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《焼酎》186.ほしゃどん 20度 200ml [9945.宮崎県の焼酎]

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製造者:姫泉酒造合資会社
宮崎県西臼杵郡日之影町大字岩井川3380-1

品目:本格焼酎
原材料名:麦(国産)・米麹(国産米)
アルコール分:20度
内容量:200ml
(以上、ラベルより転記)





昨日いただいた185.御幣 20度 200mlに引きつづき、今日も姫泉酒造さんの焼酎をいただきます。
今日いただくこの焼酎は、麦焼酎でした。

この麦焼酎、黒麹仕込みなんだってさ。
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25度でなくて20度なのは、宮崎県ならではのお約束。
また米麹を使用する方法は、大分麦焼酎ではなくて壱岐焼酎の手法ですね。
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話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。


まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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あれ?
これってもしかして、こちらひさびさの常圧蒸留なんじゃないの!
焦げた香りが穏やかながらに広がりましたよ。

麦のふんわりした香ばしさもバッチリ感じます。
黒麹の風味はわかりにくいかも。
甘みは少し感じる程度で、後味がさっぱりしています。


次に、濃いめのお湯割りで。
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あー、これはいいわ!

穏やかな焦げた香りと、黒麹のカビっぽい香ばしさ、それに麦のふんわりとした香ばしさとがいい感じに相俟って、風味を形成しておりますよ。
甘みも際立ってまりました。
お湯割りで出がちな酸味も少し出るみたいです。
でもやっぱり、後味はさっぱりしておりました。


最後は、残りをロックでいただきます。
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これは焦げた香りが前に出てくるみたいです。
でも麦のふんわりした香ばしさも負けていませんね。
甘みもしっかり出てくれています。
黒麹の風味はわかりにくいかな。
これも後味はさっぱりしておりました。


生でマイルド、お湯割りでバランスよく、ロックでスモーキーなおいしい麦焼酎でした。
どの飲み方も後味はさっぱりしておりましたが、風味が豊かで飲み応えがありました。

私としては、焦げた香りが前に出てきたロックが好みでした。
これはきっと、炭酸割りでも行けると思いますよ。

こちらひさびさの常圧蒸留(かな?)の麦焼酎、楽しませていただきました。
20度だから薄めかなと思ったのでしが、逆に風味満載でした。
しかも飲み終わった後の酔い心地がゆったりとしていて最高でした。








その麦焼酎に合わせた今日のエサはこちら。

地元産のピーナッツ。
はからずも、とあるルートで入手できたのでした。
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薄皮をむいて、このくらい使いました。
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フードカッター(手動)で粉砕。
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こんな感じになりました。
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これに合わせたのは、これも地元産の菜の花。
今春はこれで5回目のご登場でございます。
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千葉県産菜の花の千葉県産ピーナッツ和え。
名付けて“千葉スペシャル”
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千葉スペシャル、まいうー!
菜の花の青みに、ピーナッツの香ばしさと甘さとがよく合いました。
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今日は千葉スペシャルの他に、
冷蔵庫の残り物の煮物と、
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出汁巻き卵とをいただきました。
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ごちそうさまでした。
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スーパーへ買い物に行きたかったワタクシ。


なのに黒猫のダンナは、ワタクシの進路を体を張って妨害なさったのでした。
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その妨害に屈してしまいました。
だって、かわいいんだもん。
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(友情出演)

《焼酎》185.御幣 20度 200ml [9945.宮崎県の焼酎]

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製造者:姫泉酒造合資会社
宮崎県西臼杵郡日之影町大字岩井川3380-1

品目:本格焼酎
原材料名:さつまいも(国産)・米麹(国産米)
アルコール分:20度
内容量:200ml
(以上、ラベルより転記)




ひさしぶりに、焼酎をのみたいな~♪





な~んて思いながら在庫を覘いたら、ありましたありました!
女川で入手した、宮崎県産の芋焼酎が。


宮崎県産ですから、度数はやっぱり20度でした。
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宮崎県産の焼酎に20度のものが多いことはかつてこちらでまとめておりますので、適宜ご参照下さいな。



それでは、いただきます。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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芋の風味はかなり穏やかです。
ふんわりと感じる程度です。
重さはなく、焦げ臭さも感じません。
苦みもなく、ピリピリ感もなく、ただちょいスーなだけです。
ただ、甘みははっきりと感じます。


