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【お酒】1922.大吟醸 酒造之助 180ml [28.兵庫県の酒]

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灘菊酒造株式会社
兵庫県姫路市手柄1-121

原料米/山田錦100%
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
精米歩合35%
180ml
(以上、ラベルより転記)





灘菊酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
530.超辛口 純米 一辛 300m
1919.純米大吟醸 きくのしずく 300ml

今日いただくこのお酒は、“酒造之助(みきのすけ)”なるアル添大吟醸でした。
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“酒造之助”は、川石酒造之助さん(灘菊酒造の創業者である川石酒造作さんの弟)の名前に由来するのだとか。
なんでもこの御仁、“フランス柔道の父”とも称されるほどの偉大な柔道家だったそうですよ。
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灘菊酒造さんの蔵には、川石酒造之助さんの業績を紹介する展示コーナーがありましたよ。
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このお方が、川石酒造之助さん。
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川石酒造之助さんは「欧州を中心に,世界の柔道に少なからず影響を与えた」(※1)人物なのだそうです。
しかも日本ではあまり一般に知られていないが,むしろ海外で有名である。(※1)のだとか。

そのフランスでの業績について、同じ文献には以下のとおり紹介されておりましたよ。
昭和41年に発行されたと思われる,クロードチボー著の「百万人の柔道家・フランス柔道の歴史」(アルバン・ミッシェル発行所・パリ)によれば,昭和8年9月,パリのマソネホテルで嘉納治五郎らによって新しい格闘技・柔道が紹介されたのち,フェルデンクレによってフランス柔術クラブが作られる。昭和11年10月(昭和10年か)川石酒造之助の来仏により広く普及す。昭和18年第1回フランス柔道選手権開催,この時修行者5千人。昭26年第1回ヨーロッパ選手権開催,この時修行者10万人。昭和41年,柔道がオリンピックに採用されている現在,12万5千人の柔道専門修行者がおり,近く,100万人の柔道経験者を数える。フランス柔道が誕生して30年,現在ではフランス第3位のスポーツになった。と書かれており,川石酒造之助がフランス柔道に与えた影響は大きいものがある。」(※2)

柔道の七色の帯を考案したのも、川石酒造之助さんなんだってさ。
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そんな川石酒造之助さんの名が付けられたこのお酒は、兵庫県産山田錦を100%使用し、精米歩合を35%まで高めたアル添大吟醸なんだってさ。
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それではいただいてみたいと思います。
大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ごくかすかでした。
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上立ち香はかすかです。鼻を近づけるとフレッシュさを少し感じる程度です。
でも含むとフレッシュな風味が口の中で広がります。
花っぽい香りも一応あるみたいですが、かなり弱めです。

うまみはやや淡め、いや、ちょい濃いめかな?
米のうまみに厚みを感じますが、山田錦らしい透明感もバッチリです。
熟成感はないですが、酒臭さ(ほめ言葉です)はかすかに感じるかな。
吟醸酒によくある苦みが少しあって、強くはないものの重さを感じます。
キレはよいですね。

酸味はややひかえめかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
かなり弱めですが、その存在はわかります。


ちょい濃醇で爽快ちょい重スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
香りがひかえめで、むしろフレッシュさがはっきりしていて爽やかでした。
もしかして生貯?
山田錦らしい、厚みがあるものの透明感を感じるうまみがしっかりで、それをちょい重の苦みがいい感じに引きしめているように感じました。

これは食事と合うね。
夏の暑い日に、うなぎの蒲焼で一杯やりたいな。




その食事と合う大吟醸に合わせた今日のエサはこちら。

スーパーの缶詰コーナで見つけたのは、ほたて貝柱フレーク。
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フレークだからほぐれているのかと思ったのですが、けっこう固まっておりました。
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それ故に、使う前に箸でほぐしました。
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そのほたて貝柱フレークに合わせたのは、卵4個。
カラザは取り除きました。
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卵を溶いて、そこへ貝柱フレークを投入。
だし汁大さじ2とともに、淡口しょうゆ小さじ1.5も入れました。
しかしこの時、味の深みを出すために必要なある調味料を入れ忘れていたのでした。
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それを焼いて、
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卵焼き(ほたて貝柱フレーク入り)の出来上がり。
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ほたての風味が満載で、おいしゅうございました。
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でもね、普段食べている卵焼きと比べると“深み”がなかったのでした。
それもそのはず、
みりんを入れるのを完全に忘れてしまっておりました。
このとき味噌汁を同時に作っており、そちらに入れたことで(減塩のため)、卵焼きのほうにも入れたつもりになっていたのでした。

お試しになられる方は、どうか調味料にみりん大さじ1を追加してくださいな。
というか、私もみりんを使って再度作り直してみるつもりです。


ごちそうさまでした。
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(※1)真柄浩『川石酒造之助について―生いたちと欧州柔道界に与えた影響―』p.89(武道学研究 10巻2号 p.89-91 1977.11 日本武道学会)
(※2)(※1)p.90-91
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酒くさコメント 6

Boss365

こんにちは。
手書き風のラベルです。川石酒造之助さん、凄い人みたいですね。
調味料の入れ忘れ?残念ですが・・・
美味しそうな、貝柱フレーク入りダシ巻き卵です。
みりんの旨味・甘み重要ですね!?(=^・ェ・^=)
by Boss365 (2021-02-19 22:40) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
三芳菊のカップ酒は旨かったです。
土佐の地酒も旨かったなぁ、また四国に行きたいです。
<酒造之助>ってスゴい名前ですね、お酒強かったのかな?
by johncomeback (2021-02-20 15:12) 

skekhtehuacso

Boss365さん、みりんは重要です。
わたしにとってみりんは最も多用する調味料です。
by skekhtehuacso (2021-02-21 19:51) 

skekhtehuacso

johncomebackさん、いつか大歩危へ行って、三芳菊のご当地カップを入手してみたいと思います。
by skekhtehuacso (2021-02-21 19:53) 

ロコときどきキナコ

玉子焼きに味醂の甘味はホント重要ですよね☆彡アンド+生クリーム又は牛乳ちょい足し~深み旨味増し(@^^)/~~~ 
by ロコときどきキナコ (2021-02-23 01:53) 

skekhtehuacso

ロコときどきキナコさん、ご無沙汰しておりました。
みりんを入れると入れないとでは、味がぜんぜんちがいますね。
みりんは深みを出してくれる調味料で、いろいろな料理に多用しております。
by skekhtehuacso (2021-02-23 20:17) 

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