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【お酒】1805.世嬉の一 純米大吟醸酒 カップ [03.岩手県の酒]

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世嬉の一酒造株式会社A
一関市田村町5番42号

原材料名
米(国産)
米麹(国産米)
内容量 180ml 詰
アルコール分
15.0度以上
16.0度未満
精米歩合 40%
(以上、ラベルより転記)




手元にあった世嬉の一酒造さんのお酒も、これで最後。
今日までに、以下のものをいただきました。
1789.世嬉の一 本醸造 300ml
1801.世嬉の一 純米酒 カップ
1803.世嬉の一 純米吟醸酒 カップ

今日いただくこのお酒は、満を持しての純米大吟醸でした。
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精米歩合40%と高精白だからでしょうか?
一合詰のカップ酒なのに、お値段はなんと1,000円(税別)でしたよ。
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純米大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色はかすかに金色でしたが、透き通った感じはしませんでした。
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上立ち香はごくかすか。
鼻を近づけてよく嗅がないとわからないフルーティーさです。
含んでも、ほとんどわからない程度です。

うまみは濃いめです。
米のうまみがしっかりしていて、厚みを感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もわずかに感じます。
渋みが少しあって、やや弱めですが鋭さを少し感じます。
熟成感は感じません。
キレはよく、スッと引いて行きます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは少し強めで、鋭さも少し感じます。
酸味自体に深みも少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりでしょうか。
べとついた感じはないものの、甘みに幅を感じます。


濃醇ちょい渋ちょいすっぱちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
純米酒や純米吟醸酒とちがって熟成感がなく、米のうまみそのものをしっかりと感じました。
それをちょい渋とちょいすっぱとがいい感じに引き締めて、さらに甘みがやわらかさをもたらしているようでした。

これはあくまでも私の感想ですが、これまでにいただいた世嬉の一シリーズでは、これが一番うまいんじゃないの?
けっしてお安くはないお値段でしたが、この味わいであればさもありなんといったところでしょうか。



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あたしゃね、暑くなってくると、きゅうりをたべたくなるのですよ。

今日はちくわと共に、中華風の和え物にしてみましたよ。
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まいう~!
でも純米大吟醸と合わせたつまみがこんな粗末なものでは、お酒に失礼かも。
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【お酒】1804.あさ開 純米酒 Proto type M 300ml [03.岩手県の酒]

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製造者 株式会社あさ開
岩手県盛岡市大慈寺町10番34号

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)

酒造年度 30BY
精米歩合 65%
アルコール分 15度
日本酒度 +1.0
アミノ酸度 1.70
酸度 2.87
(以上、ラベルより転記)




あさ開の初代・村井源三は、藩制時代南部藩に仕えた士族で、幕末の戊辰戦争では長蛇隊長として活躍したほどの武将であった。しかし、明治維新とともに武士を廃業、明治四年、ここ大慈寺町で造り酒屋を始めた。
創業当時の屋号は「村井源三酒店」。その後戦時下の企業合同を経て、昭和三十年に「阿さ酒造」、六十二年から「あさ開」となった。
『あさ開』という名前は、万葉の和歌に由来する
 あさびらき
 こぎ出て来れば 武庫の浦の
 汐干の潟に 田鶴が声すも
   (万葉集 巻十五より)
「あさびらき」は「こぎ出る」にかかる枕詞。明治維新で武士を廃業し酒造りを始めた初代・村井源三が、新しい時代の幕開けとともに再出発する心意気を込めて命名したという。」(以上、(※1))
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(あさ開 サケカップより)

という、あさ開さん。
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これまでに、以下のお酒をいただいております。
80.あさ開 アルミカップ アサビラキ
293.あさ開 本醸造生貯蔵酒 生缶2回目はこちら
409.あさ開 サケカップ(紙カップ)
412.あさ開 純米辛口 男の純米DRY
565.あさ開 本醸造 昭和旭蔵 300ml
731.あさ開 南部流寒造り 純米吟醸 180ml


今日いただくこのお酒は、純米酒でした。
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お酒というよりも、薬品でも入っていそうなラベルのこの瓶。
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なんでも、肉に合わせるために酸を高めたお酒なんだってさ。
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ネタが切れたところで、いただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、茶色そのものでした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがフワッと漂ってまいりました。

