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小海線沿線での酒集め  ★ヒドさ満載★ [旅]

今回は、青春18きっぷの1回目と2回目とを使用して、
JR小海線(小淵沢駅(山梨県北杜市)-小諸駅(長野県小諸市))
の沿線で酒集めをしてみましたよ。
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“★ヒドさ満載★”と書きましたが、いったいなにがヒドかったのか?
それはこの後のお楽しみ!

それでは、とくとご覧あれ。





★☆2020年7月23日(金祝)★☆


まずは、東京駅から。
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6:03発の中央特快高尾行695Tに乗車。
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終点の高尾駅で、7:06発の中央本線甲府行普通521Mに乗りかえ。
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さらに甲府駅では、8:53発の松本行普通431Mに乗りかえ。
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途中の韮崎駅では、ボインな観音様を拝んじゃったりなんかしちゃったりして。
ボインは死語だわ。
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431Mは、小淵沢駅(山梨県北杜市)へ到着。
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小淵沢駅からは、小海線に乗りかえ。
10:07発の小諸行普通225Dでした。
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225Dは、小淵沢駅を出るとすぐに勾配をぐんぐんと登って行きました。
2、3分走っただけで、中央本線との高低差はこれほどまでに。
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それにしても、雨がどしゃぶりだこと。
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千曲川(新潟県では信濃川)なんか、濁っちゃってコーヒー牛乳みたい。
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小淵沢駅から225Dに1時間25分乗って、臼田駅(長野県佐久市)に到着。
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雨は小雨になっておりました。
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その臼田駅の近くに蔵を構えるのが、佐久乃花酒造さん。
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蔵の隣には、“小売部”なる直売所がありました。
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その小売部で、佐久乃花のカップ酒を無事GET!
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腹が減ったなと思ったら、もう正午近くでした。
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辺りを見渡したら“食堂”の看板があったので、入ってみました。
でもそれが、最初の“ヒドさ”だったのでした。


ソース焼きそばを注文したのですが、
これでもか!ってほどの油ギトギト!
それでもあたしゃ「出されたものは全部食べなさい」と教育された昭和世代ですから、残すことなくいただきましたよ。
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食堂を出て、臼田橋より千曲川を望む。
やっぱり濁っておりました。
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その臼田橋を渡ったところに、お稲荷さんの一の鳥居がありました。
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地元の神様にご挨拶をすることは旅を楽しむ上で必要なことだと思っておりますので、参拝させていただきました。
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あれ?
途中から鳥居が消えました。
階段もなんか雑な造りですし。
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え~!、
じゃなかった、エ~!!(マスオさん(キャン×キャンゆっきー)で)
これがお稲荷さん?
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いえいえ、これは忠魂社でした。
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辺りを見回すと、お稲荷さんへ向かう道が別にありました。
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文句ひとつ言わずに、ひたすら階段を上って行きます。
実際は文句タラタラだったくせに。
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こちらがお稲荷さんの拝殿。
二礼二拍手一礼!
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さっそく参拝の効果あり?
近くのスーパーで“さわやか信州”なるカップ酒を見つけてGET!
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臼田駅の周辺を1時間15分(食堂での25分を含む)ほどかけて徘徊し、臼田駅へ戻ってまいりました。
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振り向くと、酒屋さんを発見!
しかもガラス越しに覗いてみたところ、見知らぬカップ酒が鎮座ましましていらっしゃるじゃあ~りませんか!
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おばあさんが一人でやっている酒屋さんで、初鶯のカップ酒をGET!
しかも当月製造分で、新鮮やね。
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臼田駅からは、ふたたび小海線に乗車。
13:33発の小諸行普通227Dでした。
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227Dに3駅だけ乗って、中込駅(長野県佐久市)にて下車。
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相変わらずの小雨でした。
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中込駅のすぐ近くに、初鶯(木内醸造さん)の直売所を発見!
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初鶯の一合瓶をGET!
カップ酒もありましたが、臼田駅前の酒屋さんで販売されていたもののほうが新鮮でした。
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野沢橋より、千曲川を望む。
やっぱり濁っておりました。
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西友で、牧水のカップ酒をGET!
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西友って、どの店へ行っても同じ酒ばっかり取り揃えている面白味のまったくないスーパーだと、あたしゃそう思っておりました。
でもね、長野県内の西友は、なぜか不思議なことに地酒を豊富に取り揃えている店が多いのですよ。
それに長野県ではどこへ行っても西友に出くわすことが多いようですから、もしかしたら店舗数の多さに起因して他県とは異なる独自の仕入れルートを確保できているのかもしれませんね。