これはきっとロックでしょうよ!
ということで、ロックで試してみましたよ。
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ロックで出がちな苦みは出るものの、強くはないですね。
芋の風味に厚みが出て、華やかさと香ばしさとも少しわかるようになりました。
甘みはそのまましっかりです。


最後は、残りを濃いめのお湯割りにしてみました。
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これはさっぱりしています。
芋の風味は若干薄まるものの、ふんわりと広がります。
甘みもまた然りです。
ロックみたいな苦みとともに、香ばしさもちょっとだけ感じます。


生でマイルドに、ロックでしっかりと、お湯割りでさっぱりといただけたおいしい芋焼酎でした。
ロックのしっかりした味わいが好みでした。
でも、疲れて帰って来た時は、サッパリしたお湯割りで癒されたいかな。

それにこの芋焼酎、飲み終わった後の酔い心地がとてもよい感じ。
ゆったりとした気持ちになれましたとさ。








そのゆったりとした気持ちにさせてくれた芋焼酎に合わせた今日のエサはこちら。


あーあ、かわいそうに。
貧困中年男性のskekhtehuacsoさん。
お金がなくて、今日はもやししか買えなかったんだってさ。
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もやしはよく洗ったほうがおいしいですね。
もちろん、しっかりと水を切りましたよ。
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冷蔵庫の中から野菜を引っ張り出して、刻みました。
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常備している魚ソーも刻みました。
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調味料。
中華あじ(味の素)とあらびきこしょうを合わせたもの。
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にんにくは、刻んでおきました。
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そして九州の甘いしょうゆを、小さじ1強使用しました。
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フライパンにごま油をひいて、加熱。
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火は弱めの中火。
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まずはもやし以外の野菜と魚ソー、にんにくを炒めます。
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油がまわったら、もやしを投入。
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もやしの表面がほんの少しだけ透明になったら、にんにく以外の調味料を投入して、
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とろみもつけてみちゃったりなんかしちゃったりして。
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もやし炒めのできあがりです。
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もやしに歯ごたえが残っていて、いい感じ。
中華のだしに、にんにくとこしょうが効いていて、おいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。
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黒猫のダンナには、今日もいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

【お酒】1926.黒松神泉 純米酒 カップ [17.石川県の酒]

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製造者:東酒造株式会社
石川県小松市野田町丁35

原材料名:米(国産) 米こうじ(国産米)
精米歩合60%
内容量:180ml詰
(以上、ラベルより転記)




一昨日いただいた1925.吉祥神泉 本醸造 カップに引きつづき、今日も東酒造さんのお酒をいただきます。

今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の純米酒でした。
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“黒松”の小印が付されておりました。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、本醸造よりも少し茶色がかっておりました。
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うまみは濃いめです。
熟成感満載でかなり枯れており、角を少し感じます。
酒臭さ(ほめ言葉です)もほんのりと感じます。
苦みがあるみたいですが、弱めで軽めです。
キレは、まあまあでしょうか。

酸味はひかえめです。
すっぱさはわかるものの、弱めです。
かすかにスースーですが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


濃醇枯旨辛口のおいしいお酒でした。
けっこう枯れていて、少し角を感じるものの飲みにくくはないですね。
それに酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)をほんのりと感じたことから、けっしてスカスカではありませんでした。
苦みやすっぱさを感じたものの、それぞれ弱めで突出してはおりませんでした。

これ、熟成酒としてはおいしいのではないでしょうか。
荒さは感じたものの、荒さの要素がそれぞれ突出することなくバランスよくまとまっているようでした。

ただ、アル添酒を好む私といたしましては、やっぱりキレのよさやスッキリした後味の本醸造(吉祥神泉)に惹かれるところでございました。

【お酒】1925.吉祥神泉 本醸造 カップ [17.石川県の酒]

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製造者:東酒造株式会社
石川県小松市野田町丁35

原材料名:米(国産) 米こうじ(国産米) 醸造アルコール
精米歩合70%
内容量:180ml詰
(以上、ラベルより転記)




万延元年(1860年)創業という東酒造さん。
酒銘の由来は「酒蔵の近くに八幡神社があり、昔、その近くの井戸水で酒造りをしていたので、神様の水という意味で「神泉」と命名された。」(※1)とのことでした。