最初に酸味を感じました。
すっぱさが強めで、鋭さを感じます。
酸味の深みも少しだけ感じます。
スースー感もちょっとだけありますが、ピリピリ感はありません。

うまみは濃いめです。
熟成感が最初に来て、枯れているものの粗さや角は感じません。
米のうまみや酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)はわずかに感じる程度ですが、もしかしたら酸味に負けているのかもしれません。
渋みが少しあって、鋭さを少し感じます。
キレはよく、スッと引いていきますよ。

甘みはややはっきりかな?
存在はわかりますが、これも酸味に負けているようです。


濃醇枯すっぱちょい渋スッキリ旨口のお酒でした。
なかなかのすっぱめで、しかも枯れておりました。
それぞれ際立っておりましたが、粗さは感じませんでした。
渋みが少しありましたが、それもいい感じに味を引き締めておりました。
甘みは存在はわかりましたが、前には出てこない感じでした。
それでいてキレはよく、後味はスッキリしておりましたよ。

これは合わせる食べ物を選ぶお酒ではないでしょうか。
浅漬けやサラダ、白身魚の刺身なんかでは、到底太刀打ちできないことでしょう。
合わせるならばしっかりした味の食べ物、もちろん肉は合うことでしょう。
それ以外は、魚であれば佃煮や味がしっかり滲みた煮魚、野菜であれば奈良漬とか、しっかりと味を付けたきんぴらといったところでしょうか。

それ故に、一概に“おいしい”とは言い難いところでしょう。




ラベルで指摘されていたとおり、もちろん肉と合わせましたよ。

買ってきたのは、豚ロース肉。
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塩コショウを軽く振り、小麦粉をつけておきます。
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合わせた野菜は、玉ねぎ。
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それにしょうが。
みじん切りにしました。
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これらをしょうゆとみりんとで炒めて、豚肉のしょうが焼の完成です。
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しょうがをおろさずにみじん切りにしたことで、歯でそれを噛むごとにしょうがの風味が口の中に広がったのでした。
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ああ、たしかに合う!
豚肉の脂を酸味の効いたお酒がサッと流してくれましたよ。
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ごちそうさまでした。
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今日も遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)

(※1)岩渕公二『岩手の酒蔵』p.20-21(1998.10 岩手日報出版部)

【お酒】1803.世嬉の一 純米吟醸酒 カップ [03.岩手県の酒]

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世嬉の一酒造株式会社A
一関市田村町5番42号

原材料名
米(国産)
米麹(国産米)
内容量 180ml 詰
アルコール分
15.0度以上
16.0度未満
精米歩合 50%
(以上、ラベルより転記)




世嬉の一酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
1789.世嬉の一 本醸造 300ml
1801.世嬉の一 純米酒 カップ

今日いただくこのお酒は、精米歩合50%なのに大吟醸を名乗らない、奥ゆかしい純米吟醸酒でした。
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純米吟醸酒ですので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、濃くはないもののきれいな金色でした。
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上立ち香はないですね。
含むと、花っぽさをごくかすかに感じます。

うまみはどちらかというとやや濃いめでしょうか。
純米酒と同様に最初に熟成感が来ますが、角がなくて穏やかです。
米のうまみもありますが、広がらず、かつ舌の上をピンと突いてくる感じがします。
酒臭さはほとんど感じません。
それに苦みや雑味はまったく感じません。
キレはとてもよく、スッと引いて行きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは少し強めで、鋭さも少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感も感じません。

甘みはややひかえめでしょうか。
べとつかず、かなりさらっとした甘みをかすかに感じます。


ちょい濃醇でちょい枯ちょいすっぱスッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
味の基本は熟成感でしたが、角がなくて穏やかでした。
それでいて米のうまみもあったことから、けっしてペラペラではありませんでした。
さらに酸味が味を引き締めており、しかもキレがよくて後味はすっきりしておりました

なかなかおいしいのではないでしょうか。
ちょい枯なのに雑味がないところが、「吟味して製造した清酒」(※1)たる所以でしょうか?



ここで、あらかじめ取り分けておいたものを燗にしてみましたよ。
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ああ、
こりゃダメだ!

