《焼酎》232.一村 25度 100ml [9946.鹿児島県の焼酎]
製造者 町田酒造株式会社
鹿児島県大島郡龍郷町大勝3321
品目 本格焼酎
奄美黒糖焼酎
原材料名 黒砂糖、米こうじ(米国産米・国産米)
アルコール分 25度
内容量 100ml
(以上、ラベルより転記)
町田酒造さんの黒糖焼酎は、これまでに以下のものをいただいております。
《焼酎》209.里の曙 三年貯蔵 25度 300ml
《焼酎》210.里の曙 三年貯蔵 25度 180ml
《焼酎》218.里の曙 三年貯蔵 25度 100ml
《焼酎》227.里の曙 原酒 200ml
《焼酎》231.里の曙 GOLD 43度 200ml
今日いただくこの黒糖焼酎は、セット販売もののうちの一本。
この絵は、田中一村という画家が描いたものなのだとか。
それゆえに、銘が“一村(いっそん)”なのでしょう。
その田中一村について、文献では以下のように解説されておりました。
「 奄美大島の画家と言えば、田中一村(たなかいっそん)である。栃木県で生まれ、50歳のときに奄美大島に渡った田中一村は、日本のゴーギャンと称されることもある日本画家。生前は評価に恵まれず、紬工場の染色工として生計を立てながら絵を描いていた一村だが、没後にその作品が評価され、奄美大島空港の近くに建つ「田中一村記念美術館」に作品が収蔵されている。」(※1)
50歳で奄美大島へ渡って、没後に評価されたのか。
オイラもちょうど50歳だから、奄美大島へ渡って絵を描こうかな?
だれも評価してくれず、ただ野垂れ死にするだけだろうけれど。
「 奄美大島は南の島ではあるが、カラッと明るく鮮やかなイメージよりも、深さや濃さを感じる色合いが多い。クワズイモや色鮮やかな南国の魚介類や動植物が描かれる一村の作品には、美しさはもとより一見、毒々しくも見える生命力や湿度を感じ、ながめるうちに神聖な森に迷い込んでいくような魅力がある。
色のトーン(調子)は「ビビッド」「ソフト」「ライト」といった言葉で表現されるが、最も鮮やかな「ビビッド」よりも、一段深い色は「ディープ」と呼ばれている。奄美大島にある生の自然には、ほかでもないディープな色味が多いようにくじら(←筆者のペンネーム;ブログ筆者追記)も感じているが、島のゴーギャンはそうした色や、人間と神とのつながりのような、言葉にできない島の空気を捉えていたのかもしれない。ほんの少し、島に滞在しただけで島の深さを理解するのは難しいが、田中一村の作品を眺めていると、この島のディープさに少しだけでも触れることができるような気がする。」(※2)
この記述をお読みいただいた上で、
改めて、日本のゴーギャンこと田中一村の作品をご覧ください。
一方で、今日いただくこの“一村”なる黒糖焼酎について、
蔵元さんのWebsiteでは以下のように紹介されておりましたよ。
「黒糖焼酎を樫樽で長期間貯蔵し、絶妙なバランスでブレンド。町田酒造が得意とする貯蔵技術・ブレンド技術の集大成。」
なるほど、長期貯蔵酒ですか。
ということは、枯れていて黒糖の風味は控えめなのかな?
それを確かめるべく、いただいてみましょう。
熟成によるものと思われる色が着いていますね。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
香りは、鼻を近づけると樽の香りをほんのり。
でも含むと口の中でそれがパッと広がって、鼻へ抜けていきます。
確かに枯れた風味です。
でも角はなく、穏やかな枯れ具合です。
甘みがしっかりしておりますよ。
一方で黒糖の風味はやっぱり弱め。
ちょいスーで、かつちょいピリ。
次に、ちょい水足しの水割りで。
樽香や枯れた風味はそのまま。
一方で、甘みは引きました。
それに苦みをかすかに感じるかな。
かすかにスーですが、ピリはなし。
生(き)よりも、かなりキリッと引き締まった感じがいたします。
香りや枯れた風味が程よく、生(き)で甘みを、そしてちょい水足しの水割りでキリっと引き締まった感じを楽しめる、おいしい黒糖熟成焼酎でした。
やはり黒糖の風味は弱めでした。
でも、枯れ具合が角がなくて穏やかでした。
生(き)とちょい水足しの水割りとで風味に変化があったのも面白いところでした。
その一村と合わせたきょうのエサはこちら。
冷蔵庫の残り物野菜一式。
ドレッシングで和えて、サラダにしました。
めんツナかんかん。
要するに、猫のエサ、
じゃなくて、明太子入りのツナ缶でした。
これに合わせたのは、
きゅうりとねぎ。
きゅうりは熱湯をサッとかけて青臭さを抑え、
二つに割って種を取り除いて(これも青臭さ対策)、
小口切り。
ねぎも小口切りにして、
水にサッとさらして、
きゅうりもねぎも、めんツナかんかんと混ぜました。
ここで味見。
うまみや塩気はちょうどよい。
ただ深みが足りないかな。
それに明太子入りだけあって、辛いね。
深みを足して辛さを和らげるために、
みりんを使用。
大さじ1.5杯分を、
1992年製の電子レンジで煮切り。
それを混ぜて、
できあがり。
うん、正解!
煮切りみりんを加えたことで深みが出て、かつ辛さを和らげることができました。
ごちそうさまでした。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
日差しが強くて暑かったせいか、
黒猫のダンナは車の下へ入ったきり。
それでも午後になると出てきて、遊んでくださったのでした。
(友情出演)
(※1)鯨本あつこ・石原みどり『あまみの甘み あまみの香り』p.36(2016.08 西日本出版社)
(※2)(※1)p.37
2023-06-25 18:46
あ~酒臭かった!(42)
酒くさコメント(6)
一村の「アダンの海辺」
すごい好きな作品です^^
by リュカ (2023-06-26 08:13)
こんにちは。
田中一村のパッケージ、大変お洒落ですね。
お土産・贈り物にも最適な感じです。
黒猫のダンナ、サービス満点、ありがたいニャンズですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2023-06-27 10:02)
リュカ様、
あたしゃ奄美大島へ行くまで、この絵のことのみならず田中一村のことも全く知りませんでしたよ。
by skekhtehuacso (2023-06-27 20:35)
Boss365さん、このセットものは、奄美大島空港の売店で見つけました。
それゆえに、お土産物として企画されたものであろうと推察されます。
黒猫のダンナは、遊んでくれるときはよいのですが、今日みたいに一切触らせてくれないときもあるのです。
by skekhtehuacso (2023-06-27 20:37)
私は一村の絵が好きで、奄美大島にも行ったし、一時行われた美術展も何回か行きました。画集も買いましたね。
これ、切手にもなりましたね。
by やまびこ3 (2023-07-03 21:17)
やまびこ3様、切手になるほど有名な絵だったとは、全く知りませんでした!
あたしゃいつも、大事なことはお酒に教えてもらっているような気がいたします。
by skekhtehuacso (2023-07-04 20:47)