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“玉川 タマカップ”をまた飲んでみましたよ~だ! [また飲んでみました]

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製造者 木下酒造有限会社
京都府京丹後市久美浜町甲山1512

原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造用アルコール
アルコール分 15度
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)


《初回記事はこちら》
【お酒】1679.玉川 タマカップ




今日は、およそ1年半ぶりに“玉川 タマカップ”をいただきますよ。
前回いただいたものは東京都内にある酒屋さんで見つけたものでしたが、今日いただくこのタマカップは丹後半島は久美浜にあったスーパーで入手したものでした。

でも、品質表示は同じ。
アタリマエか。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はきれいな金色で、少し透き通っておりました。
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燗をつけて鼻を近づけると、枯れた香りを少し感じます。

うまみは濃いめ。
枯れた風味がかなりしっかりしておりますが、角や粗さは感じません。
苦みがあって、軽めですが鋭さを少し感じます。
キレはよく、スッと引いて行きますよ。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
スースー感をほんの少しだけ感じますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややはっきりでしょう。
幅を感じるものの、べとついた感じはなく、また前に出てくるわけでもないみたいです。


濃醇枯ちょい苦スッキリ旨やや甘口のおいしいお酒でした。

けっこう枯れているのに、角や粗さがなく、またけっしてスカスカではありませんでした。
苦みを感じたものの、それが味わいをいい感じに引き締めているようでした。
そして甘みが味わいをうまく和らげているように感じました。
それでいてキレがよく、後味はスッキリしておりました。

やっぱりうまいわ!
熟成酒の中では、かなりうまいんじゃないの?
これで普通酒なのですから、特定名称酒なんてきっとものすごくうまいんでしょうね。

【お酒】1960.長龍 大入カップ200 [29.奈良県の酒]

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製造者 長龍酒造株式会社
奈良県北葛城郡広陵町南四

アルコール分13度以上14度未満
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール、糖類/酸味料
内容量 200ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの長龍酒造さんのお酒。
2014年の1月に、“113.吉野杉の樽酒 カップ”をいただいて以来です。

今日いただくこのお酒は、残念ながら糖類酸味料フル添加の三増酒でした。
しかも度数が13度台ということは、多めの加水でのばしてあるのでしょうか?
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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ああ、やっぱり。

うまみは淡めです。
それでもやわらかいうまみが一応効いていて、ふんわりと広がります。
酒臭さ(ほめ言葉です)はかすかです。熟成感はありません。
酸味料らしい画一的な風味はわかるものの弱めです。
苦みがあるものの、これも弱めです。
キレがもちろんよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは、鋭さを少し感じるものの弱めです。
スースー感はかすかで、ピリピリ感はありません。

甘みははっきりです。
幅を感じるものの、べとついてはおりません。


淡麗ちょい苦甘口のお酒でした。

淡めでしたが、淡めなりにやわらかいうまみを感じることができました。
酸味料添加でしたが、画一的な風味は弱く、飲みにくさはありませんでした。
ちょい苦でしたが、淡め故にわかる程度で、これも弱めでした。

ただ、やっぱり薄めでした。
それでもクセがないので、まずくはありませんでした。





その薄めのお酒に合わせた今日のエサはこちら。

ペンネ。
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規定の時間(9分)+5分ゆでて、やわらかくしました。
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トマト。
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湯むきして、
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角切り。
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玉ねぎはくし形の薄切り。
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豚ばら肉。
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冷蔵庫の残り物野菜も切りました。
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調味料。
こしょうとトマトケチャップ(奥)
顆粒コンソメとにんにく(中)
バター(手前)
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フライパンにオリーブオイルを引いて、
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火は中火。
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肉を炒めて、
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玉ねぎとしいたけ、にんにくを投入し、
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火が通ったら、残りの野菜も投入。
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コンソメとバターとを入れて、
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なじんだら、ペンネを入れて混ぜておきます。
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手前に寄せてフライパンのヘリを火の真上に乗せ、そこへトマトケチャップを入れます。
こうして水分を飛ばすのです。
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水分が飛んだことを確認したら全体を混ぜ、こしょうをかけて、
ペンネナポリタンのできあがり。
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塩気が少し足りなかったかな。
でもその分、トマトの酸味と野菜の味が際立っていておいしゅうございました。
豚ばら肉よりも、ハムやベーコンを使ったほうが塩分が足されてよかったかも。
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ごちそうさまでした。









