【お酒】454.極聖(きわみひじり) 純米吟醸 雄町米 カップ [33.岡山県の酒]
宮下酒造株式会社
岡山市中区西川原184番地
アルコール分/15.0度~16.0度
原材料名/米(岡山県産)・米こうじ(岡山県産米)
原材料の品種名/雄町米(岡山県産)100%
精米歩合/60%
日本酒度/+3
180ml詰
(以上、ラベルより転記)
今日は、岡山県産雄町100%使用の純米吟醸酒をいただきます。
雄町発見の経緯については、簡単にではありますがかつてこちらで触れておりますので、ご覧下さい。
また、雄町と似て非なるものに広島雄町という酒米があることについては、こちらでまとめておりますので、ご覧下さい。
このお酒のラベルにも、雄町を紹介する記述が印刷されています。
え!、そうだったのか!!
“雄町”という名前は、地名に由来するものだったのですね。
手元にある文献を確認したところ、「「雄町」系のルーツは、岡山県高島村雄町(現在の岡山市)の民間育種家岸本甚造(1789~1866)が育成したものが、「備前雄町」として広島県内へ伝播した。」との記述がたしかにありました(※1)。
私はこの記述を完全に見落としておりました。
自分の調査のいいかげんさを、お酒に教えられました。
お酒に対する感謝の気持ちと、勉強不足についての自戒の念とを込めて、このお酒をいただきたいと思います。
(だったら、酒を飲まないで勉強すればいいじゃないか!)
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
うまみは濃いめで、しっかりしています。
お米のうまみが豊かですが、少し酒臭さ(←ほめ言葉です)も感じます。
これはもしかして、熟成させてあるのでしょうか?
また、吟醸酒らしい苦みも少し感じます。
酸味は弱めですが、はっきりしています。
さわやかさを感じる酸味です。
当然ながら、刺激やピリピリ感はありません。
甘みはひかえめですが、ほんのかすかにその存在を感じました。
そのためか、ドライな感じが抑えられているように思いました。
お米のうまみとさわやかな酸味とを感じることができる、やや濃醇で爽快やや辛口のおいしいお酒でした。
うまみは濃厚というわけではないですが、吟醸酒にしてはしっかりしているほうだと思います。
それに、ひかえめだがさわやかな酸味は、きっと吟味して醸造した成果なのでしょう。
(※1)前重道雅・小林信也編著『最新 日本の酒米と酒造り』p.37(2000.3 養賢堂)
2015-01-27 22:06
あ~酒臭かった!(32)
酒くさコメント(4)
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実習しながらお勉強が一番ですよ(^_-)
by やなぼー (2015-01-28 07:05)
やなぼーさん、コメントありがとうございます。
読んで頭に入っているはずのことを見落としていると、なんかくやしいんですよね。
ていうか、それの連続で人生が失敗したようなものですわ、あたしゃ。
飲まなきゃやってらんねぇです罠。
by skekhtehuacso (2015-01-28 23:37)
岡山の酒、ありがとうございます。
雄町米は聴いたことはありましたが、
この酒は初めてです。
探してみます。
楽しみながら勉強できるのがいちばんですね(^^)
by ojioji (2015-01-28 23:43)
ojiojiさん、コメントありがとうございます。
私はこのお酒を秋葉原で入手しました。
岡山の酒事情については全く知りませんが、岡山市内の蔵元さんですから、市内のスーパーなんかには置いてあるのかもしれませんね。
いずれ岡山にも酒集めに行きたいと思っています。
成田家さんでポット酒をいただいてみたいですし。
by skekhtehuacso (2015-01-29 00:05)