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《焼酎》135.花咲じじい 米焼酎25度 180ml [9935.山口県の焼酎]

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永山酒造合名会社
山口県山陽小野田市大字厚狭367-1

本格焼酎
原材料 米(国産)
アルコール分 25度
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




永山酒造さんのお酒や焼酎は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】615.晋作 カップ
【お酒】1175.金銀銅男山 本醸造 カップ
ふく之助 ふぐひれ酒 カップ
《焼酎》133.米焼酎 へのへのもへじ 180ml
《焼酎》134.純米焼酎 寝太郎 黒 180ml

今日いただくこの米焼酎は、“やまぐち桜酵母”なる花酵母を使用しているのだとか。
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花酵母を使用した清酒の場合は、華やかな香りを特徴とするものが少なからずありました。
ということは、焼酎もこれまた然りなのでしょうか?
そのことを念頭に置いていただいてみたいと思います。


まずは生(き)、すなわちストレートで。
香りがあることを考慮して、今日はあらかじめ冷やしておきましたよ。
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ああ、やっぱり香りがありますね。
上立ち香はないものの、口に含むと華やかな香りが鼻へと抜けて行きますよ。
それでいて、けっしてしつこくはない香りです。
米の風味はふんわりで、角のない風味です。
甘みも少しはっきりしていて、厚みすら感じます。
一方で、苦みや焦げ臭さはまったく感じません。


これはお湯割りには向かないでしょう。
ということで、ロックでいただいてみましたよ。(↓露光が足りませんでした)
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米の風味が前に出てきました。
最初はシャープですが、次第に広がってまいりました。
ロックで出がちな苦みは、それほどは出ないみたいです。
香りはほんのりで、少し引きますね。
でも、甘みはしっかりと残っておりますよ。


最後は、ソーダ割りにしてみました。
本当は水割りにするつもりでしたが、水とまちがえて炭酸水を買ってしまったもので。
バカじゃないの!
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シュワシュワ感とともに、苦みが際立ってしまいました。
苦みは強くはないものの、鋭いね。
香りは引いてしまい、米の風味や甘みは薄まってしまいました。
スッカスカで、狐狸庵閑話、
じゃなくて、こりゃあかんわ!(←遠藤周作先生より)


米の風味とともに華やかながらも奥ゆかしい香りを楽しめる、おいしい米焼酎でした。
香りがちょうどよく、米の風味といい感じに相俟っておりました。
それに甘みも効いていて、まろやかさを作出していたようでした。

私としては、断然“生(き)”だね!
香り、米の風味、甘みが一番よくわかる飲み方が生だと思いましたよ。
しかも冷やして正解!、
三好清海入道!(←孤独のグルメより)

チェイサーを用意しておいて、冷やしたやつをちびりちびりといただくのに最適な米焼酎ではないでしょうか。

【お酒】1579.ほまれ 佳撰 Hana Cup [17.石川県の酒]

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御祖酒造株式会社
石川県羽咋市大町イ8

アルコール分:15度
原材料名:米(国産)・米麹(国産)醸造用アルコール
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




県境石動山の地下水で醸されるその酒は、」(※1)「創業以来、熱心に酒造りに取り組み、地元の人たちから味・香りともに賞賛を受け、わが誉れの酒と人々に愛されたことから「ほまれ」と銘された。」(※2)という御祖(みおや)酒造さんの“ほまれ”をいただきます。

この“Hana Cup”なるカップ酒は佳撰(かつての級別制度下における二級酒相当か?)の小印が付された普通酒でしたが、糖類や酸味料は添加されておりませんでした。
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普通酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色はやや茶色がかった金色で、それでも透き通った感じがありました。
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うまみは濃いめです。
酒臭さ(←ほめ言葉です)とともに、熟成感がしっかりしていますね。
枯れていて、ちょっとだけ角を感じる熟成感ですが、重くはないですね。
苦みがあって、強くはないものの鋭さを少し感じます。
キレはとてもよく、スッと引きます。

酸味はひかえめです。
すっぱさはほとんどゼロで、スースーも感じません。
刺激やピリピリ感はありません。

甘みはややひかえめです。
熱いうちはほぼゼロかと思ったのですが、冷めるにつれて幅のある甘みをかすかに感じるようになりました。


濃醇枯ちょい苦やや辛口のお酒でした。
枯れた感じが強く、角を少し感じるものの、キレがよいためかしつこさは感じませんでした。
また冷めるにつれてわずかな甘味が出て、前には出てこないもののコクを添えているようでした。
察するに、地元の食べ物とあわせてこそのお酒なのでしょう。