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雨が降っていたせいか、落ち着きがなかった黒猫のダンナ。
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それでも遊んでくださるところが、ダンナの懐の深さなのでした。
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(友情出演)

とある駅での酒集め [旅]

平日朝9時過ぎの蘇我駅(千葉市中央区)。
忙しい時だというのに、京葉線から外房線へ乗り換えるのに20分以上も待たせやがるのねJR東日本さんは。
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しかたがないので、待ち時間を利用して売店を物色。
そうしたら、“東京の酒蔵”なるおもしろそうなものを見つけちゃったじゃあ~りませんか!
どうやら、国分さん(お酒の卸問屋)の企画商品みたいですね。
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お値段はどれも400円(税込)。
吟醸酒でもないのに、ちとお高めでした。
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以上、一合アルミボトル3本の旅でした。

【お酒】1959.正雪 純米大吟醸雄町 150ml [22.静岡県の酒]

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製造者 株式会社神沢川酒造場
静岡県静岡市清水区由比181

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
雄町100%使用
精米歩合45%
内容量150ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの、神沢川酒造場さんの“正雪”
その名はもちろん「由井正雪(一六〇五~五一)は、この地の農業兼紺屋の子。彼を偲んで酒名とした。」(※1)とあるとおり、読んで字の如し。

その正雪は、これまでに以下のものをいただいております。
429.正雪 純米吟醸 カップ
474.正雪 日本酒カップ
741.正雪 上撰 日本酒カップ
1366.正雪 辛口純米 誉富士 カップ

JR静岡駅の新幹線改札内にある売店で見つけたこのお酒。
酒造好適米“雄町(おまち)”を100%使用した純米大吟醸でした。
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純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに茶色がかっておりました。
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大吟醸ですが、上立ち香はないですね。
含んでもゼロですよ。

うまみはやや淡めでしょうけれど、しっかりしています。
米のうまみが広がるものの、厚みがなくて透明感がありますね。
ちょっと枯れているようですが、角や粗さは感じません。
渋みがあって、強くはないものの鋭さがあります。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは、これも強くはないものの鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめでしょう。
存在はわかるものの、かなり弱めです。


やや淡麗でちょい枯ちょい渋ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。

大吟醸なのに香りがないので、食事と合わせやすいでしょう。
キレがよくて透明感のあるうまみは、雄町らしさでしょうか?

香りがなくてやや淡めの味わいなので、お酒だけを楽しむにはいささか物足りないかもしれません。
でも、このキレのよさに、ちょい枯ちょい渋ちょいすっぱの風味が、魚料理と合わせることでうまく働いてくれました。
私はいつものさば缶と合わせましたが、いい感じでした。


(※1)高橋清隆『新・静岡県の地酒 名酒蔵めぐり』p.77(1996.7 静岡新聞社)

【お酒】1958.廣戸川 カップ [07.福島県の酒]

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製造者 松崎酒造株式会社
福島県岩瀬郡天栄村大字下松本字要谷47の1

原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分15度
180ml
(以上、ラベルより転記)




1892(明治25)年創業の個人経営の酒造店。天栄村を流れる釈迦堂川が、かつて「廣戸川」と呼ばれていたことが銘柄の由来とされる。」(※1)という“廣戸川(ひろとがわ)”。
蔵元である松崎酒造店さんのお酒は、かつて以下のものをいただいております。
787.廣戸川 カップ
862.廣戸川 にごり酒 300ml

上記の通り、廣戸川カップは既出です。
ですが、およそ5年ぶりにいただくこの廣戸川カップはラベルが変わっていたことと、蔵元さんがいわゆる“法人成り”をしていたことから、別カウントとさせていただきました。
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詰められているお酒は、5年前と同じく普通酒でした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は・・・、
これじゃわかるわけないか。
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ほとんどわからない程度でした。
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うまみはやや濃いめでしょう。
やわらかいうまみをじんわりと感じ、厚みを少し感じます。
渋みがありますが、軽めで弱めです。
熟成感はなく、酒臭さも感じません。
キレはよいですね。

酸味はひかえめです。
すっぱさはゼロでしょう。
かすかにスーがありますが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ほとんど感じません。