スースー感が満載、かなり際立ってしまいました。
それに渋みが出てきて、強くはないものの角がありますね。
そのためか、うまみは相対的に引いたように感じました。


これは冷やしてこそおいしくいただけるお酒でしょう。
お酒ならばなんでもかんでも燗にすればよいというわけではないことを、このお酒は教えてくれているようでした。
でもね、燗に向くか向かないかは、実際にやってみないとわからないことですけれどね。


(※1)清酒の製法品質表示基準(平成元年11月22日国税庁告示第8号)1



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今日さ、イヤなことがあったのでした。

帰宅して郵便受の中を見たら、団地の管理事務所から手紙が入っていたのです。
中身を見たら、どうやら私が夜中に奇声をあげていてうるさいという苦情が来ているとのことでした。

たしかに思い当たることはあるのです。
新型コロナウィルス対策の名目で、連休前の2週間は勤務が隔日となっておりました。
ですが仕事の量はけっして半分になったわけではなく、一日で2日分の量をこなさなければいけなくなっていたたのです。

しかも雇用主ときたら、こっちの都合や段取りなどお構いなしで、あれやれこれやれと次から次へと命令してくる始末。
そんな状況だからミスが出て、しかもそれを私一人のせいにするような言い方で指摘しやがるの。

だから帰宅してもイヤなことが思い出されて、“おのれ!”とか“チクショウ!”とか言った言葉が自然と口から出てしまっていたのでした。
それに、かつて受けたひどい仕打ちが夢の中に思い起こされてきて、それが原因でうなされている自分の声で夜中に急に目が覚めることもあったっけ。
さらには“〇-〇○~〇!(野良猫の名前)”を自然と叫んだりすることもあったりなんかしちゃったりして。

これはもう、完全にビョーキですわ。
自分でもおかしいと思いますもん。

もしかしたら、出かけられないことでストレスが溜まってしまっているのかも。
だって、私にとって旅は、だれにも命令や指図をされることなく、自分の判断と責任とで実行できて、自分が人格的自律の存在であることを確認できる唯一の手段なのですから。
それができず、行動予測可能性のない状況下で働かされていることで、心に異常をきたしてしまったのでしょう。

あたしゃ定期的に精神科に通院しているのですが、明日、その先生にこのことを相談してみようと思います。
その後で、管理事務所へ立ち寄って、謝ってくることにいたします。
原因がどうであれ、悪いのは私ですから。

あーあ、
オイラにとってこの世の中は、生きづらいところだぜ。


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夕日を浴びる野良猫。
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今日も待っていてくれてありがとう。
待っていてくれるだけで、どれだけ癒されることか。

【お酒】1802.堀の井 本醸造 生貯蔵酒 300ml [03.岩手県の酒]

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高橋酒造店 高橋良司
岩手県紫波郡紫波町片寄字堀米36

アルコール分 15.0度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)醸造アルコール
精米歩合 60%
内容量 300ml
(以上、瓶の印刷事項より転記)




おまえ!

昨日の記事で
“ときどき更新を休みます”
って言っていたばかりじゃないか!




なーんて、
野暮なことは、言・わ・な・い・の[黒ハート][ハートたち(複数ハート)]


だってさ、
連休は、今日でおしまいじゃないですか。

また明日からは、
だれにも迷惑をかけずに生きていくために、時間と魂とを資本家に切り売りして生活していかなきゃいけないわけじゃないですか。


だったら、
連休最後のこの日に、おいしいお酒を飲み、おいしいものを食べておきたいじゃあ~りませんか!

ということで、今日はこのお酒をいただこうと決めた次第でございました。



高橋酒造店さんのお酒は、かつて堀の井の普通酒カップをいただいております。

今日いただくこのお酒は、本醸造生貯蔵酒でした。
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生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
一口含むと、フレッシュな風味がはっきりしていることがわかります。

うまみはやや濃いめでしょうか。
米のうまみに厚みを感じますよ。
苦みがあって、少し強めで鋭さを感じます。
熟成感はなく、酒臭さもありません。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで鋭さも感じませんが、その存在は弱めなりにわかります。
スースー感はすこしはっきりしていて、それにちょいピリかな。

