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【お酒】1911.日榮 菊酒 カップ [17.石川県の酒]

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製造者/中村酒造株式会社
本社/金沢市長土塀3丁目2-15
製造場/石川県野々市市清金2丁目1

原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分15度
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




中村酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
1606.加賀の雪酒 純米酒 180ml
1610.加賀雪梅 純米酒 カップ
1613.日榮 カップ
1743.日榮 加賀百万石 カップ

今日いただくこのお酒も1613.日榮 カップ1743.日榮 加賀百万石 カップと同じく普通酒でしたが、こちらはアルコール度数が15度台でした。
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菊酒だってさ。
加賀の菊酒ってこと?
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いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、濃くはないものの金色でした。
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燗をつけると、甘い香りがほんのりと立ちました。

うまみはやや濃いめです。
まず、酒臭さ(ほめ言葉です)をじんわりと感じます。
熟成感も少し感じますが、角や粗さはありません。
米のうまみは弱めながらも、幅を少し感じます。
渋みが少しあるみたいで、軽めですが、冷めるにつれて目立つみたいです。
それでいてキレはとてもよく、スッと引いて行きます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
それよりも、酸味自体の深みを少し感じます。

甘みはちょいはっきりかな?
存在はよくわかるものの、前に出てこない感じです。


やや濃醇でちょい枯ちょい渋ちょい深スッキリ旨口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)と熟成感とが程よく効いて、渋みもバランスを崩さない程度に調和しておりました。
それでいて味わいに角がなく、しかもキレがよくて後味はスッキリしておりました。

これ、なかなかうまいんじゃないの?
しっかりした味わいの料理と対等に渡り合える良酒でしょう。

私はさんまざく(うざく(うなぎの蒲焼とキュウリの酢の物)のさんま蒲焼缶による代用食)と合わせましたが、いい感じでした。
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PCR検査キットを使ってみましたよ~だ! [やってみた]

訳あって、どうしてもPCR検査を受けたかった酔っぱらい。
もちろん、目下無症状ですけれどね。

そこで入手したのが、この検査キット。
楽天市場にて3,000円台で販売されておりました。
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中身はこんな感じ。
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この容器に検体となる唾液を詰めて、
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この封筒で送るんだってさ。
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結果は、メールやLINE、SMSなどで知らせてくれるとのこと。
私はメールを選択しました。
LINEはつながる相手がいないから使っていないもので・・・。
友達は、猫しかいないもので・・・。
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なお、検体(唾液)を採取する様子は撮影しませんでした。
そんなの見せられても、キモいだけだもんね。
この世に存在しているだけでキモい独身中年男性ですからね。
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今日(2021年1月27日)の朝、検体を採取し、出勤前に郵便ポストに投函しておきました。

はたして結果やいかに?
吉と出るか、凶と出るか?

《焼酎》184.いつもの奴 25度 200ml [9942.長崎県の焼酎]

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製造者 大島酒造株式会社
長崎県西海市大島町830番地

品目 本格焼酎
原材料名 麦、麦麹
添加物 なし
容量 200ml
アルコール分 25%
(以上、包装フィルムより転記)




蔵元さんのWebsiteによれば、大島酒造さんは昭和60年に農業振興を目的として第三セクター方式(地方公共団体と地元民間資本との共同出資)で設立された、比較的新しい蔵元さんなのだとか。

その大島酒造さんが造ったこの“いつもの奴”は、麦焼酎でした。
しかも、長崎県の麦焼酎と言えば江戸時代から続く伝統的な壱岐焼酎(麦を主原料としつつも米麹を使用)でしょうけれど、この“いつもの奴”は昭和40年代末に商業目的で開発された大分麦焼酎(麹も麦麹を使用)と同じく、麦100%使用でした。
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25度で200mlでしたので、今日は半分だけいただきます。
残りは明日、別の飲み方でいただいて、その感想はこの記事に追記します。
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まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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スースーのピリピリ!
麦のふんわりとした風味は強くはないものの、穏やかに感じます。
生でも苦みがちょっとあるみたいです。
こげ臭はありませんから、きっと減圧蒸留でしょう。
甘みはほんのりと感じる程度です。


続いて、今日はロックでいただきました。
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上立ち香に華やかさをちょっとだけ感じます。
含むとそれが鼻へと抜けて行きますよ。

