや酸味もいい感じに味を引き締めてくれているようでした。
また甘くないのに、隠れているような甘みがコクを添えてくれているように感じました。
これは食事と合うおいしい吟醸生貯蔵酒でございましたとさ。
【お酒】1558.一人娘 本醸造 カップ [08.茨城県の酒]
株式会社山中酒造店
茨城県常総市新石下187
アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合70%
(以上、ラベルより転記)
山中酒造店さんのお酒は、かつて一人娘 本醸造 生貯蔵酒 アルミ缶をいただいております。
今日いただくこのお酒は、おそらく一般的な2回の火入れが施された本醸造でしょう。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
なんじゃこりゃ!
うまみはかなり淡めですよ。
最初に渋みを感じて、強くはないもののかなり目立ちます。
酒臭さはほとんど感じないくらいで、米のうまみややわらかさはまったく感じません。
キレはよく、透明感をちょっとだけ感じます。
酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースーは少しはっきりしています。
それにちょいピリですね。
甘みはね、これはゼロだね。
全く感じませんよ。
淡麗ちょいピリ渋辛口のお酒でした。
このブログを始めてからもう5年半を経過いたしましたが、これまでにいただいたお酒の中ではもっとも辛口だと思うくらい、甘みがまったくなくてかなりドライでしたよ。
それにうまみをほとんど感じることがなく、それ故に強くはないものの渋みが目立っているように感じました。
これはさ、合わせる料理を選ぶお酒じゃないでしょうか。
完全に脇役に徹するような味わいですが、野菜や刺身とは役不足で、むしろ肉や焼魚と合わせてこそこの渋みがうまく働くのではないかと思いますよ。
私はスーパーで買ってきた特売の唐揚げと合わせましたが、脂をさっと流してくれましたとさ。
まあでもね、こういう味わいのお酒にも出会うことができるからこそ、この趣味は楽しいのですよ。
【お酒】1557.吉乃川 春ふわり 本醸造酒 [15.新潟県の酒]
吉乃川株式会社
新潟県長岡市摂田屋四丁目8番12号
品目 日本酒
内容量 180ml
原材料名 米(新潟県産)、米こうじ(新潟県産米)、醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 15度
(以上、カップの印刷事項より転記)
今日は、JR高崎駅の在来線改札内にあったNEWDAYSで見つけたこの桜柄のカップ酒を選びました。
そろそろいただいておかないと、記事として時機に後れてしまいそうでしたので。
吉乃川酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
吉乃川 おけさカップ
吉乃川 越後カップ200
芳醇 吉乃川 300ml
極上吉乃川 特別純米 300ml
極上吉乃川 吟醸 300ml
吉乃川 北陸新幹線E7系カップ 純米酒
吉乃川 冷や生 300ml
吉乃川 特別純米酒 ひやおろし アルミ缶
今日いただくこのお酒は、本醸造のカップ酒でした。
そういえば、かつて本醸造の意味について文献の記述をいくつか紹介したことがございました。
興味がおありの方は、上記リンク先の記事を適宜ご参照下さい。
本醸造ですが、冷やして販売されておりましたので、まずは冷蔵庫でひやしたものをいただきます。
お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
花柄の盃に移してみちゃったりなんかしちゃったりして。
でもこれって桜じゃなくて、きっと梅だよな。
香りはないですね。
うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみが少し広がった後で、舌の上にピンと乗っかってきます。
軽い苦みがわずかにあって、わずかながらに鋭さを少し感じます。
キレはよいですが、アル添酒にありがちな透明感は感じません。
酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさはかなり弱めですが、弱めなりにこれも鋭さを少し感じますよ。
スースー感はなく、ピリピリ感もございません。
甘みはややはっきりでしょう。
前には出てこないものの、じんわりとしていて幅のある甘みを少し感じます。
淡麗旨やや甘口のおいしいお酒でした。
淡めですが、米のうまみを感じますよ。
この舌の上にピンと乗っかってくるようなうまみは、もしかしたら五百万石のものでしょうか?