(※1)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.70(2002.3 橋本確文堂)
(※2)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.177(1996.7 能登印刷出版部)

《焼酎》134.純米焼酎 寝太郎 黒 180ml [9935.山口県の焼酎]

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永山酒造合名会社
山口県山陽小野田市大字厚狭367-1

本格焼酎
アルコール分 25度
原材料 米(国産)、米麹(国産米)
内容量 180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日に引き続き、今日も永山酒造さんの米焼酎をいただきます。
これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】615.晋作 カップ
【お酒】1175.金銀銅男山 本醸造 カップ
ふく之助 ふぐひれ酒 カップ
《焼酎》133.米焼酎 へのへのもへじ 180ml

今日いただくこの米焼酎は、黒麹仕込みなのだとか。
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黒麹仕込の米焼酎をいただくのははじめてですので、十分に味わっていただきたいと思います。


まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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米の風味が鋭いですね。
一方で黒麹の香ばしさは強くはなく、また鋭さもなくてふんわりとしておりますよ。
それに、甘みがすこしはっきりしています。
ちょいピリ、ちょいスーなのは25度だからでしょう。


次に、お湯割りで。
撮影を忘れて飲んでしまいました。

お湯で割っても、米の風味は鋭さを維持しておりますよ。
黒麹の香ばしさは薄まりますね。
お湯割りで出がちな酸味は、それほど出ないみたいです。
華やかな香りをごくかすかに感じるかも。
また、甘みは薄まるものの、しっかりと残っておりましたよ。


最後は、残ったものをロックでいただきます。
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黒麹の風味はやっぱり引きますね。
ロックでありがちな苦みが出ますが、強くはないですね。
米の風味は鋭さを維持しています。
甘みは少し薄まるものの、残っておりますよ。


米の風味が鋭い米焼酎でした。
黒麹の風味は弱めでしたよ。
米の風味は鋭くて、お湯割りでも広がりませんでした。
ただ、甘みが強くはないもののしっかりしていて、どの飲み方でも感じ取ることができました。

私としては、ロックがよいのではないかと感じました。
米の風味とともに甘みがあり、かつ苦みがいい感じに引き締めてくれているようでした。



今日のつまみ。

焼かなすのみそ田楽。
いつもは愛知県の赤味噌(豆味噌)で作るのですが、今日は2年熟成の信州味噌(米味噌)でやってみました。
これもなかなかいいね。
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そして、うざくならぬ“さんまざく”。
ルンペンプロレタリアートのワタクシにとってうなぎはもはや高嶺の花ですので、さんまの蒲焼缶を用いた代用食。
ですが甘めのさんま蒲焼が三杯酢とよく合って、なかなかいけまっせ。
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そして最後は、だし巻卵(青ネギ入り)。
普段は長ねぎの青いところで作っておりましたが、これは細い青ネギのほうがおいしいかも。
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渋茶で〆。
ごちそうさまでした。
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《焼酎》133.米焼酎 へのへのもへじ 180ml [9935.山口県の焼酎]

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永山酒造合名会社
山口県山陽小野田市大字厚狭367-1

本格焼酎
アルコール分 25度
原材料 米(国産)
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




永山酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
【お酒】615.晋作 カップ
【お酒】1175.金銀銅男山 本醸造 カップ
ふく之助 ふぐひれ酒 カップ
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今日いただくのは、米焼酎です。
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あれ?
麹の表示がありませんね。
ふく之助もそうでしたが、永山酒造さんでは清酒以外には麹を表示しない方針なのでしょうか?