やや濃醇でちょい渋旨辛口のおいしいお酒でした。

甘みをほとんどかんじることなく、辛口でキリッと引き締まっておりました。。
でも、うまみがやわらかくて角がないので、飲みやすいと思います。
ちょい渋でしたが、それがいい感じに効いておりました。

これは山の酒だね!
山の物、山菜や川魚とばっちりでしょう。




(※1)福島民友新聞社編『ふくしま美酒探訪』p.49(2017.8 福島民友新聞社)

【お酒】1957.吉野山 上撰 300ml [26.京都府の酒]

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吉岡酒造場(吉岡直敏)醸
京都府京丹後市弥栄町溝谷1139

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




上撰の小印が付された普通酒。
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吉岡酒造場さんのお酒について、とある旅行ガイドでは以下のように紹介されておりましたよ。
無口でシャイな杜氏が作る、無骨な酒。霊峰、金剛童子山からの湧き水を使う。寡黙で昭和な酒は、丹後の地酒の源流ともいえる。昔から丹後のおっちゃんが飲んできた味。当然、丹後の郷土料理、味噌や醤油の濃い料理によく合う。しっかりした酒質はボタン鍋の味噌や脂にも負けない。」(※1)


はたして本当に“無骨な酒”“しっかりした酒質”なのでしょうか。
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほぼ無色透明でした。
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香りはないですね。

うまみは濃いめです。
米のうまみに厚みがあって、舌の上にどっしりと乗っかって来ますよ。
酒臭さ(ほめ言葉です)もあって、弱めですが穏やかに効いています。
軽い苦みが少しあって、これも弱めですが鋭さを感じます。
キレはよく、スッと引きますよ。

酸味はややはっきりかな。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じます。
でも、酸味自体に深みを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。

甘みははっきりでしょう。
幅をしっかりと感じますが、べとついてはおらずさらりとしています。


濃醇ちょい苦ちょい深ちょいスースッキリ旨甘口のおいしいお酒でした。

米のうまみがどっしりで、酒臭さがそれを引き立てているみたいでした。
さらに酸味の深みも少しあって、飲み応えをかなり感じました。
それに甘さに幅があって、コクをしっかりと添えているようでした。
それでいてキレがよく、しつこさはまったく感じませんでした。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
こういう味わいのお酒、大好き!!





そのしっかりしているのにスッキリしているおいしいお酒に合わせた今日のエサはこちら。

酢の物を食べたかったので。
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きゅうりとちくわのごま酢和え。
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新じゃが。
旬のものですからね、可能な限り何度でもいただきますよ。
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今日も煮物にいたしました。
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弱火で30分ほどかけてじっくりと煮たことで、ねっとりとした食感に仕上がってまいう~でした。
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ごちそうさまでした。
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“汚”の上で寝る汚猫の・・・、
じゃなかった黒猫のダンナ。
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その黒猫のダンナに、汚ならしい独身中年オヤジは今日も遊んでいただいたのでした。
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(友情出演)


(※1)丹後本政策委員会編集発行『ひ・み・つ の丹後本』p.41(2018.07第2刷 株式会社グラフィック)

【お酒】1956.弥栄鶴 鶴寿 300ml [26.京都府の酒]

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製造者:竹野酒造有限会社
京都府京丹後市弥栄町溝谷3622-1

原材料名:米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール
アルコール分:15%
内容量:300ml
(以上、ラベルより転記)




峰山駅(京都丹後鉄道宮豊線)の近くにあった酒屋さんで見つけた“弥栄鶴(やさかつる)”。
“鶴寿(かくじゅ)”の小印が付されておりますが、どうやら普通酒のようでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りが立ってまいりましたよ。
かなり酒臭いね。

うまみは濃いめです。
酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)がかなりしっかりしておりますよ。
枯れた感じも少しあるみたいです。
米のうまみは弱いかな。
苦みがあって、強くはないものの重いね。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはほとんど感じません。
でもちょいスーで、かつちょいピリです。

甘みははっきりです。
幅を感じるものの、クドさやべとついた感じはありません。
それに前に出て来ず、背後から迫ってくる感じがします。


濃醇ちょい枯ちょい重ちょいスーちょいピリ旨甘口のおいしいお酒でした。
酒臭さ(くどいようですが、ほめ言葉です)が満載で、かなり飲み応えがありました。
それにちょい枯ちょい重ちょいピリちょいスーが、味わいを引き締めておりました。
でも甘みがあって、それが味わいをうまくまとめているように感じました。

