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出かけます [雑感]

おまっとさんでした!
(キンキンより)

緊急事態宣言が解除されましたので、大手を振って出かけますよ!



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もちろん、意に反した他者への感染を防ぐべく、その対策は徹底してまいります。

あたしゃ思うに、マスクや手洗いはもちろん重要ですが、
それに加えて“歯磨き”の励行ってのも有効な感染防止策だと思いますよ。
だって、口腔にウィルスを定着させないためには、清潔に保つことが必要不可欠でしょうからね。

もちろん普段から実践しておりますが、歯磨きセットを携行し、食後の歯磨きを徹底いたします。
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セリアで入手した100円(税別)の歯ブラシ。
あたしゃいつも、これを愛用しています。



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今回は、二週にわたって出かけるつもりです。

一週目は、明日からの土日(5/30-31)。
5月の初めに予定していた酒集め“リベンジ”です。
比較的近場ですが、思い切り徘徊して来ようと思います。

二週目は、二週間後の土日(6/13-14)。
これはいわば“温故知新”の旅。
かつて徘徊した場所を再度訪問してみようと思っております。
要するに、大好きな“あの県”ではネタがなくなりつつあるということなのですわ。


なーんてこうやって手のうちをばらしてしまうと、また誰かがいやがらせで雨を降らせるのかも。



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そういうことで、今週末の更新はお休みいたします。

次回の更新は、6/1(月)を予定しております。


それではみなさま、
ごきげんよう!






















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(友情出演)

【お酒】1812.聖冠 カップ [10.群馬県の酒]

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販売元:聖酒造株式会社OT
群馬県渋川市北橘町下箱田380

原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分:15度以上16度未満
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




伊香保温泉の玄関口である群馬県渋川市。
その渋川市内にあった道の駅で見つけたこのお酒をいただきます。
JR渋川駅の売店でも販売されておりましたよ。

ですが聖酒造さんは、本社は渋川市から少し離れた前橋市に置いていらっしゃるようですね。


このお酒ですが、聖酒造さんは“販売元”として表示されておりました。
ということは、製造者が別にいるのでしょうか?
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話のネタが尽きたところで、そろそろいただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日も塗る燗でいただきます。

いつもならばカップのまま電子レンジで燗にするところですが、このカップはPET樹脂製でした。
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そこで器を変えて燗にいたしました。
お酒の色はほとんどわからない程度でした。
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燗をつけると、お酒の甘い香りがクンと漂ってまいりました。

うまみは淡めです。
でもやわらかいうまみをふんわりと感じ、酒臭さ(ほめ言葉です)もわずかに感じました。
苦みがあって、弱めですが鋭さを少し感じます。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はややはっきりでしょうか。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さがあることがわかります。
むしろスースー感のほうがはっきりしているようです。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりです。
それでもべとついた感じはなく、かなりさらっとしております。


淡麗ちょい苦ちょいスー旨やや甘口のおいしいお酒でした。
燗をつけたときに漂う香りはいい感じでした。
淡めなりにうまみしっかりで、飲み応えを感じました。
ちょい苦ちょいスーでしたが、それも淡めであるが故に目立つ程度で、突出しているわけではありませんでした。

ものすごくうまいというわけではないものの、まあまあいけるほうではないでしょうか。

【お酒】1811.吉壽 カップ [12.千葉県の酒]

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吉崎酒造株式会社
千葉県君津市久留里市場102
(カップの印刷事項より転記)

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15度以上16度未満
内容量 180ml
(フタより転記)




久留里盆地の真ん中を、小櫃川が南から北へ流れ、川床や川岸に湧水が噴き出し、民家のすぐそばには“上総掘り”の井戸があって、年中冷たい清水があふれ出ている。」(※1)という、房総半島のほぼ中心に位置する街、久留里(くるり)。
なんでも「房総で一番雨の多い房総丘陵・三石山系の山林に降った雨が大地にしみこみます。それが湧水となって、水の町・久留里に、そして酒蔵へとよみがえるのです。」(※2)とあるとおり、久留里は清水に恵まれた街なのだそうです。