それではいただいてみたいと思います。

まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
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米の風味がシャープで、舌の上にピンと乗っかってきます。
苦みや焦げ臭さはありません。
ピリは少しで、甘みも少し感じます。


次に、お湯割りで。
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これは米の風味がふんわりと広がって鼻へと抜けて行きますね。
お湯割りでありがちな酸味が少し出て、鋭さも感じます。
甘みは引くものの、かすかに残りますね。
ピリピリ感はありません。


最後は、残ったものをロックでいただきます。
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ごくかすかではあるものの、ここまで感じなかった華やかな香りを感じますよ。
それにロックで出がちな苦みが出て、強くはないものの鋭さがありますね。
米の風味はシャープで、苦みとともにキリッとした口当たりです。


生でシャープな風味と甘みとを感じ、お湯割りで米の風味がふんわりと広がり、ロックでキリッと引き締まる、おいしい米焼酎でした。
焦げ臭さがなかったことから、おそらく減圧蒸留でしょう。
それでも米の風味を楽しめたことから、物足りなさはありませんでした。

私としては、お湯割りのふんわり感が好みでした。



今日のおつまみ。

まずは、和風タマゴポテトサラダ。
ジャガイモ(皮ごとラップに包んで電子レンジに5分かけたもの)と卵とに、長ネギ、ミョウガ、ちくわを輪切りにしたものを加え、マヨネーズ、塩、昆布だし、コショウで和えたもの。
あたしゃイモも卵もゴロゴロが好きなので、あえてつぶしませんでしたよ。
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そしてもう一品。
めばちまぐろのりゅうきゅう風。
りゅうきゅう(大分県の郷土料理)には太い長ネギよりも、細い青ネギのほうが合いますね。
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最後は渋茶で〆。
ごちそうさまでした。
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【お酒】1578.天狗舞 本醸造 タカ カップ [17.石川県の酒]

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株式会社車多酒造
石川県白山市坊丸町60番地1

アルコール分15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 65%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




言わずと知れた、車多(しゃた)酒造さんの“天狗舞”。
文政六年(一八二三)創業。こんもりとした森のような集落に、天狗が夜な夜な太鼓をたたく音がしたという故事から、“天狗舞”は生まれた。」(※1)とか、あるいは「当時の蔵は森に囲まれ、木々の葉との葉の擦れ合う音が天狗の舞う音にも似ているところから酒銘を「天狗舞」と名付ける。」(※2)のだとか。

そのお酒は「仕込水に霊峰白山の伏流水を頂き、天狗舞独自の『山廃酒母』を研鑽し、全量手造り麹による“呑んで旨い酒”を醸し育んでいる。」(※2)とのこと。
一方で、今日いただくこの本醸造のラベルには、山廃酛(山卸廃止酛)を使用している旨は表示されておりませんでした。
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しかし蔵元さんのWebsiteでは、この“タカ(天:たか)”なる本醸造は「山廃仕込をブレンドした、旨味とコクがあり。飲み飽きしないお酒です。 」と紹介されておりましたよ。
山廃酛を速醸酛にブレンドして用いているのか、あるいは山廃仕込で仕上げたお酒を速醸酛で仕込んだお酒に混ぜているのか、判別し得ない記述ではございますが、いただいてみたいと思います。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は深い金色でしたが、透き通った感じが少しございました。
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おお!

うまみは濃いめです。
枯れたような熟成感が最初に来ますよ。
それとともに酒臭さ(←ほめ言葉です)も後から来るみたいです。
ですが、角はまったくないですね。
渋みがあって、かなり弱めですが少し重さを感じます。
キレはよく、スッと引きます。

酸味ははっきりしています。
すっぱさが強めですが鋭さはなく、むしろ深みを感じますよ。
スースーはちょっとだけ。
ピリピリ感はありません。

甘みはひかえめです。
ゼロではないものの、かなり弱めです。


濃醇すっぱ深旨辛口のおいしいお酒でした。
熟成感がしっかりしていているものの、角がなくて落ち着いている感じがいたしました。
酸味は山廃酛の乳酸に由来するものでしょうか?。これも角がなくて深みを感じました。

深くてうまみがしっかりしているお酒ですが、それでいてキレがよいので、食事とも合わせやすいと思います。
懐が深いのに角がなく、キレがよくてさっぱりしているおいしいお酒。
それはまるで、うすっぺらくてトゲトゲで、しかも小さなことにいつまでもこだわる私の人間性や性格とはまるで正反対でございましたとさ。

(※1)北陸の酒蔵編集委員会編『北陸の酒蔵 銘醸50選』p.143(1996.7 能登印刷出版部)
(※2)北陸電力企画『北陸酒紀行』p.72(2002.3 橋本確文堂)

【お酒】1577.谷川岳 超辛純米 180ml [10.群馬県の酒]

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永井酒造株式会社
群馬県利根郡川場村門前713

日本酒度:プラス8
精米歩合:65%
原材料名:米(国産)・米こうじ(国産米)
アルコール度:15%
内容量:180ml
(以上、ラベルより転記)