甘みはややはっきりでしょう。
厚みを感じる甘みですが、前には出てこないみたいです。


やや濃醇で爽快ちょいスーちょいピリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
米のうまみがけっこうしっかりしていて、飲み応えがありました。
一方で苦みやスースー感があり、それにちょいピリも目立ちましたが、それもまた味のうちのように感じました。
フレッシュな風味も強めでしたが、しっかりした味わいと釣り合っているようでした。




そのお酒に合わせた今日のエサはこちら。

毎度のことながら、冷蔵庫の残り物。
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それに、打豆
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煮物にいたしました。
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それともう一品。
豚ロース肉の薄切りと、れんこん。
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ごま酢炒めにいたしました。
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ごまが香ばしく、かつ酢の風味がさわやかでまいう~♪
堀の井のちょい苦ちょいスーちょいピリと合うぜよ!
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堀の井は、あっちゅう間ございましたとさ。
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あーあ、

明日からは、また苦役の日々を過ごすのか・・・・。

ときどき更新を休みます [雑感]

これまで、特段の事情がないかぎりほぼ毎日更新し続けてきたこのブログですが、

明日から、ときどき更新を休むことにしました。

そのわけは、
酒集めに出かけられず、よって新たなネタを仕入れることができなくなったが故の“延命策”のためです。


★★★★★


昨日(2020年5月4日)、新型コロナウィルス感染に関する緊急事態宣言の実施期間を5月末まで延長する旨が政府から発表されました。


実はワタクシ、当初の期間(5月6日まで)の終了直後に来る今週末の土日(5月9日-10日)に、とある地方へ酒集めに出かける計画を立てておりました。

しかし、延長の発表があったことで、たとえこの日に出かけても、立ち寄る予定である施設やら商店やらが休業を継続している可能性は高いことと予想されます。
それになによりも、延長された宣言の中で“特定警戒都道府県”の烙印を押されてしまった県の住民たるワタクシが地方へ出かけたとしても、出かけた先で暮らしていらっしゃる方々は、ワタクシの来訪をけっして快くはお思いにならないことでしょう。
(このことは、もし自分が逆の立場にたった場合のことを想定してみれば自明です。)

それ故に、今週末の土日に出かける計画は、断念いたしました。
切符や宿泊先は手配済みでしたが、先ほどすべてキャンセルの手続きをとりました。


ワタクシにとって「出かけられない」ということは、このブログで書く記事のネタを新たに集めることができないことそのものなのです。
在庫があるうちは記事を書くことができるものの、それがなくなれば書けないのです。

それ故、在庫の減少を少しでも緩やかにすべく、更新しない日を設けることにいたしました。


★★★★★


まあでも、更新しないからと言って、私がこの趣味をやめることはございません。
また「ちょうどよい機会だから、断酒しよう!」だなんて企てても、ワタクシに到底できるはずがありません。

近所にある複数のスーパーには、“ネタがなくなったときの保険”として買わずにおいたお酒がいくつか販売されておりますから、それらを回って入手してくることでしょう。
それらも飲み尽くした際は、きっと紙パック酒でも買って来て、一人静かにそれをあおっていることでしょう。

これらの感想を記事にするかどうかは、まだ決めておりません。


★★★★★


この機会に、今日(2020年5月5日)現在で在庫がどれだけあるのか確認しておきたいと思います。


まずはカップ酒。
12個ありました。
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一合瓶。
7本ありました。
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焼酎。
うち4つは前割りでした。
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そして300ml瓶。
9本ありました。
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300ml瓶は主に土日および祝日に、そしてそれ以外は平日にいただいております。

これらの数から勘案するに、今回延長された緊急事態宣言の実施期間が満了する5月末日までは、記事の更新を毎日続けること自体は可能であろうと思われます。

しかしそれでも、新たにお酒を入手できなければ、更新できなくなる“その日”が確実に到来するわけですよ。
しかも緊急事態宣言の実施期間が5月末日に確実に満了するという保証があるわけでもございませんし。


悲しいかな。

今のワタクシにできることは、“その日”の到来を可能な限り先延ばしすることだけなのよね。


★★★★★


あーあ、
このブログを始めた頃には、こんな事態が起きるなんてまったく想定していなかったよ。

まあでも、こんなくだらないブログなんて、なくなってもだれも困らないでしょうけれどね。

いっそのこと、こいつにうちの子になってもらって、猫ブログに変えちゃおうかな。

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(友情出演)