さらに歩いて行きました。
山が近いせいか風が吹いくるのですが、なにせ小雨が降っていて湿度が高いので蒸し暑い!
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街路樹は、ネムノキでしたよ。
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象潟や 雨に西施が ねぶの花(奥の細道より)
ああ、また象潟へ行きたいなぁ!
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中込駅から1時間と5分かけて歩いてやってきたのは、道の駅ヘルシーテラス佐久南。
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酒コーナーを物色したものの、カップ酒が見当たらない!

一合瓶はあったものの、地域の酒10本を抱き合わせて販売しているもののみ。
当方既出の物も少なからず含まれていたので、それは敬遠いたしました。
























あきらめて帰ろうとしたそのとき!

ジュースがずらりと並ぶ冷蔵ケースの片隅に、小さな小さな酒コーナを発見!
そこに鎮座ましましていらっしゃったのが、この“白樺の里”なる生貯カップだったのでした。
あー、危うく見落とすところだったぜ。
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気をよくして道の駅ヘルシーテラス佐久南を後にしたところ、雨があがっていたじゃあ~りませんか!
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しかも駅へ戻る途中にあったお酒の量販店で、千曲錦のガラスカップ(金紋:普通酒)を見つけてGET!
千曲錦は少なからずいただいておりますが、こんなのがあったなんてぜんぜん知らなかったよ。
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道の駅ヘルシーテラス佐久南から帰りは50分かけて歩いて、中込駅へ戻ってまいりました。
たてつづけに新規のお酒を見つけて気分は上々でしたが、雨は本降りになっておりました。
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その中込駅からは、15:59当駅始発の小諸行普通139Dに乗車。
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この日の徘徊はこれでおしまい。
それ故に、ビールを飲んじゃいますよ。
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北陸新幹線を跨ぐ高架駅の佐久平駅。
八ヶ岳を拝もうとしたものの、影もかたちも見えやしない。
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5月30日に来たときは、そのお姿を拝むことができたのに。
2020年5月30日に撮影
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中込駅から139Dに30分ほど乗って、終点の小諸駅(長野県小諸市)にて下車。
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このあとホテルにチェックインしたのですが、これがもう一つの“ヒドさ”でした。

あたしゃこの趣味を始めてから少なからず各地のホテルを利用しておりますが、
ここ小諸で宿泊したホテルが過去最低のヒドさだと断言できますよ。


まず最初に、チェックイン時。

スタッフはいっぱいいるのに、開けているカウンターは2つだけ。
その前に客を一列で並ばせて、13分も待たせやがるの。
しかも荷物を持たせて立たせたまま。

やっと順番が来たと思ったら、新型コロナウィルス対策のために客に健康状態の問診票をいちいち記入させる始末。
これも13分も待たされた原因の一つでした。
でもさ、これって客のためのサービスじゃなくて、なにかあったときにホテルが「うちはちゃんと対策を立てておりました」と言い訳するための自衛策でしょうが。

一方で、ネットで予約した際に確定していたはずの金額よりも実際の請求額のほうが多かったのに、その説明が一切ない。
あとで聞きに行ったら「入湯税です」だってさ。
問診票なんかよりも、そっちの説明のほうが客にとっては重要だろうが!














部屋へ入ったら、これまたヒドさ満載!












【注意】
ここからは、ヒドい画像が3枚続きます。

お食事中の方は閲覧をいったんやめて、食後に再度お読みになることをお勧めいたします。
なお、ご覧いただいている皆様への影響を最小限にすべく、以下3枚の画像はサイズを小さくしております。



















テレビの裏は埃だらけ。
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浴室は、天井の隅がカビだらけ。
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バスタブには、前の利用者のものと思われる髪の毛が付着しているじゃあ~りませんか!
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これら以外にもヒドさは枚挙にいとまがない。

これでよくも安からぬ金を取れたものだぜ。














それでも気を取り直して、小諸の夜の街へと繰り出しました。

そば屋さんに入りたかったのですが、ぜんぜん見つからない!