今日いただくこの吉祥神泉(きっしょうしんせん)は、本醸造でした。
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話のネタが切れましたので、いただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、濃くはないもののきれいな金色でした。
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うまみは濃いめです。
熟成感がバッチリですが、角や粗さがなくて穏やかです。
それとともに酒臭さ(ほめ言葉です)をほんのりと感じます。
苦みや雑味はないですね。
しかもキレよいね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
かすかにスーですが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはなくさらりとしており、前には出て来ません。
でもその存在は効いております。


濃醇枯ちょいすっぱスッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。
枯れた感じに角や粗さがなく、穏やかでした。
それでいて酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)を感じたことから、けっしてスカスカな味ではありませんでした。
また酸味が飲み応えを、甘みがコクを添えているようでした。
さらにキレがよく、クセがなくて後味はスッキリとしておりました。

これ、うまいね!


(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.73(2002.3 橋本確文堂)

【お酒】1924.龍力 ごつうま 特別純米酒 300ml [28.兵庫県の酒]

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製造者 株式会社本田商店
兵庫県姫路市網干区高田361-1

兵庫県特A地区山田錦100%使用
アルコール分16度以上17度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合65%
内容量300ml




本田商店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
173.龍力 特別本醸造 カップ
479.龍力 特別純米酒 昔の酒 180ml
722.龍力 大吟醸 米のささやき 300ml
1711.龍力 特別本醸造 播州秋祭り カップ
1923.龍力 特別純米酒 神力 300ml

今日いただくこのお酒は、いわゆる“特A地区”で採れたという山田錦を使用した特別純米酒でした。
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特別純米酒には香りを特徴とするものもありましたので、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はないですね。
含んでも、お酒の甘い香りをふんわりと感じる程度です。

うまみは意外にも淡めです。
でも、米のうまみに淡めなりに厚みがありますよ。
透明感も少し感じます。
吟醸酒みたいな苦みがあって、弱めですが鋭さを感じます。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり引いているようです。


淡麗スッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
米のうまみそのもので勝負しているお酒ですね。
苦みや酸味、弱めの甘みはどれも米のうまみを際立たせるための裏方のようでした。

うまいね。


ここで、燗にしてみましたよ。
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燗にすると、キレがいっそうよくなるね。
しかもちょいスーで、冷めるにつれてすっぱさが少し出てくるみたいです。
甘みもちょっとわかるようになりました。


燗だと淡麗ちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒になりました。

燗のほうがキレがよくてスッキリ感が増したようでした。
でも、すっぱさが冷めるにつれて出てきたせいか、米のうまみ自体はまろやかに感じました。
燗もうまいね。


龍力の“ごつうま”。
純米なのに淡麗ですっきりしておりました。
しかも米のうまみそのものがはっきりで、とてもきれいな味わいでした。
純米でも、こういう味わいになるのね。
これってもしかして、特A地区産山田錦を使用したからでしょうか?
いやいや、きっと蔵元さんの丁寧な造りの成果でしょう。




その“ごつうま”に合わせた今日のエサはこちら。


性懲りもなく、地元産の“菜の花”。
今春はこれで4回目です。
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今日は油揚げとともに“煮びたし”にしてみましたよ。
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出汁の風味が満載で、しかも油揚げのうまみも伴っておいしゅうございました。
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冷蔵庫に残っていた、キャベツの芯の部分。
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一口大に分解しました。
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常備している魚ソー(魚肉ソーセージ)もカット。
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調味料は、にんにくと、
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中華あじ(味の素)にコショウを合わせておきます。
こうすることで、コショウの入れ忘れを防止できます。
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卵2個は、カラザを取り除いて溶いておきます。
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フライパンに、火は弱火。
焦げ付き防止のためですが、弱火でも十分に熱すれば問題ないのです。
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その弱火のフライパンにオリーブオイルを引いて、キャベツ、魚ソー、にんにくを炒めます。
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油が回ったら、中華あじ+コショウを投入。
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混ざったら卵を入れ、火を止めて一かきまわし。
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キャベツの卵炒めの完成です。
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塩加減がちょうどよく、にんにくとコショウの風味も程よくておいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。








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草を召し上がっていらっしゃった黒猫のダンナ。
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あんさん、最近、
お母ちゃんからでのうて、よそでエサもろうてはるらしいやないか!
どないつもりやねん!
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(友情出演)

【お酒】1923.龍力 特別純米酒 神力 300ml [28.兵庫県の酒]

