SSブログ

【お酒】1836.和田龍 純米酒 カップ [20.長野県の酒]

20138.JPG20139.JPG
加工者 和田龍酒造株式会社
長野県上田市中央西1-14-14

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分 15度
精米歩合 70%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




和田龍酒造さんが普通酒だった佳撰クラスのお酒を2020年4月から純米化なさったことは、昨日いただいた1835.和田龍 300ml (普通酒)の記事で報告させていただきました。

今日いただくこのお酒の品質表示には、醸造アルコールの表示がないのみならず、「このおさけは純米酒です。」と表示されておりましたよ。
いくら純米酒の基準に適合していても、純米酒であることを積極的に表示しなければ、それは純米酒ではありませんからね。
20140.JPG

ただ、製造者ではなくて“加工者”と表示されているところが、いささか気になるところでした。
もしかしたら、製造は他所へ委託なさっているのでしょうか?


それでは、昨日いただいた普通酒とのちがいを探るべく、心していただいてみたいと思います。
純米酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明だった普通酒とは異なって、かすかに茶色がかっておりました。
20141.JPG


うまみはやや淡めです。
最初に熟成感が来ますね。
枯れておりますが、角や荒さは感じません。
米のうまみは熟成感よりも弱めで厚みがないものの、舌の上を鋭く突くようです。
酒臭さは感じません。
キレはよく、スッと引きますね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めで前に出て来ません。


やや淡麗でちょい枯スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
様々な味の要素が働いていた普通酒と異なって、純米酒は枯れた感じで勝負してきましたか!
それでも角や荒さはなくて、穏やかな枯れ具合でしたよ。
しかも苦みや雑味がなく、かつキレがよくて後味はスッキリしておりました。

これはあくまでも私の感想ですが、普通酒とは味の方向性がまったくちがうように感じました。
蔵元さんはきっと、熟成酒にこそ活路ありとご判断なさったのでしょう。

和田龍は、普通酒も純米酒も、いずれもおいしいお酒でした。
ただ、アル添酒を好みとし、かつ判官贔屓の私といたしましては、もはやいただけない普通酒の味わいに未練を感じてしまうところでございましたとさ。