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【お酒】1964.蔵太鼓 辛口純米 +10(生) うすにごり カップ [07.福島県の酒]

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製造者 (資)喜多の華酒造場
福島県喜多方市字前田4924

内容量180ml
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合:麹米50%、掛米60%
アルコール分 16度
保存方法※要冷蔵
(以上、ラベルより転記)




2021年のゴールデンウィーク(5/1-5)期間中は、
会津若松の市街地にある“植木屋商店”さんのオリジナルカップをいただくことにしております。
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四個めは、喜多の華酒造場さんのお酒。
昨日いただいた1963.きたのはな 純米大吟醸 30BY カップと同じ蔵元さんの商品です。

今日いただくこのお酒は、“辛口純米 +10(生) うすにごり”なんだってさ。
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うすにごりというだけあってか、カップの底には滓がわずかにあることが確認できました。
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また、“+10”ってのは、“日本酒度”でしょうね。
 日本酒度は,15℃の清酒に日本酒度計(浮秤(ひょう))を浮かせて測定する.15℃で4℃の純粋の水と同じ重さのもの(比重1のもの)は,日本酒度は(±)0となり,それより軽いものは正の値,重いものは負の値となる.(中略)
 清酒の甘味は糖分に由来し,糖含量が多くなれば比重が大きくなり,日本酒度は(-)側に傾く.また清酒の辛味はアルコールに由来するもので,アルコール含量の多い清酒は(+)側に傾く.したがって,甘いものは(-)辛いものは(+)側へと傾くので,日本酒度は清酒の甘辛を知るための指標として一般に使われている。」(※1)

この記述に拠れば、日本酒度が“+10”のこのお酒は、かなり辛口のお酒ということになりましょう。

でもね、これは私の意見ですけれど、
日本酒度は、
マイナス(-)側(甘口)は信用できるものの、
プラス(+)側(辛口)はかならずしも信用できるものではない、
と思いますよ。

だって、これまでの経験では、“辛口”と銘打たれたお酒であっても、実際に飲んでみると甘みを感じたことが少なからずございましたものでね。
それにかつて一度触れましたが、清酒に甘みをもたらす物質は、糖分だけではないのです。
それ故、糖分が多ければまちがいなく甘くなるわけですが、逆に糖分が少ないからと言って必ずしも辛い酒だとは言い切れないのです。

よって日本酒度がプラス(+)側に表示されているお酒であっても、本当に辛口かどうかは、実際に飲んでみて自分の舌で確かめてみるまでは断定できないと思います。


なお、このカップのデザインも、“朱のべん”さんによるものでした。
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それでは、いただいてみたいと思います。
純米酒ですが、生酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、少し着いていることがわかる程度でした。
かき回してみましたところ、滓の渦ができましたよ。
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上立ち香はないですね。
含むと、フレッシュな風味を少し感じることができました。

うまみはやや濃いめかな。
米のうまみが広がらず、舌の上を突く感じがいたします。
苦みや雑味はゼロですね。
熟成感もありません。
純米酒ですがキレはよいですね。

酸味はややはっきりでしょう。
すっぱさが強くはないものの、鋭いですね。
スースー感はなく、ピリピリ感もありません。

甘みはやっぱりひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


ちょい爽快でやや濃醇のちょいすっぱ旨辛口のおいしお酒でした。
たしかに“辛口=甘くない”お酒でした。
でも、フレッシュさや酸味、それにうまみが相俟って、けっしてペラペラではありませんでした。

純米でこれだけ辛口に仕上げるには、何が決め手になるのでしょうね。
発酵力の強い酵母を使って糖分を徹底的に分解しているのでしょうか?

いずれにせよ、爽やかでおいしい辛口酒でした。
夏の暑い日の晩酌にはピッタリでしょう。





その辛口純米酒に合わせた今日のエサはこちら。

ピーマン。
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細切り。
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にんじんも細切り。
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湯を沸かし、まずにんじんを投入。
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1分後に、ピーマンを投入。
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さらに1分後に湯を切って、
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熱いうちに、たれ(煮切りみりん、しょうゆ、酒、顆粒だし、酢)とすりごまとで和えまして、
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“ピーマンとにんじんとのごま和え”のできあがり。
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あえて砂糖を使いませんでしたが、野菜の甘みを感じることができておいしゅうございました。
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さば缶。
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ねぎとしいたけ。
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しょうがは薄切り。
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これらに合わせたのは、愛知県の赤味噌。
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これらすべてを、みりん、酒、水、砂糖とともに鍋に投入し、
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煮詰まったら、できあがり。
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さば缶の味噌煮。
NHK「きょうの料理」で紹介されていた斉藤辰夫さんの『さば缶とねぎのみそ煮』を真似ております。
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生のさばを使う際に必要となる下ごしらえは一切不要。
骨もやわらかく、しかも味にブレがないのがうれしいところ。
あたしゃスーパーで売っている生魚って、その味を信用できないのです。
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ごちそうさまでした。
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(※1)灘酒研究会編『改訂 灘の酒 用語集』p.177(1997.10 灘酒研究会)









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今日は一日中いい天気だったせいか、黒猫のダンナはゴキゲンでした。
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そのおかげで、いっぱい遊んでいただけましたとさ。
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(友情出演)