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【お酒】1959.正雪 純米大吟醸雄町 150ml [22.静岡県の酒]

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製造者 株式会社神沢川酒造場
静岡県静岡市清水区由比181

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
雄町100%使用
精米歩合45%
内容量150ml
(以上、ラベルより転記)




こちらひさびさの、神沢川酒造場さんの“正雪”
その名はもちろん「由井正雪(一六〇五~五一)は、この地の農業兼紺屋の子。彼を偲んで酒名とした。」(※1)とあるとおり、読んで字の如し。

その正雪は、これまでに以下のものをいただいております。
429.正雪 純米吟醸 カップ
474.正雪 日本酒カップ
741.正雪 上撰 日本酒カップ
1366.正雪 辛口純米 誉富士 カップ

JR静岡駅の新幹線改札内にある売店で見つけたこのお酒。
酒造好適米“雄町(おまち)”を100%使用した純米大吟醸でした。
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純米大吟醸ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、わずかに茶色がかっておりました。
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大吟醸ですが、上立ち香はないですね。
含んでもゼロですよ。

うまみはやや淡めでしょうけれど、しっかりしています。
米のうまみが広がるものの、厚みがなくて透明感がありますね。
ちょっと枯れているようですが、角や粗さは感じません。
渋みがあって、強くはないものの鋭さがあります。
純米ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさは、これも強くはないものの鋭さを感じます。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはひかえめでしょう。
存在はわかるものの、かなり弱めです。


やや淡麗でちょい枯ちょい渋ちょいすっぱ旨辛口のおいしいお酒でした。

大吟醸なのに香りがないので、食事と合わせやすいでしょう。
キレがよくて透明感のあるうまみは、雄町らしさでしょうか?

香りがなくてやや淡めの味わいなので、お酒だけを楽しむにはいささか物足りないかもしれません。
でも、このキレのよさに、ちょい枯ちょい渋ちょいすっぱの風味が、魚料理と合わせることでうまく働いてくれました。
私はいつものさば缶と合わせましたが、いい感じでした。


(※1)高橋清隆『新・静岡県の地酒 名酒蔵めぐり』p.77(1996.7 静岡新聞社)