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【お酒】1824.黄桜 通の本醸造 吟醸・古酒ブレンド 180ml [26.京都府の酒]

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●製造者:黄桜酒造株式会社 +M
京都市伏見区塩屋町223

●品目:清酒
●内容量:180ml
●アルコール分:15度
●原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
●精米歩合:65%
(包装フィルムより転記)




今週は、新型コロナウィルス蔓延による緊急事態宣言期間中に近所のスーパーで入手した黄桜3種をいただきます。
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まずは、“通の本醸造”。
なんでも本醸造のお酒に吟醸酒と古酒とをブレンドしてあるのだとか。
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そういえば、“本醸造(本造り)”の規格を最初に提言して世に送り出したのは、ほかならぬ黄桜さんでしたね。
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フィルムをはがすためのミシン目が貫いていてわかりづらいですが、どうやら上燗(熱め)がオススメなのだとか。
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ということで、今日は熱めの燗でいただきますよ。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
含んでもわかりません。

うまみはやや濃いめでしょう。
最初に熟成感が来るみたいですが、角がなくて穏やかです。
それに米のうまみが続いて、幅はないもののじんわりと広がります。
苦みがあって、弱めですが鋭さを少し感じます。
キレはよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはかなり弱めです。
スースー感が少しありますが、ピリピリ感はないですね。

甘みはややひかえめでした。
弱めでしたが、弱めなりに幅を感じます。


やや濃醇でちょい苦ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
熟成感が穏やかで、米のうまみとのバランスがいい感じでした。
それでいてキレがよく、後味はスッキリしておりました。
弱めの苦みがいい感じに引き締めておりましたが、冷めてくるにつれて徐々に目立ってくるみたいでした。

古酒をブレンドした効果はよくわかりました。
でも、吟醸酒をブレンドした効果っていったい?

【お酒】1823.西之門 純米大吟醸 300ml [20.長野県の酒]

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製造元 株式会社よしのや
長野市西之門町941

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合/40%
アルコール分/17度
内容量/300ml
(以上、ラベルより転記)




古くから「善光寺にいちばん近い蔵元」として知られる」(※1)というよしのやさん。
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そのよしのやさんのお酒は、かつて1706.雲山 純米酒 カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、精米歩合40%という純米大吟醸でした。
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表示はされておりませんでしたが、“山田錦使用”と、購入した際に対応していただいたおねえさんから教えていただいていたのでした。
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山田錦使用で40%と高精白であるからでしょうか、お値段はなんと300mlで1,980円(税込)。
このブログで紹介したお酒の中では、おそらく最高値でしょう。
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純米大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくわずかでした。
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上立ち香はないですね。
でも、一口含むと、フルーティーな風味が口の中に広がって、鼻へと抜けて行きます。
それに上等な接着剤みたいな香りとともに、フレッシュさも少しあるかな。
上等な接着剤ってどんなのだよ!

うまみはやや濃いめでしょう。
米のうまみそのもので、透明感があるのに厚みを感じます。
吟醸酒らしい苦みはありますが、ごくかすかです。
熟成感も酒臭さも、ほとんどわからないくらいです。
キレはとてもよいですね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めではあるものの、弱めなりに鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みも少し感じますよ。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりでしょう。
けっしてべとつかず、かなりさらっとしておりますが、幅のある甘みです。


やや濃醇でちょい爽快のちょいすっぱちょい深スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
わかりづらいわ。

うまみに厚みがあるのに透明感があるのは、おそらく山田錦の特徴ではないでしょうか。
酸味がいい感じに効いていて味を引き締めるとともに、酸味自体に深みを少し感じました。
甘みがコクを添えており、それでいてキレがよくて後味がスッキリしておりましした。
フルーティーな香りとともに生貯蔵酒のようなフレッシュな風味もありましたが、けっしてしつこくはありませんでした。

さすが、(純米)大吟醸を名乗るだけありますね。
吟醸造りのよさを活かしつつも、香り一辺倒ではなくて食事と合うおいしいお酒でした。

それ故に、あっちゅう間でございましたとさ。
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その300mlで1,980円の純米大吟醸と合わせた粗末なエサはこちら。


スーパーでおいしそうなにら(山形県新庄市産)を見つけたので、にら納豆。
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冷蔵庫の残り物の煮物に、
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出汁巻き卵でございましたとさ。
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ごちそうさまでした。