苦みや酸味はあるものの、味を引き締めるにちょうどよいように感じました。
甘みもしつこくなくていい感じでした。
これ、うまいね。
軽く冷やしたものを、桜の木の下で出し巻玉子なんかをつまみにしていただけば、きっと‟春爛漫ここに極まれり”といった感じになれることでしょうよ。
ここで、あらかじめ取り分けておいたものをぬる燗にしてみましたよ。
ああ、酸味が少しはっきりしてきましたよ。
でも鋭さはそれほど際立ってはこないみたいです。
むしろいい感じにキリッと引き締まってまいりましたね。
刺身をいただく際には、燗のほうが合うかもしれません。
でも私は、このお酒に関しては冷やしていただいたほうがおいしくいただけると思いました。
★☆★ 予告 ☆★☆
ひとつ前の記事で宣言したとおり、先週末には出かけておりました。
豪快に咲く山桜を、バスの車窓から眺めたり、
廃駅跡を整備したモニュメントを見学したり、
ブリってのは、脂が乗らない時期でもおいしいことを体感したり、
常圧蒸留で製造されたとてもおいしい麦焼酎をいただいたり、
そして、コエカタマリンを服用した痕跡と思われるものを発見したりしておりました。
その顛末は、今週末に報告させていただく予定です。
《焼酎》131.壱岐の島 25度 200ml【翌日追記あり】 [9942.長崎県の焼酎]
壱岐の蔵酒造株式会社
長崎県壱岐市芦辺町湯岳本村触520
本格焼酎
アルコール分25度
容量200ml
原材料名 大麦2/3・米麹(国産米)1/3
(以上、ラベルより転記)
今日は、こちらひさびさの“壱岐焼酎”をいただきますよ。
ラベルには、壱岐が麦焼酎発祥の地で、その歴史は江戸時代に遡ることが書かれておりましたよ。
壱岐焼酎は“麦:米(米麹)=2:1”で造られるところが、大分麦焼酎(麦100%)とのちがいの一つでしょう。
このあたりのことは、かつてこちらで長々と触れております。
興味がおありでしたら、適宜ご参照下さい。
それでは、いただいてみたいと思います。
25度で200ml詰ですからね、今日は半分だけいただきます。
残りの半分は明日別の飲み方で試してみて、その感想はこの記事に追記します。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
ああ、これはかなりピリピリですね。
焦げ臭さがないところから推察するに、減圧蒸留でしょう。
風味は、最初に米の風味がくるみたいです。
麦のふんわりとした香ばしさは米の風味に隠れているみたいですが、風味のベースはもちろん麦でしょう。
次に、お湯割りで。
ピリピリは引くものの、苦みが出てまいりました。
少し強めで、鋭さを感じる苦みです。
米の風味はよくわかりますが、麦の風味は薄まるみたいです。
また酸味が少し出るみたいですが、これは水に由来するものでしょうか?
翌日。
残りの半分を、ロックでいただいてみましたよ。
ロックにありがちな苦みが少し出ますね。
重めですが、お湯割りのときほど鋭くは感じません。
風味は米が前に出てくるみたいですよ。
麦の風味はほとんど感じないくらいです。
ピリピリはちょっとだけ残るみたいです。
甘みはないですね。
(まとめ)
私としては、苦みが少し出るもののどっしりとしていて、かつ甘みがなくてシャープな口当たりだったロックが好みでした。
壱岐焼酎をいただいた経験はこれでわずか2例目ですが、いずれもピリピリがあったり、あるいは甘みをそれほど感じることなくシャープなキレ味がある点が、大分麦焼酎との味わいにおけるちがいではないかと感じました。
ですが、そもそも壱岐焼酎は江戸時代に壱岐の島民が自家用として造っていた麦焼酎に由来するわけですから、もしかしたら荒々しさこそが個性の一つなのかもしれませんね。
この点が、昭和40年代に商業目的で研究開発された大分麦焼酎とのちがいではないかとも思います。
もっとも、私の壱岐焼酎の経験値はわずか2例で、しかもいずれも減圧蒸留で製造された普及版と思われるような安価なものでした。
壱岐焼酎の味わいを正確に理解するためには、常圧蒸留のものや長期熟成のものも味わう必要があるのかもしれません。
いつか壱岐へ行って、壱岐焼酎を徹底的に飲み倒してやりたいと思う、吉宗であった。
★☆★☆★☆おしらせ★☆★☆★☆
今週末の更新はございません。
次回の更新は、4/22(月)を予定しております。
ということは、要するに今週末は出かけるということですよ。
え?
どこへ出かけるかって?
“過保護は手取りがドシャッと入って咳込んで帰る”。
“輪島は、ちきんとしつきたけど、負きえた。”
(友情出演)
2023/07/17
また飲んでみました。
【お酒】1556.雪雀 上撰 カップ(松山城) [38.愛媛県の酒]
雪雀酒造株式会社
愛媛県松山市柳原123
原材料名:米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分 15度
内容量 180ml
(以上、フタより転記)
雪雀の上撰カップは、道後温泉カップのものをかつていただいております。
今日いただくこの松山城カップのお酒も中身は同じかと思いますが、ラベルが異なれば新規のお酒としてカウントするという当方が独自に定めたルールに従って処理させていただきます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
お酒の色は少し着いていることがわかる程度で、かつ透き通った感じがいたしました。
うまみは濃くはないですね。
酒臭さ(ほめ言葉です)を少し感じるとともに、軽い渋みを少し感じます。
また、ウィスキーのような風味もかすかに感じます。
キレはよく、透明感をはっきりと感じます。
酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
ですが、スースーがはっきりしています。
ピリピリ感はありません。
甘みはややはっきりでしょうか。
厚みはないものの、べとつきをちょっと感じます。
ちょい渋やや甘口のお酒でした。
渋みや独特の風味からして荒さ(粗さ?)を感じました。
でもキレがよくて荒さをうまく抑えているのは、アル添の効果でしょうか?
ですがそれ故に、薄さというかうすっぺらさを感じてしまいました。