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【お酒】1811.吉壽 カップ [12.千葉県の酒]

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吉崎酒造株式会社
千葉県君津市久留里市場102
(カップの印刷事項より転記)

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール・糖類
アルコール分 15度以上16度未満
内容量 180ml
(フタより転記)




久留里盆地の真ん中を、小櫃川が南から北へ流れ、川床や川岸に湧水が噴き出し、民家のすぐそばには“上総掘り”の井戸があって、年中冷たい清水があふれ出ている。」(※1)という、房総半島のほぼ中心に位置する街、久留里(くるり)。
なんでも「房総で一番雨の多い房総丘陵・三石山系の山林に降った雨が大地にしみこみます。それが湧水となって、水の町・久留里に、そして酒蔵へとよみがえるのです。」(※2)とあるとおり、久留里は清水に恵まれた街なのだそうです。

今日は、そんな「城下町久留里で寛永元年(1624年:ブログ筆者追記)に創業した老舗で」(※3)であって、「千葉県の酒蔵で最も古い」(※4)という吉崎酒造さんのカップ酒をいただきます。
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しかし残念ながら、糖類添加の三増酒(酸味料の表示なし)でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は少し茶色がかっていていて、透き通っておりました。
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うまみはわかりにくいですね。
熟成感と似て非なる画一的な風味、クドさが最初に来ます。
渋みがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
それでいて透明感がバッチリで、キレがよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさは、ないですね。
スースー感は少しわかります。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりかな?
弱めで幅やクドさはないものの、少しべとつきます。


ペラペラちょいクドちょい苦やや甘口のお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、米のうまみや酒臭さをを感じることができなかったことから、薄っぺらい印象でした。
それでいて味に角があったものの、アル添がうまく働いて和らげているようでした。
また甘みはコクを添えるでもなくべとついていたことから、中途半端な印象でした。

あくまでも、私の感想ですけれどね。

(※1)う沢喜久雄『房総酒蔵めぐり』p.24(2005.8 崙書房出版)
(※2)(※1)p.28
(※3)鈴木久仁直『ちばの酒 ものがたり』p.176(1997.6 青娥書房)
(※4)安藤三佐夫編著『千葉の地酒とうまい肴』p.36(2013.4 彩流社)