【お酒】1801.世嬉の一 純米酒 カップ [03.岩手県の酒]

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世嬉の一酒造株式会社A
一関市田村町5番42号

原材料名
米(国産)
米麹(国産米)
内容量 180ml詰
アルコール分 14.0度以上15.0度未満
精米歩合 60%
(以上、ラベルより転記)




世嬉の一酒造さんのお酒は、これまでに1789.世嬉の一 本醸造 300mlをいただいております。

今日いただくこのお酒は、純米酒です。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は濃くはないものの、きれいな金色でした。
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上立ち香・含み香はないですね。

うまみはやや濃いめでしょう。
最初に熟成感が来ますが、穏やかで角がありません。
酒臭さ(ほめ言葉です)もじんわりと感じます。
米のうまみが弱めですが、厚みがあることがわかります。
苦みが少しあるようですが、弱めかつ軽めです。
キレはよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで、鋭さを少し感じます。
スースー感は少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはまったくなく、さらっとしておりますが、甘み自体に幅を感じます。


やや濃醇でちょいスースッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
しっかりしているのに、味わいに角や粗さを感じませんでした。
しかもキレがよく、後味がスッキリしておりました。
また甘みがほんのりと効いていて、コクを添えているようでした。
ちょいスーでしたが、それは私の好むところでした。

これ、うまいね!
本醸造よりもしっかりしているのに、キレのよさは同じくらいでしたよ。
400円(税別)とけっしてお安くはないお値段でしたけれど、この味わいでしたら大満足でしょう。

【お酒】1800.羽陽辯天 本醸造 300ml [06.山形県の酒]

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合資会社後藤酒造店
山形県東置賜郡高畠町大字糠野目1462

アルコール分15度
原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合65%
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの羽陽辯天。
後藤酒造店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
719.羽陽辯天 カップ
746.辯天 本醸造 山田錦100%

今日いただくこのお酒は、精米歩合65%の本醸造でした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがフワッと漂ってまいりました。
ですが一口含むと、花っぽい香りがかすかに鼻へと抜けていきました。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)をじんわりと感じます。
それに熟成感も少しあるみたいですが、粗さや角は感じません。
米のうまみが弱めで、じっくりと味わうとわかる程度です。
苦みや雑味は感じません。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが少し強めで、鋭いですね。
スースー感はかすかに感じます。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょう。
存在はわかりますが、酸味に負けているようです。


ちょい枯ちょいすっぱスッキリ旨やや辛口のお酒でした。
酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)と穏やかな熟成感とが味の要素でした。
それでいてキレがよく、後味がすっきりしておりました。
また透明感もあったことから、飲み応えはそれほど感じませんでした。

察するに、濃いめに味付けた煮物に合うのではないでしょうか?




一方で拙宅の粗末なエサは、なると巻尽くし。
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冷蔵庫にあったキャベツとにんじんと共に、薄く切りました。
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キャベツとにんじんとは、熱湯でさっと湯通し。
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調味料はこちら。
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全てを和えて、
こんなんでましたけど!
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もう一品。
こちらも冷蔵庫にあったねぎ、しいたけ、油揚げを刻みました。
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淡口しょうゆ、みりん、酒、砂糖で味付けた合わせだしの中に全量を投入し、しっかりと煮込んで味をしみ込ませます。
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それを卵でとじて、
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できあがり。
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ごちそうさまでした。
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今日も遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)

【お酒】1799.桂月 超辛口 特別純米酒 60 300ml [39.高知県の酒]

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◎製造者 土佐酒造株式会社
高知県土佐郡土佐町田井418

◎アルコール分/15%
◎原材料名/米(日本産)、米麹(日本産米)
◎精米歩合/60%
◎内容量/300ml
(以上、ラベルより転記)




明治10年創業。酒と旅を愛した文筆家・大町桂月にちなみ、昭和26年に「桂月」が誕生する。」(※1)という“桂月”。
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なんでも「桂月は明治~大正期の詩人で随筆家、評論家。酒と旅をこよなく愛し、美麗な紀行文で知られた。南アルプス・農鳥岳で詠んだ「酒のみて高嶺の上に吐く息は ちりて下界の雨となるらん」の歌は、その豪快な視点に惹かれるファンが多い。」(※2)のだとか。