ロックで出がちな苦みが少し際立ちました。
でも、麦のふんわりした風味も弱めながらに穏やかにわかります。
甘みもほんのりと効いています。



翌日。
残りをお湯割りでいただきました。
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華やかな上立ち香がパッと立ちました。
含むとそれが口から鼻へフワッと抜けていきましたよ。
ただ、ちょいスーですね。

麦の風味はやや薄まるみたいですが、それでもわかります。
苦みは引いて、お湯割りで出がちな酸味はそれほど出ないみたいです。
甘みも引きますが、これもわかります。



ロックでキリリと引き締まり、お湯割りで香り豊かなおいしい麦焼酎でした。
クセや重さがまったくなく、かなりさっぱりしておりました。
それでも風味を感じることができて、なかなか面白い焼酎でした。

“あなたにひとめぼれ こめ”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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●製造者 株式会社都城酒造
宮崎県都城市乙房町2887番地1

焼酎乙類
●原材料名:米(国産)米こうじ(タイ産米・国産米)
●内容量:180ml
●アルコール分:25%
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら》
《焼酎》8.あなたにひとめぼれ こめ 180ml【追記あり】





こちらひさびさの“あなたにひとめぼれ こめ”。
主に西日本で店舗を展開なさっているスーパー“ダイレックス”にて、125円(税込)で入手いたしました。
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本格焼酎ではなくて“焼酎乙類”。
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米以外の原材料を使用していないんだから、本格焼酎を名乗ることもできるんじゃないかな?
たしか本格焼酎の規格には米の等級に関する制限はなかったはず。

まあいいや。
さっそくいただいてみましょう。



まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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ちょいピリでちょいスー。
米のうまみが強くはないもののじんわりと効いています。
甘みも少し感じます。
苦みや雑味はなく、焦げ臭さもありません。


次に、お湯割りで。
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米の風味は生(き)よりは薄まるものの、それでも口の中に広がって鼻へと抜けて行きますよ。
その米の風味が抜けたあとで、芋焼酎みたいな華やかな風味をかすかに感じます。
甘みはこれも生(き)よりは薄まるものの、よくわかります。
お湯割りで出がちな酸味は出るものの、弱めです。


最後は、残ったものをロックでいただきました。
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ロックで出がちな苦みは出るものの、それほど強くはないみたいです。
米の風味はこれが一番よくわかるみたいです。
甘みは生(き)のままですが、苦みと拮抗していてその分弱まったような感じがします。
香りは引きました。


さっぱりしているものの米の風味を感じることができる、おいしい米焼酎でした。
焦げ臭さや重さがなかったことから、おそらく減圧蒸留でしょう。
風味に重厚感はありませんでしたが、それでも米の風味をじんわりと感じることができました。
125円(税込)でこの味わいでしたら、御の字でしょう。




その“あなたにひとめぼれ こめ”と合わせた今日のエサはこちら。


毎度おなじみのさば缶。
今日も食べたくなったのでした。
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玉ねぎとピーマン。
そしてさば缶にはレモンが欠かせません。
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玉ねぎとピーマンとを刻み、レモン汁をベースにしたドレッシングを作っておきます。
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さば缶を皿に開けて、
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ドレッシングをかければ完成です。
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さば缶には、やっぱりレモンが合いますね。
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冷蔵庫の中から残り物を発掘。
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油揚げは、昨日で消費期限が切れておりました。
でもまあでもいいか。
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全てを刻んで、かつおとこんぶのだしで煮ます。
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そこに溶き卵をかけてとじて、
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衣笠丼、のようなもの。
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だしがしみておいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。

【お酒】1910.萬勝(ばんしょう) はねぎ搾り 本醸造酒 300ml [42.長崎県の酒]

2021.1.24:酔いがさめたら誤りに気づきましたので、該当部分を削除いたしました。

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製造者 合資会社吉田屋
長崎県南島原市有家町山川785

原材料名 米(国産)・米麹(国産米)醸造アルコール
内容量 300ml
精米歩合 70%
アルコール分 14度以上15度未満
(以上、ラベルより転記)




キリシタン遺跡と手延べ素麺の町で、有明海と雲仙普賢岳に囲まれた風光明媚な土地である。」(※1)という、長崎県南島原市有家(ありえ)町。




今日は、その有家の地で“萬勝(ばんしょう)”を造る吉田屋さんのお酒をいただきます。
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“はねぎ搾り”なんだってさ。
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なんでも「これは出来上がった醪を布の袋に入れて、撥ね木という巨大な樫の棒の先端に重しをぶら下げて搾り出す手法」(※2)とのこと。
要するに、いわゆる佐瀬式(“槽(ふね)”の中に袋に詰めた醪を並べ、ネジ状の軸を回しながら圧力を上から少しずつかけて搾る方式)の原始形態ですね。