(※1)川崎史郎:文・小林敬一:写真『酒蔵で訪ねる信州』p.16(2008.5 信濃毎日新聞社)

《焼酎》154.金黒 25% 220ml [9940.福岡県の焼酎]

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製造者 ニッカウヰスキー株式会社門司工場
福岡県北九州市門司区大里元町2-1
販売者 アサヒビール株式会社
東京都墨田区吾妻橋1-23-1

本格焼酎
原材料 さつまいも、米麹(国産米)
アルコール分 25%
容量 220ml
(以上、包装フィルムより転記)




今週の平日には、風味が薄い前割り焼酎3種をいただきました。
それ故に、ここらで風味がしっかりした焼酎をいただきたくなってしまいました。

在庫を探してみたところ、焼酎があったじゃあ~りませんか!
なんでも、ニッカウヰスキー門司工場で製造された芋焼酎なのだとか。
しかも蔵元さんのWebsiteによれば、どうやら黒麹仕込のようですね。
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使用している芋の全量が鹿児島県産の黄金千貫(こがねせんがん)だということはわかりましたが、“芋とろ火炊き贅沢蒸留”ってのはいったい?
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それではいただいてみたいと思います。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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最初に華やかな香りが鼻へと抜けて行きます。
それに芋のふっくら感が弱めながらに続くようです。
重さはまったくなく、黒麹の香ばしさもかなり弱めです。
甘みは弱めながらにわかります。
でも、25度ですからやっぱりちょいピリですね。


次に、ロックで。
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ロックでありがちな苦みが出ます。
強くはないものの、鋭さがありますよ。
でも、生(き)よりも甘みがわかりやすくなったようです。
風味は引きますね。


最後はお湯割りでいただきます。
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酸味が出ますね。
少し鋭いかな。
その酸味に、華やかさが続くようです。
割ったせいか、かなりスッキリしております。



華やかでスッキリの芋焼酎でした。
重さゼロで、黒麹の香ばしさはかなり弱めの飲みやすい芋焼酎でした。
風味よりも、むしろ華やかな香りを楽しむ焼酎ではないでしょうか。

私の少ない経験から察するに、昨今の芋焼酎って、黒霧島のような軽くてスッキリしたものと、さつま白波みたいにどっしりとした飲み応えのあるものとに分かれるように思いますよ。
世に出回っている商品の大勢は前者でしょうけれど、あたしゃむしろさつま白波のどっしりとした風味が好きですわ。

この金黒はまちがいなく前者でしょうけれど、それ故に私といたしましてはいささか物足りなさを感じてしまいました。





この金黒に合わせた今日のエサはこちら。


まずは冷蔵庫の残り物のコールスロー。
キャベツは生ですが、にんじんはレンジで火を通して甘みを出しました。
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トマトとさば缶。
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ペンネと合わせました。
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塩気はひかえめにしましたが、トマトの酸味とにんにくの風味が効いていてまいう~♪
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

ダンナには、今日もいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

《焼酎》153.栗焼酎 よさこい 180ml [9939.高知県の焼酎]

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製造者 菊水酒造株式会社
高知県安芸市本町4丁目6-25

品目/本格焼酎
内容量 180ml詰
アルコール分 12度
原材料名 栗・麦・米(国産)・米麹(国産米)
(以上、ラベルより転記)




今週は、菊水酒造さんの以下の前割り焼酎をいただいております。
151.むぎ焼酎 天然水割り焼酎 竜馬 180ml
152.純米焼酎 よさこい 180ml

今日いただくこのお酒は、主原料の筆頭が“栗”の栗焼酎でした。
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低温蒸留ということは、これもきっといわゆるひとつの減圧蒸留なのでしょう。
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まずは、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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香ばしさがありますね。
強くはないものの、風味として感じます。
甘みもほんのりと感じます。
苦みと水っぽさとがありますが、これまでにいただいた2種類と比べるとこれがもっとも弱いみたいです。
焦げ臭さはゼロですね。



ここで、燗にしてみました。
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ありゃ!
苦みが出てしまいました。
少し強めで、鋭いですね。
香ばしさや甘みは引いてしまいましたよ。



冷やしていただくべきでした。
それに冷やしても、他の2種類よりははっきりはしていたものの、風味はやはり弱めでした。
できれば15度くらいで試してみたいところでしたよ。
よほど風味がしっかりしたものでないかぎり、穀物を主原料とする減圧蒸留の焼酎は12度台では風味をしっかりと感じることは難しいのではないでしょうか。