今日いただくこの桂月は、“超辛口”の特別純米酒なのだとか。
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しかもこの桂月、魚料理との相性が良いのだそうです。
それに冷やして飲めと書いてありましたよ。
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冷やして飲めとありましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかりました。
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上立ち香はないですね。
含んでも、香りは感じません。

うまみは淡めです。
米のうまみが広がらず、舌の上を鋭く“ピン”と突いてくるようです。
酒臭さ(ほめ言葉です)もかすかに感じます。
苦みや雑味はまったく感じません。
キレはよく、スッと引いて行きますよ。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、鋭さをはっきりと感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

“超辛口”と銘打たれているだけあって、甘みはやっぱりひかえめです。
ほとんど感じないくらいですよ。


淡麗ちょいすっぱスッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
たしかに辛口で、しかも淡麗であったことから、ややドライでキリッと引き締まっておりました。
それでいて米のうまみを淡めなりにしっかりと感じることができ、さらに酸味が効いていたことから、飲み応えを感じました。

これは上等な食中酒でしょう。
魚料理との相性がよいと書かれておりましたが、私としては、銀座や日本橋でいただけるような上等な握り寿司との相性がバッチリなんじゃないかと思いました。
寿司を一つつまんでこのお酒をキュッと含めば、魚の味を引き立ててくれるのみならず、寿司を飲み込んだあとで口の中をさっぱりとさせてくれそうですよ。

ああ、
そういえば、上等な握り寿司、もう何年も食べていなかったな。



ということで、このお酒に合わせた粗末なエサはこちら。
性懲りもなく、今日もさば缶なのでした。
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合わせた野菜は、長ネギ、しょうが、しいたけ。
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さば缶は汁ごと鍋に投入。
野菜と共に、味噌(宮こうじ)、酒、みりん、砂糖も投入し、煮汁をさばにかけながら煮ていきます。
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山椒粉を振って、さば缶の味噌煮の完成です。
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“きょうの料理”で紹介されていたレシピでは赤味噌を使っておりましたが、白味噌でもまろやかでおいしく頂くことができました。
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そのさば缶の味噌煮が、桂月とよく合うことよく合うこと!
桂月は、あっちゅう間でございましたとさ。
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ごちそうさまでした。
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人間界はコロナ禍で大変な状況ですが、猫の世界は今日も平和そのもののようでした。
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(友情出演)


(※1)『吉田類の土佐酒note』p.50(2012.3 高知新聞総合印刷)
(※2)『吉田類の土佐酒more』p.74(2013.10 高知新聞総合印刷)

“嘉美心 上撰 カミココロカップ”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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嘉美心酒造株式会社
岡山県浅口市寄島町7500-2

アルコール分/15.0度以上16.0度未満
原材料名/米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量180ml
(以上、カップの印刷事項より転記)


《初回記事はこちら》
【お酒】1081.嘉美心 上撰 カミココロカップ





こちらひさびさの嘉美心。
代表酒銘の「嘉美心」は、二代目当主が「身も心も清らかにして御酒を醸したい」との願いから「神心」と同音の言葉を選んだと伝えられている。」(※1)という文献の記述を再度確認しておきたいと思います。


話のネタがあっさりと尽きたところで、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。
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お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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燗をつけると、甘い香りがかすかに立ちました。

うまみはやや淡めでしょう。
やわらかいうまみをほんのりですが、それでもうまみに幅を感じます。
苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは少し強めで、鋭さがあることがわかります。
スースー感も少しはっきりしています。
ピリピリ感はありません。

甘みははっきりでしょう。
幅を感じる甘みですが、クドさやべとついた感じはありません。


やや淡麗でちょい苦ちょいすっぱちょいスー旨甘口のおいしいお酒でした。
やや淡めでしたが、それでもうまみに幅があって飲み応えを感じました。
“ちょい苦ちょいすっぱちょいスー”と書きましたが、それもやや淡めであるが故のことで、それぞれが突出することなく味わいをバランスよくまとめてくれているようでした。
甘みもクドさがなく、いい感じにコクを添えているように感じました。

甘口の食中酒。
おいしいね!


(※1)山陽新聞社出版局編集・岡山県酒造組合連合会協賛『岡山の酒』p.78(1997.5 山陽新聞社)