これについては「連続的に次第に強く酒袋に圧を与えるので,袋の損傷は少ないが圧搾力は弱く、場所を広くとるうえに危険性も大きい欠点」(※3)があるのだとか。


しかもこのお酒、日々草(にちにちそう)から分離した“花酵母”を使用しているんだってさ。
日々草って、よく鉢植えにされている、赤や白色で5片の花びらのやつですよね。
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花酵母についてはかつてこちらでまとめております。
このお酒に使われている花酵母は、蔵元さんのご出身校である東京農業大学で分離に成功したものなんだってさ。


ひととおりうんちくを披露して気が済んだところで、そろそろいただいてみたいと思います。

今日いただくこのお酒は本醸造ですが・・・、
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花酵母使用酒とのことで香りを特徴としているかもしれませんから、まずは冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすかでした。
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上立ち香はないですね。
含むと花っぽい香りをかすかに感じるような感じないような。
どっちなんだよ。

うまみはやや濃いめです。
酒臭さ(ほめ言葉です)が最初に来ますね。
米のうまみもじんわりと感じます。
熟成感をわずかに感じ、渋みがちょっとだけあるみたいです。
キレはよいですね。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、酸味自体に深みを少し感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりでしょう。
べとついた感じはしませんが、幅のある甘みをほんのりと感じます。


やや濃醇でちょい深旨やや甘口のおいしいお酒でした。
香りはかすかでしたが、むしろちょうどよい感じでした。
うまみがしっかりしていて深みを少し感じるのに、キレがよくて後味はスッキリしておりました。

これ、うまいね!



ここで、燗にしてみましたよ。
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燗にすると、お酒の甘い香りがフワッと漂ってまいりました。

うまみに厚みが出ますね。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)が際立ってまいりました。
それに渋みが少しはっきりしてまいりましたよ。

酸味は深みが少し増してまいりました。
それに、すっぱさに鋭さも少し出てきましたよ。

甘みは少し引くかな。
キレのよさはよりはっきりしてまいりました。


燗にすると、濃醇ちょい渋深スッキリ旨口のおいしいお酒になりました。
燗のほうが味わいに厚みと深みとが出ましたが、キレのよさが増し、かつ甘みが引いたのでよりスッキリしたように感じました。
渋みが少しはっきりしましたが、それも嫌味なくいい感じに味わいを引き締めているようでした。


甘みを感じたければ冷やして、厚みと深みとスッキリ感とを期待するならば燗で、と言ったところでしょうか?
もちろん、どちらでもおいしくいただけました。










そのはねぎ搾りのお酒に合わせた今日のエサはこちら。










トマトソースを、
食べた~い!
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豚ひき肉としいたけも入れました。
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トマトソースにはオレガノよ[黒ハート]
ってレイチェルがNHKで言っていたので、買ってきました。
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にんにくと玉ねぎはみじん切り。
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しいたけは薄切り。
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鍋でにんにく、玉ねぎ、豚ひき肉を炒めて、
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火が通ったら、トマト缶としいたけ、オレガノを投入。
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水分が飛んで煮詰まったら塩で味を整えて、完成です。
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このトマトソースに合わせたのは、
ズッキーニ(小2本)。
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ヌードルピーラー!
(ドラえもんが四次元ポケットからひみつ道具を出すときの言い方で。)
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ズッキーニがこんな感じになりました。
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でも、いくつかは繋がっちゃったりなんかしちゃったりして。
力加減が難しいようでした。
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トマトソースに、
いりゃあ~!
(Dr.スランプのおとぎマシーン(本の中に入るやつ)の声で。)
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大五郎、3分間待つのだぞ。
(笑福亭仁鶴より)
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粉チーズをかけて、完成です。
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かなりさっぱりした味わいでしたが、お肉のだしが効いておりました。
豚ひき肉を使って正解でした。
オレガノの香りもいい感じでした。
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野菜ですからね。
On the Riceでも、罪悪感はゼロなのでした。
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ごちそうさまでした。
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★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

雨が降っていたせいか、落ち着きがなかった黒猫のダンナ。
それでも遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)


(※1)檜原勇多賀『日本酒を愉しむ-長崎県の酒蔵をあるく-』p.26(2015.2 長崎文献社)
(※2)(※1)p.27
(※3)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.389(1997.10 灘酒研究会)

