SSブログ

【お酒】1940.浦霞 特別純米酒 生一本 180ml [04.宮城県の酒]

21926.JPG21927.JPG
●製造者:株式会社佐浦
宮城県塩釜市本町2番19号

●原材料名:米(国産)、米こうじ(国産米)
●精米歩合:60%
●アルコール分:15度以上16度未満
●内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




 奥州一宮・塩竈神社の御神酒屋として酒を造り続けて二百八十余年。銘柄の浦霞は、大正時代、東北で行なわれた大演習に際し摂政宮として当地を訪れた、後の昭和天皇に酒を献上した際、万葉時代からの歌枕だった“塩竈”を源実朝が詠んだ「塩がまの浦の松風霞むなり八十島かけて春やたつらむ」から命名された。」(※1)という、佐浦さんが作る“浦霞(うらかすみ)”。

その佐浦さんのお酒は、かなり前に631.本醸造 からくち 浦霞 300mlをいただいております。

今日いただくこのお酒は、ササニシキを100%使用したという特別純米酒でした。
21928.JPG

“生一本”
すなわち「単一の製造場のみで醸造した純米酒」(※2)なんだってさ。
21929.JPG


特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすかに着いていることがわかる程度でした。
21930.JPG


上立ち香はないですね、
含んでもわかりません。

うまみはやや濃いめでしょう。
最初に酒臭さ(ほめ言葉です)が来て、その後で米のうまみが迫って来るみたいです。
米のうまみはどっしりとしておりますね。
一方で熟成感はなく、また苦みや雑味はまったく感じません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさはかなり弱めです。
スースー感をかすかに感じますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょうね。
べとつかず、さらりとしているものの、幅を少し感じます。


やや濃醇でちょいスッキリの旨やや甘口のおいしいお酒でした。

うまみがしっかりで飲み応えがあるのに、雑味がまったくないのがすごいね。
それ故に、キレはそれほどでもないものの、キレイな味わいでスッキリしておりました。

浦霞は、やっぱりうまいね。



ここで、残りを燗にしてみましたよ。
21931.JPG

ああ、
これはいい!

スースー感が少し立ってまいりました。
それ故に、キレがよくなりましたよ。
しかも米のうまみが前に出て、酒臭さが引きました。

燗だとやや濃醇でスッキリ旨やや甘口のおいしいお酒になりました。

燗にするとスッキリ感が増して、しかも米のうまみが引き立ちました。
これは燗のほうがまちがいなくおいしいわ。

というのが、ワタクシの感想でございましたとさ。


今日は温奴(味噌だれ)と合わせましたが、ばっちりでしたとさ。
IMG_2951.JPG

(※1)『みやぎ地酒の旅』p.98(2000.3 河北新報社)
(※2)清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)5(7)