今日は、そんな「城下町久留里で寛永元年(1624年:ブログ筆者追記)に創業した老舗で」(※3)であって、「千葉県の酒蔵で最も古い」(※4)という吉崎酒造さんのカップ酒をいただきます。
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しかし残念ながら、糖類添加の三増酒(酸味料の表示なし)でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し茶色がかっていていて、透き通っておりました。
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うまみはわかりにくいですね。
熟成感と似て非なる画一的な風味、クドさが最初に来ます。
渋みがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
それでいて透明感がバッチリで、キレがよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさは、ないですね。
スースー感は少しわかります。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな?
弱めで幅やクドさはないものの、少しべとつきます。


ペラペラちょいクドちょい苦やや甘口のお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、米のうまみや酒臭さをを感じることができなかったことから、薄っぺらい印象でした。
それでいて味に角があったものの、アル添がうまく働いて和らげているようでした。
また甘みはコクを添えるでもなくべとついていたことから、中途半端な印象でした。

あくまでも、私の感想ですけれどね。

(※1)う沢喜久雄『房総酒蔵めぐり』p.24(2005.8 崙書房出版)
(※2)(※1)p.28
(※3)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.176(1997.6 青娥書房)
(※4)安藤三佐夫編著『千葉の地酒とうまい肴』p.36(2013.4 彩流社)

【お酒】1810.辯天 つや姫 特別純米酒 生酒 300ml [06.山形県の酒]

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合資会社後藤酒造店
山形県東置賜郡高畠町大字糠野目1462

アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米こうこ(国産米)
山形県産つや姫100%使用
精米歩合60%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




後藤酒造店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
719.羽陽辯天 カップ
746.辯天 本醸造 山田錦100% 300ml
1800.羽陽辯天 本醸造 300ml

今日いただくこのお酒は、山形県産の食用米“つや姫”を100%使用した特別純米酒生酒でした。
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生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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フレッシュな風味がはっきりしています。
それに、活性感(シュワ)もわずかにあるかな。

最初に酸味を感じます。
すっぱさが強くはないものの、けっこうな鋭さですぞ。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみが軽めでふんわりですが、幅を感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
苦みがあって、弱めですが重さがあることがわかります。
キレはよいですね。

甘みはややはっきりかな。
かなりさらっとしていますが、存在はよくわかります。


やや淡麗で爽快すっぱちょい重旨やや甘口のおいしいお酒でした。
フレッシュさがはっきりしていて、活性感もわずかながらに残っているようでした。
それに酸味がはっきりで、味の要素の中でもすっぱさが突出しておりました。
それ故に、荒々しさというか、角を少し感じました。
それに弱めの重さも感じ、さらに引き締まった感じがいたしました。
ですが甘みが穏やかに効いていて、それらを和らげてくれているように感じました。

うまいというよりも、面白いね。
暑いときにあっさりした食べ物をつまみながらいただいたら、食事のひとときをさわやかに過ごすことができるのではないでしょうか。



そのお酒に合わせた拙宅の粗末なエサはこちら。

山形のだし。
塩昆布を入れたら黒くなっちゃった。
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木綿豆腐の上に乗せていただきます。
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まいう~♪
お酒に合いました!
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なめ茸。
98円(税別)の一番安いやつ。
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いつもの出汁巻きに入れてみました。
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うまみが増すのみならず、なめ茸の触感がいい感じ。
おいしいね。
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ごちそうさまでした。



ああ、
また山形へ行きたくなってきちゃったよ。

近所での酒集め [散歩]

いかに孤独が大好きであっても、家の中に閉じこもってばかりでは気が滅入ってしまいます。

そこで今日は、近所を徘徊して、酒集めをしてみましたよ。


まずはとあるワイズマートで、黄桜3種をGET!
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とあるイオンでは、きりんざん(麒麟山)3種をGET!
あたしゃかつて麒麟山の蔵がある津川(新潟県東蒲原郡阿賀町)まで行ったことがあったのですが、こんなカップ酒なんて影もかたちもありませんでしたよ。
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そして最後は、とあるペリエで沢の鶴の本醸造上撰お燗瓶をGET!
既出ですが、久しぶりに見つけて入手したくなってしまいました。
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以上、カップ酒3個、一合瓶4本の成果でした。