《焼酎》183.わかめ焼酎 七萬石 カップ [9942.長崎県の焼酎]

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合資会社山崎本店酒造場
長崎県島原市白土町1065

焼酎乙類
アルコール分25°
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




山崎本店酒造場さんのお酒や焼酎は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】1892.まが玉 金撰 カップ
【お酒】1893.まが玉 金撰 お燗瓶
《焼酎》182.オランダ船 25度 200ml カップ

今日いただくこのお酒は“七萬石”なるわかめ焼酎なのだそうです。
でもツッコミどころ満載でした。

まず、原材料名の表示がない。
わかめを使用していることは推測できますが、わかめだけを主原料として用いているのか、それとも他の原材料(米・麦・芋など)と併用しているのかはわかりませんでした。
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それに、“焼酎乙類”っていったい?
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公式ルール(酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行規則11条の5、酒税法3条10号イ~ホ、同施行令4条の2第2項、同施行規則3条の2、種類の表示を本格しようちゆうの呼称によることができるしようちゆう乙類の原料を定める件(平成14年10月28日国税庁告示第7号))によれば、わかめを主原料として用いても“本格焼酎”を名乗ることは可能なはずなのにね。
それとも、わかめのほかに、本格焼酎を名乗ることができない副原料(コーンスターチなど)を用いているのでしょうか?

なお、焼酎乙類と本格焼酎との関係については、かつてこちらでまとめております。

これはあくまでも私の推測ですが、原材料名の表示がないのも、本格焼酎を名乗っていないのも、このラベルがそれらの制度が定められる以前に制作されたもので、それを今でも使用し続けているからではないでしょうか?



うんちくをたれて気が済んだところで、いただいてみたいと思います。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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ちょいスーでちょいピリ。
風味はね、これは米の風味だね。
芋でもなければ、麦でもないよ。
苦みや雑味はなく、それに焦げ臭さも感じませんでした。
それに、磯の香りやわかめの風味らしきものも感じませんでしたよ。
ただ、甘みをかすかに感じました。


次に、お湯割りで。
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スースーとピリピリとは引きました。
甘みも引きましたが、かすかにわかります。
風味はやっぱり米ですわ。
お湯割りで出がちな酸味はちょっとだけ。
やや薄まった感じかな。


最後は、残りをロックでいただきました。
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ロックでありがちな苦みが少し出ました。
でも甘みはロックが一番よくわかる。
風味は相変わらずの米そのものでした。



さっぱりした味わいの米焼酎、じゃなかったわかめ焼酎でした。
平戸のわかめ焼酎もそうでしたが、私の舌ではわかめらしさを感じ取ることができませんでした。
わかめ焼酎だと言われて飲まないと、減圧蒸留の米焼酎とまちがえそうな風味でしたよ。
ただ、同じ山崎本店酒造場さんの米焼酎(オランダ船)よりも、こちらのほうが甘みが少しだけはっきりしていたように感じました。

それにしても、オランダ船もそうでしたが、この七萬石も25度のはずなのに、いちどに全量を飲んでもそれほど回って来ませんでしたよ。
どうやら私のアル中ハイマー病は、いよいよ末期症状の様相を呈してきたようですわ。

《焼酎》182.オランダ船 25度 200ml カップ [9942.長崎県の焼酎]

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合資会社山崎本店酒造場
長崎県島原市白土町1065

本格焼酎
原材料/米・米麹
アルコール/25度
200ml
(以上、ラベルより転記)




山崎本店酒造場さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】1892.まが玉 金撰 カップ
【お酒】1893.まが玉 金撰 お燗瓶

今日いただくこのカップは、米焼酎でした。
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“直詰厳封之証”だってさ。
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フタはジャムの瓶みたいに、回して開けるタイプのやつでした。
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それではいただいてみたいと思います。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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ちょいスーのちょいピリです。
米の風味ははっきりしていますね。
苦みや雑味はまったく感じません。
こげ臭もないですね。
甘みはかなり弱めです。


次に、お湯割りで。
撮影を忘れてしまいました。

スースーとピリピリは引きました。
雑味が一切なく、米の風味そのものです。
甘みも引いてしまいましたよ。
やや水っぽさもあるかな。


最後はカップの中に氷を投入し、ロックでいただきました。
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ロックで出がちな苦みは弱めです。
不思議なことに、甘みがわかるようになりましたよ!
それが米の風味といい感じ。