でも、お寿司屋さんの前を通りかかったときに、ビビビ!と来ちゃったのでした。
海なし県の長野県でお寿司屋さん?、とお思いかもしれませんが、今日はいっぱい歩いたことから体が炭水化物を欲していたようで、吸い込まれるように入ってしまいました。
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入ってみたものの、どうやら持ち帰りの注文が殺到していて、それをご主人が一人で捌いていたようでした。
それ故に、入店早々に女将さんから「時間がかかりますけれどいいですか?」と聞かれました。

でも、一度決めたお店ですし、それに急いでいるわけでもなかったので、「いくらでも待ちます。」と答えて入れていただいたのでした。

まずはビール。
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そしてお通しのきのこおろし。
これが実にうまかった!
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大相撲を観ながらビールを飲んでいたら、なんとご主人がお忙しいにもかかわらず、先に握ってくださったのでした。
しかもどれもまいう~!
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かっぱの手巻き。
手巻きだとパリパリでおいしいね。
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追加でお願いしたこはだとかつおは、味しっかりで臭みゼロ!
ものすごくまいう~でした。
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お味噌汁は信州味噌の風味絶佳!
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さくら寿司さん、はからずも堪能させていただきました!
というか、ヒドさ連発のこの旅で、さくら寿司さんのおいしさだけが唯一の救いでした。
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こうして、小諸の夜は更けていったのでした。







★☆2020年7月24日(土)★☆


この日は、ここから2キロ弱ほど離れた場所にある商業施設へと向かう予定でした。

その商業施設は、午前10時に開店するとのこと。
開店と同時に入店するには、ホテルを9時過ぎに出れば十分に間に合うわけですよ。

でもね、あたしゃ旅に出ると、なぜか不思議なことに必要以上に早起きしてしまうのでした。
この日も目が覚めたのは午前5時。
目覚ましを7時に設定していたにもかかわらずでした。

5時に起きて食事をしたり、汚い風呂でシャワーを浴びたりして、出発の用意が整ったが7時半。
でも目的としていた商業施設に向かうには、1時間半以上も早すぎました。

こういうときは、いつもならば近所を徘徊するところでした。
しかしこの日は、朝から雨。
昨日は午前中はくもりだって言ってたくせに、今朝になって予報をすり替えてやがるの。
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雨の中を1時間半も徘徊するなんて、あたしゃけっして気が向きません。
かと言って、この汚いホテルの部屋に留まって時間を潰すなんて、気持ちが悪いことこの上ない!



























結論

帰ろ。







帰宅を前倒しし、小諸駅から8:16発の小海線小淵沢駅行普通226Dに乗車。
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JR最高地点、捕えたり!
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226Dに終点まで乗車。
小淵沢駅からは、11:03発の中央本線高尾行普通434Mに乗車。
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もう、飲まなきゃやってられません罠!
そうでなくても飲むくせに。
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434Mに2時間15分乗って、着いたのは高尾駅。
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あー、腹へった。
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駅近くにあったそば屋で、おろしそばをかき込んで、
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高尾駅からは、中央特快東京行きに乗車して、
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明るいうちに帰宅できたので、黒猫のダンナに遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)



以上、カップ酒6個、一合瓶1本の旅でした。

酒集めの成果は予想どおりでしたが、それ以外、特にホテルがヒドかった。
小諸へはいつか再訪することもあるかもしれませんが、あのホテルには二度と泊まるつもりはありません。







★☆★☆【お知らせ】★☆★☆

事情により、今週末の更新はございません。
次回の更新は、8月4日(火)を予定しております。


ごきげんよう!























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(友情出演)

【お酒】1841.蔵王 純米酒 180ml [04.宮城県の酒]

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蔵王酒造株式会社
宮城県白石市東小路120-1

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合65%
アルコール分15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




蔵王酒造さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
268.蔵王 ミニザオー 本醸造 カップ
919.蔵王 本醸造 カップ

今日いただくこのお酒は、一合瓶詰の純米酒でした。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、少し茶色がかっておりました。
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うまみはやや濃いめでしょう。
熟成感が最初に来ますが、枯れた感じが穏やかで角がありません。
米のうまみもじんわり感じますが、広がらずに舌の上を突くみたいです。
また渋みがちょっとだけあるみたいです。
キレはとてもよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさは、温かいうちは弱めですが鋭さがあることがわかります。
ただ、冷めるにつれて少しはっきりしてくるみたいです。
スースー感はちょっと感じますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
弱めではあるものの、その存在はわかります。