《焼酎》152.純米焼酎 よさこい 180ml [9939.高知県の焼酎]

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菊水酒造株式会社
高知県安芸市本町4丁目6-25

本格焼酎
容量180ml詰
アルコール分 12度
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)
(以上、ラベルより転記)




一昨日にいただいた151.むぎ焼酎 天然水割り焼酎 竜馬 180mlに引きつづき、今日も菊水酒造さんの焼酎をいただきます。

今日いただくこの焼酎は米焼酎でしたが、アルコール度数が12度ですから、これも同じく前割り焼酎のようでした。
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能書が表示されておりました。
低温蒸留ということは、きっと減圧蒸留なのでしょう。
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まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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米の風味をふんわりと感じますが、薄めです。
水の味もよくわかるくらいです。
甘みがあって、ほんのりですがわかります。
苦みはかすかかな。
焦げ臭さはありません。



ここで、残りを燗にしてみました。
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ああ、昨日と同じだ。
いっそう薄まるね。
風味も甘みも引いてしまいました。



香りの強い芋焼酎ならばともかく、とくに風味が繊細な減圧蒸留の米焼酎・麦焼酎は12度台だと薄く感じてしまいますね。
割るならば、15度くらい(25度のものであれば“焼酎6:水/湯4”)にしておいたほうがよいのかもしれませんね。

《焼酎》151.むぎ焼酎 天然水割り焼酎 竜馬 180ml [9939.高知県の焼酎]

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製造者 菊水酒造株式会社
高知県安芸市本町4-6-25

本格焼酎
原材料名 麦・麦こうじ
アルコール分12%
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




今週は、菊水酒造さんの前割り焼酎3種類をいただく予定です。

まず最初は麦焼酎。
アルコール度数12%の、いわゆるひとつの“前割り焼酎”ってやつでした。
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麦麹使用ということは、江戸時代から自家用として生産されてきた伝統的な壱岐焼酎の系譜ではなくて、昭和の後期に商業目的で開発生産されはじめた大分麦焼酎の製法でしょうね。
ということは、もしかしたら減圧蒸留なのでしょうか?
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冷やして販売されておりましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
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割ってあるせいか、麦の風味はかなり弱めです。
むしろ水の味のほうがよくわかるくらいです。
苦みがかすかにあることがわかります。
甘みはほんのりと感じる程度です。
一方で焦げ臭さを感じないことから、おそらくこれは減圧蒸留の麦焼酎なのでしょう。

さっぱりした味の麦焼酎でした。
風味はかなり弱めでした。



ここで、燗にしてみましたよ。
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ありゃ!
麦の風味も、甘み苦みもいっさいが引いてしまいました。
燗にしたことで、かなり薄くなってしまいましたよ。


これは全量を冷やしていだだくべきでした。
というか、減圧の麦焼酎ってのは、お湯割りにするよりも、冷たいものをロックでいただくのが一番おいしいのかもしれませんね。

【お酒】1822.久礼 純米酒 300ml [39.高知県の酒]

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有限会社西岡酒造店
高知県高岡郡中土佐町久礼6154

原材料名米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合‥60%
アルコール分‥16度
内容量‥300ml
(以上、ラベルより転記)




久礼(くれ)というこのお酒。
手元にあった文献をあたってみたのですが、触れている記述を見つけることはできませんでした。

そうと決まれば、自分の舌のみを信じていただくしかありません。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りが少し立ってまいりました。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみに厚みを少し感じて、それが舌の上に乗っかって来ます。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)は香りほどはっきりはしておりませんが、ふんわりと感じます。
熟成感はないですね。
苦みはごくかすかでしょう。
キレはよく、スッと引いて行きますよ。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、やや鋭いみたいです。
それに酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感は少しはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめかな。
かなり弱めでさらっとしておりますが、それでも甘みに幅を感じます。


ちょいすっぱちょいスーでスッキリ旨やや辛口のおいしお酒でした。
けっして濃くはないものの、米のうまみに厚みがあり、酒臭さをふんわりと感じて飲み応えがありました。
酸味が突出することなくいい感じに効いており、その酸味自体に深みを少し感じました。
弱めの甘みもいい感じにコクを添えており、しかもキレがよくて後味がスッキリしておりました。