さっぱりしていて軽めの米焼酎でした。
かなり飲みやすく感じました。
お湯割りだと米の風味そのものを感じることができ、甘みも引いてキリッと引き締まっておりました。
私としては、甘みも感じることができたロックが好みでした。

それに不思議なことに、25度のはずなのに、一度に全量を飲んでもあまり回った感じがしないのよね。
なんでやろ?
オマエのアル中が進行し過ぎているからやろ。

【お酒】1909.手取川 山廃 本醸造 180ml [17.石川県の酒]

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製造者 株式会社吉田酒造店
石川県白山市安吉町41

内容量 180ml
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 65%
アルコール分 15度
(以上、瓶の印刷事項より転記)




こちらひさびさの“手取川”。
吉田酒造店さんのお酒は、6年以上前に400.手取川 山廃仕込 辛口 カップをいただいておりました。

今日いただくこの一合瓶は、山廃造り本醸造なんだってさ。
品質表示から察するに、かつていいただいたカップ酒ときっと同じ中身でしょう。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、いい色だ!
茶色がかっておりました。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りがふんわりと漂ってまいりました。

うまみはもちろん濃いめだね。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)をじんわりと感じます。
熟成感もじんわりですが、角がまったくありません。
それでいて苦みや雑味はゼロですね。
しかもキレがよく、スッと引いて行きました。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みをしっかりと感じます。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
かなり弱めですが、その存在はわかります。


濃醇枯深ちょいすっぱちょいスー旨辛口のおいしいお酒でした。
濃くて深く、飲み応えバッチリでした。
しかしそれでいて角や粗さがなく、飲みにくい要素はゼロでした。
しかも辛口でキレがよく、ちょいスーが爽やかにすら感じました。

これはうまいな!
熟成と山廃酛との成果をしっかりと出しつつも、アル添の効果でキレよくスッキリと仕上がっているように感じました。
こういうお酒にはからずも出会うからこそ、この趣味はけっしてやめられないのですよ。

“あなたにひとめぼれ むぎ 25度 180ml”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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●製造者:株式会社都城酒造
宮崎県都城市乙房町2887番地1

品目:焼酎乙類
●原材料名:麦(国産・豪州産)、コーンスターチ、麦こうじ
●内容量:180ml
●アルコール分:25%
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら》
《焼酎》34.あなたにひとめぼれ むぎ 180ml【追記あり】





主に西日本にて店舗を展開なさっているスーパー“ダイレックス”。
今日は、そこへ行けば入手可能であろうこの焼酎を再びいただいてみましたよ。
およそ3年ぶりのご無沙汰でした。

この“あなたにひとめぼれ”シリーズですが、とにかく安い!
通常のペット焼酎(200ml詰のものが多い)とちがって一合詰(180ml)ですが、お値段なんと125円(税込)でっせ!
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なんでこんなに安いのか?
もしかしたら、それは原材料にコーンスターチを使っているからでしょうか?
それに“焼酎乙類”って?、“本格焼酎”じゃないの?
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公式ルールによれば、コーンスターチは“本格焼酎”の原材料として使用することはできませんが、“焼酎乙類”の原材料に用いることは可能なのです。
本格焼酎と焼酎乙類との関係についてはかつてこちらで解説しておりますので、興味がおありの方はどうかお読みください。



それではいただきます。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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スースーのピリピリ!
でも甘みはしっかりしていますね。
麦の風味は弱めです。
苦みはありません。


次に、お湯割りで。
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華やかな香りが少し出てまいりました。
麦の風味はやっぱり弱いね。
甘みは残っておりますよ。
お湯割りで出がちな酸味はあって、強くはないものの鋭さを少し感じます。


最後に残りをロックでいただきました。
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ロックで出がちな苦みが少し出ました。
甘みはしっかりですが、麦の風味は弱いまま。
華やかな香りはこれが一番よくわかるかな。



さっぱりしているが甘みをほんのりと感じる麦焼酎でした。
ロックが風味をもっともはっきりと感じることができるんじゃないかな。
風味は弱めでしたが、それでも125円でこれだけ楽したのですから、御の字ではないでしょうか。





そのさっぱりした麦焼酎と合わせた今日のエサはこちら。


冷蔵庫の肥やしになりかけていた、佐世保のレモンステーキのソース。
そろそろ食べきらなければいけません。
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あと一回分残っておりました。
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スーパーで一番安かった牛肉(オーストラリア産)を買ってきて、
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こんなん出ましたけど!
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安い肉でも、おいしくいただけましたとさ。
ただ、肉に臭み(ペトリコール臭:雨の降り始めのニオイ)が少しあったけれどね。
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背中を掻いてやったら変顔になった黒猫のダンナ。
今日も遊んでくれてありがとうね。
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(友情出演)