永井酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
366.谷川岳 源水仕込 心 180ml
368.谷川岳 超辛純米酒 180ml
1061.谷川岳 特別本醸造 アルミ缶
1551.尾瀬の酒 吟醸 アルミ缶

今日いただくこのお酒は368.谷川岳 超辛純米酒 180mlと同じように見えますが、ラベルや酒銘が微妙に異なったり、品質表示に日本酒度が追加されたりしておりましたので、別カウントとさせていただきました。
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“日本酒度:プラス8”と書かれておりますね。
でもね、あたしゃ日本酒度のプラス側(辛口側)ってのはあまり当てにはならないと勝手にそう思っておりますよ。
だって、プラス側に振れていても、甘く感じたお酒だってあったんだもん。
それに、日本酒度の基準となる物質は糖分でしょうけれど、お酒の甘さを決める物質は糖分だけではないという文献の記述もありましたからね。


なにはともあれさておいて、自分の舌で味を確かめてみようじゃあ~りませんか!
純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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ああ、やっぱりね。

燗をつけると、甘い香りがふんわりと漂ってまいりましたよ。

うまみはやや濃いめかな。
酒臭さ(←ほめ言葉です)がしっかりしているものの、角はまったくないですね。
軽い苦みがかすかにあるみたいですが、ほとんど気にはなりません。
キレはそれほどでもないみたいです。

酸味はややひかえめです。
すっぱさは弱めで、ほとんどわからない程度です。
スースーは少しだけ感じます。
ピリピリは、温かいうちはなかったものの、冷めるにつれてちょっと出てくるみたいです。

甘みはややひかえめですが、その存在はよくわかります。
弱めではあるものの、厚みすら感じますよ。
ですがこの甘み、燗が冷めるにつれて引いていくみたいです。


やや濃醇で旨やや辛口のおいしいお酒でした。
“超辛純米”と銘打たれてはいたものの、これは看板に偽りありでしょうよ。
だって、甘みが弱めながらに厚みがあって、いい感じにコクを添えてくれていたんだもん。
でも、冷めてくると甘みが引き、しかもピリピリ感が出てきたので、もしかしたら冷やしていただけばその名のとおり“超辛純米”なのかもしれません。

でもあたしゃ、このお酒は燗がおいしいと思うな。
酒臭さ(←あくまでもほめ言葉です)がしっかりしているものの、それでいて角がなくてまろやかなお味。

あ、そうか!
酒銘にいただく“谷川岳”が夏と冬とでその姿を一変させるように、このお酒も燗と冷たいものとでは味わいが一変するように味を設計されているのかな?
邪推だな。

【お酒】1576.船尾瀧 本醸造 カップ [10.群馬県の酒]

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柴崎酒造株式会社
群馬県北群馬郡吉岡町下野田649-1

アルコール分15度
精米歩合 70%
原材料名 米(国産)、米こうじ(国産米)、醸造アルコール
内容量180ml
(以上、ラベルより転記)




船尾瀧の本醸造カップは、ラベルのデザインが大七カップにそっくりのものをかつていただいております。

今日いただくこのお酒も本醸造ですので、中身は同じでしょう。
しかし、ラベルが異なれば新規のお酒としてカウントするのがこのブログにおけるルールですので、新規のお酒として扱います。


本醸造ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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うすっ!

うまみは淡めというか、薄めです。
酒臭さ(ほめ言葉です)は感じるものの、かすかです。
苦みがあって、軽めではあるものの少し目立ちます。
熟成感はありません。
キレはよく、しかも透明感はバッチリ感じます。

酸味はややひかえめです。
すっぱさはかなり弱めですが、これもわかります。
ただ、ちょいピリですね。

甘みはややひかえめです。
べとついた感じはなく、しかも弱めではあるものの、これもその存在がよくわかります。


淡麗ちょい渋やや辛薄口のお酒でした。
これはあくまでも私の感想ですが、薄いというか、水っぽさを感じました。
それ故に、うまみが引っ込んで渋みと甘みとが弱めながらにも目立ったのでしょうか?

以上です、編集長!