今日は午後から晴れたので、ダンナにいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

“あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶 180ml”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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株式会社あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
アルコール分 14度
内容量 180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)


《初回記事はこちら》
【お酒】293.あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶




今日は、およそ6年弱ぶりにあさ開の本醸造生貯アルミ缶をまたいただいてみましたよ。
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本醸造ですが、生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっておりました。
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上立ち香はないですね。
含んでも、フレッシュな風味は弱めです。

うまみは、やや淡めかな?
それでも酒臭い(ほめ言葉です)うまみがじんわりで、米のうまみが透明感(山田錦使用酒みたいなやつ)を伴いながら広がります。
熟成感もかすかにあるみたいです。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはゼロではないものの、かなり弱めです。
スースー感がすこしはっきりですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
弱めですが、弱めなりに厚みがあることがわかります。


やや淡麗でちょい苦ちょいスー旨やや辛口のおいしいお酒でした。
フレッシュな風味がさりげなく、しつこさがゼロでいい感じでした。
うまみはやや淡めでしたが、それでもしっかりしていて飲み応えがありました。
また、苦みやスースー感が味のバランスを崩すことなくいい感じに味を引き締めているようでした。

安い生貯ってフレッシュさがしつこくて食事と合わせにくいものが少なからずあるように思いますが、このお酒はそのようなことがまったくなく、食事と合わせやすいお酒でした。
私は冷奴と合わせましたが、おいしくいただくことができましたとさ。















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ここ数日、イヤな夢を見ることが多くなりました。

その内容は、
[がく~(落胆した顔)]子どもの頃に親や大人たちから受けたひどい仕打ち、
[もうやだ~(悲しい顔)]退学したかったほどイヤだった高校生活、
[ふらふら]ブラック企業にうっかり就職してしまって毎日が苦痛だったときのこと、

もうとっくに忘れているはずのことでも、夢だとなぜか今でもその真っただ中にいるような気になってしまい、目が覚めてやっと過去のことだったと気がつくのです。

あたしゃただでさえ精神が狂っているのに、寝ているときまでこんな様子じゃ、さすがに参ってしまいますよ。


でもね、その原因は予想がつくのです。

私にとって仕事は、本当はやりたくないけれど、誰にも迷惑をかけずに生きていくためにしかたがなくやっている時間と魂との切り売りだとしか思っていないほど、やりがいも楽しみも一切感じることなく、まさにストレスの発生源そのものなのです。

その仕事で溜めたストレスは、これまで毎日のブログ更新や旅行、そしてのら猫とのふれあいでなんとかごまかしてきたのでした。

ところが、このご時世、旅行は自由にでかけられやしない。
前回出かけてからすでに1カ月半も経過しており、次の旅行も見通しがつかなくなってしまっております。

ブログの更新は、新規のお酒を入手できないことから延命策として隔日でしか進めることができておりません。
さらにこの一週間ほどは雨が降って気温が低下しているためか、帰宅しても猫はすでに寝ていて遊んでくれやしない(それでも寝床で触らせてはくれます)。

それ故に、仕事で蓄積したストレスをこれまで通り解消することができなくなっていて、その負荷が悪夢として具現してくるのでしょうよ。


あーあ、
これはもう、そろそろ出かけないとヤバいかもね。
千葉県は緊急事態宣言が解除されていませんが、それを待っていたらこっちが参ってしまうぜよ。

来週あたり、出かけてみようかな。

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(友情出演)

【お酒】1809.松翁 蔵酒 カップ [39.高知県の酒]

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松尾酒造株式会社
高知県香美市土佐山田町西本町5-1-1

清酒 180ml
アルコール分 18.0度以上19.0度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類・清酒(?)
(以上、カップの印刷事項とスタンプとより転記)




今日は、“蔵酒”なる高知県のにごり酒をいただきます。

アルコール度数が18度台と高めですから、原酒なのでしょうか?
それよりも、糖類の表示のとなりに、なにやらスタンプで追記してありますね。
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読みにくい表示ですが、2文字とも“さんずい”がついているように見えるところから推察するに、“清酒”と書かれているのでしょうか?
そうであれば、酒に酒を添加して造っているのかも?(合法です:酒税法3条7号ロ・同法施行令2条)。
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滓の量は。3~4割といったところでしょうか。
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にごり酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに象牙色でした。
見た目には、とろみは感じませんでしたよ。
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一口含むと、滓のざらつきをわずかに感じます。
見た目にはとろみは感じなかったものの、含むと少しあることがわかります。

