遠野どぶろく 河童の舞 180ml [変わった酒]
製造者 (株)遠野ふるさと商社
岩手県遠野市綾織町新里8-2-1
製造所 たかむろ水光園 酒類加工所
岩手県遠野市土淵町柏崎7-175-2
品目 濁酒
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
内容量 180ml
アルコール分 9度
保存方法 冷暗所(開封後は要冷蔵)
(以上、ラベルより転記)
道の駅遠野風の丘を訪問した際に入手したどぶろくも、これが最後の一本となりました。
どぶろくですから、清酒ではなくて“濁酒”。
この点が、粗漉しではあっても漉してあるにごり酒(故に清酒に分類される)とのちがいです。
でも、蓋には“にごり酒”だってさ(清酒に分類:不正確ですね)。
しかも蓋の中央には、ガス抜きと思われる穴が!
もしかして生で、瓶の中で発酵中なの?
と、思いきや、品質表示には生だとか、要冷蔵とかの表示はなし。
むしろ、飲む前に軽く振れだってさ。
生だったら、そんなことしたら開栓時に吹き出してしまうでしょうに。
滓の量は、5割ほどでした。
それではいただきましょう。
安心してください、生じゃないみたいでした。
振ってから開栓しましたが、爆発はしませんでした。
色は、かすかに象牙色。
米の粒は大きめ。
それにこのどぶろく、
盃に注ぐと、液体部分と米の粒とが分かれていることが確認できました。
香りがありますね。
甘酸っぱい香りをかすかに感じます。
含むと、液体の部分はサラリとしていて、その中で柔らかい米の粒が浮遊していることがわかります。
それ故、飲む過程で、米の粒を歯で噛む必要が生じます。
うまみは米のうまみそのものに、酒臭さをかすかに感じる程度。
苦みや雑味、枯れた感じはまったくありません。
酸味はややはっきり。
すっぱさが少し強めで鋭いものの、突出してはいないみたいです。
少しスーですが、ピリは無し。
甘みはややはっきりかな。
前には出て来ないものの、甘みの存在はわかります。
特に、飲み込んだ後に舌の付け根辺りでじんわりと感じるようです。
つぶつぶサラリでちょいすっぱちょいスー旨やや甘口のおいしいどぶろくでした。
液体の部分と米粒とが分離していて、それぞれ口当たりの異なる感じでした。
ほどよい酸味と甘みとで、甘酸っぱい味わいに仕上がっておりました。
ちょいスーが、アルコールが含まれていることを気づかせてくれました。
うまいね!
これこそ、濁酒なんだろうね。
遠野どぶろくシリーズは、液体部分にも米が溶け込んでいて、全体的にドロリとした口当たりでした。
一方でこの“河童の舞”は、液体部分と米の粒とが完全に分離しておりました。
これは私の予想ですが、こういうものこそが、本来のどぶろくなのではないでしょうか?
遠野どぶろくシリーズのような米が液体部分に溶け込んでいるものは、むしろにごり酒(清酒)に近いものであって、精米をして麹菌をしっかりと突き破精でつけ、かつ酵母が活動しやすい環境で製造したが故の結果なのではないでしょうか。
一方でどぶろくはもともと自家製のお酒ですから、精米は糠を取り除く程度で、かつ麹の育成も酵母(そもそも酵母の存在すら知らなかったはず)も仕込みもみな経験則に基づく我流でするが故に、米の溶解(糖化)もアルコール発酵もそれほど進まず、結果としてアルコール度数が清酒よりも低く、かつこのような液体のなかに軟化した米が浮遊する状態になるのではないかと推測いたします。
いずれにせよ、今後どぶろくを入手した際には、この点について留意しながらいただくことにいたします。
良い経験をさせていただきました。
最後に、
飲み終わった後も、瓶には米粒が付着しておりました。
ちょっとだけ水を入れて蓋をし、振ってからラッパ飲みしてみました。
米の風味がしっかりで、最後までおいしくいただけましたとさ。
めでたし、めでたし。
最後のそれ、ワタクシもやります>^_^<
by ロコときどきキナコ (2023-11-17 22:44)
ロコときどきキナコさん。
もってゃあにゃあでよぉ、
やってまうがや。
by skekhtehuacso (2023-11-17 22:49)