ぜんぜん飲みやすくはないよ!
でもオイラ、こういうガツンと来る味わい、好きだなぁ。
肉には合うと思います。
魚ならば、濃い味に仕上げた煮付けには合うんじゃないかな。




そのガツンと来る味の弥栄鶴に合わせた今日のエサはこちら。


豚ロース肉。
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細切りにし、しょうゆ、こしょう、おろししょうがで下味をつけ、小麦粉をまぶしておきました。
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合わせた野菜はこちら。
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すべて細切りにしました。
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調味料は、にんにく(奥)、しょうゆ・中華あじ・こしょう(手前)。
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ごま油をフライパンにひいて、
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火は中火。
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まずは肉に火を通しました。
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肉に火が通ったら、野菜とにんにくとを投入。
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じゃがいもが透き通ったら、中華あじとこしょうを投入し、
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しょうゆは中央を開けて、焦がしながら投入し、
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完成です。
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予想通りの味で、おいしゅうございました。
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ごちそうさまでした。
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野良猫のくせに、無防備過ぎるんじゃないの?
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でもそこがかわいい黒猫のダンナなのでした。
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(友情出演)

【お酒】1955.男山 特別純米 生貯蔵 アルミ缶 [01.北海道の酒]

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製造者 男山株式会社
北海道旭川市永山2条7丁目1番33号

原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 58%
アルコール分 13度
内容量 180ml
(以上、缶の印刷事項より転記)




明治の末、伊丹ではやった歌に「銘酒の歌」というものがあった。伊予節のメロディーで歌う一種の替え歌である。今昔、有名な伊丹酒の銘柄を歌い込んだもので、かならずしも明治の酒とは限らない。すでにほろびてしまった銘柄もある。

 「伊丹銘酒は無比なもの
  会社ははつ菊、男山
  丸に老松、名高き剣菱
  鳳吟、福升、大手柄
  都鳥に鬼笑
  天下に輝く静風に旭鶴
  白雪をのましゃんせ」

この中に見える「老松」「剣菱」「男山」の三銘柄が江戸時代とくに有名だった。」(※1)

将軍ご膳酒の「男山」は正徳年間(一七一一)から約一世紀、その名声を保持しつづけた。」(※2)

という記述からわかるとおり、江戸時代には丹醸(伊丹の銘酒)の一つだった“男山”。
しかもその銘は、石清水八幡宮(京都府八幡市)がその山頂に鎮座する山の名に由来する、由緒正しい銘なのです。

その男山、
江戸中期以降に衰退し、一説には男山を名乗る権利を方々へ切り売りしたことで、今では全国各地に“●●男山”を名乗る蔵が出現しているのだとか。

しかし、数ある“●●男山”のうち、もっとも嫡流に近いのが、北海道旭川市に蔵を置く男山さんなのだそうです。

今日はその、男山嫡流の“男山”をいただきたいと思います。
男山さんのお酒は、これまでに以下のものをいただきます。
58.男山 特別純米 カップ
374.男山 生酛純米酒 180ml

今日いただくこのお酒は、特別純米酒生貯蔵酒でした。
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アルコール度数は13度なんだってさ。
ということは、淡麗なのかな?
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生貯蔵酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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上立ち香は、鼻を近づけるとかすかにフレッシュな風味を感じる程度です。
でも含むと、それが穏やかに口の中に広がります。

うまみは、意外にもやや濃いめです。
米のうまみに厚みを少し感じるとともに、酒臭さ(ほめ言葉です)も弱めながらにわかります。
軽い渋みもありますが、弱めです。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややひかえめでしょう。
すっぱさは弱めで、鋭さははっきりしておりません。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
弱めながらにも、幅があることはわかります。


やや濃醇でちょい爽快のちょい渋スッキリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。

生貯ですが、フレッシュな風味が穏やかでしつこさを感じませんでした。
米のうまみがしっかりで、酒臭さ(あくまでもほめ言葉です)も弱めながらにあって、飲み応えがありました。
それに甘ダレなく、むしろやや辛口でキリッとしており、しかもキレがよくてスッキリしておりました。