やや濃醇でちょい枯スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
枯れ具合が穏やかでいい感じでした。
しっかりしているもののキレがよく、後味がスッキリしていてあたかもアル添酒のような軽さを感じました。
冷めるにつれてすっぱさが目立つようになって、味がいっそう引き締まってまいりました。

これ、うまいね。
食事と合う、おいしいお酒でした。

【お酒】1840.菊の司 純米酒 吟ぎんが仕込 カップ [03.岩手県の酒]

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製造者 菊の司酒造株式会社
岩手県盛岡市紺屋町4番20号

アルコール分15度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合60%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




盛岡市の中心地に蔵を構える菊の司酒造さん。
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そのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
90.菊の司 粋然 カップ
378.七福神 粋然 カップ
405.七福神 純米酒 カップ
1023.七福神 大吟醸 てづくり 300ml

今日いただくこのお酒は、“吟ぎんが”なる酒造好適米を使用した純米酒なんだってさ。
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吟ぎんがは、「岩手県立農業試験場県南分場(現在の岩手県農業研究センター農産部銘柄米開発研究室)において1991年「山形酒49号(後の出羽燦々)」を母とし,「秋田酒49号」を父として人工交配をした雑種後代から選抜された品種で,1999年岩手県において奨励品種として採用された。」(※1)という酒造好適米でした。
母(出羽燦々)は花(めしべ)のことで、それに父(秋田酒49号)の花粉を受粉させて育成したということでしょうね。

岩手県では、他の東北各県と同様に酒造好適米として“美山錦”を奨励品種にしていたのだそうです。
しかし美山錦は「岩手県の栽培条件では心白発現率が悪く,収量も不安定」(※2)であって、また「県内酒造業界からも県産のオリジナル品種の開発が強く要請されていた。」(※1)そうです。

その要請を受けて育成された吟ぎんがは、「美山錦よりも千粒重が大きく,心白の発現率もより良い。中性の晩で耐冷性が強い。」(※2)のだとか。


では、その吟ぎんがは、酒造りに向いているのでしょうか?
これについては、以下のような記述がありました。

「吟ぎんが」は,70%精米の吸水が「美山錦」よりも早く,蒸米吸水率も高い(表5)。また,粗タンパク質含量,精米時の無効精米率+砕米率の値も「美山錦」より低く(表5),醸造特性は「美山錦」にやや優る。」(※3)
タンパク質が少なければ雑味が出にくく、無効精米率+砕米率が低ければ歩留まりがよいということでしょうか?

肝腎の味については、以下の記述がありました。
「吟ぎんが」を原料に使った清酒は、全国の清酒に比べて味が濃いという共通した特徴があること、アル添吟醸酒は、純米吟醸酒よりも味が軽快であることを味覚センサで表すことができた。また、「吟ぎんが」使用酒の酒質の差は、旨さ、甘さ、軽快さに対応する3つのセンサを用いることによりグラフ上に表すことができた。今回、有効性が確認された「軽快さ」、「味の濃さ」、「旨さ」、「甘さ」に反応するセンサを使って、「吟ぎんが」を原料とする清酒の特徴を消費者に示し、商品のピーアールに役立てたい。」(※4)
要するに、吟ぎんがを使ったお酒は、味が濃くてうまみや甘さがしっかりしているものの、アル添だと軽快さが際立つということでしょうか?


一方で、今日いただくこのお酒はアル添なしの純米酒です。
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ということは、アル添時の特徴である軽快さはともかく、“味の濃さ”、“旨さ”、“甘さ”を特徴とするお酒に仕上がっているということでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。

純米酒ですのでいつもならばぬる燗でいただくとことですが、蔵元さんの販売サイトでは冷やして飲むことを勧めていらっしゃいましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はほんのり金色で、透き通ってはいないみたいでした。
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上立ち香はないですね。
一口含むと、フレッシュな風味が口の中に広がります。

うまみはやや濃いめでしょう。
熟成感があって、枯れておりますが穏やかで角がありません。
米のうまみも両立していて、厚みを少し感じます。
苦みはかすかに感じます。
キレはよく、スッと引いて行きますよ。