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製造者 株式会社本田商店
兵庫県姫路市網干区高田361-1

原料米 神力100%
原料米栽培地 兵庫県たつの市御津町中島産
アルコール分 16度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)
精米歩合 65%
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




本田商店さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
173.龍力 特別本醸造 カップ
479.龍力 特別純米酒 昔の酒 180ml
722.龍力 大吟醸 米のささやき 300ml
1711.龍力 特別本醸造 播州秋祭り カップ

今日いただくこのお酒は、
兵庫県たつの市御津町中島産
“神力”(しんりき)
という酒造好適米を100%使用した特別純米酒でした。
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神力は、もともとは食用米で、明治から大正にかけて盛んに栽培されていた品種。
多収種で、大正期にはすべての米の作付面積の3分の1に至るほどになったそうです。

しかもその神力の発祥地は、まさにこのお酒で使われている神力の栽培地=兵庫県たつの市御津町中島なのだとか。
このことについて、文献には以下のような記述がありました。

 明治6年に地租改正で農民は豊作,凶作に関係なく税金を納めなければならなくなり生活は苦しく,明治9年には地租改正反対の一揆が茨城,三重などの諸県で続発している。このような状況下で毎年安定した収穫を得るために多収,良質,強短桿,耐病,耐寒の新品種が常に早急に求められていた。
 当時の稲の品種改良の担い手は老農たちであり,第1表に明治時代に普及した代表的な品種と育成者を示した。「神力」は「愛国」「亀の尾」と共に日本三大品種の一つであり,兵庫県揖保郡御津村中島の丸尾重次郎氏が,明治10年程吉(ほどよし)と呼ばれた有芒の品種の中から収穫の折に程吉と異なる芒のない籾種の大きな穂3本が混在しているのを見つけ,これを採り貯蔵して翌年に試作して籾量2斗4升6合を収穫し「器量良(きりょうよし)」と名づけた。これが後の「神力」の原種である。翌12年に同村内に栽培したが収量は他品種に比べて2割5分をこす増収でしかも米質は良く粒は大きく光沢があり近隣の農家は種子の分譲をうけて栽培する者が毎年増えたとある。多くの人々の協力をうけて明治15年ごろには揖西,揖東の平坦部の大半に普及し19年に余部村(現在の姫路市)の岩村善六氏などと協議して「神力」と改称した。
 また岩村氏は中央の農商工広報に「神力」の多収性と沿革をのせて全国に紹介した。この後全国に普及し明治20年代に入って大阪,京都,兵庫県,徳島県,香川県,九州一円に,明治30年代の前半には神奈川県以西に,40年には栃木県以西にと広まった模様である。
 この広範囲の普及には大量の優良種子の供給が必要で,種子を改良して共同採取する水稲神力採取組合が揖西村に結成され周到な計画と努力を持って種子供給につとめ「神力」の急激な増加に対応した。
 大正8年の調査によると我が国の水稲品種で1万町歩以上のものは30種に過ぎないが,そのうち最も栽培面積の広いのは「神力」で50万町歩にも達している。この数字は水稲作付反別の約3分の1を占める。また各地で「神力」からの体系分離品種や「神力」を交配母体とした育成品種が作られた。
 JA熊本県経済連の資料によると,「神力」は熊本県には明治13年頃下益城郡に移入され,20年代には平坦部における主要品種となった。」(※1)

しかし、「このように明治から大正にかけて西日本稲作に君臨した神力も昭和に入り硫安が普及し窒素成分の多投の結果,いもち病や白葉枯病に弱い欠点があり,米質の問題もあり次第に「旭」に変わっていくこととなる。」(※2)とあるとおり、昭和に入ると衰退し、栽培されなくなったのだとか。


それが平成に入って、神力の酒造特性に着目し、その復活と酒造好適米指定の動きが出てきたそうです。

中でも、「美少年酒造(かつて熊本県にあった蔵元。2014年破産:ブログ筆者追記)からの要請で,経済連,県農研センター矢部試験地で1995年から検討し栽培基準を設定.1997年から生産開始」(※3)とあるとおり、主に熊本県での復活の動きが顕著であったみたいでした。

一方で別の文献では、神力を「熊本,兵庫,福井で独立に復活した復古米。」(※4)と紹介されておりました。

もしかしたら、この兵庫での神力復活に、今日いただく龍力の本田商店さんが関与なさっていたのかな?


