〔泡盛〕33.玉の露 30度 100ml [9947.沖縄県の泡盛]
製造者 (株)玉那覇酒造所
沖縄県石垣市字石垣四七
琉球泡盛
原材料名・米こうじ(タイ産米)
内容量・100ml
アルコール分30度
(以上、ラベルより転記)
今日もまた、石垣島空港にあったお店で入手した、
“石垣島の泡盛ミニチュアセット”の中からいただきます。
今日いただくのは“玉の露”。
造っているのは、玉那覇酒造所さん。
“八重山最古の蔵元”なんだってさ。
「八重山最古の酒造所として、通好みの泡盛「玉の露」を造り続けている玉那覇酒造所。創業者の玉那覇有和氏が、明治末期に本島首里の本家から分かれて、石垣島へ渡って酒造りを始めた。」(※1)のだとか。
「昭和10年代には東あがりの玉那覇、西いりの玉那覇といわれ、本家・分家ともに大きな酒造所で、太平洋戦争中爆撃で全てを焼失。戦後、登野城の分家であった現在の玉那覇酒造所が、八重山最古ののれんを守って操業。」(※2)したんだってさ。
品質表示はこちら。
“黒麹仕込み”とありますが、
「トモダチナラアタリマエ!」(アルシンドより)。
じゃなくて、
泡盛なんだからアタリマエです罠(泡盛と称するためには黒麹を使わなければならないのです)。
話のネタが尽きたところで、いただいてみたいと思います。
まずは生(き)、すなわちストレートでちょっとだけ。
盃に注ぐと、華やかな香りがかすかに立つようです。
含むとそれが穏やかにふんわりと口の中で広がって鼻へ抜けて行きます。
30度であるせいか、やっぱりスース―のピリピリ!
でも、甘みがしっかりしていることがわかります。
風味は米の風味と共に、黒麹由来と思われる香ばしさを感じます。
ですが香ばしさは突出せずひかえめ。
かつ、風味に角や重さ、クセはまったく感じません。
次に、これもちょい水足しの水割りで。
華やかな香りと共に、香ばしさが際立ちました。
米の風味も然り。
それらが甘みと程よく調和しているようです。
やはり角や重さ、クセはまったく感じません。
スーは少し残りますが、ピリは引きました。
玉の露は、風味が豊かなのに穏やかなおいしい泡盛でした。
米の風味に香ばしさ、華やかな香りに甘みと、風味自体はけっこうしっかりしているように感じました。
でもその風味に角や重さ、クセはまったく感じませんでした。
水割り(濃いめ)でスーは少し残ったものの、ワタクシとしてはむしろ爽快でした。
飲み応えがあるのに飲みやすい、おいしい泡盛でしたとさ。
(※1)田崎聡『泡盛王国』p.92(2006.8 有限会社食の王国社)
(※2)沖縄県酒造組合連合会監修『決定版 泡盛大全』p.78(2000.12 株式会社主婦の友社)