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【お酒】2105.鷹勇 純米 強力 マイカップ [31.鳥取県の酒]

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製造者 大谷酒造株式会社
鳥取県東伯郡琴浦町浦安268番地

内容量 180ml
アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 70%
(以上、ラベルより転記)




こちら久々の鷹勇(たかいさみ)。
大谷酒造さんのお酒は、かなり前に以下のものをいただいております。
996.鷹勇 雄飛 マイカップ
997.鷹勇 上撰 マイカップ

今日いただくこのお酒は、“強力(ごうりき)”なる酒米を使用した純米酒なんだってさ。
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強力について、手元にあった文献に以下の記述を見つけました。

由来:鳥取県東伯郡下中山村下甲渡邊信平が,明治24年県内外から21品種を取り寄せ選抜「強力」を選抜命名.1921(大正10)鳥取農試が純系分離した10系統中から好適米として2号を採用.県内最多面積10,255ha(大正13)昭和20年奨励品種廃止.
動機と規模:鳥取市中川酒造の要請を受けた西尾隆雄氏が,鳥取大学に保存されていた種子を増殖.大正時代の栽培試験成績と最新の技術を駆使し,産官学連携で地場産業興しをした.1997,98年6ha,26t,4社で醸造.」(※1)

大正後期に10,000ヘクタールもの栽培実績がありながらも、戦時中の昭和20年に奨励品種廃止されてすたれてしまった強力。
なんでも強力は「晩生,長稈で耐倒伏性が弱く,収量が低い。」(※2)そうですから、多産多収こそ至上命題であったであろう戦時中においては奨励品種としては不適格だったのでしょうかね。

それでも上述の通り、戦後になって復活し、今日に至っているそうです。


話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、
わかるわけないか。
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少し黄色がかっておりました。
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上立ち香は、お酒の甘い香りを少し感じました。

うまみは濃いめ!
米のうまみに渋みを少し伴いつつも舌の上にどっしりと乗っかるようです。
それに酒臭さ(ほめ言葉です)とともに香ばしさもちょっとだけ感じます。
キレはよいですね。

酸味はややはっきり。
すっぱさは強くはないものの、鋭さを少し感じます。
ちょいスーですが、ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめ。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


濃醇ちょい渋ちょいすっぱちょいスースッキリ旨辛口のおいしいお酒でした。

味わいがかなりしっかりしているものの、キレがよく、かつちょいスーでスッキリしていて、クドさを全く感じませんでした。
ちょい渋とちょいすっぱとがありましたが、辛口であることとともにいい感じに引き締めておりました。

かなりうまいね!
ああ、また鳥取県へ行って徘徊したいなぁ。
ミスターは「何もない」って言っていたけれど。


(※1)前重道雅・小林信也編著『最新 日本の酒米と酒造り』p.148(2000.3 養賢堂)
(※2)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.33(2017.7 文一総合出版)









★☆★予告☆★☆


先週末は、出かけておりました。



雪景色の中を走る列車に乗って、
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わざわざ屋根をとり付けられたセンスの無い銅像を背後から眺めたり、
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こんなシステムの場所で、
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飲んだくれておりました。
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もちろん!
おいしいものもいただきました。
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その顛末は、今週末に報告させていただきます。