【お酒】1908.墨廼江 特別純米酒 300ml [04.宮城県の酒]

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製造者 墨廼江酒造株式会社
宮城県石巻市千石町八番四三号

アルコール分 15度
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)
精米歩合 60%
保存方法 要冷蔵
内容量300ml
(以上、ラベルより転記)




1845(弘化2)年、石巻で問屋を営んでいた澤口家が醸造業に着手したのが始まり。明治末期には醸造業を本格化させた。平成に入り、普通酒から特定名称酒へ転換を図る。(中略)「墨廼江」の名前は酒蔵のある地域一帯の古い地名だったと伝えられる。水神を祭る神社、墨廼江神社(現在は大島神社または住吉神社と呼ぶ)にも由来する。」(※1)という墨廼江(すみのえ)酒造さん。

地方誌の記事によれば東日本大震災では津波で酒蔵が一メートル冠水する被害を受けたそうですが、見事に立ち直ってこうして私たちにお酒を送り届けてくださっているのです。

その墨廼江酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
914.墨廼江(すみのえ) 辛口本醸造 300ml
1382.墨廼江(すみのえ) 特別純米酒 カップ


今日いただくこのお酒も、かつていただいたカップ酒と同じく特別純米酒でした。
ということは、同じ中身なのでしょうか?
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でもこちらの品質表示には、“要冷蔵”の文字がありましたよ。
もしかして、生酒なのでしょうか?
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冷やして販売されておりましたし、それに要冷蔵ですから、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香はないですね。
含むと、接着剤のような香りを感じます。

うまみは濃くはないものの、しっかりしています。
米のうまみは広がることなく、舌の上を突くようです。
酒臭さ(ほめ言葉です)を少し感じ、熟成感も少しはっきりしています。
渋みがあって、強くはないものの鋭さを感じます。
キレはよく、純米ですが透明感を少し感じます。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで鋭さはないみたいですが、酸味自体の深みをちょっと感じます。
スースー感は少しはっきりしておりますが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じないくらいです。


ちょい枯ちょい深ちょい渋ちょいスースッキリ辛口のお酒でした。
辛口でキレがよく、接着剤香と透明感、それに渋みとでキリッと引き締まっているように感じました。
それでいてうまみや深みを感じたことから、物足りなくはありませんでした。
でも、総じてちょっとクセがあるので、飲みやすくはないですね。



ここで、燗にしてみましたよ。
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ああ、これはいかん!
渋みが立って、けっこう鋭くなってしまいました。
それにうまみが引いてしまいましたよ。
しかもスースー。

これは冷やしたほうがいいかもね。






その墨廼江に合わせた今日のエサはこちら。

石巻のお酒ということで、金華さばを使用した石巻のさば缶!
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これに合わせたのは、玉ねぎ、ピーマンと、レモン!
あたしゃさば缶にはレモンがバッチリだと、勝手にそう思っておりますものでね。
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玉ねぎとピーマンとを刻んで、
(ひさしぶりに涙が出たわ。)
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軽く水にさらし、
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ザルにあげて水気を切っておきます。
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レモンはボールに搾っておきます。
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調味料はこのとおり。
さば缶自体に塩気があるので、塩そのものは使いません。
手前の皿の中にあるものは、砂糖(三温糖)です
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それらの調味料を、レモンの搾り汁と合わせます。
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それを使って、水気をしっかり切った玉ねぎ・ピーマンを和えます。
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冷蔵庫で10分間(途中で一度かき混ぜました)。
味がなじめば、ドレッシングの完成です。
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さば缶を水気を切って皿にあけて、
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その上にドレッシングをかけて、できあがり!
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金華さばのさば缶、ものすごく上品で臭みゼロ!
これはこのままいただいたほうがよかったかも。
この食べ方ではもったいなかったかな。
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さらに野菜をたべたかったので、大根・きゅうり・人参の浅漬け。
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煮切ったみりんが、深みを出してくれておりましたとさ。
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ごちそうさまでした。






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植木を剪定していた人たちを怖がって逃げ回っていた黒猫のダンナ。
落ち着きのないご様子でしたが、それでもオイラの顔を見て近づいて来てくれてありがとうね。
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(友情出演)


(※1)『宮城の蔵元訪ね歩き』p.61(2009.4 エーシークリエイティヴ)