これはうまいね。
クセがなく、味の要素がバランスよく働いているようでした。
なかなかいけるのではないでしょうか。




このお酒に合わせたのは、

山形県産さくらんぼのジャム。
先週末に山形へ出かけた際に、極秘のルート(笑)で頂戴したのでした。
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ヨーグルトにかけていただくのがオススメなのだとか。
おかげさまで、毎朝おいしくいただいております。
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今日は、この甘酸っぱい山形県産さくらんぼのジャムを、料理に使ってやろうという算段なのでした。
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まずはジャムを潰してペースト状にしておきます。
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これにあわせた調味料は、酒、淡口しょうゆ、にんにく。
淡口しょうゆは、濃口よりもさくらんぼの風味を邪魔しないのではないかと考えたが故に用いました。
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酒、淡口しょうゆ、そしておろしにんにくを、ジャムと混ぜておきます。
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取り出だしましたるは、鶏もも肉。
余分な筋や脂肪を取り除きました。
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両面に塩コショウを振り、皮目にフォークで穴をまんべんなく開けておきます。
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まずは中火。
フライパンで両面に焦げ目をつけておきます。
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弱火にしたのち、調味料を混ぜたジャムを投入して、フタをして5分間。
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できました。
鶏もも肉の山形県産さくらんぼソースがけ。
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さくらんぼの風味が豊かで、甘酸っぱくてまいう~♪
淡口しょうゆを使って正解でした。
にんにくもいい感じに効いておりましたよ。
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ごちそうさまでした。




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ダンナには、今日もいっぱい遊んでいただきましたとさ。
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(友情出演)

温故知新の酒集め [旅]

“温故知新”

[論語(為政)「温故而知新、可以為師矣」](古い事柄も新しい物事もよく知っていて初めて人の師となるにふさわしい意)昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること。古きをたずねて新しきを知る。
(広辞苑 第五版;電子辞書)



この趣味を始めてから、間もなく7年が経過しようとしております。
その間、全国各地を徘徊し、酒集めをしてまいりました。

その徘徊を通じて、あたしゃとくに山形県には深い愛着を抱くようになってしまったのでした。
山形県では、お酒も食べ物も私の好みと合致するところが大いにあったものですから。

しかし、愛着を抱けば訪問する回数が増え、その結果として未入手のお酒を探すネタが切れかかっていたのでした。
それでもこの梅雨に入り始めた時期には、山形県にはおいしいものがたくさん出回るので、是非とも出かけたいところなのです。

そこで今回は、“温故知新”。すなわち、
山形県内のかつて訪問した地を再び訪れて酒集めをし、その際に新たな“何か”を発見をしてやろうと考えたのでした。


なお、今回はJR東日本の“週末パス”を利用いたしました。
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☆★2020年6月13日(土)☆★


まずは、東京駅から。
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6:08発の上越新幹線とき301号新潟行に乗車。
山形県へ行くというのに上越新幹線っていったい?
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あーあ、
雨が降っていやがんの!
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とき301号に終点まで乗って、新潟駅で下車。
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新潟駅からは、快速べにばな号米沢行3822Dに乗車。
新潟県側から米坂線経由で山形県へ向かおうという算段だったのでした。
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やってきたのは、キハ110系のワンマン2連。
新型のGV-E400系が充当されているのかと思ったのですが、あてが外れました。
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快速べにばな号の車窓は、白新線→羽越本線を進んでいる間は住宅地や田んぼばかり。
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しかし坂町駅から米坂線へ入ると、一気に山深くなってまいりましたよ。
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玉川口駅跡を通過して、
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やって来たのは、小国駅(山形県西置賜郡小国町)。
米坂線が山形県へ入って最初の駅は、およそ6年ぶりの再訪でした。
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奇跡だ!
雨降っていないよ!
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小国駅の駅舎内には、なにやら黒い影が、
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くま駅長の“おぐたん”。
時節柄、マスクをつけておりました。
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クルクルバビンチョ、パペッピポ!
ヒヤヒヤドキッチョノ、お~ぐたん!古っ!
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爪がすごい!
こんなんで攻撃されたらイチコロだろ!
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色は黒猫と似ていますが、迫力がちがうね。
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(友情出演)

この時点で、10:19。
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先ほど乗ってきた快速べにばな号の次は、14:11まで列車が来ません。
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時間はたっぷりとありますから、ちょっと離れた場所にある道の駅まで歩いて行くつもりです。