うまみは、かなり濃いね!
米のうまみはもちろん感じますが、それとともに洋酒のような風味を感じ、それに重さを覚えます。
苦みがあって、強めでこれも重いですね。
もちろんキレはよろしくはございません。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはほとんど感じません。
ただ、スースー感がはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりです。
厚みのある甘みですが、クドさはほとんど感じません。


濃醇重ちょい苦スー甘口のお酒でした。
風味が独特で重く、苦みにも重さを感じました。
それでも、(添加されていないからでしょうけれど)酸味料添加酒のような画一さやクドさは感じませんでした。
甘みはかなり厚めでしたが、不思議とクドさはありませんでした。
スースー感がはっきりしておりましたが、もしかしたらアル添が風味をうまく和らげていたのかもしれません。

ただ、これ、回るのが早いね!
18度台だからでしょうか、飲み終わってから後片付けをしようとしたら、少しふらつきましたよ。

【お酒】1808.あさ開 本醸造 岩手ブルー〈岩〉 [03.岩手県の酒]

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株式会社 あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 14度
180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




あさ開さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
80.あさ開 アルミカップ アサビラキ
293.あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶2回目はこちら
409.あさ開 サケカップ(紙カップ)
412.あさ開 純米辛口 男の純米DRY
565.あさ開 本醸造 昭和旭蔵 300ml
731.あさ開 南部流寒造り 純米吟醸 180ml
1804.あさ開 純米酒 Proto type M 300ml
1806.あさ開 本醸造 岩手グリーン〈手〉

今日いただくこのお酒は、「岩手の「岩」をモチーフにしたデザイン」(蔵元さんのWebsiteより)の瓶に詰められておりました。
右側の小さな“手”と合わせて、“岩手”なのでしょうか?
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岩手グリーン〈手〉と同じ本醸造でしたが、こちらはアルコール度数が14度とやや低めの設定でした。
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しかもこちらは冷用なのだとか。
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本醸造ですが冷用とのことで、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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一口含むと、フレッシュな風味が少しあることがわかります。

うまみは淡めです。
やわらかいうまみをほんのりと感じるとともに、水あめのような風味もかすかに感じます。
苦みがあって、弱めですが鋭さがあることがわかります。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで、鋭さをわずかに感じます。
スースー感はありませんが、ピリピリ感はかすかながらにわかります。

甘みは、これはちょっとだけはっきりでしょうか?
たしかに弱めですが、それでも幅をはっきりと感じます。


淡麗ちょい爽快でちょい苦旨口のおいしいお酒でした。
フレッシュさがありましたが、しつこさは皆無でした。
淡めでしたが、それでもやわらかいうまみがほんのりと効いていてけっしてペラペラではありませんでした。
それを弱めの苦みとかすかなピリとがいい感じに引き締めておりました。
甘みは前には出てこずに、お酒の味を和らげているようでした。

これ、淡麗の冷用酒にしてはなかなかいけるのではないでしょうか。


実はワタクシ、盛岡でとあるお店を訪問し、このお酒を燗にしていただいていたのでした。

冷用とは知らずに燗でいただいて、「どえりゃあことさわやかだがね!」って思ったのですが、燗でも嫌味なくおいしくいただくことができましたとさ。

【お酒】1807.仁井田米でつくった純米酒 300ml [39.高知県の酒]

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文本酒造株式会社
高知県高岡郡四万十町本町4-23

アルコール分16%
原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
原料米:四万十町産特別栽培米「にこまる」100%使用
精米歩合:70%
内容量:300ml
(以上、ラベルより転記)




今日は、“仁井田米でつくった純米酒”なるお酒をいただきます。
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この“仁井田米”ですが、、JA高知県のWebsiteでは、「土佐藩の初代藩主である山内一豊公が土佐を巡回した記録の中に、四万十町(旧窪川町)一帯が「仁井田郷」と呼ばれていたことから、当地区で栽培された米を総称して「仁井田米」と呼び、地元ブランド米として古くから高知県内では親しまれてきました。」と紹介されておりましたよ。