酸味ははっきりです。
すっぱさが少し強めで鋭さもあるものの、荒さは感じません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめでしょう。
かなり弱めですが、その存在とともに幅があることがわかります。


やや濃醇で爽快枯れすっぱスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
熟成感と米のうまみとが両立しているのみならず、フレッシュな風味もいい感じにこれらと相俟っておりました。
その味わいを、酸味とわずかな苦みとが引き締めているようでした。
それでいてキレがよく、しかも辛口でキリッと引き締まっておりました。
ただ、辛口でも甘みはけっしてゼロではなく、わずかながらに存在してコクを添えているように感じました。

これはうまいね。
味の要素が見事なほどにバランスよくまとまっているように感じました。
吟ぎんがで造られたこの純米酒は、たしかに“味の濃さ”、“旨さ”、“甘さ”がそれぞれ強弱はあったもののうまく現れた味わいに仕上がっているように思いましたとさ。





★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

今朝からずっと、私の頭の中は“にら玉”に占領され続けていたのでした。
いつもは酒のことばかり考えているくせに。
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おいしゅうございました。
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(※1)小田中浩哉・扇良明・高橋亨・中野央子・佐藤喬・高橋正樹・照井儀明・神山芳典・櫻井廣『水稲新品種「吟ぎんが」の特性』p.7(東北農業研究 第52号 p7-8 1999.12 東北農業試験研究協議会)
(※2)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.26(2017.7 文一総合出版)
(※3)(※1)p.8
(※4)中山繁喜・櫻井廣『「吟ぎんが」吟醸酒の酒質測定』p.161(岩手県工業技術センター研究報告 第9号 2002.8 岩手県工業技術センター)

【お酒】1839.浜千鳥 本醸造 カップ [03.岩手県の酒]

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製造者 株式会社浜千鳥
岩手県釜石市小川町3-8-7

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 60%
アルコール分 15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




浜千鳥さんのお酒は、このブログの草創期に普通酒の38.浜千鳥 上撰 カップをいただいております。

およそ7年ぶりの浜千鳥は、本醸造のカップ酒でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し茶色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみはやや淡めでしょう。
最初に熟成感が来て、枯れていて荒さも少し感じます。
米のうまみと酒臭さとはかすかに感じる程度です。
苦みがあって、弱めですが鋭いことがわかります。
キレはよく、透明感がありますね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はすこしはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょうか。
かなり弱めですが、その存在はわかります。


やや淡麗で枯ちょい苦ちょいスーやや辛口のお酒でした。
味わいに荒さを少し感じるものの、キレがよくて後味はスッキリしておりました。

きっとこの枯れ具合やスースー感が、魚の脂や臭みをサッと流してくれるのでしょうね。

【お酒】1838.東光 純米吟醸原酒 180ml [06.山形県の酒]

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製造者 株式会社小嶋総本店
山形県米沢市本町二丁目2-3

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
原料米 山形県産米100%使用
精米歩合55%
アルコール分16度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの東光。
かつて以下のものをいただいております。
246.東光 精撰カップ
278.東光 特別本醸造 なせば成る 180ml
302.東光 純米吟醸原酒 カップ
327.東光 上撰 本醸造 カップ
335.東光 純米 180ml
1243.東光 精撰 本醸造 カップ

今日いただくこのお酒は、純米吟醸原酒でした。
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原酒なのに16度台なのね!”って話は、かつて純米吟醸原酒カップをいただいた際にしておりました。
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それではいただきます。
原酒ですし、吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわかりませんでした。
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上立ち香はないですね。
含んでも、フルーティーさはごくかすかかな。

うまみはやや濃いめです。
米のうまみがしっかりで、厚みを感じます。
吟醸酒にありがちな苦みを感じるものの、わずかです。
酒臭さや熟成感はありません。
原酒ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで鋭さを感じます。
でも酸味自体に深みもちょっとあるみたいです。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりかな。
幅を感じるものの、べとついた感じはまったくありません。


やや濃醇でちょいすっぱちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
原酒だけあって、うまみがしっかりしており、酸味も効いておりました。
でも、しつこさはまったく感じませんでした。
苦みをわずかに感じたものの、それもいい感じに味わいを引き締めているようでした。