さすが!、男山の嫡流。
13度なので淡いのかと思ったのですが、しっかりしていてスッキリキリリのおいしいお酒でございました。


(※1)読売新聞阪神支局編『宮水物語-灘五郷の歴史』p.31(1966.12 中外書房)
(※2)(※1)p.32

【お酒】1954.賀茂鶴 本醸造 上等酒 カップ [34.広島県の酒]

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製造者 賀茂鶴酒造株式会社+ト
広島県東広島市西条本町四番三十一号

原材料名/米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
アルコール分/15度
精米歩合/65%
180ml
(以上、ラベルより転記)





こちらひさびさの賀茂鶴。
このブログでは、草創期から初期にかけて以下のものをいただいておりました。
2.賀茂鶴 上等酒 カップ酒
4.純米 賀茂鶴 300ml
333.賀茂鶴 本醸造辛口カップ
357.大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴 角瓶&丸瓶
591.賀茂鶴 生囲い純米酒 生貯蔵酒 300ml

今日いただくこのお酒は、“上等酒”。
上記のとおり上等酒は既出ですが、8年弱の間隔をあけていただくこの上等酒は普通酒から本醸造へと進化しておりました。
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それではいただいてみたいと思います。
本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、あれ?
かすかに茶色がかっていて、透き通っておりました。
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燗をつけると、枯れた香りがかすかに漂ってまいりました。

うまみはちょい濃いめでしょうか。
最初に熟成感が来て、強くはないものの枯れていますね。
渋みが少しあって、鋭さを感じます。
うまみはやわらかいものを感じますが、かなり弱めです。
キレはよく、透明感を少し感じます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはゼロですね。
スースー感が少しありますが、ピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめでしょう。
存在はわかるものの、幅もなく弱めです。
でも、ちょっとべとつくかな?


ちょい濃醇でちょい枯れちょい渋ちょいスースッキリやや辛口のお酒でした。

賀茂鶴って、こんなに枯れていましたっけ?
それにうまみがこんなに弱かったっけ?
しかも透明感があってスースーなのは、アル添多め?

些か意外な味わいでした。

【お酒】1953.八重墻 褒紋 本醸造 180ml [28.兵庫県の酒]

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製造者 ヤヱガキ酒造株式会社
兵庫県姫路市林田町六九谷681

アルコール分15度
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合 70%
内容量 180ml
(以上、ラベルより転記)




藤原鎌足第三十三代目の子孫・長谷川栄雅氏が、1666年に酒屋と材木商と開いたのが始まりとされています。」(※1)というヤヱガキ酒造さん。
そのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
489.八重垣 本醸造 180ml
512.八重垣 純米酒 姫路城本丸 300ml

今日いただくこのお酒もかつていただいたものと同じ本醸造ですが、ラベルが変わっていたことと、“垣”の字が“墻”に変わっていたこと(近年になって、もともと使用していた墻の字に戻したのだとか)、そして“褒紋”の小印が付されていたことから、別カウントとさせていただきました。
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それでも、品質表示は同じでした。
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本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに着いていることがわかる程度でした。
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燗をつけると、酒臭い(ほめ言葉です)香りとともに、枯れた感じの香りも少し立ってまいりました。

うまみはやや濃いめでしょう。
やわらかいうまみに厚みを感じます。
枯れた感じも少しありますが、粗さや角がなくて穏やかです。
軽い渋みを少し感じます。
キレはとてもよく、スッと引いて行きます。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが少し強めで、鋭さを少し感じます。
それよりも、けっこうなスースーです。
でもピリピリ感はないですね。

甘みはひかえめです。
存在はわかるものの、かなり弱めです。


やや濃醇でちょい枯ちょい渋ちょいすっぱスースースッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。
クセがなくてやわらかいうまみに厚みを感じました。
また枯れ具合と渋み、酸味もいい感じに効いておりました。
スースーは気になるかもしれませんが、私としては好むところでした。
しかもキレがよく、スッキリしておりました。

食事と合う、おいしいお酒でした。
特に油っぽいものとはばっちりでしょう。


私はいつもの具だくさん味噌汁とともに、
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スーパーで買ってきたアジフライとから揚げを合わせましたが、
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いずれもバッチリでしたとさ。


(※1)白井操『兵庫の酒がつなぐ30の物語-その土地に、米と人あり-』p.62(2019.4 NHK出版)