ほな、その神力の酒造特性は?

これはけっして悪くはなかったみたいです。
上記と同じ文献には、以下のような記述がありました。

 明治20年代から西日本に広まった神力は,当時から酒造用としても使用されていたと推測されるが,明治22年の文献「日本酒改良実業問答」をはじめその他当時の文献では,他区別の原料米についての分析は 行われているが,品種についての研究データーはなく酒造原料米の品種名は出ていない。
 野白喜久雄先生によると,「神力」をはじめとして酒造用原料米の品種名が初めて文献に表れたのは,明治40年醸造試験所の調査と時であるという。
 その後,同所の酒造米の理化学的調査が始まり大正8年には熊本,愛媛の「神力」を調査して酒造用適品とし,次いで兵庫,佐賀,山口,広島,愛知,岡山,徳島などの「神力」について調査している。昭和に入り全国酒造米基本調査の中で,熊本県神力については「同地雄町と殆ど変わらざる優良米と認む。すなわち製麹中の香気風味,軟質度殆んど兄弟なしと云うも差し支えなし」とし,次いで酒母テストを実施して「熊本雄町に比し大なる遜色を認めず優良米としての貫緑を備うるものと請うべし」としている。」(※2)


神力の、“雄町と殆ど変わらざる優良米”としての性質や、“優良米としての貫緑”は、果たしてこのお酒から感じ取ることはできるのでしょうか?
それでは、65%精米された神力を使用した特別純米酒、いただいてみたいと思います。


まずは、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、無色透明でした。
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上立ち香はないですね。
含んでも、ごくかすかに花っぽさを感じる程度です。

意外にも、うまみは淡めです。
米のうまみうっすらで、広がらずに舌を鋭く突くみたいです。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
苦みがあって、重さを感じます。
キレはとてもよく、透明感をはっきりと感じます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものはっきりで、鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめです。
その存在はわかるものの、かなり弱めです。


淡麗重ちょいすっぱスッキリ辛口のお酒でした。

かなり淡麗で、透明感がありました。
しかも辛口で、キリッと引き締まっておりました。
それでも米の風味は感じることができましたが、苦みの重さがそれを凌駕しておりました。
スッキリしてはおりましたが、飲みやすくはないみたいでした。



ここで、燗にしてみました。
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酸味が立ちました。
鋭さはそのままですが、酸味自体に深みが出ました。
また、うまみに酒臭さ(ほめ言葉です)がちょっと出ましたよ。
しかもちょいピリになりました。

燗にすると、淡麗重ちょい深ちょいピリスッキリ辛口のお酒になりました。

キレのよさと透明感とは冷やしたものと同じでした。
ですが酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)と酸味の深みとで、飲み応えが出てまいりました。


これはあくまでも私の想像ですが、昨今の洗練された味わいのお酒が登場する前の“昔の淡麗酒”ってこんな感じだったのではないでしょうか?





その昔の淡麗酒?、に合わせた今日のエサはこちら。


豚ロース肉150g
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半分に切って、両面にこしょうと小麦粉とを振っておきます。
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しょうが。
要するに、豚肉のしょうが焼きを作ってやろうという魂胆なのです。
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ですが私は、しょうがをおろしません。
細かい賽の目に刻みます。
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その刻んだしょうがを、“みりん:淡口しょうゆ=2:1”のたれに浸しておきます。
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今日はしいたけと玉ねぎとを合わせました。
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火は弱火。
肉をけっして焦がさないことが重要なのです。
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まず肉の片面に火を通して、
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裏返したら、野菜を投入。
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肉に火が通ったら、野菜の上に乗せてしまいます。
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そこへ、たれを投入。
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たれを煮詰めて行きます。
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たれが煮詰まったら、“あっさり豚しょうが焼”の完成です。
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しょうがの粒を噛むたびに、しょうがの風味が口の中に広がったのでした。
また淡口しょうゆを使い焦げ目をつけずに仕上げた分、豚肉の風味をはっきりと感じることができたのでした。
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ごちそうさまでした。






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黒猫のダンナには、今日もいっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)

(※1)佐々木定『酒米「神力」の復活』p.222-223(日本醸造協会誌 第95巻第4号 p.222-226 2000)
(※2)(※1)223
(※3)前重道雅・小林信也編著『最新 日本の酒米と酒造り』p.149(2000.3 養賢堂)
(※4)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.46(2017.7 文一総合出版)

