【お酒】2064.喜多屋 純米吟醸 180ml [40.福岡県の酒]
製造者 株式会社喜多屋
福岡県八女市本町374番地
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分 15度以上16度未満
精米歩合 59%
内容量 180ml
福岡県八女産吟のさと100%使用
保存方法 冷暗所に保存
(以上、ラベルより転記)
喜多屋さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
1048.寒山水 純米吟醸 55%磨き カップ
1184.喜多屋 特醸 美酒四段仕込 300ml
1199.喜多屋 本醸造 九州 一度火入れビン貯蔵 冷用酒 300ml
1200.喜多屋 本醸造 サケカップ
2062.喜多屋 純米酒 180ml
2063.喜多屋 特別純米酒 180ml
今日もシリーズものと思われる商品の中から一つをいただきます。
今日いただくこのお酒は、純米吟醸。
福岡県八女産の“吟のさと”を100%使用しているんだってさ。
精米歩合59%ってのは、もしかしたら60%にするつもりが削り過ぎちゃったのかな?
この“吟のさと”については、手元にある文献に以下のように紹介されておりました。
「清酒製造の盛んな北部九州に適した高品質酒米の育成を目標に、山田錦と多収・良質で知られる西海222号を交配。短稈で倒れにくく,収量は山田錦より多い。晩生の早。玄米サイズは山田錦並,心拍は線状ではっきりして発現も多く,高度精米が可能で吟醸酒麹米に向く。いもち病にやや弱い。」(※1)
これは私の感覚ですが、いくら山田錦を改良しようとしたとことで、山田錦の実力を凌駕するような酒造好適米はいっこうに誕生していないみたいですね。
だって、やっぱり最高品質のお酒を造ろうとしたら、使う酒米は依然として山田錦や雄町じゃないですか。
もっとも、山田錦や雄町を使ったというだけで高値を付けられる風潮も一因なのかもしれませんけれど。
この“吟のさと”なる酒造好適米を用いた純米吟醸は、いったいどんな味わいなのでしょうか。
それを確かめるべく、いただいてみたいと思います。
純米吟醸酒ですので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。
お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
上立ち香はないですね。
含むとフルーティーさとともに、フレッシュさも少し感じます。
うまみはやや濃いめかな。
米のうまみに厚みを少し感じます。
苦みがあって、強くはないものの鋭いですね。
酒臭さはなく、熟成感もありません。
キレはまあまあかな。
酸味はややはっきり。
すっぱさが少し強めで鋭さを感じます。
スースー感はないものの、ちょいピリです。
甘みはややひかえめ。
かなり弱めですが、その存在はわかります。
ちょい爽快のやや濃醇でちょい苦ちょいすっぱちょいピリ旨やや辛口のおいしいお酒でした。
やや濃醇と評しましたが、濃いというよりもむしろうまみに厚みを少し感じました。
一方で爽快な風味が軽さを添えておりました。
ただ、ちょい苦ちょいすっぱちょいピリで、荒々しさを感じました。
おいしいとは思いますが、荒々しさを飲みにくさとして感じてしまうかもしれません。
これが“吟のさと”の実力なのでしょうか?
(※1)副島顕子『酒米ハンドブック 改訂版』p.28(2017.7 文一総合出版)
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