やっぱりおいしいお酒でした。
それに香りをほとんど感じなかったことから、食事と合わせやすいと思いました。






そのお酒に合わせた粗末なエサはこちら。

みょうが、ねぎ、笹かまぼこを使った、和風ポテトサラダ。
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そして今日はどうしても炒飯。
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ごちそうさまでした。






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今日は雷雨と晴天とのくりかえしでした。

それでもダンナにはいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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【お酒】1837.寒竹 特別純米酒 300ml [20.長野県の酒]

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戸塚酒造株式会社
長野県佐久市岩村田七五二

アルコール分/16度
原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
内容量 180ml

分類 特別純米酒
原料米 長野県産米100%
精米歩合 59%
醸造地 長野県佐久市
採水地 長野県佐久市
(以上、ラベルより転記)




戸塚酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
799.寒竹 寒造り カップ2回目はこちら
1834.寒竹 生貯蔵酒 300ml

今日いただくこのお酒は、特別純米酒でした。
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特別純米酒には香りを特徴とするものもございましたので、今日は冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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鼻を近づけると、お酒の甘い香りをかすかに感じます。
一口含むと、それが広がります。

うまみはちょい濃いめでしょう。
米のうまみに鋭さがあるものの、幅も感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)とともに、枯れた感じも少しあるみたいです。
苦みがありますが、それほど強くはないですね。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさが弱めではあるものの、鋭さがあることがわかります。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、その存在はわかります。


ちょい濃醇でちょい枯ちょい苦ちょいすっぱスッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
味の要素が複雑でしたが、それぞれがいい感じに調和しておりました。
それでいてスッキリしておりました。
苦みはありましたが、カップ酒(普通酒)や生貯蔵酒ほど強くはありませんでした。

カップ酒(普通酒)や生貯蔵酒よりも、こっちのほうがおいしいね。
燗でも行けるかなとは思いましたが、苦みが立つことを危惧してやめておきました。



その寒竹に合わせた今日のエサはこちら。
いずれもお酒の“苦み”が強いことを想定して作ったのでしたが、それは杞憂でした。


うざく(うなぎの蒲焼とキュウリの酢の物)の代用食である“さんまざく”。
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魚の風味とよく合いました。
まあでも、これはアタリマエですけれどね。
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肉野菜のカレー炒め。
カレーは清酒の風味を殺してしまいそうですが、苦みがあることを想定していたが故の挑戦でした。
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カレー粉を少な目にしたことが功を奏しましたよ。
もしお酒の苦みが強かったとしても、きっと合ったことでしょう。
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ごちそうさまでした。






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一昨日から昨日にかけて、一泊二日で出かけておりました。


川が濁るほどの大雨の中を列車に乗って行ったり、
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駅から往復2時間をかけて道の駅を訪問したり、
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海がない場所へ行ったにもかかわらず、寿司をいただいたり、
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JR線の中で標高がもっとも高い地点を通過したりしておりました。
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それに今回は、とてもヒドいことがありましたよ。
それも含めて、来週末にはその顛末を公開する予定です。

“寒竹 寒造り カップ”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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戸塚酒造株式会社
長野県佐久市岩村田752

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら》
799.寒竹 寒造り カップ




後述の事情により時間があまりございませんので、さっそくいただいてみます。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色はかすかに茶色がかっていて、透き通っておりました。
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うまみはちょい濃いめかな?
酒臭さ(ほめ言葉です)も一応感じるし、米のうまみもあるみたいです。
でもね、苦みが強めで鋭いね。
キレはよいみたいです。

酸味はややひかえめ。
すっぱさは弱めですが、スースー感がはっきり。
ピリピリ感はないみたいです。

甘みはややはっきり。
べとつかないものの、厚みを感じます。


苦スー旨やや甘口のお酒でした。
うまみはしっかりしていると思いますよ。
でも、苦みとスースー感とがかなり目立ちました。

これはどんな食べ物に合うのかな?
あくまでも私の想像ですが、熊や鹿の肉でしょうか。

でもさ、前に飲んだときには、こんなに苦みやスースーは感じなかったと思うんだけれどな。






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いったいいつになったら、梅雨が明けるのでしょうね。
いつもだったら、とっくに明けていてもいいはずなのに。
あたしゃもう何か月も前から、明日から出かける計画を立てていたというのに。
(オマエが計画を立てていたから明けないんだ!という抗議は一切受け付けません。)

それでも出かけてまいりますよ。
青春18きっぷを使って、雨の中を徘徊してくるつもりでございます。
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次回の更新は、7/25(土)、あるいは7/26(日)になるかもしれません。
ごきげんよう!