まずは駅前にあるショッピングセンターに入っている酒屋さんで、これらをGET!
羽前桜川の上撰も、カップ酒も、いちおう既出です。
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かつて羽前桜川をいただいた際には、野沢酒造店さんは個人事業主(自然人商人)でした。
ですがその後、他資本を受け容れて株式会社化なさったのでした。
それ故に、当方が独自に定めたルールによれば、今回入手したこのお酒はいずれも新規のお酒として扱うことになるのでした。
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横川にかかる小国大橋より。
川風が涼しいね。
彼方に見える山の白いものは、雪渓かな?
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国道に沿って歩いて行きます。
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小国駅から1.5kmほどを30分かけて、やってきたのは“道の駅白い森おぐに”。
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隣には、スキー場がありましたよ。
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売店は別棟。
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その売店で、羽前桜川の300ml瓶3種をGET!
“まわる水”って、そのまんまやないか~い!
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道の駅からふたたび30分ほどかけて、小国の街へ戻ってまいりました。
急に腹が減ったと思ったら、11時半を回っておりました。
今朝の朝食が午前3時だったもので。
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お誂え向きに、お食事処を発見。
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まずはビール!
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そして、かつ丼(ごはん少なめじゃないと完食できなくなってしまったお年頃)。
お肉がやわらかくてジューシーでまいう~でした。
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あたしゃね、小国の街にはもう一か所、ぜひとも再び立ち寄りたい場所があったのでした。

それがここ、
諏訪神社。
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この景色、
尋常ではないことがおわかりでしょうか?(猫ではありません)
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この神社の参道の上を、米坂線の線路が思いっきり横切っているのです。
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踏切はなく、バラスト盛りの線路のまま!
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線路が先か?、参道が先か?(猫はさわらせてくれませんでした)
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線路に入ることは法に触れるでしょうけれど(実際に“伊代はまだ16だから”では済まされませんでしたし)、ここは信教の自由を享受すべく、敢えて線路を横断して拝殿にて二礼二拍手一礼。
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もちろん、帰りも米坂線の線路を横断しなければ戻れません。
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そんなこんなで、小国駅へと戻ってまいりました。
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小国駅からは、14:11発の米沢行普通1130Dに乗車。
新型のGV-E400系の単行でした。
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新緑の風景を眺めながら、1130Dに揺られて行きました。
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1130Dを途中の今泉駅で降りて、山形鉄道に乗りかえ。
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赤湯行の普通216Dに乗りかえました。
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216Dは、山形の農村地帯を走って行きます。
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終点の一つ手前の、南陽市役所駅(山形県南陽市)にて下車。
ここから赤湯の街(5年ぶりの再訪)を徘徊してやろうという算段なのでした。
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赤湯の街は、山が近いせいか涼しい風が穏やかに吹いていて気持ちがいいね。
しかも曇っているので日差しがなく、快適に徘徊することができましたよ。
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羽陽一献のカップ酒をGET!
5年前に既出ですが、ふたたび入手したいと思ってここ赤湯へやってきたのにあっさりと見つけてしまいましたよ。
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赤湯の街は温泉街。
足湯がありましたよ。
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お湯、少なっ!
掃除の直後だったのかな?
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温泉公衆浴場なんてのもありましたよ。
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その赤湯の街にあった酒屋さんで、米鶴の一合瓶と羽陽錦蘭の300ml瓶とをGET!
こんなのがあるだなんて、まったく知りませんでしたよ!
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そして最後に訪問したスーパーでは、東光の純米吟醸原酒一合瓶とともに、味マルジュウの2本買い!
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赤湯の街を1時間半ほどかけて徘徊したのち、赤湯駅へと辿り着きました。
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その赤湯駅では、ゆで干し大根をGET!
おいしかったので、また買おうと心に決めていたのでした。
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その赤湯駅からは、17:22発山形新幹線つばさ143号山形行に乗車。
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あーダメ人間だダメ人間だ!
新幹線(実は在来線の特急)に乗ると飲むクセがすっかりついたダメ人間だ!
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山形にかんぱ~い!
バカじゃないの。
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つばさ143号に20分ちょっと乗って、終点の山形駅にて下車。
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今日はカジョセン側。
ホテルがこっちにあったもので。
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コンビニで、北鹿(世界鷹小山家グループ所属;秋田県大館市)の紙パックを見つけてGET!
三増酒ではなかったので入手しました。
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ホテルにチェックインしたのち、夕暮れ時の山形の街へと繰り出します。
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向かうのは、もちろん居酒屋伝七さんですよ。
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あったあった!
お目当ての品が。
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わらびは次年子産(山形県北村山郡大石田町)。
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わらびって、シャキシャキでポキッと折れるんだぜ!
立ち食いそば屋の山菜そばで出てくるフニャフニャのやつとはちがうのだよ!
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塩蔵うどの煮物。
うどは塩漬けにすることで、風味が凝縮されるのですよ。
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おかひじき(左)と、しおで(右)。
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おかひじきはシャキシャキで青みがいい感じ。
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しおでは柔らかくてやさしい風味。
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きゅうりの辛子漬け。
野菜さえもおいしいね。
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北海道産塩ウニをくらげにかけたもの。
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これは酒が進む一品ですぞ!
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これらに合わせたのは、羽前桜川の辛口!
今日訪問した小国のお酒です。
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そして、満を持しての月山竹!
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風味絶佳でものすごくまいう~♪
あたしゃこれが食べたくて、あえてこの時期に山形へ来たのですよ。
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味噌をつけて食べるそうですが、いりません(キッパリ)!
味噌は別のつまみとしていただきます。
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この月山竹に合わせたのが、初孫の“冬のカノン”なる吟醸酒。
きれいさが特徴の初孫ですが、米のうまみに厚みを感じました。
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なにやら賞をとったそうでした。
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料理はさらに続きます。
ローストビーフと、紋甲イカ。
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ローストビーフやわらかっ!
それにジューシー!
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紋甲イカはねっとりだね。
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これに合わせたのは、東北泉の雄町生酒。
キリっと引き締まった味が合う!
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今日はまだまだ出るんだってさ!
鯛の塩麴漬けの焼き物。
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鯛のうま味が凝縮されておりましたよ!
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〆は、わらび・あかみず・真竹入りの味噌汁。
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わらびもあかみずも真竹もシャキシャキでまいう~♪
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まだまだ飲みたくなっちゃったので、禁断の四合目に突入!
あら玉は、きれいなのにどっしりしていておいしいね。
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あー、飲んだ飲んだ!
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最後は、山形県産さくらんぼジャムをクリームチーズに乗せたもの。
サクランボの風味が口の中で爆発したのでした。
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居酒屋伝七さん、今日も堪能させていただきました!
山形に伝七さんがある限り、あたしゃ這ってでも通い続けますよ。
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こうして、山形の夜は更けて行ったのでした。
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おいしいものをいっぱいいただいたためか、それとも四合飲んだせいか、
イヤな夢ばかりみる普段とちがって、ぐっすりと眠ることができました。