また同じWebsiteでは、「仁井田米は当地区で栽培された米の総称であるため、全ての品種でそのブランド名を冠する事が出来き、現在の主な品種は「ヒノヒカリ」「にこまる」です。」とありました。


今日いただくこのお酒には“にこまる”の特別栽培米が使用されているのだとか。
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“にこまる”は、「1996年8月九州農業試験場(独立行政法人九州沖縄農業研究センター)において,多収、良食味品種の育種を目標に,人工交配を行った組合せから育成された.」(※1)という食用米のようでした。

1990年頃まで、西日本では食用米として主に“ヒノヒカリ”が栽培されていたそうです。
しかし、「近年、九州を初めとする西日本では温暖化の影響により、主力品種「ヒノヒカリ」(全国作付3位)では良質米の収穫が難しくなってきており、問題となっていました。」(※2)とのこと。

そこでヒノヒカリに変わる食用米の新しい品種として、にこまるが育成されたのだとか。
その特徴として、以下のように紹介されておりました。
●西日本向けに開発された温暖化に強い米
●成熟期が「ヒノヒカリ」よりやや遅い「中生種」
●高温年でも安定した品質と収穫量が得られる
●食味は光沢がよく、粘りが強い
●精米時の歩留り(搗精歩合)が高い」(※2)

そのにこまる、高知県でも「2008年から」(※3)栽培試験が開始され、「‘にこまる’は、‘ヒノヒカリ’に比べ、収量生が高く、玄米千粒重は重く、白未熟粒割合が低いことから、温暖化に対応できる有望な品種として期待される。」(※3)と評価されたそうです。




では、ここで問題です。

Q:食用米であるにこまるは、はたして清酒の醸造米としても向いているのでしょうか?
Q:向いているとすれば、どのような性質がどう作用するのでしょうか?
Q:にこまるを使って造られた清酒には、どのような特徴があるのでしょうか?
















すみません。
わかりませんでした。

言い訳を言わせていただければ、これらのことを知るために必要な資料を入手することができなくなってしまったもので。


ワタクシは、このブログの記事を書くにあたって疑問点がみつかったら、とりあえず手元にある文献を当たり、それでもわからないときは雑誌や専門誌の記事を入手することにしております。

その記事ですが、もちろんWeb上に公開されているものも利用いたします。
しかしその多くは国立国会図書館のサイトで検索し、ネタとして使えそうなものを“遠隔複写サービス”を利用して郵送で取り寄せていたのです。

ところが、その遠隔複写サービスが、今年の4月15日から受付を休止してしまったのでした。
国会図書館の発表によれば、新型コロナウイルス感染症が急激に拡大している状況の中、これまで継続してきた遠隔複写サービスの作業体制が維持できなくなったためなんだってさ。

それ故、今回“にこまる”について報告するために入手することができた文献は、いずれもWeb上で公開されているものでした。
これは私の偏見かもしれませんが、Web上で入手できる文献だけではなかなか「かゆいところに手が届く」ようなものに出会うことが難しいように思います。
それ故に、今回もにこまるの育成過程に関する一般的なことがらしか紹介することができませんでした。

あーあ、
出かけられなくなったのみならず、こんなところにまでも新型コロナの輩が邪魔してきやがるの。
誰のせいだか知らないけれどさ、よくもまあこんなとんでもないものを垂れ流しやがったもんだぜ。














いかんいかん!

話がお酒からそれてしまいました。


このお酒、Web上では、取り扱っていらっしゃる酒屋さんをいくつか見つけました。
その多くでは、“冷やしてもよし、燗でもよし”と紹介されておりました。

そこで今日は、純米酒ですが、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
含むと、フレッシュな風味みたいなものをかすかに感じます。
“みたいなもの”ってなんだよ?