【お酒】1575.赤城山 特別本醸造 180ml [10.群馬県の酒]

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近藤酒造株式会社
群馬県みどり市大間々町大間々1002

アルコール分 15度以上16度未満
原材料名 米(国産)・米麹(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
180ml詰
(以上、ラベルより転記)




昨日に引きつづき、今日も近藤酒造さんのお酒をいただきます。
昨日までに、以下の赤城山(あかぎさん)シリーズをいただいております。
255.赤城山 カップ
1163.赤城山 からくち 180ml
1574.赤城山 純米酒 アルミ缶

今日いただくこのお酒は、精米歩合60%の特別本醸造でした。
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これまでの経験からして特別本醸造には香りを特徴とするものもございましたので、冷蔵庫で冷やしたものをいただきます。

お酒の色は、ほとんどわからない程度でした。
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あー、たしかに香りがありますね。
ごくかすかですけれど、フルーティーな香りがあることがわかります。
それに生酒みたいなさわやかさもちょっとだけあるみたいです。

うまみは淡めですが、淡めなりにしっかりしています。
米のうまみをふんわりと感じます。
軽い苦みもちょっとだけあって、弱いものの鋭さを感じます。
熟成感はないですね。
キレはよく、スッと引きます。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさが強くはないものの、鋭さを少し感じますよ。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややはっきりかな。
かなりさらっとしているものの、甘みに厚みを感じます。


淡麗爽快ちょいすっぱ旨口のおいしいお酒でした。
香りやさわやかさにしつこさがなくて、食事と合わせるにはちょうどいい感じでした。
淡めでしたがうまみはよくわかり、しかも酸味が効いていて飲み応えを感じました。

これいいね!
暑いときの晩酌にはぴったりかも。

【お酒】1574.赤城山 純米酒 アルミ缶 [10.群馬県の酒]

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近藤酒造株式会社
群馬県みどり市大間々町大間々1002

原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分:15度以上16度未満
精米歩合:60%
180ml詰
(以上、缶の印刷事項より転記)




近藤酒造さんのお酒は、これまでに以下のものをいただいております。
255.赤城山 カップ
1163.赤城山 からくち 180ml

今日いただくこのお酒は、純米酒でした。
っていうか、あたしゃずっと、このお酒は“あかぎやま”だと思っていたのですが、正しくは“アカギサン”でしたよ。
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純米酒ですので、今日もぬる燗でいただきます。

お酒の色は、かすかに茶色がかっているようでした。
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うまみは、どちらかというとやや淡めでしょうか。
熟成感が弱めながらにも最初に来て、枯れた感じがかすかにあるものの、重くはないですね。
酒臭さ(←ほめ言葉です)とともに米のうまみも感じますが、かなりふんわりというかぼんやりです。
軽い苦みが少しあるものの、鋭さは感じません。
純米酒ですが、キレはよいですね。

酸味はややはっきりしています。
すっぱさは弱めですが、弱めなりに鋭さを感じ、しかも冷めるにつれて目立ってくるようです。
スースーはなく、ピリピリ感もありません。

甘みはややひかえめでしょう。
かなり弱めですが、厚みを少し感じることができますよ。
これも冷めるにつれてはっきりしてくるみたいです。


やや淡麗でちょい枯ちょい渋ちょいすっぱやや辛口のお酒でした。
うまみ自体は軽めですね。
それをちょい枯とちょい渋、ちょいすっぱが引き締めて、かつわずかな甘味がまとめているようでした。
飲みにくくはないものの、私としては味の要素の相互にもう少しまとまりが欲しいところでした。

【お酒】1573.群馬泉 山廃本醸造 300ml [10.群馬県の酒]

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島岡酒造株式会社
群馬県太田市由良町375の2

アルコール分15度
原材料名 米(国産)・米こうじ(国産米)・醸造アルコール
精米歩合 60%
日本酒度 +3
酸度 1.6
内容量 300ml
(以上、ラベルより転記)




 太田市の西部、旧宝泉村、古くは新田荘と呼ばれ、新田一族発祥の地で史跡と豊かな伏流水に恵まれた所です。
 島岡酒造は、この地で江戸時代後期文久3年の創業以来、生酛系山廃造りによる伝統手法を代々守り続けています。蔵付きの天然乳酸菌や自然の力を巧みに用いる、古ながらの酒造りです。」(※1)
と紹介されていた、島岡酒造さん。

なんでも「ミネラル分の多い水を仕込み水に、しっかりと腰の強い酒造りを特質とする蔵元。酒は搾っておしまいではなく、充分に熟成させることで初めて完成するという考えから、最低でも1年以上貯蔵してから出荷している。」(※2)のだとか。