☆★2020年6月14日(日)☆★



翌朝。
ホテルの窓の外に、赤い鳥居を発見。
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壽稲荷神社。
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どうやらここが、霞城(山形城)の南の玄関だったのね。
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
昨晩は、おいしいお酒と食べ物とをありがとうございました。
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駅へ向かう途中にあったマックスバリュで、澤正宗の純米酒カップをGET!
三回目の入手ですが、おいしいので買っちゃいました。
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山形駅へ到着。
あとは電車を乗り継いで、苦界へと戻るのみ。
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山形駅からは、6:30発の福島行普通420Mに乗車。
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蔵王よ、
また来るぜ!
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新緑の板谷峠で、山形県に別れを告げて、
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420Mを終点の福島駅まで乗って、東北本線の電車に乗り換え。
8:12発の新白河行普通2132Mでした。
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新白河駅で、9:53発の黒磯行普通4130Mに乗り換え。
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黒磯駅で、10:23発の宇都宮行640Mに乗り換え。
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ここで、緊急事態が発生!
黒磯駅のNEWDAYS(駅売店)がコロナ禍のため休業中で、
ビールを入手できませんでした。
しかたがなく、お茶で我慢したのでした。
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640Mを我慢して乗って、終点の宇都宮駅にて下車。
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え?
なんだって?










そうですよ!
 
いつもの茶番劇のはじまりですよ!
 
なんか文句あるか?
 