うまみはやや淡めですが、しっかりしています。
米のうまみがふんわりと広がって、厚みを少し感じます。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさが強くはないものの、これも鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
米由来と思われる甘みをわずかに感じる程度です。


やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
これは米のうまみそのものでしょう。
ふんわりと広がるのが、にこまるの特長なのでしょうか?
ちょい苦でちょいすっぱでしたが、突出することなくいい感じに引き締めておりました。
しかも辛口で、キリッと引き締まっておりました。

これ、たしかにうまいね。
土佐酒らしい淡麗辛口なのに、けっしてペラペラじゃないですよ。



ここで、燗にしてみましたよ。
泡立ってきたことがおわかりでしょうか?
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あー!

うまみの広がりが弱まって、シャープになりましたよ。
一方でちょい苦が消え、ちょいすっぱが幾分引いて、味に角がなくなりました。
しかし依然として辛口で、キリッと引き締まっておりました。

燗にすると、淡麗サッパリ旨辛口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが角がなく、しかもサッパリしていて飲みやすいと思います。


“仁井田米でつくった純米酒”は、冷やしても燗でも、食事と合うおいしいお酒でした。
辛口がお好みの御仁には、きっとたまらない味かと存じ奉ります。










宮こうじを使い切った拙宅。

今日からしばらくは、愛媛の麦味噌と付き合うことになりました。
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麦味噌ですからね、胚芽(黒いスジ)が残されておりますよ。
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その麦味噌を使って、九条ねぎとちくわとで“ぬた”を作りました。
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麦の風味が香ばしくてまいう~!
米味噌とはちがう風味ですね。
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九条ねぎは、出汁巻きにも入れてみました。
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そしてこれは、しいたけのにんにくバターしょうゆ炒め。
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ごちそうさまでした。
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この直後、この湯飲みを流し台で手を滑らせて割ってしまったのでした。
やれやれ、
気軽に買いに行けないこんなときに限ってだぜ。


(※1)水口聡 秋山勉 三好大介 山口憲一『水稲奨励品種‘にこまる’の特性』p.5( 愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告 第6号 p.5-9 愛媛県農林水産研究所 2014.3)
(※2)パンフレット『高温に強い新しいお米 にこまる』より(九州沖縄農業研究センター)
(※3)王恵子・高田聖・溝渕正晃・坂田雅正(高知県農業研究センター)『高知県における水稲品種‘にこまる’の地域適応性』p.4(日本作物学会四国支部会報 48号 p.4-5 日本作物学会四国支部 2011.12)

【お酒】1806.あさ開 本醸造 岩手グリーン〈手〉 [03.岩手県の酒]

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株式会社 あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 15度以上16度未満
180ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




あさ開さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
80.あさ開 アルミカップ アサビラキ
293.あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶2回目はこちら
409.あさ開 サケカップ(紙カップ)
412.あさ開 純米辛口 男の純米DRY
565.あさ開 本醸造 昭和旭蔵 300ml
731.あさ開 南部流寒造り 純米吟醸 180ml
1804.あさ開 純米酒 Proto type M 300ml

今日いただくこのお酒は、本醸造の一合瓶でした。
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蔵元さんのWebsiteによれば、「岩手の「手」と朝日をイメージしたデザインです。」とのこと。
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こちらは“あさびらき こぎ出てくれば 武庫の浦の・・・、”を取り入れた“手”でしょうか。
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日向燗から熱燗まで温めると美味しさが増します。」とのことでしたので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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うまみはやや濃いめでしょう。
最初に酒臭さ(ほめ言葉です)がじんわりと来ます。
米のうまみが続くようですが、広がらずズッシリと感じます。
苦みがあって、少し強めで鋭さを感じます。
キレはとてもよく、スッと引いていきます。

酸味はややひかえめかな。
すっぱさは弱めで、鋭さも感じません、
スースー感は少しはっきりで、それにちょいピリです。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


やや濃醇でちょい苦ちょいスーちょいピリスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
キレがよくて後味がスッキリしておりましたが、それでもうまみがしっかりで飲み応えがありました。
ちょい苦ちょいスーちょいピリでしたが、それもけっして味のバランスを崩すことなくいい感じに引き締めておりました。

けっして飲みやすくはないものの、おいしいお酒でした。
これはきっと、フライに合うと思いますよ。
とんかつとか、アジフライとか、カキフライとか。

あーあ、用意しておけばよかった。