《焼酎》14.海童 12度270mlカップ [9946.鹿児島県の焼酎]
濵田酒造株式会社
鹿児島県いちき串木野市西薩町17-7
原材料/さつまいも(鹿児島県産)、米麹(国産米)
アルコール分/12度以上13度未満
容量/270ml
(以上、ラベルより転記)
熊本県内にあったコンビニで見つけた、鹿児島の芋焼酎です。
アルコール度数が12度ですから、あらかじめ蔵元さんで瓶詰め前に“前割り”がしてあるのでしょうね。
前割りってのは、「名前のとおり、あらかじめ焼酎を水で割り、しばらく寝かせてから飲む方法」(※1)で、「その場で割る水割りに比べ、焼酎と水がじっくりとなじむため、焼酎の口あたりがまろやかになり、芋焼酎の本当のよさが味わえる」(※1)のだとか。
これは単なる感覚の問題だけではなく、「焼酎に含まれるアルコール(エタノール分子)と、水の分子の混ざり方に関係します。数日寝かせる間に、水分子がエタノール分子の周りを取り囲み、このことが飲み手に「アルコールの刺激が弱く、まろやかだ」と感じさせる要因になるようです。」(※1)とのこと。
きょういただくこの前割り焼酎は、はたして上記のとおりまろやかな味わいなのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。
まずは、冷蔵庫で冷やしたものを。
一口含むと、芋っぽい香りがふわっと鼻へ抜けていきます。
黒麹っぽい香ばしさもありますが、しつこくはないですね。
酸味はほとんどなく、甘みもかすかに感じる程度です。
それに口当たりがさっぱりしていて、しかもキレがよいですね。
ちょいフワちょい香ばしさの、さっぱりスッキリした味わいでした。
たしかにまろやかで、角はないですね。
それに割ってあるためか、口当たりもさっぱりしておりました。
ここで、残ったものをカップごと電子レンジであたためてみましたよ。
アルコール香が少しはっきりしてきましたが、芋っぽい香りも際立ってきましたよ。
華やかさはないものの、ふっくらとした芋の香りです。
逆に、香ばしさは穏やかになってきたようです。
それに甘みが引いて、キリッと引き締まってまいりましたね。
冷やすとさっぱりしているが、燗だと香りふっくらでキリッと引き締まった味わいの焼酎でした。
前割りで薄めてあるためか、お酒(いわゆる日本酒)と比べると水っぽく感じるかもしれません。
それでも香りがしっかりしているので、物足りなさはないですね。
さらに角や雑味がまったくなくてまろやかで、しかも口当たりがよいのでスイスイといけてしまいます。
九州の言葉を借りて表現するならば、この焼酎は、コンビニで買えるお手軽なダレヤメ(「鹿児島の方言で晩酌のことである。一日の締めくくりにダレ(疲れ)を癒す・ヤメ(止める)ことに由来する。」(※2))だと思いましたとさ。
(※1)鮫島吉廣監修 メディアファクトリー編集『ゼロから始める焼酎入門』p.24(2014.4 株式会社KADOKAWA)
(※2)鹿児島県本格焼酎技術研究会『かごしま文庫(62) 鹿児島の本格焼酎』p.148(2000.6 春苑堂出版)
この海童カップはミニストップで買いました。こういう前割りカップは直ぐ呑めて有難いですね。
by エクスプロイダー (2017-10-23 23:38)
エクスプロイダーさん、なーんや。
そっちやったら売っとんのかい!
こっちじゃ見たことがありません。
by skekhtehuacso (2017-10-24 21:42)