【お酒】1922.大吟醸 酒造之助 180ml [28.兵庫県の酒]

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灘菊酒造株式会社
兵庫県姫路市手柄1-121

原料米/山田錦100%
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
精米歩合35%
180ml
(以上、ラベルより転記)





灘菊酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
530.超辛口 純米 一辛 300m
1919.純米大吟醸 きくのしずく 300ml

今日いただくこのお酒は、“酒造之助(みきのすけ)”なるアル添大吟醸でした。
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“酒造之助”は、川石酒造之助さん(灘菊酒造の創業者である川石酒造作さんの弟)の名前に由来するのだとか。
なんでもこの御仁、“フランス柔道の父”とも称されるほどの偉大な柔道家だったそうですよ。
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灘菊酒造さんの蔵には、川石酒造之助さんの業績を紹介する展示コーナーがありましたよ。
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このお方が、川石酒造之助さん。
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川石酒造之助さんは「欧州を中心に,世界の柔道に少なからず影響を与えた」(※1)人物なのだそうです。
しかも日本ではあまり一般に知られていないが,むしろ海外で有名である。(※1)のだとか。

そのフランスでの業績について、同じ文献には以下のとおり紹介されておりましたよ。
昭和41年に発行されたと思われる,クロードチボー著の「百万人の柔道家・フランス柔道の歴史」(アルバン・ミッシェル発行所・パリ)によれば,昭和8年9月,パリのマソネホテルで嘉納治五郎らによって新しい格闘技・柔道が紹介されたのち,フェルデンクレによってフランス柔術クラブが作られる。昭和11年10月(昭和10年か)川石酒造之助の来仏により広く普及す。昭和18年第1回フランス柔道選手権開催,この時修行者5千人。昭26年第1回ヨーロッパ選手権開催,この時修行者10万人。昭和41年,柔道がオリンピックに採用されている現在,12万5千人の柔道専門修行者がおり,近く,100万人の柔道経験者を数える。フランス柔道が誕生して30年,現在ではフランス第3位のスポーツになった。と書かれており,川石酒造之助がフランス柔道に与えた影響は大きいものがある。」(※2)

柔道の七色の帯を考案したのも、川石酒造之助さんなんだってさ。
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そんな川石酒造之助さんの名が付けられたこのお酒は、兵庫県産山田錦を100%使用し、精米歩合を35%まで高めたアル添大吟醸なんだってさ。
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それではいただいてみたいと思います。
大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすかでした。
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上立ち香はかすかです。鼻を近づけるとフレッシュさを少し感じる程度です。
でも含むとフレッシュな風味が口の中で広がります。
花っぽい香りも一応あるみたいですが、かなり弱めです。

うまみはやや淡め、いや、ちょい濃いめかな?
米のうまみに厚みを感じますが、山田錦らしい透明感もバッチリです。
熟成感はないですが、酒臭さ(ほめ言葉です)はかすかに感じるかな。
吟醸酒によくある苦みが少しあって、強くはないものの重さを感じます。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
かなり弱めですが、その存在はわかります。


ちょい濃醇で爽快ちょい重スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
香りがひかえめで、むしろフレッシュさがはっきりしていて爽やかでした。
もしかして生貯?
山田錦らしい、厚みがあるものの透明感を感じるうまみがしっかりで、それをちょい重の苦みがいい感じに引きしめているように感じました。

これは食事と合うね。
夏の暑い日に、うなぎの蒲焼で一杯やりたいな。




その食事と合う大吟醸に合わせた今日のエサはこちら。

スーパーの缶詰コーナで見つけたのは、ほたて貝柱フレーク。
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フレークだからほぐれているのかと思ったのですが、けっこう固まっておりました。
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それ故に、使う前に箸でほぐしました。
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そのほたて貝柱フレークに合わせたのは、卵4個。
カラザは取り除きました。
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卵を溶いて、そこへ貝柱フレークを投入。
だし汁大さじ2とともに、淡口しょうゆ小さじ1.5も入れました。
しかしこの時、味の深みを出すために必要なある調味料を入れ忘れていたのでした。
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それを焼いて、
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卵焼き(ほたて貝柱フレーク入り)の出来上がり。
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ほたての風味が満載で、おいしゅうございました。
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でもね、普段食べている卵焼きと比べると“深み”がなかったのでした。
それもそのはず、
みりんを入れるのを完全に忘れてしまっておりました。
このとき味噌汁を同時に作っており、そちらに入れたことで(減塩のため)、卵焼きのほうにも入れたつもりになっていたのでした。