今日いただくこのお酒は本醸造ですが、上記の記事にあるとおりこのお酒にも山廃酛(山卸廃止酛)が用いられているようですね。
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その味わいはどうやら評判のようで、手元にあった文献や雑誌では以下のように紹介されておりましたよ。

 薄っぺらな本醸造とは一線を画する、骨太で厚みがあり、野武士を思わせる枯れた風情漂う個性派。酸味をベースとした緻密な味わいは、山廃造りの1年半ほどの熟成によるものだろう。」(※2)

山廃に由来する旨みと甘み、酸がしっかりとある、フルボディタイプの本醸造酒。爽快な酸味と枯れた熟成感もたまらない。」(※3)

 熱ければ熱いほど味わいがピシっとストレートにまとまっておいしくなる。どっしり、がっぷりの男酒タイプ、骨太な味わいだが、カラリとした後味(以下略)」(※4)

これらの記述から推察するに、もしかしたら竹泉みたいな重めの熟成感がありつつも、白隠正宗のように酸味の深みを味わうことができるお酒なのでしょうか?
それを確かめるべく、そろそろいただいてみたいと思います。


いつもならばぬる燗でいただくところですが、今日は文献(※4)の記述に従って熱めの燗でいただきますよ。

お酒の色は、意外にもかすかに着いていることがわかる程度でした。
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ああ、そういうことか。

うまみは濃いめでしょう。
米のうまみがどっしりとしていて、あたかも舌の上にズシリと乗っかってくるかの如くです。
意外にも、いわゆる熟成感はないですね。
それに苦みや雑味は熱いうちはゼロでしたが、冷めてくるにつれて軽い渋みがかすかに出てくるみたいです。
どっしりとしているものの、キレはよいですね。

酸味は、これははっきりでしょう。
すっぱさは豊かですが、鋭さを感じません。
むしろ酸味自体に深みがありますよ。
ただ、冷めるとすっぱさに鋭さが少し出てくるみたいです。
ピリピリはなく、スースーも感じません。

甘みはややはっきりですよこれは。
けっしてべとつかない甘みで、しかも前には出てこないみたいです。
それでもお酒の味の背後に厚みのある甘みを感じますよ。


濃醇深旨口のとてもおいしいお酒でした。

いわゆる熟成感、すなわち枯れたような、あるいはカラメルのような風味はありませんでした。
一方で、うまみがどっしりとしていて、しかも雑味や角をほとんど感じませんでしたが、これが熟成の成果なのでしょうか?
また、酸味自体の深みが豊かでしたが、これはもしかしたら山廃酛を育てる過程で出現した乳酸が熟成によって深みを増した効果なのでしょうか?
しかもこんなにしっかりした味わいなのに、クセが全くなくてキレがよいだなんで、いったいどうなっているのでしょうね。

これさ、かなりうまいんじゃないの!
あたしゃ特に、酸味の深みが気に入りましたよ。
これは熱燗にして、冷めないうちにズズズッーとやっちまったほうがおいしいんじゃないのかな。


群馬県に群馬泉あり!
いやー、恐れ入りました。

(※1)『群馬の地酒ガイドブック』p.210(2011.7 群馬県)
(※2)山同敦子『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』p.336(2011.3 ちくま文庫)
(※3)一個人 2015年3月号(No.178) p.29(KKベストセラーズ)
(※4)dancyu 2017年3月号 p.72(山内聖子『熱燗がいい。』p.68-72中)(プレジデント社)




★☆★☆★☆★☆★☆★☆

今日合わせたのは、焼かなすの中華風。
酢とみりんとを電子レンジで煮切り、それにしょうゆ・ごま油・中華だしを合わせたものに焼かなすを浸し、白ごまとネギをかけたもの。
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酢とごまの風味とが、群馬泉の酸味の深みと合う!
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つづいては、豚ロース肉。
外国産の肉には懲りたので、国産にいたしましたよ。
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この豚肉に合わせるのは、しょうがとにんにく。
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豚肉のしょうが焼。
しょうがはすりおろして、にんにくはみじん切りにしてそれぞれ用いました。
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肉のうまみが、群馬泉の深い味わいと合う!
海のない群馬県で造られたお酒ですから、肉料理とも合うように設計されているのかな?
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ごちそうさまでした。
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