まずは餃子像様に最敬礼!<(_ _)>
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バスに乗って、東武駅前を目指します。
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目指したのは、もちろん三平食堂さんですよ!
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いつもは生ですが、今日は大びんいっちゃいますよ!
だって黒磯駅で買えなかったんだもん。
なんか文句あるか?
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そして、生野菜サラダ。
われわれ草食動物にとってのパフェやわ!
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野菜がどれもまいう~♪
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そしてもちろん餃子もいただきます。
奥が普通の餃子で、手前がしそ餃子です。
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普通の餃子。
野菜たっぷりのこの餡が、草食動物であるワタクシを魅了してやまないのですよ!
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しそ餃子。
野菜たっぷりの餡を、しその葉で巻いてあるのです。
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これらを孤独のグルメ方式(酢+こしょう+ラー油)でいただきます。
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大瓶をさっさと空けて、十一正宗の燗酒に移行!
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きれいな味の十一正宗が、野菜たっぷりの餃子ととてもよく合うのですよ。
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三平食堂さん、毎度のことながら堪能させていただきました。

お腹も心も満たされたところで、オリオン通りを歩いて宇都宮駅へと戻ります。
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アーケードが切れたところで、雨が降ってきやがった。
今回の旅では、最後の最後で雨に降られたのでした。
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たとえ雨に降られても、宇都宮の総鎮守である二荒山神社に参拝しないわけにはまいりません。
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95段の石段を登って、
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拝殿にて二礼二拍手一礼。
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二荒山神社への参拝を終えたのち、石段を下りて宇都宮駅へと戻って、
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宇都宮駅からは、上野東京ラインのグリーン車に乗って、
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ビールを飲みながら帰りました。
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はやく着いたので、ダンナには2日分をたっぷりと遊んでいただくことができましたとさ。
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以上、
・カップ酒3個(うち再度購入2個)
・一合瓶2本
・紙パック1個
・300ml瓶5本
の旅でした。



次の酒集めは、梅雨明け後の出発を計画しております。
それまではおとなしくしているつもりですが、梅雨の晴れ間の休日には日帰りで出かけちゃうかも。

【お酒】1821.鳳凰聖徳 大吟醸 180ml [10.群馬県の酒]

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聖徳銘醸株式会社
群馬県甘楽郡甘楽町大字白倉686-1

アルコール分15度
原材料名/米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合38%
180ml
(以上、ラベルより転記)




聖徳銘醸さんのお酒は、かつて1158.聖徳 別撰 ホーオーセイトク カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、精米歩合38%のアル添大吟醸でした。
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大吟醸ですから、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はないですね。
含んでも、ほとんどわからない(ごくかすかかな?)ですね。

うまみはやや淡めです。
米のうまみが広がらず、舌の上をピンと突いてきます。
苦みがありますが、かすかです。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで鋭さはありませんが、よくわかります。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、さりげなく幅を感じます。


味の調和が絶妙な、やや淡麗で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
うまみがやや淡めでしたが、雑味がなくてきれいなせいか、いい感じに効いておりました。
それに苦みと酸味、それに甘みとがそれぞれ弱めながらにもうまく効いておりました。

これ、うまいね。
雑味がなくてきれいで、かつ味のバランスが絶妙なところが、大吟醸たる所以でしょうか

【お酒】1820.貴娘 純米吟醸 180ml [10.群馬県の酒]

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貴娘酒造株式会社
群馬県吾妻郡中之条町大字大塚1768の2

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 58%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




貴娘酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
1571.貴娘 カップ
1582.小雪 生貯蔵酒 300ml
1603.貴娘 からくち 本醸造 180ml

今日いただくこのお酒は、精米歩合58%の純米吟醸酒でした。
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純米吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかりました。
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上立ち香は、盃に鼻を近づけるとかすかにわかる程度です。
ですが一口含むと、花っぽい香りが口の中に広がって、鼻へと抜けて行きます。

うまみはやや濃いめでしょう。
米のうまみをじんわりと感じ、厚みもありますね。
苦みがあるみたいですが、弱めで鋭さもひかえめです。
熟成感はありませんが、酒臭さ(ほめ言葉です)はごくかすかに感じます。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは強くはないものの鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりかな。
べとついた感じはないものの、幅を少し感じます。


やや濃醇で芳香ちょいすっぱ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
花っぽい香りがありましたが、しつこくはありませんでした。
米のうまみがじんわりで、それを苦みが前に出ることなく引き締めているようでした。
すっぱさが少し目立つようでしたが、それも食事と合わせる際にはよいほうに働くのではないでしょうか。

こういう香りのあるお酒は毎日飲むにはどうかと思いますが、たまにはいいかもね。