お試しになられる方は、どうか調味料にみりん大さじ1を追加してくださいな。
というか、私もみりんを使って再度作り直してみるつもりです。


ごちそうさまでした。
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(※1)真柄浩『川石酒造之助について―生いたちと欧州柔道界に与えた影響―』p.89(武道学研究 10巻2号 p.89-91 1977.11 日本武道学会)
(※2)(※1)p.90-91

【お酒】1921.ケロロ軍曹×シーパルちゃんワンカップ酒 [04.宮城県の酒]

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■製造者:株式会社新澤醸造店+K
宮城県大崎市三本木北町63番地

特別純米酒
■精米歩合:60%
■アルコール分15度
■原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
■内容量:180ml
■保存方法:要冷蔵-5℃~5℃
(以上、フタより転記)





今日いただくこのお酒も、一昨日いただいた1920.シーパルちゃんカップとともに女川で入手しました。
なんでもこのお酒は、女川町の公式キャラクターであるシーパルちゃんとケロロ軍曹とのコラボカップなんだってさ。
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カップには書いてありませんが、
“ケロロ軍曹×シーパルちゃんワンカップ酒”って発売元のWebsiteでは紹介されておりましたよ。

あれ?
“ワンカップ”って、大関さんの登録商標じゃなかったっけ?


この中身も“あたごのまつ 特別純米酒”。
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品質表示もシーパルちゃんカップと同じでした。
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でもでもでも!
お値段は、こちらのほうが100円も高かったのでした。
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要するに、“大人の事情”ってことね。
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それでは、いただいてみたいと思います。
あたごのまつ特別純米酒は冷やしていただくべきと心得ておりますので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は・・・、あれ?
シーパルちゃんカップほど茶色くはないですね。
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味の基本はシーパルちゃんカップと同じ。
でも、こちらのほうが枯れた感じがなく、かつ甘みがよりひかえめでした。


やや淡麗でちょい芳香でちょい爽快のちょいすっぱ旨辛口のお酒でした。

枯れた感じがないことから爽快さが際立っていて飲みやすく感じました。
それでいて辛口なので、かなりキリッと引き締まっておりましたよ。

シーパルちゃんカップよりも、オイラはこっちのほうが好みだな。
でも、同じお酒で同じ品質表示なのに、なんでこんなにちがうんかな?
たしかに製造年月はシーパルちゃんカップのほうが1月前だったけれど、たった1月で味が変わるのかな?
それとも、仕込みタンクのちがいによる個体差だったのでしょうか?


いずれにせよ、これは海のものと合うお酒でしょう。





ということで、今日の海のものはさんま蒲焼缶。
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いつものとおり、さんまざく(酢の物:うざくの代用食)にいたしましたよ。
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お酒との相性はバッチリでございましたとさ。

【お酒】1920.シーパルちゃんカップ [04.宮城県の酒]

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■製造者:株式会社新澤醸造店+K
宮城県大崎市三本木北町63番地

特別純米酒
■精米歩合:60%
■アルコール分15度
■原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
■内容量:180ml
■保存方法:要冷蔵-5℃~5℃
(以上、フタより転記)




石巻線の終点である女川駅(宮城県牡鹿郡女川町)。
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駅前には、東日本大震災の被害から見事に復興した商店街が広がっております。
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その商店街の港に一番近い場所にあった“あがいんステーション”。
ここで今日いただくカップ酒を入手いたしました。
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このカップ酒にデザインされているのは、“シーパルちゃん”。
女川町の公式キャラクターなのだそうです。
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ですがこのカップ酒、詰められているお酒は、“あたごのまつ 特別純米酒”なんだってさ。
ということは、むすび丸カップと同じ中身かと思ったのですが、度数はこちらの方が低いのかな。
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要冷蔵ですし、それに燗にしないほうがよいことはわかっております。
それ故、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに茶色がかっておりました。
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上立ち香はほとんどわかりません。
でも、含むとフルーティさをわずかに感じ、フレッシュな風味も少しありますね。
また接着剤のような香りをごくかすかに感じます。