“沢の鶴 本醸造 上撰 お燗瓶”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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沢の鶴株式会社
神戸市灘区新在家南町五丁目一番二号
NET180ml
(瓶の印刷事項より転記)


原材料名/米(日本産)・米麹(日本産米)・醸造アルコール
アルコール分15.5度
精米歩合70%
(フタより転記)


《初回記事はこちら》
526.沢の鶴 本醸造 上撰 お燗瓶




今日は、5年ぶりに沢の鶴本醸造上撰お燗瓶をいただいてみましたよ。

品質表示は、小さなフタにびっしりと書かれておりました。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや淡めでしょうね。
酒臭さ(ほめ言葉です)がふんわりで、米のうまみも弱めながらにわかります。
苦みや雑味はありませんね。
それにキレがとてもよろしいようで。
ただ、アルコール香が少しはっきりしております。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、弱めながらに鋭さを感じます。
スースー感は少しはっきりしております。
ピリピリ感はありません。

甘みはちょいはっきりかな。
幅は感じるものの、かなり弱めで前に出てきません。


やや淡麗でちょいスー旨口のおいしいお酒でした。
うまみは淡めなりによくわかりました。
アルコールの香りが少しはっきりでちょいスーでしたが、それも私の好みとするところでした。
苦みや雑味がないのは、大手蔵らしさでしょうか?

やっぱりおいしいお酒でした。
でもね、前回よりもやや薄くなったように思うのって、私だけ?






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2020年7月21日
今日は、土用の丑の日なんだってさ。

でもウチじゃ、今年もうなぎは食べられません。
だって、国産モノは相変わらず高いんだもん。


そこで今年も、やっぱり“うな次郎”。
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魚のすり身で作られた、うなぎの蒲焼風の食べ物です。
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品質表示を見ても、うなぎの“う”の字も出てきやしない。
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こんなん出ましたけど!(山椒は拙宅に常備のものを追加投入しました)
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皮目もうなぎそっくり。
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身はふわふわ。
関東風のうなぎみたいですね。
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毎年続けて食べているけれど、今年のはかまぼこの風味がかなり消えて、食べやすくなったね。
それに香ばしさもついておりましたよ。
ただ、味がちょっとだけ薄くなったかな。
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最後はご飯に乗っけていただきました。
これが本物のうなぎだったら、なんと贅沢なことか。
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でもそのご飯が麦飯なのは、どうかご愛嬌。
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貧乏人は麦を喰えですからね。
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【お酒】1836.和田龍 純米酒 カップ [20.長野県の酒]

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加工者 和田龍酒造株式会社
長野県上田市中央西1-14-14

原材料 米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分 15度
精米歩合 70%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




和田龍酒造さんが普通酒だった佳撰クラスのお酒を2020年4月から純米化なさったことは、昨日いただいた1835.和田龍 300ml (普通酒)の記事で報告させていただきました。

今日いただくこのお酒の品質表示には、醸造アルコールの表示がないのみならず、「このおさけは純米酒です。」と表示されておりましたよ。
いくら純米酒の基準に適合していても、純米酒であることを積極的に表示しなければ、それは純米酒ではありませんからね。
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ただ、製造者ではなくて“加工者”と表示されているところが、いささか気になるところでした。
もしかしたら、製造は他所へ委託なさっているのでしょうか?


それでは、昨日いただいた普通酒とのちがいを探るべく、心していただいてみたいと思います。
純米酒ですから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明だった普通酒とは異なって、かすかに茶色がかっておりました。
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うまみはやや淡めです。
最初に熟成感が来ますね。
枯れておりますが、角や荒さは感じません。
米のうまみは熟成感よりも弱めで厚みがないものの、舌の上を鋭く突くようです。
酒臭さは感じません。
キレはよく、スッと引きますね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めで前に出て来ません。


やや淡麗でちょい枯スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
様々な味の要素が働いていた普通酒と異なって、純米酒は枯れた感じで勝負してきましたか!
それでも角や荒さはなくて、穏やかな枯れ具合でしたよ。
しかも苦みや雑味がなく、かつキレがよくて後味はスッキリしておりました。