うまみはやや淡めでしょう。
米のうまみが広がらずに舌の上をピンと突く感じがします。
熟成感もちょっとあるみたいですが、角がなくて穏やかです。
苦みや雑味は感じません。
純米ですがキレはよく、後味はスッキリしております。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
ただ、ちょいスーですね。
ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めですが、その存在はわかります。


やや淡麗でちょい爽快でちょいすっぱちょいスースッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
うまみはやや淡めでしたが、それでもよくわかりました。
また爽やかでキレがよく、しかも酸味とちょいスーとがいい感じに引き締めておりました。

これはまちがいなく、海の物に合うお酒でしょうね。





ということで、今日用意した海の物は、オイルサーディン。
玉ねぎとともに使いました。
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耐熱容器に薄く切った玉ねぎを並べて、
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その上に、オイルサーディンをオイルごとぶちまけます。
っていうか、デカいな!
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そこへ粗挽きコショウとオレガノとをこれでもかというくらいふりかけて、
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容器に蓋をして、1992年製のオンボロ電子レンジで3分加熱。
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しょうゆをちょっとだけたらして、できあがり。
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臭みゼロ!
イワシのうまみと玉ねぎの甘みとが相俟ってまいう~でした。
しかもさわやかでキレのよいシーパルちゃんカップがよく合うことよく合うこと!
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お酒もオイルサーディンも、美味しゅうございましたとさ。

【お酒】1919.純米大吟醸 きくのしずく 300ml [28.兵庫県の酒]

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製造者 灘菊酒造株式会社
兵庫県姫路市手柄1-121

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 40%
内容量300ml
●このお酒は兵庫県産のお米を使用しております。
(以上、ラベルより転記)




山陽姫路駅は、山陽電車の西側のターミナル。
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その山陽姫路駅から普通電車に乗って一駅目が、手柄駅。
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今日は、その手柄駅の近くに蔵を構える灘菊酒造さんのお酒をいただいております。
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灘菊酒造さんのお酒は、2015年4月に530.超辛口 純米 一辛 300mlをいただいております。

およそ5年10カ月ぶりにいただく灘菊さんのこのお酒は、精米歩合を40%まで高めたという純米大吟醸でした。
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兵庫県産米使用とのことでしたが、品種の記載はありませんでした。
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それではいただいてみたいと思います。
純米大吟醸ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすかでした。
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上立ち香はほとんどわかりません。
鼻を近づけると、フルーティーさをかすかに感じる程度です。
含むと、それをほんのりと感じ、またフレッシュさも少し感じます。

うまみはやや淡めでしょう。
透明感がバッチリなのに、淡めなりに米のうまみに厚みを感じます。
熟成感や酒臭さはなく、苦みや雑味もゼロですね。
キレはそれほでもないかも。

酸味はややひかえめでしょう。
それでも弱めのすっぱさに鋭さを感じます。
スースー感はごくかすかですが、ちょいピリでした。

甘みはややひかえめでしょう。
前に出てこないものの、その存在はわかります。


やや淡麗でちょい爽快のちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
やや淡めでしたが、米のうまみに厚みを感じました。
同時に透明感もありましたが、この透明感はアル添のそれとはちがいました。
もしかしたら、使用しているお米が山田錦なのかも。
ちょいピリでしたが、それがいい感じに味をキリリと引き締めておりました。

これは食事と合うおいしい純米大吟醸でした。
特に魚、刺身でも煮魚でも焼魚でもバッチリでしょうね。





その純米大吟醸に合わせた拙宅の粗末なエサはこちら。


性懲りもなく、今日も地元産の菜の花。
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その菜の花に合わせたのは、九州の麦味噌。
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からし酢味噌和えにしてみましたよ。
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麦こうじの香ばしさがいい感じに効いておりました。
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そしてこれも、いつものさば缶。
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そのさば缶には、愛知県の赤味噌を合わせました。
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さば缶の味噌煮。
今日の料理“さば缶とねぎのみそ煮”を参考にしました。
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深みのある赤味噌が、さばの風味といい感じに合いましたとさ。
しかもさばの風味が、純米大吟醸とぴったりでした。
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ごちそうさまでした。







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日差しを浴びてお昼寝中だった黒猫のダンナ。
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それでも遊んでくださるのが、ダンナの懐の深さなのでした。
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(友情出演)