これはあくまでも私の感想ですが、普通酒とは味の方向性がまったくちがうように感じました。
蔵元さんはきっと、熟成酒にこそ活路ありとご判断なさったのでしょう。

和田龍は、普通酒も純米酒も、いずれもおいしいお酒でした。
ただ、アル添酒を好みとし、かつ判官贔屓の私といたしましては、もはやいただけない普通酒の味わいに未練を感じてしまうところでございましたとさ。

【お酒】1835.和田龍 300ml (普通酒) [20.長野県の酒]

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和田龍酒造株式会社
長野県上田市中央西一丁目14-14

アルコール分15度以上16度未満
原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
300ml
(以上、ラベルより転記)




上田城の北側に蔵を構える和田龍酒造さん。
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今日いただくこのお酒は、普通酒です。
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製造年月日は去年の年末。
このお酒は2020年5月30日に入手したのですが、その時点で当方が独自に定めた入手基準(“考慮すべき特段の事由なき限り、当月または前月製造分のもののみ入手する”)にかすりもしませんでした。
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では、なぜ入手したのか?

蔵元さんのお話によれば、和田龍酒造さんでは普通酒だった佳撰クラスのお酒を2020年4月から純米化なさったのだそうです(ただし本醸造は一部の商品で継続中とのこと)。
そしてこの普通酒300mlは、私が和田龍酒造さんを訪問した2020年5月30日に店頭に残っていた最後の一本だったのです。
それ故に、当方独自の入手基準中の“特段の事情”に合致するものとして、入手を決めたわけでした。
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(右が純米化されたカップ酒です。)

文献によれば「「小さな蔵だからこそ、お酒を通じて皆様との繋がりをいつまでも大切に出来る、顔の見える会社でありたい」と和田社長。元来、日本酒はその土地の歴史、気候、風土、食生活と共に育って来た大切な食文化であるという考えに基づき、それぞれのお酒が目指す酒質に合わせて、米や酵母や製法を柔軟な発想で選択し酒造りを行っている。」(※1)とありましたが、佳撰クラスの純米化もこの発想が具現化された一事象だったのかもしれませんね。


それでは、この貴重な普通酒をいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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うまみはやや淡めです。
それでも米のうまみに厚みを少し感じ、香ばしさもかすかに感じます。
苦みが少しあって、弱めですが鋭さをはっきりと感じます。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょうか。
すっぱさはかなり弱めですが、それでも鋭さがわかります。
スースー感は少しはっきりで、それにちょいピリです。

甘みはひかえめです。
弱くはなく、存在はよくわかって幅を感じるものの、けっして前には出てこないみたいです。


やや淡麗でちょい苦ちょいスーちょいピリ旨辛口のおいしいお酒でした。
やや淡めながらにうまみがしっかりしていて、飲み応えを感じました。
ちょい苦、ちょいスー、ちょいピリでしたが、それぞれが突出することなく味を引き締めているようでした。
辛口でキリッと引き締まっておりましたが、けっしてペラペラではありませんでした。
それでいてキレがよく、後味はすっきりしておりました。

なかなかいけるんじゃないの!
けっして飲みやすくはないものの、味がしっかりしていて淡めなのに飲み応え満載でした。
これはきっと、特に濃い味付けの料理に合いそうでした。

そんなこの普通酒。
今となっては、もう誰もいただくことができなくなってしまったのでした。
はたして純米化されたお酒の味やいかに!
明日の、和田龍カップのこころだ~♪(小沢昭一的こころより)




その和田龍普通酒に合わせた粗末なエサはこちら。


きゅうりのごま酢和え。
暑くなればなるほど、冷たいきゅうりのおいしさが増しますね。
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そして、冷蔵庫の残り物で作ったオムレツ。
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ごちそうさまでした。





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昨日は私を監禁した黒猫のダンナ。
今日は身を挺して私の通行を妨害したのでした。
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まあでも、よくもこれほどまでに慣れてくださったものですわ。
最初は私の顔を見るだけで逃げていたし、それにエサなんか一度もあげたことがないのにさ。
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(友情出演)


(※1)『ようこそ日本酒の國へ』p.037(2014.5改訂 合同会社デザインファームアンドリゾート)